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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

BT / "A SONG ACROSS WIRES"

2013-08-23 08:50:04 | music13
Asaw



□ bt / "A Song Across Wires"

Letting Go (Skylarking Intro Edit)
City Life (Full Continuous Mix Edit)
Stem the Tides (Full Continuous Mix Edit)

Release Date; 16/08/2013
Label; Armada
Cat.No.; Arma352 (Physical) / ARDI3394 (Extended Version)
Format: 1xCD, iTunes

>> http://www.btmusic.com

>> tracklisting.

01. Skylarking
02. Letting Go (with Fractal, JES)
03.Tomahawk (with Adam K)
04. City Life (with Fractal, Bada)
05. Stem The Tides (with tyDi & Tania Zygar)
06. Tonight (with tyDi & JES)
07. Love Divine (with Stefan Dabruck & Christian Burns)
08. Surrounded (with Aqualung)
09. Vervoeren
10. Calling Your Name (with Tritonal and Emma Hewitt)
11. Must Be The Love (with Arty & Nadia Ali)
12. Lifeline (with Dragon, Jontron & Senadee)






□ BT - "A Song Across The Wires" (Album Trailer Sneak Preview)



Brian Transeau: "When I'm making a record, it's like pointillism in art. Literally - it's dot by dot. Like a painter. I'm working on a molecular level."




現代USのEDMシーンを代表するダンス・アクトであり、シネマ音楽作曲家であり、そして常に先鋭的なオーディオ・テクニシャンであり続けるBrian Transeauの、9枚目となるStudio Artist Album。

前2作にあたる"If the Stars are Eternal So are You and I"と"Morceau Subrosa"が、アーティスティックな志向に基づいた企画的アンビエント・アルバムであったのに対し、"A Song Across Wires"は、2010年の"These Hopeful Machines"の系譜を正統にフォローアップするエレクトロニカ/ヴォーカル・アルバムとなっている。



はじめに、今作"ASAW"はPhysicalとDownloadの2形態でリリースされているが、Beatportで限定販売されている"Extended Versions"を除き、iTunes版等の全12曲構成においては、総演奏時間が43分強と曲単位で大幅なカット編集が施されていることを注記せねばならない。

全曲をシームレスに繋いだオリジナルのアルバム構想に基づく"Full Continuous Mix"(同パッケージで収録されているものの)の79分と比べ、実に倍近くの要素がカットされている計算になる。因って"ASAW"を評価するにあたっては、曲間のリミックスにBTの意匠が注がれたPhysicalか、この"Full Continuous Mix"を聴くことが前提となる。

ちなみに"Extended Versions"は、それぞれの楽曲のノーカット版をパッケージしたものだが、これもオリジナルの作品構成とはやや異なるテイストになることを付け加える。



前置きが長くなったが、上述の通り、"ASAW"はbtの凡そ3年ぶりとなるフルアルバムである。2003年の"Emotional Technology"から"These Hopeful Machines"に至るまで、彼の作品はアメリカンテイスト溢れる乾いた感傷性のロックの強い影響下にあり、自らトレンドセッターとして2000年代のヒットチャートを席巻し、次世代のUS-POPを定義づけた。

だが"ASAW"はどうだろう、2000年代のBTの仕事がElectronicaとPOPの融合を成し遂げたとすると、今回のアルバムはBTが近年ますます精力的に活動するクラブシーンでのDJアクトを色濃く反映した、久々の純度100%のダンス・アルバムと言える。



その印象は、彼のキャリアと評価を決定づけた"Ima"や"ESCM"のそれに近く、リード・トラックにあたる"Skaylarking"によって何よりも象徴されている。"Flaming June"の再来かと思わせるような甘く叙情的な音色と旋律、近未来的なサウンドスケープ、そして更に精彩を極めたオブリガードの意匠は、ある意味この20年来のbtの到達点と、変らぬ眼差しを何よりも物語っている。



また、今作にはau5、Aqualung、FractalやTritonalなど、現在のエレクトロニカ・ダンスシーンの第一線を代表するDJ・コンポーザーを招いて最先端の潮流と風を吹き込んでおり、btのトラックメイキングに対する尋常ならざる意識を思い知らされる。

btサウンドのトレードマークである『スタッター』の縺れ(BT自らがプログラミングコードを書いている)も、より鋭角的に、刃物の如く時間を複雑に切り刻み、コンマ一秒先にある音の仕掛けに驚かされるばかりだ。また新機軸として、全編で聴かれる耳を劈くようなアシッドなシンセの音色も実に当世らしいと言える。



"These Hopeful Machines"が長大な曲想に基づいて二枚組に分たれたアルバムであったのに対し、"ASAW"はあたかもモザイク状に散りばめられた、個性豊かな曲が連綿一体となって織りなす調和と意外性、そして四つ打ちベースながらも、シーケンスの静と動、緩急の波を巧みに使い分けた煽情的なミックスが聞き所となっており、曲間のシームレスな遷移も含めてのアーティスト・アルバムであることを如実に主張している。ここ3年間のBTのDJワークである"Laptop Symphony"による蓄積の結晶と言っていいのかもしれない。



"These Hopeful Machines"でも印象的な甘い歌声を響かせたJESの続投は、エピック風の楽曲が好みのファンにも嬉しいところ。マーチ調のスネアで導入される"Tonight"は、"Every Other Way"を再び彷彿とさせる壮大なバラードとなっている。


"City Life"は、日本においてもK-Popブームの走りを作ったと言われる韓流シンガーのBadaを起用したハングルの歌。唐突に現れる耳慣れない異国の言語が、懐かしいニューエイジ調の東洋風チルアウト~ハイテクなダンスシーケンスに繋がる曲想にマッチしていて、アルバム中における強いアクセントとなっている。


またBTのアルバムには欠かせない要素である、煌めくようなストリングス・ワークが登場する"Stem the Tides"、今やトランスシーン切っての人気男性ヴォーカリストであるChristian Burns (THMにも参加、BTとはバンド "All Hail the Silence"を結成)の"Love Divine"、bt自らがミニマル・テックハウスの領域に切り込んだ"Vervoeren"などを経て、過去にBTの人気を決定づけたLibra名義時代の忘れ難い名曲、"Calling Your Name"へと至る。



遥か彼方へと想いを寄せるように切々とリフレインされる歌詞。"Calling your Name" (現題 "Anomaly")は、もともとDJ Taylorとの共作であり、発表から18年経ってなお、LibraことBrian Transeauのオールドファンにとって、最も人気の高いヴォーカルトラックである。

元祖女性ヴォーカルトランスの歌手、Jan Johnstonの"The Prayer"の一節をサンプリングしたこの楽曲は、20年近く何度も繰り返し復刻・リメイクがなされ、昨年はオリジナル・ヴォーカルをそのまま使用したTritonalとのリメイクが発表、"ASAW"への収録にあたり、今シーンで最も支持を集めているEmma Hewitt(過去に当ブログでも紹介)による大人びた雰囲気の歌声によって生まれ変わった。



先行シングルとして大分前に発表されていた"Must Be the Love"は、パキスタン系アメリカ人シンガーのNadia Aliの歌によるもの。ここでもbtの繊細なビートサンプリングとプログラミングが光るチルアウト作品となっている。

そしてアルバム終盤を飾る男性ボーカル曲、"Lifeline"。UKのシンガーソングライター、SenadeeことSena Verdiを起用した本作は、"ASAW"において最も直球に近いポップソングであり、直情的な歌詞がアルバムの世界観を総括して、胸に迫るハイライトトラック。



"A Song Across Wires"、今や世界のどこにいても、人々がネットワークを通じて瞬時に感情や情景を分かち合える時代、その中において、歌や音楽がどのように心と心を結び、見たことのない地平を拓いて行くのか。アートとテクノロジーの境界領域にある可能性。それは"The Emotional Technology"、"These Hopeful Machines"と、この数年来、btが関心を持ち続けて、表現を突き詰めて来たことである。


"A Song Across Wires"は、その長年に渡る研鑽の凝集が愚直なまでに“音楽”という媒体を手段として具現化された、一つの祈りの昇華なのだ。




Jens Gad New Website Launched.

2013-08-18 06:45:32 | Enigma
Jensgadcom



□ Jens Gad New Website

>> http://jensgad.com/

I will release an exclusive video clip every 2 weeks talking about my years with Enigma, Sandra, showing backstage videos of our live shows or document other interesting US projects i'm working on such as X-Factor,
There will be exclusive unreleased songs only for members.? I will be available for live chat at announced hours once a week.?You can submit wishes for what you want me to do or talk about in new york or on tour.


Enigmaのco-producerだったJens Gadのサイトがリニューアル。彼の関わった作品、レパートリーを仔細に網羅。

Member's Areaでは定期的にEnigmaやSandraなどの未発表音源、映像ドキュメントを公開。また、様々なポップ音楽をEnigma風にアレンジした"Enigmatic Remixes"なるサンプラーも配布されています。


多忙でFacebookやmailなどのContactに対応できないことから制作されたサイトで、主にミュージシャンや音楽制作者、A&R向けのコンテンツになっていますね。ただ、Member's areaでは、Enigmaファン向けに話題をコンスタントに提供するあたり、好感がもてます。

Michael Cretuサイドが、彼の動向をどんな風に窺っているのかは気になる所ですが。。(Jens Gadは現在Enigmaに関わっておらず、Cretuの離婚した元妻Sandraのプロデュースは続行している)