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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Nothing losts...

2005-05-31 21:27:27 | 音楽2
... but Nothing is last.

□ Shpongle / "Nothing Lasts...But Nothing Is Lost"

4571143800537

Beija Flor (Single Version)
Nothing Lasts
Shnitzled in Negev
...but Nothing is Lost

Release Date:25/05/2005
Label:Twisted Records
Cat No.:SOLMC053
Format:1CD

1.Botanical Dimensions          11.Circuits of the imagination
2.Outer Shpongolia             12.Linguistic Mystic
3.Levitation Nation             13.Mentalism
4.Periscopes of Consciousness     14.Invocation
5.Schmaltz Herring             15.Molecular Superstructure
6.Nothing Lasts               16.Turn up the Silence
7.Schnitzl'd in the Negev         17.Exhalation
8....but Nothing is Lost           18.Connoisseur of Hallucination
9.When shall I be Free?          19.The Nebbish Route
10.The Stamen of the Shaman     20.Falling Awake



摩訶不思議なトランスワールドを作り上げるShpongleプロジェクト、
今回もさぞ変態サウンドを展開しているんだろうなと思って蓋を開けると。。
あれ?シュポングルってこんなにカッコ良かったっけ?(笑い)
というわけで、各段に垢抜けました。全曲がシームレスに繋がっており、
アルバム一枚20曲を通して聴いてはじめて、この作品の真価を味わえます。
緊張と弛緩の果てを知らぬ反復。また、音の粒子が細か過ぎて、mp3圧縮では
細部が潰れて違う曲にすら聞こえてしまいます。微細に造り込まれていますね。

前作の流れを汲む"Beija Flor"組曲は、タイトルを変えて最初の三曲に
分断されていて、マイナーチェンジされました。他曲にも前作の名残は
見られ、奇妙奇天烈なブラスバンドやお馴染みRaja Ramのフルートによる
メロディが麻薬のように効いてきます。今作の方向性を最大に特徴付けている
"Nothing Lasts..."以下三曲は、Hallucinogenなどの彼らのサイドプロジェクト
にも見られなかった程のソリッドかつハイパーな音の洪水で畳みかけてきます。
純粋なエスノアンビエント曲は前曲の締め、そして次曲のイントロを同時に
兼ねる圧倒的な存在感を持っており、全く隙の無い仕上がり。
試聴ファイルはちょっと多めに用意したので(いいのかな。。。汗;)
フィーリングが合う方(笑)は是非アルバムを手にしてみて!


Sleepthief feat.Kristy Thirsk

2005-05-26 23:30:43 | 音楽2
最近のアナウンスの通り、
Kristy ThirskのSleepthiefへの参加がほぼ正式に決定しました!ワーイ。
"ほぼ"なのは、まだ諸々の手続きを踏む必要があるそうなので。。

Caroline Lavelleの登場する"Don Juan"、
Jakki Jeleneが唄う予定の"Instrument"など、
他の曲の進行も順調に運んでいるようです。
ここまでの情報を総括すると、以下の曲が準備されていることになります。


sleepthief2020dawnseeker

"The Dawnseeker" (2005 Summer?)

Produced by Justin Elswick
Programmed by Israel


Eurydice (feat.Jody Quine)
Tenuous(feat.Jody Quine)
Fire from Heaven (feat.Kyoko from Lunascape ※未定)
Desire of Ages (feat.Shelley Harland)
A Kiss to Savor (feat.Jody Quine)
The Evangelist
Afterthouhts (feat. Lauren Edman)
The Metro
Blue Magnolia
Just Say it...
Oceanic
The Silent Hour
The Chauffer (feat.Kirsty Hawkshaw)
Don Juan (feat.Caroline Lavelle)
Instrument (feat.Jakki Jelene)
(Working Title) (feat.Kristy Thirsk)
(Working Title) (feat.Miriam Stockley ※未定)

全曲採用されるわけでは無いと思われます。。


Enigmatic Obsession a.k.a. Jens Gad.

2005-05-25 23:26:17 | 音楽2
:: Coming Soon!!

□ Enigmatic Obsession / "Secrets of Seduction"

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Release Date:17/05/2005
Label:edel
Cat No.:AAA EDEL- 0000542MOM
Foramt:1CD

Jens Gadのソロプロジェクト第2弾。今回はより過去のEnigmaに
回帰した作風らしく、サウンドは現代風に洗練されながらも、
"MCMXC a.D."と"The Cross of Changes"の印象を喚起するとか。
"Achillea"で共演したHelene Horlychも参加。
グレゴリオ聖歌やジャズといった要素をエニグマ風にあしらっている
そうですが、この作品は元々Enigmaの制作段階で流れた
アイデアを結晶化したもので、同じ材料も多く使われているようです。
また、ジャーマントランスユニット"Taucher"のTorsten Stenzel
("High Tide,Low Tide"は愛聴盤のひとつです。。)
が共同プロデュースしているという事前情報もありました。
また、アルバム名についても各所で情報が錯綜しています。
ジャケには"Secrets of Seduction"とありますが、諸説アリ。
手元に届いてから詳細レビュー致します。試聴トラック共々近日公開。
一足早く、↓でレビューが読めます。

http://www.enigmamusic.com/forum/showthread.php?t=8354


もう寝るー。
明日は早いので。。。


みんなー、聞いて聞いてー!

2005-05-25 00:29:06 | 音楽2
お知らせですよー。
明日の深夜1:00~朝9:00までメンテナンスで
アクセスできません。けっ… …こう長いよぉ。。(T-T

□ Enigma5 DVD EPK (>> www.enigmamusic.com)

Enigma5 "Voyageur"のEPKを収録したDVDが発掘されました。
動くクレトゥ(ナイスミドル!)や豪華なお城が拝めます。
インタビューは昨年トルコで放映された内容と同じもので、
Enigma6を作るつもりでいることなどを口にしています。


□ Sleepthiefにビッグゲスト?

Justin Elswickが明日にも明らかにするそうですが、
Deleriumで唄っている誰かが参加決定したとのこと。。
ここまでの流れからすると、Kristy Thirskでは?


□ Tunes of the Day

schnauss


□ Ulrich Schnauss / "A Strangely Isolated Place"

In All The Wrong Places

微妙に旬をはずれた音楽を紹介する大好評(嘘)な
このコーナー。今夜のテーマは『大人の子守唄』(あやしい…)
シュナウスの2003年の当アルバムは、エレクトロニカという
よりもシューゲイザーに近い、優しいキラキラサウンド。

mum-cd


□ MUM / "Finally We Are No One"

green glass of tunnel

アイスランド発信のエレクトロニカ。この作品当時は
可愛い双子のヴォーカルが健在ですが、現在はヴァイオリン
の方が脱退してAlbum Leaf等に参加しています。
この人達、水面下ではポエトリーリーディングといった
文芸活動にも身を入れているそうで、そこで培われただろう
詩的に鋭い感覚がどの作品にも溢れているような気がします。
全編CGアニメで語られるこの曲のPV、何処か寂しいけどカワイイのです。


□ 清水 靖晃 / "Cinefil"

108 Desires

誰かに「オススメのコンピつくって&heart;」と言われれば
必ず入れてしまうこの曲。スカパーでお馴染み、世界各国の名画、
ショートフィルムを扱う専門チャンネル"Cinefil Imagica"のサントラ。
(もう解約しちゃったけど…)清水氏はサキソフォンを奏でる
現代音楽家で、数多くの日本の映像作品に音を付けています。
無国籍感の中に欧州的な愁いを漂わせていて素敵。


Pole Folder / "Zero Gold"

2005-05-19 23:17:16 | 音楽2
Pole-Folder-Zero-Gold□ Pole Foder / "Zero Gold"

Abrasion
Morning Crow
Faith in Me

:: Offcial Website >> www.polefolder.com

Release Date:24/04/2005
Label:Bedrock
Cat No.:BEDUSART01CD
Format:1CD

□ Tracklisting

Abrasion (feat.Shelley Harland)
Waterfalls Of Love (feat.Sandra Ferretti)
Salvation On Slavery Sins
Scared To Lose (feat.Sandra Ferreti)
Inner Turmoil
London
Fall In Violet (feat.Shelley Harland)
Morning Crow
Faith In Me (feat.Kirsty Hawkshaw)
Before It All Changes

流動の激しいプロッグシーンで一際光るベルギーのBenoit Franquet。2年もの歳月を費やした、意外にもBedrockレーベルとしては初めてのアーティストアルバム。鈍い煌きを放つダークな音の重層に、フィーチャーヴォーカリスト達の瑞々しい声が舞っています。Balligomingoをプロッグハウス寄りのアプローチで攻めたらこうなるでしょうか。これからの暑い季節には手放せないサウンドですねー。Benoit Franquetは幼少の頃から音楽の英才教育を受けており、クラブDJの下地にしっかりと基礎を築いている安定感と、それ故の前衛さとエッジを併せ持っています。

ヴォーカル曲の他は、自ら傾倒していると語るJohn Digweedの影響が色濃い、Bedrockのお家芸とも言える重くドラマティックなプログレッシヴ・チューンで固められています。今回参加しているSandra Ferretiとは"Protected"で既に共演。現代的な解釈の中に往年のテクノ風味を嗅ぎ取れます。Kirsty Hawkshawの歌う"Faith in Me"は北欧のIDM、音響シーンへのあからさまな目配せ。お馴染みのShelley Harlandが作詞・ボーカルを手掛けた"Abrasion"では、"in-the-distance"の歌い方に距離感を置くなど、相変わらずソングライティングのセンスが光っています。


:: Related Links

>> www.bedrock.org.uk
>> www.kirstyhawkshaw.co.uk/
>> www.harlandmusic.com
>> www.sandraferretti.com/

           ──────────────────

"Abrasion" 『摩滅』
(Lyrics by Shelley Harland)

Faces,worn and tired
Need to laugh until
they cry

We're always trippin' over
The mistakes we make

You don't know what's
in the distance
You don't know what's
in the distance

Open your eyes
Open your heart
Even the love you hold
Could cause you abrasion

We're always trippin' over
The mistakes we make
We're always trippin' over
The mistakes we make

Open your eyes
Open your heart
there's not a day
to give away...
never know...
────────────
疲れ摩り切れた表情たち
笑うしかないのよ
泣き叫ぶ時が来るまでは

いつも躓いてばかり
お互いの犯した過ちに
私達をかけ離しているものを
あなたは知りもしないわ

目を醒ましなさい
心を放って
抱き留めている その愛さえ
あなたをすり減らしているのよ

私達いつも躓いてばかり
お互いの犯した過ちに

目を醒まして
心を開いて
今日という日を
無意味に過ごさないで…
明日のことなど、わからないのだから…


Mylene Farmer / "Avant Que L'Ombre..."

2005-05-16 23:24:23 | 音楽2
mylene_farmer_2□ Mylene Farmer / "Avant Que L'Ombre..." (Canada盤)

Peut-etre toi

Release Date:10/05/2005
Label:Polydor
            Cat.No:982 839-0
            Format:1CD, DVD

Mylene Farmerの新譜。カナダ限定盤で、ミレ様の
馬術と剣舞を拝める"Fuck Them All"のミュージック・ビデオ
と、そのメイキングを収録したDVDが付いてます。
全体としては前々作までの雰囲気に戻った感じですね。
"Innamoramento"の神秘性は払拭して、エロカッコイイ
棘のあるディレクションとなっています。
PVでは「鴉」や「檻」など、過去作のシンボルが
前面にフィーチャーされています。


□ Tunes of the Day

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□ Jonathan Elias / "The Prayer Cycle"
(A Choral Symphonyin Nine Movement)

Benediction

現代音楽作曲家Jonathan Eliasの作品。
サリフ・ケイタ、オフラ・ハザ(これが遺作?)、
ナスラット・ファテ・アリ・カーンやアラニス・モリセット、
ギタリストのジョン・ウィリアムズに、なんと
リンダ・ロンシュタットまで、錚々たる顔ぶれが参加。
厳粛な合唱に痛烈な歌声を絡めています。


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□ Ephemerid / "Lost in Dust"

Seventh Moon

Enigma / Deleriumに影響を受けた次世代アーティストの代表的
存在で、あのAmethystiumなどの先駆けとも言えるプロジェクト。


エボリューション

2005-05-14 00:08:29 | art music
evolution
金曜ロードショー、『エボリューション』。
実は数年前にDVDで観ていたけど、またハマッてしまった。
デイヴィッド・ドゥカブニーの肩の力の抜けた演技と
独特の間の取り方は"The X-Files"の頃から相変わらずで、
(特にコミカルな演技が定番になった後期シリーズ)
コンプリートで観ていたファンの私にとっては、
有名俳優に引けを取らない存在感を放つ彼を見ていると、
映画の出来不出来関係なく、それだけで嬉しくなってしまいます。(笑)
しかし下品なクライマックスだよね~。。。


□ 日記。

なんか今日「シャチョサン、アフリカのコーヒー買てクダサイ」な
日系(?)と黒人の二人組みが職場に来て、
責任者としてお話を伺ったのですが。。
見事に買わされました。。だってチャリティだって
言うんだもの。。同僚に怒られました(T-T
まぁ説明も詳しく聞き出したし、信憑性を別にしろ、
悪いことに使われるのでなければいいかー。
1万2000。。。ペソ、ではなくて、円です。
六十人分の支援額に当るそうです。がんばれ。がんばれ自分(笑)
がんばって大量のコーヒードリップしまくってます。
パッケージが思いっきし日本語表記なんですけど。
卸の関係だろうけど雰囲気出してくれ。。orz

それと、最近キリンウェルフーズから発売されてる
『キリン明晰 ホスファチジル セリン』も飲み始めました。
セリンは脳の神経細胞の組成に関わるアミノ酸(リン脂質)。
この製品は大豆レシチンの抽出物で、大体一日3粒で
セリン100mgも取れるそうです。でも吸収と実効率を
臨床的に裏付けているものではないので、ちょっと眉唾かも。
効果があったら、ここもアルジャーノンの日記にように
文体が変わっていくのかな、わくわく。(違


□ Tunes of the Day

Artificial Memory Trace / "Chrozoom"

チェコ出身の音響作家Slavek Kwiの作品。フィールドレコーディング素材を
仮想フレーム上で時間と空間の結晶として閉じ込め、任意の場所に
文字通りズーム、フォーカスしながら、新たな時系列上に楽曲として
形成するという手順。執拗に拾われるカラスの鳴き声が不気味です。


□ Enigma

Enigma / "MM's Megamix"

Enigmamusic.comにて、クリエイターでファンでもある
MM氏が公開した自作メガミックス。Enigmaの特徴を
斬新なセンスで捉えたミックスに仕上がっています。
Enigmaってなぁに?な人にも絶妙のイントロダクション。
現在はEnigma Radioで聴けますが、こちらは
公開当時の高音質ヴァージョン。


The Village

2005-05-13 00:42:13 | 映画
───言葉を連ねて何になる? -ルシアス・ハント『ヴィレッジ』

※若干ネタバレ含みます。

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M・ナイト・シャマラン監督の"The Village"を観ました。
予告と前説から予想していたオチがズバリだったので、驚きは全くなかったのですが(実際安易に推理出来ます。)この作品の魅力は何と言っても長閑な映像美に散りばめられた寓話性にあります。"Unspeakable"の描写も実に不気味で、子供の頃に想像に描いた恐怖を見事に再体現しています。時々フォーカスをずらしたり、カメラを揺らしたりと"映像で語ること"に重点を置いているのが良く汲み取れる。

森に閉ざされた村、年長者が抱える「秘密」(秘密は隠されることでそれ自身を語っている。)そして「無垢への回帰」。このお話は普遍的に語られる怪談などの民間伝承の本質的なありように着想を得ています。「まやかしの恐怖」の存在理由。盲目のヒロインが伴侶を救うために灰色の森に踏出すシーンからは戦慄とカタルシスが同時に伝わってきます。人は恐れるから勇敢になれるのだと。まやかしによって植付けられた恐怖と対峙しながら、手探りで道を拓く姿には、人間の普遍的な要素を感じずにいられない。目が見えていても見えなくても、森は誰に対しても森であって、誰もが自分の知っているだけの現実と向き合わなければならないのです。そしてその普遍性が、外界から閉ざされた無垢のはずの世界に悲劇を齎してしまう。比喩的に言うと、まやかしが現実を食らい表出する瞬間。それは現実に起こっている問題そのものの写し身であった。しかしヒロインは手探りで辿った道の中で現実に乗り越えた脅威をコントロールして、まやかしから降りてきた"怪物"をその中に捕えてしまいます。

私達も知ることが出来るでしょうか、自分にとって得体の知れないものの由来が、自らの存在と深く関わっていることを、あるいはそれ自身に欺かれているということを。超過の道は真実に通じているかもしれない。だけど彼女が最後には恋人の元に帰還したように、自分にとって最も大切なものの所在こそが、自らの居場所であり、帰るべき場所であるのだろうなと思う。

その村は閉ざされてはいなかった。外界に対して最も強い意思を行使している境界だったのです。何より継ぐ者達の未来が、その外界に対して与える影響こそ、掟を作り上げた年長者にとって最も大きな価値を生むものになるだろう。というお話についてのお話。James Newton Howardとヒラリー・ハーンによる、儚くも力強い美しさを放つ音楽も終始素晴らしい。


□ Tunes of the Day

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□ Enigma / "The Screen Behind The Mirror"

Push the Limits

Enigmaにとって最も革新的なサウンドだと感じるのがこちら。
Karl Orffの『カルミナ・ブラーナ』から"O Fortuna"をベースモチーフに、
1stアルバム"MCMXC a.D."の反芻を基型とする本作品にあって、
鋭い自己言及を投げかけています。アルバムで用いられるパーツを
総て凝縮し、ドラムループを規則性に従って分散、階層化させ
立体感を演出。さながら『音のアーミラリスフィア』といった
様相を呈しています。グラウンド・ビート後拍のニ音の強弱を反転させた
まるで反射音のようなリズムがアルバム全体に満遍なく顕れていますね。
ピチカートの主旋律には、低音部の対旋律を絡めており、構造的な主題も
一貫しているようです。"Traces(Light & Weight)"は、"Camera Obscura"
(写真装置の暗箱)のプリズムに射し込みスクリーンに漂い揺らぐ光子の
質感や、その出自に関わる形而上の感覚を覚えさせる見事なコラージュ。
"Smell of Desire"では"Mea Culpa"のダイアログと"Sadeness"の反転聖歌
が再解釈の内に反復される他、表題曲で現れる"The Rivers of Belief"のギターフレーズ
など、作品全体に装置的な細工を施していて、聴くたびに発見や啓示が絶えません。
私がこの5年間、そしてこの先も最も強く対峙し続けているであろう作品です。


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□ Harland / "Salt Box Lane"

In the Dark
Salt Box Lane


Shelley Harland。ソロアーティストとして活動する傍ら、
Junkie XL、Pole Folderなど、数々のクラブ・ハウス系作品に
ヴォーカルを提供、DeleriumのライヴツアーにはKristy Thirskと
デュオで参加し、Pillofiteを結成。Delerium"Chimera"の
アウトトラックで、iTunes等で聴ける"Above The Clouds"を
共作、ヴォーカルを取っています。

最近ではSleepthief"Desire of Ages"の壮大なEnigma/Delerium系
サウンドにのせて、素晴らしい歌詞を書き上げて歌っています。
何処か幼さを残しつつ、エキゾチックな感触も併せ持っているのが魅力。


Music Updates.

2005-05-10 21:20:22 | 音楽2
□ Conjure One / "Extraordinary Ways"

Conjure Oneのニューアルバムのタイトルは
『Extraordinary Ways(大それたこと)』に最終的に決まりました。
今年八月に発売予定。十曲収録で、Poe, Chemda,
Tiff Lacey と Joanna Stevens(Solar Twins)
がヴォーカルとして参加しています。


□ Nicola Hitchcock / "Passive Aggressive"

cdcoverMandalayのヴォーカリストで、数々の著名作品に
ゲストとして参加しているNicola Hitchcok。
彼女の過去のコラボレーションを取り上げたアルバム
"Passive Aggressive"が発売されました。

:: Official >> nicola hicthcock


□ Tunes of the Day

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□ Mandalay / "Solace"

Not Seventeen
Beautiful


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□ Mike Oldfield / "Tubular Bells III"

Far Above the Clouds

Mike Oldfieldのライフワークとも言える"Tubular Bells"
シリーズの最終章。終わりを告げる重い鐘の音が圧巻。
ベースギターは初代"Tubular Bells"、
ドラムループは"Ommadawn"からの引用です。


□ Photon Project

Enlightenment

Geert HuininkはMagik Muzik、Dawnseekersとしても
ハードさの中にドラマ性が光るトランスを創り続けています。
この曲には特別な思い出が詰まっているのです。。・゜・(ノД`)・゜・


Returning.

2005-05-09 22:12:12 | delerium
産むことは従属ですか?暴虐の限りを尽くす悪魔への。  -Kristy Thirsk

01-45


□ Delerium / "Chimera"

Returning (feat.Kristy Thirsk)


Deleriumの手掛けた作品の中でも、異例とも言える程
社会批判を強く押し出した曲。預言者Hildegard von Bingen
のテクスト(O Euchari)の引用も示唆的。アルバム中では
キリスト教会の合唱と中東の歌唱をブレンドした
"Eternal Odyssey"の流れから、この最も強いフックで
耽美な恍惚感と神秘的な雰囲気に包まれた作品世界を
締めくくります。

これは私達への罰?水難に炎、爆弾と偽り者たち
目醒める頃、私は何処へ還れるというのだろう?

私達が帰る場所は、この争いに満ちた世界以外にない。
眠り続けることを選ぶ余地すら無いのでしょう。


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□ Banco de Gaia / "Last Train To Lhasa"

Last Train to Lhasa

Banco de Gaiaの最高傑作との呼び声高い(笑)
1995年の作品。スリーブにチューブラー・ベルが。。


□ アーカイブの転写

履歴、というよりももっと広義で曖昧な。。
例えば「海外旅行で○○に行った経験がある~」とか、
「こういう本を読んできた~」とか。
人は自らを評価できる定性的な文脈を常に構築しています。
それは過去になるものでありながら、未来へと投企される
仮想の自己像の生成を繰り返し、現実の自己を規定している。
そうして侵食される可能性によって結ばれるのが、
顕される現実なのだと思う。


背律均衡

2005-05-08 23:30:30 | art music
好きだから欲しいのではなく、
欲しいから好きになるのかも。
そして愛されるということは、
拒絶される覚悟を必要としている。



□ お知らせ

このOCNのブログサーバ、
最近23時前後から深夜帯にかけて負荷が高くなって
ほとんどアクセス出来ない状態が続いています。
10日の深夜~早朝にかけて緊急メンテ
を行う関係で、完全に落ちるそうなので
告知しておきます。


□ Tunes of the Day

8838□ Heart of the Forest
(The Music of the Baka Forest People of Southeast Cameroon)

Nursery Rhyme
Water Drums I
           ♪ Venolouma

1992年、Martin Cradickがアフリカの熱帯雨林で
フィールドレコーディングを行ったピグミー族の伝統音楽。
軍に食料にされるという異民蔑視による痛ましい事件もありましたが、
これほど洗練された音楽文化を持っている民族だということ。
このCDの売上げは熱帯雨林保護のチャリティーに
あてられていたようです。Deleriumファン向けに選曲しました。
SS,Karma,Poemで使用している音源です。


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□ Paul Hillier / "Baltic Voices 1"

Peteris Vasks / "Dona Nobis Pacem"

ポール・ヒリアー指揮、エストニアフィルハーモニー室内合唱団の
バルト海地域の合唱作品集から、ラトヴィアの作曲家、
ペテリス・ヴァスクスの作品。不協和音を用いた静謐かつ
重厚な響きに彩られていて、アルヴォ・ペルトからの影響も
見受けられます。ヴァスクスの作品には歴史的批判、
環境保護を訴えるメッセージを基幹に敷いたものが多い。
ポール・ヒリアーは言わずと知れたヒリアード・アンサンブル
の立役者。著書にはスティーブ・ライヒについての論文集があり、
古・近代の伝統に根差した合唱音楽に光を
当てていこうという理念を持つ人です。


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□ E Nomine / "Das Beste Aus..." (Limitierte Edition)

Vater Unser Part II



剣の道はリズムにあり

2005-05-07 22:48:34 | art music
痛い。

地元の小・中学生、OBとの合同稽古にたま~~に参加するのですが、
先輩からのお呼びの不在着信が溜まり過ぎて気の毒だったので、
久しぶり(一年鰤くらい?)に剣道やってきました。パンパン。
中学の頃あんなに体力あったっけ。。?orz....

私、一応中学時代は主将を張っていたこともあるので、
(人数の関係で練習は男子・女子混合だった)
練習メニューを考える楽しみというものを知っています。
特に楽しいのが一対ニの試合形式ですね~(笑)
恐らく剣道経験者は皆同意してくれると思うのだけど、
地獄なのが「係り稽古」。これはもう狂ったように
メーンメーンドーコテェヘー!と叫びながら
竹刀を振り回してぶつかっていくもので、
ここで半数以上の人が吐いた経験あるのではないでしょうか?

剣道の要は呼吸、そして拍子を読むことにあります。
お互いのリズムを重ねて、制した者の勝ちというのかな?
目先で剣筋を追う要素は極めて少ないです。
また、剣の道は鞘中にあるという程、
剣を引き抜く動機、そして剣術を行使する姿勢というものが
勝負の全要素を支配する意味合いを兼ねています。
やればわかるけど、かように奥が深いのです。。
苦手なんだけどねー(笑)でもこんなに頑張って出たのに。。
焼肉くらい奢ってください。。。


□ Tunes of the Day

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□ John Debney / "The Passion of the Christ"

♪ Resurrection

映画『パッション』のサントラ。
Paul Schwartzの秘蔵っ子Lisbeth Scottや
マケドニアの歌手Tanja Tzarovska(トロイのスコアにも参加)を始め、
Gavyn WrightやIsobel Griffiths、ロンドンヴォイシズなどの、
ハリウッドでこの手のサウンドを手掛けてきた人材を総動員したほか、
民族音楽の演奏家も多数参加。


□ Winchester Cathedral Choir / "Lux Aeterna"

♪ Samuel Barber / Agnus Dei

David Hill指揮、ウィンチェスター大聖堂聖歌隊のアルバムから。
この『アニュス・デイ』は、冷戦下のアメリカでバーバー自らが
平和への祈りを込めて代表曲のアダージョを合唱曲にアレンジしたもの。
Deleriumが"Eternal Odyssey"でこの音源をサンプリングしています。

"Agnus Dei,qui tollis peccata mundi,
 miserere nobis. Donna nobis pacem"

「神の子羊、世の罪を取り除きたもう主よ、
 われらをあわれみたまえ.われらに平安を与えたまえ」


Heist.

2005-05-07 21:49:52 | 日記・エッセイ・コラム
世界は傷つけられた側の言葉で溢れている。裏切られた、無視された、忘れられた。けれど人は普通に生きてるだけで誰かを傷つける。誰かの為に他の誰かに一生の傷を残すかもしれない。誰もが善き人にはなれないけど、誰かの善き人にはなっていい。


(07.05.2023)

Paradox Blue.

2005-05-07 00:16:29 | Science
共進化する自然エネルギーと地域社会 (Hotwired)

デンマーク・サムソ島の地域を軸足としたエネルギー政策の展開を成功例としてあげているが、重要なのは、必ずしも国の動向を覗わなくても、国際的な支援機関やメソッドを用いることで、十分エネルギービジネスを拓ける余地があるということだ。特に上記コラムの2頁目を熟読頂きたい。

この「地域のエネルギー環境事務所」の役割を吟味し、もう一歩進めた考えが、「MFO」(Market Facilitation Organizations)と呼ばれる機能ないしは組織である。もともとは、途上国における持続可能な開発を進めるために、技術もノウハウもファイナンスも政策も人材も欠けている社会環境下で、望ましい「市場」を立ち上げていくための官民パートナーシップ、いわゆるPPPの一種として編み出されたコンセプトだ。


無論日本でも地域のエネルギー政策が機能を拡大させつつある。だけど、どれも自家的な供給に留まり、重要な「資源開発」としての側面はまだまだ弱い。しかし地方が諸手を挙げてネットワークを展開することで、現代社会の弱みとなっている財政的観点から見た地方不在を覆す鍵となることは間違いない。

もうひとつ、これらの方法論の枠組みがどれも自然エネルギーの享受に向っているということ。こうした「環境をマネージメントする機能」が発達することで、統合的には環境汚染に関して、マクロな政策では困難だと思われてきた「トータル・リスク・ミニマム」を視野にいれた長期的展望が望まれる。もっと具体的な話になると、DSM(Demand side management)を細かく地域的枠組みで義務付けることの実効性も期待できるでしょう。


□ Latest News.

□ 恐竜はベジタリアンになった?(Eurek Aleart!)

関連 >>ユタ州の白亜紀前期層の原始的なテリジノサウルス上科恐竜 (Nature)

□ 人工の遺伝子ー代謝振動体


□ Anomaly.

「人は皆、憧れるものに変身しようとする。」
『鏡の中の鏡』への書評で引用された著者M・エンデの言葉はこんなようだったと思う。これは文字通り、人はそれぞれが求めるもの、そのものに身を置き換えたがる、ということだ。それが不条理な死、苦痛の恍惚感など、猟奇地味た願望であっても、他者へ与える感覚的符号が総て自らの憧憬の代替という側面を備えているとすれば、快楽殺人者にとっての猟奇的行為は須らく、被害者への「死」という隔絶に築かれた神聖視に準ずるものになる。

死者との隔絶を感じるとき、その圧倒的な無力感に苛まれることがある。それは失われた過去であっても、雲を掴むような事であっても同じ。人は自らの力の及ばないものに対して、「Void―空虚」を感じとる。他者の感じる感覚も、そのヴォイドの一つでしょう。「あなたの痛みは、私の痛みではない。」共感は現実に作用する錯覚でしかない。しかし時に空虚は、活力の泉になることもあります。青空を仰ぎ見るように、遠い星に手を伸ばすように、昔の想いを手繰り寄せるように。

宇宙物理学でいうVOID(超空洞)は、宇宙の大規模構造においてまさに「何も存在しない」領域です。しかし、そこでは「存在を赦されない」わけではない。移動とは、量子の滑らかな転写だからです。ただ物質がなければ、時空そのものの定義も出来ませんが、この「何もない」状態は、他でもない外縁部の「有」との関係性によって成り立っています。(※ただし、力場は働いている)空虚への意思は、力の普遍性の反映です。反転して、死者は未だ、遍く"そこ"に息づいています。ただ普遍性ということならば、人間の営みについてはこのようなことも言える。「人は何処にでも行けるが、何処かに辿りつけるわけではない。」と。


□ Tunes of the Day

phenomenon


□ O.S.T. / Phenomenon

♪ Thomas Newman / "The Orchard"

1996年の映画『フェノミナン』に名匠トーマス・ニューマンが
提供した名トラック。夕闇の蒼と紅彩、草木の影に潜む冷気を思わせます。
最期の闇と静寂へ消えていく不安感を煽る下降音が良いですね。。


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□ Pro>Tech

♪ Erotic Anthology

Bill Leebの携わったサイドプロジェクト、その中でも
未発表曲をアレンジし直して発表されるシリーズ、
"Cryogenic Studio"から。Chris Petersonと手掛けた
Noise Unitの新作"Voyeur"は6月7日発売。
デス系なジャケが気になりますが。。(笑)

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