lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

'Emotion genes' make mice squeal during sex.

2008-04-04 04:24:31 | music6
□ ムスカリン受容体と『感情遺伝子』がSEX時における雄の嬌声要因となる。

>> www.newscientist.com

When a male mouse is about to have sex with a female, he lets out ultrasonic squeals of delight.The vocalisations are controlled by a gene that is also involved in the production of the brain chemicals that mediate emotions, in mice as well as men. This leads psychologists to conclude that mice squeak when they're in good mood.

So Haoran Wang at the University of Toronto, Canada, and his colleagues performed five separate experiments designed to elicit the calls in both wild type and knockout mice.


When Wang's team looked at mice lacking various receptors, such as the M2 and M5 muscarinic receptors, which are involved in emotional expression, the males no longer produced the vocalisations.

08:00 03 April 2008
NewScientist.com news service
Alison Motluk

センセーショナルで面白い記事を見つけたので抜粋(笑)
求愛、または交尾中のマウスの雄は、人間の不可聴域(25-120kHz)で『さえずる』のですが、アンフェタミンを与えて雌に発生させた誘因物質は、M2、及びM5ムスカリン受容体(人の生理作用を司る副交感神経を制御する)の閉じたマウスには働かず、また、交配中にも一段と活性化するはずの「歌声」が発生しなかった。

つまり、ムスカリン受容体遺伝子がSEXにおいて感情の機微の発露に大きく関わっているという推測が成り立ち、人間の性交渉にも少なからず関連する可能性を示唆します。「交配行動に関して、これまでで最も踏み込んだ研究成果だ」との評価も。雌のマウスは交配中ではなく、群れに戻されて数時間後に『雄と同様の』交配時特有の鳴き声を発生させたといい、このことから雄と雌の情動の作用機序が根本的に異なることの裏付けとなりそうです。



□ clip.

環境適合型建物:低エネルギー消費型未来社会の設計
Architecture: Architects of a low-energy future pp520 - 523
Low- and zero-energy buildings could have a huge impact on energy
use and carbon emissions. We have the technologies, but if they are
to mitigate climate change, green-building design must hit the mass
market, says Declan Butler.

Declan Butler
doi:10.1038/452520a
http://ml.emailalert.jp/c/ab8zadshq1tMbfa7


太陽系外惑星:粗い周波数の「くし」でくまなく探す  
Extrasolar planets: With a coarse-tooth comb pp538 - 539
The search for Earth-like planets outside our Solar System is bedevilled
by the lack of an adequate frequency standard for calibrating starlight.
Tweaking existing laser 'frequency combs' could be a way forward.
Gordon Walker
doi:10.1038/452538a
Standfirst: http://ml.emailalert.jp/c/ab8zadshq1tMbfaL
Article: http://ml.emailalert.jp/c/ab8zadshq1tMbfaM


9種類のバイオームに関するメタゲノムの機能的プロファイル解析
Functional metagenomic profiling of nine biomes p629
Elizabeth A. Dinsdale et al.
doi:10.1038/nature06810
Abstract: http://ml.emailalert.jp/c/ab8zadshq1tMbfby
Article: http://ml.emailalert.jp/c/ab8zadshq1tMbfbz




□ Music News.

Myam

□ Kettel / "Myam James Part.1"

>> http://microsites.sendingorbs.com/so009/
>> http://www.sendingorbs.com/content/artists/kettel/myamjamespart1

Release date: 15 Apr 2008
Label: Sending Orbs
Catalog Number: SO 009
Album type: CD

今後短期間の内にシリーズとしてリリースが連発されるという、Kettelの純エレクトロニカ・プロジェクト"Myam James"の第一弾が4月15日にリリース。純粋なのにシュールな音像世界とジャケットのセンスが好きです。魚人がかわいい。。Part 2は三ヶ月後のリリースを予定。Secedeのリミックスが耳を惹かれます。


Mike Oldfield / "Music of the Spheres"

2008-03-29 14:13:49 | music6
Mots


Every planet and every star; even the whole universe has music within it that no-one can hear, this is what it would sound like if it was set free. This is Music of the Spheres.
              ーMike Oldfield.


□ Mike Oldfield / "Music of the Spheres"

Music of the Spheres (excerpt)

Release Date; 17/03/2008
Label; Decca
Cat.No.; B0010925-02
Format: 1xCD

>> http://www.mikeoldfield.com/


>> tracklisting.

PART 1
01. Harbinger
02. Animus
03. Silhouette
04. Shabda
05. The Tempest
06. Harbinger Reprise
07. On My Heart (feat. Hayley Westenra)

PART 2
08. Aurora
09. Prophecy
10. On My Heart Reprise (feat. Hayley Westenra)
11. Harmonia Mundi
12. The Other Side
13. Empyrean
14. Musica Universalis



Produced by Mike Oldfield and Karl Jenkins
Conducted by Karl Jenkins >> http://www.karljenkins.com/
Vocals: Hayley Westenra >> http://www.hayleywestenra.com/
Piano: Lang Lang >> http://www.langlang.com/landing

The Sinfonia Sfera Orchestra



名門クラシック・レーベルDeccaよりリリースされるMike Oldfieldのオーケストラ作品。"Adiemus"のKarl Jenkinsが共同製作、オーケストラの指揮を務めている。

思えばKevin Ayersのバックバンド時代の若き日のMike Oldfieldと、Nucleus、Soft MachineのメンバーだったKarl Jenkinsは一時期同じアパートに入居し、互いに音楽的な助言や交流もあった旧知の仲であり、この30年越しの邂逅には名状し難い感慨がある。


元々Mike Oldfieldは"Hergest Ridge"や"Ommadawn"において、現在のAdiemusに酷似したコーラス・メソッドを30年以上も前に確立し、初期の大作主義の大きな特徴となっている。"Tubular Bells"で幕を開けた初期三部作は、当時のレコードの片面当たりの収録時間の関係から、二部編成をとるのが慣例であった。CDの台頭によって編成の縛りは消え、後期になって原点回帰を計った"Amarok"や、"Tubular Bells II"以降においても、かつての二部編成に立ち返ることはなかった。

楽曲性の実質的な分割とは言いかねるが、この"Music of the Spheres"で再び"Part 1"、"Part 2"と銘打つことで、今更ながら彼なりのこだわりを、そこに汲み取れそうな想いがあるのも事実である。


全編オーケストラのみを用いた楽曲編成という試みは、実は1974年にMikeの友人であった現代音楽家、David Bedfordと共作した"The Orchestral Tubular Bells"で行われている。過去の音楽業界、そして現在に至って宇宙事業を塗り替えているVirgin Recordsを成功に導いた"Tubular Bells"(まさに世界を変えた音楽と言える)のオーケストラ版で、実は私はオリジナル版に先立ってこのCDを聴き込んでしまった。だから未だに"Tubular Bells"といえば、オーケストラ版を思い浮かべてしまう。

"Music of the Spheres"の楽曲については、正直ここで言葉を尽くして何かを語りたいという気持ちにはなれない。個人的ながら、とても複雑な感情を抱いてるのは確かだが、それは"The Orchestral Tubular Bells"を初めて耳にした時の印象と酷く似通ったものであることだけは断言できる。パーカッションやストリングスワークに所々Karl Jenkins独特の節回しが聴き取れるが、そんなに気になる程ではない。

Mike Oldfieldが近年、スタジオに籠りきりシンセ一本でアーティスト性を追求した姿勢は、ある意味では彼独特の純度の高い世界観を醸し出すことはあったが、イビサ・チルの後継に甘んじるような凡百のシンセ・ミュージックに組する薄っぺらいサウンドは、正直あまり聴きたくはなかった。


Karl Jenkinsの慈愛ともとれる多大なサポートを受けながら、かつてMike Oldfieldを取り巻いていた華々しい仲間達や環境は、今や何もかも変わってしまった。全宇宙の星々の共鳴を荘厳に奏でる"Music of the Spheres"の響きの裏側には何処か、心の襞に沁み入るような寒々しい情致や寂しさが感じ取れて、涙した。


Autechre / "Quaristice"

2008-03-28 06:20:00 | music6
Quaristice


□ Autechre / "Quaristice"

Simmm
Tankakern
Outh9X

Release Date; 12/03/2008
Label; Warp
Cat.No.; warp333
Format: 1xCD

>> http://www.autechre.ws/
>> http://www.myspace.com/myslb


>> t   Rac  k l i S t   i    Ng.

01. Altibzz
02. The Plc
03. IO
04. Plyphon
05. Perlence
06. SonDEremawe
07. Simmm
08. Paralel Suns
09. Steels
10. Tankakern
11. Rale
12. Fol3
13. fwzE
14. 90101-5I-I
15. bnc Castl
16. Theswere
17. WNSN
18. chenc9
19. Notwo
20. Outh9X



弛緩と断続のリフレックス。
9th Albumに至ってAutechreの生成する『音楽』は、非形而のシステムに噛まされた20片に渡る「軋みと揺らぎ」のアナモルフォーシスである。

"Quaristice"の特徴とも言うべきものはクラスタのアラインメント、とりわけその軌道運動の断続性についてであり、あらゆる楽曲において一連の旋律は微小時間コヒーレンスを維持し、俯瞰すればfixed patternを描くが、その連続性は、楽曲に照らして明らかに不相応でカオスなランダム・シークエンスのスライドによって断ち切られている。


Autechreの作品群の中で鋭角的にカオスを極めた映像作品"Gantz_Graf"の再解釈ともとれる"Fol3"や、アンビエント・シーケンスの挿入が巧みな"simmm"、メタリックなドラムパターンが高揚感を煽る"Tankakern"、聴いてるだけで不整脈を誘発しそうな"90101-5I-I"など、楽曲毎のパターンが安定して聴き取れる。

Aphex TwinのAmbient Worksを想起させるイントロから、Monolake調の風洞音でフェードアウトする"Outh9X"は思わず頬が緩んでしまう。普通に奏でればカッコイイフレーズを、あえてペラペラにして盤上にパンチングしていくようなユーモアにセンスを感じる。


ポスト・オウテカと評されたRichard Devineが、ある意味愚直なまでに「電子音楽」の先鋭性を追求し、ソフト開発に腐心したのに対し、そうした姿勢を嘲笑うかの如く(数理演算ソフトを用いてるとは言え)、とぼけた旋律やブラックミュージックの残骸を散りばめるAutechreの求心力は、常に注目される作曲アルゴリズムとソフトウェアのアップデートとは、本質的に別の次元からやってくるものなのかもしれない。

近年The Hafler Trioとのコラボレーションも実現させ、IDMシーンのフロントラインにおいても大きな影響力を再認識させたAutechre。"Quaristice"の序盤5曲では、昨今の新進エレクトロニカ・レーベルのアーティスト陣に目配せ、あるいはお手本を提示するような音色が聴かれるが、同時にAutechreの祖型ともいえる黒人音楽へのオマージュも匂わせる点に、このジャンルのオリジネイターとしての自負が感じ取れる。


未だ一般化され得ぬ音楽の感覚と可能性を開拓する立場にありながら、Autechreが理論家たりえないのも上述の点に由来する。例えば"Quaristice"の楽曲が全てバッハのリミックスだったとしても「さもありなん」だが、これがGioseffo Zarlino(ルネサンスの作曲家・音楽理論家、バロック音楽の数理的な基礎を草創した最初の人物とされる)のモテットのリミックスだと聞いて誰が納得できるだろうか。新たな様式ではあっても、そのフレームを定めようとはしていない。循環論法的だが、彼らは"Autechreが奏でるもの"としての楽曲の聴こえ方、『落としどころ』を聴覚的に依存して判断しているのであり、そのセンスこそがAutechreたる由縁なのである。



Aeltd

5000枚の限定リリースだった"Quaristice"の仕様は、ボーナスCD付きの金属製ジャケット。ランダムにスペースを空けてタイピングされた文字列が、アルバムの楽曲のメタファーとなっている。


san.drine / "Janvier"

2008-03-24 20:30:06 | music6
Janviercover


□ san.drine / "Janvier"

La Neige
Until December
Janvier (Orka Veer mix)

Release Date; 14/03/2008
Label; Drine Machine Music
Cat.No.; DM3499
Format: 1xCD

>> http://www.san-drine.com/
>> http://www.myspace.com/sandrineonline


>> tracklisting.

01. La Neige
02. Until December
03. Janvier
04. Not Around
05. L'envie
06. Me With You
07. To Have
08. Ainsi Font
09. Les Rues De Novembre
10. Janvier (Orka Veer Mix)



Guest Artists.

Angina P       >> www.myspace.com/anginap
Bitstream Dream     >> www.bitstreamdream.com/
Christian "Wicked" Wicht  >> christianwicked.com/
Govinda    >> www.govindamusic.com/
Orka Veer   >> www.myspace.com/orkaveer
Plat      >> www.myspace.com/platmusic
Summer Kelly  >> www.myspace.com/suissemodular


Brent Arnold (cello) >> www.myspace.com/brentarnoldmusic
Dana Leong (cello) >> www.danaleong.com/
Mazz Swift-Camlet (violin) >> www.mazzmuzik.com/
Annas Allaf (guitar) >> www.myspace.com/michaelannasallaf
Bei Bei Zheng (gu zheng) >> www.myspace.com/beibeizheng


Artworks:

Miss Miza.com >> www.miss-miza.com/
J.Adam McGalliard (photo) >> www.mcgalliard.net/



ジュネーヴ出身でブルックリン在住のフレンチ・エレクトロニカ/トリップ・ホップ・アーティスト、san.drineの2nd Album。"Janvier"(1月)の名を冠したアルバムを体現するかの如く、楽曲全体が冷たく暗い憂愁に染め上げられ、薄氷の張りつめる凛とした夜の透明な空気感と、寂寥を湛え淀んだ心象風景のコントラストを描く。


フレンチ・フィメール・エレクトロニカの最前線アップカマーとして今最も注目を集めているsan.drineだが、トリップホップの特色として良く挙げられる「脈絡のないサンプリング音の羅列」、「霧中を漂うような捉えどころのないヴォーカル」といった共通要素は漏れなく踏襲している。

ダークでイルビエントなアトモスフィアに、陶酔したヴォーカルが絡む様は、PortisheadやMassive AttackからEmilie Simon、あるいはStina Nordenstamの直接の影響をうかがわせるが、シベリウスやライヒにも通じる、近現代音楽的なフィドルのまぶし方には、とりわけ後者の作風に近いものを感じられる。


SleepthiefやGovinda、Summer Kelly(Suisse Modular)にもヴォーカルワークを提供しているsan.drineだが、自身のアルバムにおいては、多方面のゲストミュージシャンの協力を仰ぎながらも、多くの楽曲で彼女がプログラミングやキーボード、ミキシングを手掛けている。

生音やエフェクトが巧密にブレンドされた難解で複雑な音像を描くビートワークが主張する割に楽曲自体は非常に聴きやすく、胸の内にストンと落ちてくる切ないメロディが目立つ。インディーズでありながら前作"Histoires d'Eau" が、2006年度のiTunes Top 100 Electronica albumに選定されたのも、普段このジャンルを聴かない多くのリスナーの琴線に触れるものを兼ね備えているからだろう。


1曲目"Le Neige(雪)"は最もカオティックかつ鋭利な感情に彩られた、アルバムの導入としてこの上なく相応しい楽曲。罅割れたピアノの狂気的なリフレインに重ねて、ノイズに濁された壮大なスケールのオーケストラが、壊れた旋律を降り積もらせる。静かに、しかし切実に請うヴォーカルに救いは訪れない。アイスランドの新進気鋭IDMプログラマー、Platとの共作。

同様に6曲目"Me With You"でも古風な楽曲にイリーガルなビートワークが融け込んでいる。複雑怪奇なサンプリングビートは、この手の楽曲における方法論としては最もしっくりくる。もしかしたら小手先の装飾ではなく、それこそがトリップホップたる由縁であり、代替不可能なものなのかもしれない。


2曲目以降は、グラミーノミネート歴もある実力派プロデューサー、Christian "Wicked" Wichtがミキシングを手掛けている。ピチカートと美麗なピアノリフがリードする"Until December"ではライヒ的なチェロの切り込みがアクセントとなっている。奇怪な音色を様々に変化させるビートサンプリングが秀逸なトラック。

表題曲"Janvier"でも同様のストリングスワークが目立つが、もっと優しく、普遍的な心情を描いた良質のアコースティックナンバー。"Not Around"も耳馴染みの良い哀愁のPOPナンバーだが、コーラスエフェクトの光茫が一線を画している。


アルバム中でも異彩を放つDrum & Bassトラック"L'envine"は、オーストリア・ウィーンで活動する女性IDM/electronicaアーティスト、Angina P.とのコラボレーション。抑揚の効いたリズム・アクセンチュエーションに絡めたビートの音色の変化が楽しい。

"To Have"は、ニューエイジ方面の切り口からアンダーグラウンドテイストのクラブ・ラウンジトラックを創造するGovindaをフィーチャー。その筋では最早知らないものは居ないほどのネームだが、その作風は"Janvier"の雰囲気に合わせてワールドミュージック的なエッセンスは極力抑えられている。ゆったりとした肉感的なリズムと、噎ぶような官能の匂いの漂う蠱惑的なムードトラック。


"Ainsi Font"は"Not Around"を踏襲した、フェミニンな佇まいを匂わせるしっとりとした曲。クリックハウス的なビートが耳を惹く。中国の伝統楽器『古箏 (Zheng)』の弾き手、Bei Bei Zhengをフィーチャーした"Les Rues de Novembre(11月の街路に)"は、san.drineのアンニュイな歌声に古箏のセンチメンタルな音色が見事にマッチングしている。


そして、このアルバムで最も評価に値する"Janvier (Orka Veer mix)"がアルバムを締めくくる。ロサンゼルスのオルタナ/エクスペリメンタル・エレクトロニカ・コンポーザー、Orka Veerによるスムースなアンビエント・リミックス。カットアップされたsan.drineのウィスパーヴォイスの破片がストリングスに乗って、遠く哀愁を響かせる。


lens,align. Mix - "Emerald"

2008-03-17 02:51:47 | music6
ホワイトデー用に作ったコンピレーションですが、
諸般の事情で発送が遅れてます(陳謝)

ネット上にも試聴用のものを用意していたのですが、
折角なので、こちらで先行して公開します。
送りつけられる心当たりのある人については
注文など承ります。

※ あくまでプライベートな用途に限られたものであり、
営利、あるいは著作権侵害を意図するものでありません。
試聴版の音質については、上記理由に配慮したものとなっています




□ lens,align. Mix

Emerald -Part.1 (26MB)
Emerald -Part.2 (27MB)


>> tracklisting.

"Emerald"

01. Amsterdam (Maor Levi Remix) / Luminary
02. Fall in Violet / Pole Folder feat. Kirsty Hawkshaw
03. Far & Away / Kopi Luwak feat.Tiff Lacey
04. Troy (Schiller Airplay Edit) / Sinead O'Connor
05. Union of Body And Sound / Govinda
06. Double Jeu / Hector Zazou with Asia Argento
07. You Won't See Me Cry 2005 / Markus Schulz
08. Magenta (Afra & Spul Dub FM Mix) / Lokitas
09. Reasons to Fogive (The Blizzard Remix) / Kirsty Hawkshaw meets Tenishia
10. Transparent (Benz & MD's Aurium Mix) / Serge Devant feat. Jan Johnston
11. Tracking Treasure Down / Gabriel & Dresden feat. Molly Bancroft
12. Love is No Possession (Nick Murray Remix) / Jjoy & Kirsty Hawkshaw





<私信箱>

□ 3/30、3/31、4/1に上京予定。

Penin_2

ペニンシュラ東京に二泊滞在を予定しています。

http://tokyo.jp.peninsula.com/


現時点では、レートと相談してスイートを予約。
ソフト面で意外と地味そうな印象なのですが。。
スパやマッサージはどんな感じかな?
マンダリン・オリエンタルの方が向いてるのかも。

実は私、先日に過労診断で点滴を受けたばかり。
心身ともにヒーリングしてきます!


SCHILLER / "SEHNSUCHT"

2008-03-07 16:12:38 | music6
Sehnsucht


?Denn die Götter leih'n kein Pfand,
 Nur ein Wunder kann dich tragen
 In das schöne Wunderland.


     -Friedrich von Schiller (1759-1805) / "Sehnsucht"


□ Schiller / "Sehnsucht" (Ltd.Super Deluxe Edt.) [Box-Set]

Once Upon a Time
Let Me Love You (Mit. Kim Sanders)
Wehmut
Tired (Mit. Jaël)
Lichtung

Release Date; 22/02/2008
Label; "Island @ 407(8001)"
Cat.No.; 06025 1757837 1
Format: 2CDs + DVD
Note: includes Special Booklet with Box Set.

>> http://www.schillerserver.de/sehnsucht/

Sbox_2


>> tracklisting.


CD: EINS

01. Willkommen
02. Herzschlag
03. Denn wer liebt (feat. Anna Maria Mühe)
04. Sehnsucht (feat. Xavier Naidoo)
05. Wehmut
06. Black (feat. Jette von Roth)
07. Mitternacht
08. Let Me Love You (feat. Kim Sanders)
09. Nacht ( feat. Ben Becker)
10. Fate (feat. Isis Gee)
11. Porque Te Vas (feat. Ana Torroja)
12. In der Weite (feat. Anna Maria Mühe)
13. Sommernacht
14. Everything (feat. Helen Boulding)
15. Lichter
16. Ile Aye (feat. Stephenie Coker)
17. Once Upon A Time



CD: ZWEI

01. Der Kuss
02. Wunschtraum
03. Tired (feat. Jaël)
04. Lichtung
05. Breathe
06. Zenit (Ausschnitt feat. Klaus Schulze)
07. In The Dark (feat. Jette von Roth)
08. Tagtraum
09. Destiny (feat. Despina Vandi)
10. White
11. Lonely (feat. Damae)
12. Sehnsucht (Reprise)
13. Vor der Zeit (feat. Ben Becker)
14. Forever (feat. Kim Sanders)



DIE DVD.

Videos -in 5.1ch surround

01. Denn wer liebt
02. Herzschlag
03. Wunschtraum
04. Let Me Love You
05. Everything
06. Mitternacht
07. Sommernacht
08. In der Weite
09. Wehmut
10. Forever



Berlin-Calcutta

TIEL 01
TIEL 02
TIEL 03



Schiller Mit Klaus Schulze:
Zenit



Interview:
Gestern und heute

Photo Gallery


Live in Kiew: -in 5.1ch surround

Schiller
I Saved You
Irrlicht
Nachtflug


MINI-BUCH
36 seiten ueber entstehung von SEHNSUCHT.



Artist Links.

Musikalische Gäste:
Xavier Naidoo   >> www.xaviernaidoo.de
Kim Sanders    >>  www.kimsanders.de
Jette von Roth   >> www.myspace.com/jettevonroth
Anna Maria Mühe >> de.wikipedia.org/wiki/Anna_Maria_Mühe
Ben Becker   >> www.benbecker.de
Klaus Schulze >> www.klaus-schulze.com
Ana Torroja   >> www.anatorroja.info
Helen Boulding  >> www.helenboulding.com
Stephenie Coker >> www.stephenie.de
Despina Vandi  >> www.despinavandi.com
Isis Gee  >> www.isisgee.com
Jael    >> www.jaelonline.com
September >> www.septembermusic.se
Damae  >> www.damae.de
Bernstein >> www.paradies.cc


Instruments:
Deutsches Filmorchester Babelsberg >> www.filmorchester.de
Ralf Gustke (drum) >> www.world-of-groove.de/
Christian Kretschmar (cello) >> www.krmw.de/
Mickey Meinert (multi instuments) >> www.mickeymeinert.de/


Photos:
Ben Wolf, Philip Glaser

Artwork:
Katja Stier



Tear Sehnsucht                  .

今やドイツのエレクトロミュージックを代表する人気を誇る、Christopher von Deylenによるプロジェクト"SCHILLER"の5th Album。その名を冠したシラーをはじめとする文化史上最も重要な詩人たちの言葉を巧みに引用した、アンビエントともダンスポップともつかない、凛とした詩情溢れる音響世界を電子の波紋に描く。

表題の"Sehnsucht"(憧れ)は、12世紀フランスの吟遊詩人Chrétien de Troyesの詩の一節に因んでいるが、作中では他にバイロンやゲーテ、グリルパルツァーの詩が要所に散在し、若手女優のアンナ・マリア・ミューヘと、舞台出身俳優で、シラー詩の朗読に定評のあるベン・ベッカーがそれらのモノローグを担当している。因に、シラーやゲーテの詩に歌曲を付けるという試みは、かつてシューベルトやチャイコフスキーらによっても行われている。

また、今作のジャケットのモチーフは「涙」だと思われるが、Jaelの歌う"Tired"において"Tears"がテーマとなっている。


Tears2 Sound of Sehnsucht              .

Schillerのサウンド・コンストラクションは、音響、演奏技巧、楽曲性の何れにおいても、常に前作を凌駕し続けながら進化を遂げている。4th Album "Tag und Nacht"では、まるで壮大なスペース・オペラを眼前にしているようなシネマティックで重層的なサウンド・メイキングを見せていたが、"Sehnsucht"では自身のルーツであるエレクトロニカ、アンビエントポップのカラーに立ち返り、トライバルでありながら、鋭い都市感覚でソフィスティケイトされたビートテクスチャに、電子音やアトモスフィアといったループサウンドのシンプルな音色を定着させ、全く新しい洗練された雰囲気を醸し出すことに成功している。

スタイルとしては、これまでと一貫してインストゥルメンタルとヴォーカルトラックがストーリー性を以て紡がれるサウンドトラック方式を取っているが、アルバムを彩る楽曲毎の特色は様々である。


Tears3 Guests of Sehnsucht              .

Kim Sandersや Jette von Rothといった古くからのコラボレーターの他に、過去にはSarah BrightmanやMoya Brennan、Mike Oldfield etcetc....と、毎回多方面から著名なゲスト・ミュージシャンを起用してきたSchillerだが、今作では遂にジャーマン・エレクトロニカの生ける伝説、Klause Schulzeとの競演を果たした。

また、Deep ForestでもフィーチャーされていたAna Torrojaや、ナイジェリア出身の才能豊かなブラック・ミュージシャンStephenie Coker、シェフィールド出身の実力派シンガーソングライターHelen Boulding、ギリシャの国民的人気歌手Despina Vandi、FragmaやKyau & Albertで人気を博したDamae、スイスのトリップホップバンド"Lunik"やDeleriumでヴォーカルをとるJael、アダルトコンテンポラリーで才能を発揮するISIS GEE、今最も勢いのあるダンスポップアーティストSeptember。

そしてドイツで絶大な支持を集めている南アフリカ直系のHip-Hopアーティスト、Xavier Naidooがタイトルトラック"Sehnsucht"を力強く歌い上げる。実に蒼々たる顔ぶれが揃った。


Tears4_2 Music of Sehnsucht             .

上述の通り、この二部構成の作品はそれぞれコンセプトアルバムとしての体を成しているが、序曲から終曲に至る世界観を辿る経路は一筋縄ではない。今作の特徴を一つ挙げるとすれば、それは楽曲の表面上にはない『静謐さ』についてであろう。蒼い月明かりの下、凍てついた雪原を闇をたずさえて歩くような、研ぎ澄ました暗沌の纏わりつくかの如き麗艶さが感じられるのである。

スロートヴォイスの陰影にスムースなハイハットを刻む"Wehmut"(憂愁)のそれは、正に『すべての歓びから離れ 虚空のかなたを見つめる』(ゲーテ 「Wilhelm Meister」より "ただ憧れを知る者だけが" )者の、果てしのない孤独と渇望の逍遥と捉えられるだろう。アルバム中には他にも"Mitternacht"や"Nacht"と、「夜」を題材にした楽曲が目立つ。

"Once Upon a Time"終結部で、不協和音を発しながらフェードアウトしていくストリングスの上昇音も寒気がするほど美しい。

ヴォーカルトラックについても、これまでのダンスポップ然とした明快なビートと高揚感を狙った部分は少なく、どちらかというと切々とアンニュイに歌い上げるものが多い。ビート自体、ドラムの単音ではなく、超巧細微に渡り音色をレイヤーサンプリング、他の追随を許さない独自のブレンディングを確立している。そして今作においてはチェロやオーケストラの存在感も顕著に増している。


Schillerは鐘・撥弦楽器によるオリエンタルでクセの強い旋律を独特とする為、リスナーによって好き嫌いがハッキリ別れやすい。しかしハマる人はとことんハマってしまうオリジナリティを兼ね備えている。昨年リリースされたDVD "Tagtraum"で呈示された同名曲のそれは、流動の激しい電子音楽シーンにおいて極限までシェイプされた、その最前線の姿で"Sehnscht"にお見えした。


Tears2 Schiller Mit KLAUS SCHULZE / "ZENIT"    .

ジャーマン・プログレのグールー、Tangerine Dreamの開祖メンバーにして現役の音響系/アンビエントクリエイター、Klaus Schulzeとの共作"Zenit"(天頂)。アルバム中では13分弱の編集版を耳にすることが出来るが、DVD収録、Dolby Surround Mix(2ch)のフルレングス版は30分超の大曲である。

気の遠くなる程ビッシリと敷き詰められたビートのスプレッドに、闇に渦巻く重厚なサウンドエフェクト群、イスラムのスーフィー音楽や、キラキラと眩い音の破片といった様々なエレメントが浮かんでは消えて行く、ソリッドテクスチャ・アンビエント。一定の長いリズムを刻むベースは後半10分で加速し、アトモスフィアはより分厚く音色を重ねながら、暗黒の蜷局を巻く星の深淵に沈降していく。


Tear DVD Contents               .

プロダクトについての紹介が後に回ってしまったが、当作品は2枚組のCDとDVDに、メイキングエッセーを綴った36ページの小冊子"entstehung von Sehnsucht"がバンドルされている。各フィーチャリングアーティストとの仕事上の経緯や、Sarah Brightmanをフィーチャーした"The Smile"を作曲する際にNemo Studio(Frank Petersonのスタジオ)を訪れ、Ben Beckerとの出会いから"Sehnsucht"の着想を得たというエピソードも語られている。

Schillerのリリース陣は常に商品戦略に長け、アルバムに付随する関連プロデュースが充実している。特に5.1ch Dolby Surround MixされたVideo Clipがこうして完成していて、同時に届けられるということはファンとしては有り難い限りである。


Deylenが"Tag und Nacht"仕様のレトロな車でベルリン-コルカタ間を旅したロードムービー、"Berlin-Calcutta"も収録されているが、その旅の詳細はブックレットに記されているようである。(映像はコルカタのみ)今アルバムにも大きく影響した旅路であったことには間違いないだろう。

他にもフォトギャラリー、キエフにおけるライブの模様を収録。ライブは前作"Tag und Nacht"の延長にあるものだが、ブラスバンドを配した編成を目にするのは初めてで、パフォーマンスも中々興味深いものに仕上がっている。今後、恒例として"Sehnsucht"のライブツアーDVDが一年以内にリリースされる可能性は高い。


Tears4_2 Videos                 .

Video Clipに採用されたトラックは全て5.1ch Dolby Surroundにミキシングされ、どのトラックも凄まじい臨場感を味合わせてくれる。Schillerの音楽については複雑に絡み合った音像の輪郭が捉えやすくなるのが特徴だろう。監督はPhilip Glaserら他、Enigmaの"A Posteriori" DVD等を手掛けたTITANFILMが製作した。


1. Denn Wer Liebt Denn_wer_liebt_1 Denn_wer_liebt_2 Denn_wer_liebt_3_3 .

淀んだ空間に浮かび上がる一つの環。Anna Maria Müheによるトロワの詩の朗読で幕を開ける導入曲。何かが蠢くように響くバックグラウンドに重ねてチェロの耽美な旋律が絡む。画面には次々と詩のスクリプトが浮かんでは消え、紅蓮の万華鏡の如き暗曇に覆われた後、次第に接近する"Sehnsucht"の文字列の闇に呑まれていく。


"Denn wer liebt,
der ist voller Sehnsucht und findet nie ruhigen Schlaf,
sondern zählt und berechnet die ganze
Nacht hindurch die Tage,
die da kommen und gehen."


愛ゆえに
想い焦がれ 安らかならざる眠りさへ
夜ごと昼ごと指折りに この日々も過ぎゆる

-Chrétien de Troyes Yvain / "Botin der Königin"



2. Herzschlag Herzschlag_0 Herzschlag_1 Herzschlag_2 .

Deylenが荒野から夜のカジノをあてども無く歩き続ける。音楽、映像ともに1st Album "Zeitgeist"の頃より一貫したスタイルを保持しており、"Tagtraum"と並び、"Sehnsucht"におけるマイルストーンの一つと言える。


3. Wunschtraum Wunschtraum_1 Wunschtraum_2 Wunschtraum_3 .

コインランドリーを訪れる1人の女性。何やら頻りに背後の視線を気にしているようだが、次第に物欲しそうな表情で、頑として動じないマネキンの男性にモーションをかけはじめる。シャボン玉の暗喩が卑猥である。ベルのロングトーンやグロッケンシュピールの幻惑的な旋律の提示といい、実に巧くイメージの的を射た作品。


4. Let Me Love You Lmly_1 Lmly_2 Lmly_3 .

電子音響に聖歌風のループを被せたイントロ。古参Kim Sandersによる"Sehnsucht"のメインヴォーカルトラック。95年来、Deylenが持ち味として来たクラブトランス・アレンジのエッセンスがここにある。画面端アップで慈愛豊かに歌うKimの他に、赤いソファで寄り添い、様々な愛情表現を交わす人々が映し出される。国籍、年齢、性別を超えた愛の形。Kimは"Don't Hold back if you're afraid to a sensual sin is what awaits you" と彼らの勇気を鼓舞する。

Video Versionではカットされた後半部分のドラムシークエンスは、ここ数年のライブ・アクトから取り入れた非常に高揚感に溢れるシークエンスであり、その硬質でトライバリスティックな強烈なキックは、Schillerにおいては比較的新しいトレードマークと言えよう。距離感を置いて遠くで響く水滴に似た音がドラムの裏打ちとなっている緻密な構成。


5. Everything Everything_1 Everything_2 Everything_3 .

今売り出し中のイギリスの新人女性シンガー、Helen Bouldingの登場。現在ニューアルバム"New Red Dress"をリリースし、ライブ活動に余念がない。デジタル・ペインティングされた暗雲立ちこめる架空の未来都市。飛行船、ビルの谷間など、至る所のモニターに歌うHelenの姿が映し出される。一定の高揚感もあるマイナーコードのダンストラックではあるが、蒼い色彩に染まった無人の景観も相俟って非常に退廃的に感じられる。スピーカーランプに見立てた信号機が面白い。やはり力強いドラムアクセントの節回しが印象に残る。


6. Mitternacht Mitternacht_1 Mitternacht_2 Mitternacht_3 .

小気味の良いベースに乗って、遙か銀河の彼方より遠来する神の視点。地球を見下ろし、雲間を縫って大地に降り立ち、自然と生物の営みを見つめる。ハイスピードカメラで記録された雨滴、開花、ハチドリの戯れから、海中生物の賑やかな往来が映し出される。土着的なリズムセクションに被せて、神秘的なエスノシャントのループ。Schillerの得意とするチルアウト・トラックの新境地である。


7. Sommernacht Sommernacht_1 Sommernacht_2 Sommernacht_3 .

ススキの合間に覗く灰色の世界。寒風吹き荒ぶ中、不安げに一人波打ち際を歩く男の目に何かが留る。大きく赤い旗を掲げたもう一人の自分の姿。彼は訝しげにするものの、自身の写し身から赤旗を託され、自ら辿った道を振り返る。その表情からはもはや戸惑いと恐れは消え去り、眼差しは凛とした決意の色を帯びている。そして彼の視線がその先に捉えたものは・・・。Schiller独特の都市感覚的な寂繆感で包み込みながらも、絞り出すように感情を高ぶらせるシンセ・ストリングスがマッチした良質のミニマルトラック。


8. In Der Weite In_der_weite_1 In_der_weite_2 In_der_weite_3 .

ドイツを拠点にサウンドトラック演奏を手掛ける、バベルスベルク・フィルム・ オーケストラによる抒情詩。一遍の映画を切り取ったようなスコア・ライティング手法が取られている。壮麗な雪山に臨む一軒の山小屋を舞台に愛し合い、戦に引き裂かれた男女の慕情と郷愁。もう帰ることのない彼を孤独に待ち続ける女性の姿は、さながら映画"Cold Mountain"の情景と重なる。

タイトル"In Der Weite(彼方にいる)"、及び楽曲中のモノローグは、共にゲーテ著『ヴィルヘルム・マイスター修業時代』から「Nur wer die Sehnsucht kennt,(ただ憧れを知る者だけが)」で始まる有名な「Mignon's Song(ミニヨンの歌)」の引用。彼方にいる想い人を慕い愁悶する心象を描くこの曲は、"Sehnsucht"のテーマトラックと捉えるに相応しい。

Nur wer die Sehnsucht kennt,
Weiß, was ich leide!
Allein und abgetrennt
Von aller Freude,
Seh ich ans Firmament
Nach jener Seite.
Ach, der mich liebt und kennt,
Ist in der Weite.
Es schwindelt mir, es brennt
Mein Eingeweide.
Nur wer die Sehnsucht kennt,
Weiß, was ich leide!



ただ憧れを知るものだけが
わたしの苦しみを知るのです。
すべての歓びに見放され
はるかな虚空を見つめるのみ
わたしを愛し、知るものは遠い何処かに
胸を焦がす この想い
ただ憧れるを知るものだけが
わたしの苦しみを知るのです。



9. Wehmut Wehmut_1 Wehmut_2 Wehmut_3 .

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間違いなく"Sehnsucht"のベスト・トラックに挙げられるであろう暗いシェードに覆われたアンビエント作品。フラクタル・エンジンで造形された歪でアブストラクトな異星の地表と山脈を、リモートセンシングするように鳥瞰する。複素演算によって生成された電子の山脈は、所々に深い谷をつくり、その暗い影に不連続な空間の接合点を垣間見せる。

フリッカーノイズに合わせて響く電子的なヒス音、冷たく吹き抜けるパッド、オブスキュアに沈降するビートとベルのリヴァーストーン、そしてハイハットの刻む無機的で幽遠なリズムが、意識を遙かな虚数空間へと誘う。


10. Forever Forever_1 Forever_2 Forever_3 .

アルバムの終曲にあたる"Forever"は、多様な形式にメタモルフォーゼを経てきた音楽の旅路の果てに、一つの幽愁に染まった人間感情を、聴き手の胸の中に帰還させる。朽ち果てた廃墟の中を、再びDeylenが彷徨う。剥がれたペンキに打ち放たれた窓枠、浸水する床に散らされた木片の数々。臭い立つような寂れた空間に置かれたTVを通して、Kim Sandersが"Nur wer die Sehnsucht kennt...."にインスパイアされた内容の英語詞を、レクイエムの如き佇まいで歌い上げる。

かつてSchillerやGoetheが感受し磨き上げた、幽遠たる霊性の宿る韻律とエレクトロニク・ミュージックとの接合点。この廃墟に見たものが人の無常の影ならば、この現代にSchillerが提示する音楽は、我々が辿る過去と未来を同時に紡ぎ出し、古きと新しきのハーモニックを奏でる普遍的な感性の依り代となり得るだろう。


*******************************************************************

Forever.

I'd die a thousand deaths
I'd give a thousand breaths
and sacrifice the rest
to be near you

I'd pay the ransom sum
or lie to anyone
I'd do what is undone
to be near you


But You're not here
You are gone
You're not here
You've moved on
Forever


I know the Angels' face
That caused my fall from grace
and left this hollow space
That I run through


Cause You're not here
You are gone
Youre not here
You've moved on

But I'm still here
You are gone
I'm still here
You've move on
Forever
Forever...

*********************************************************

千の死を経験して
千の生命を息吹かして
この安息を犠牲にしても良い
あなたに寄り添うためなら

贖いならいくらでもする
嘘だってつくわ
私に出来ることなら何だって
だから傍にいさせて


だけどあなたはここにいない
いってしまったのね
私を取り残して
あなたはいってしまった
永遠に


天使の顔を知ってしまってから
私の歓びは堕ちて
よぎる全てが虚空となった


だってあなたがいないから
どこかへいってしまった
私を取り残して
いってしまったから


私はずっとここにいるから
あなたがいってしまっても
ずっとここに
私を残したあなたを
いつまでも
いつまでも.....


Sarah Brightman / "Symphony"

2008-03-02 15:23:28 | music6
Gothica



□ Sarah Brightman / "Symphony"

Fleurs du Mal
Symphony
Sanvean

Release Date; 15/01/2008
Label; Manhattan
Cat. No.; 5SCD05
Format: 1xCD

>> http://www.sarah-brightman.com/

>> tracklisting.

01. Gothica
02. Fleurs du Mal
03. Symphony
04. Canto Della Terra
  (Duet with Andrea Bocelli)
05. Sanvean
06. I Will Be With You (Where the Lost Ones Go)
  (Duet with Paul Stanley)
07. Schwere Traume
08. Sarai Qui
09. Storia D'Amore
10. Let It Rain
11. Attesa
12. Pasion (Duet with Fernando Lima)
13. Running


雲間から射す天使の梯子の如く澄み渡り、星のように瞬くフラジオレットヴォイス。サラ・ブライトマンの唯一無二の歌声は、もはや「gift(才能)」よりも「Divine(天与)」と称するに相応しい。

"Harem"以来5年ぶりのオリジナル・アーティストアルバムとなる"Symphony"は、彼女のルーツであるクラシック、あるいはミュージカル、ウェバー時代のオペラ歌謡で培ったパフォーマンスを前面に押し出した1997年のアルバム、"Time To Say Goodbye"のコンセプトに最も近く、その多くがクラシック・リソースやカヴァートラックであるにも関わらず、圧倒的なオリジナリティで歌い上げる。


□ デジタル・プログラミングとの決別

今作のメイントラックともいえる"Fleurs Du Mal"の導入曲に当たる"Gothica"こそ、共同プロデューサーであるFrank Petersonの面目躍如とも言えるダークなアンビエント・トラックだが、今やポップオペラ、またはクラシカルクロス・オーヴァーのアイコンともいえるほど定着した、複雑でドープなダブ処理を施したプログラミング・ビートの使用は最小限に抑えられ、導入部の味付け程度に留まっている。


□ 「シンフォニー」とロック・オペラ

"Time To Say Goodbye"での成功を経て、世界中でライブパフォーマンスを行ってきたサラ・ブライトマン。ライブにおける楽曲の再現にあたり、スタジオアルバムのトラックにライブ風の編曲を施すこともあり、"Symphony"では、そのプロセスで吸収したノウハウを凝集し、実に生々しく血の通ったアレンジを持ち味にしている。

クラシカルなオーケストレーションや、仰々しい歌劇的要素にバンドサウンドを乗せるという手法の歴史はもっと古く、アンドルー・ロイド・ウェバーも第一人者に含まれていた。その系譜は現在でもシンフォニック・メタルやゴシック・メタル、あるいはもっと細分化しながら、あらゆる音楽シーンの至る所に息衝いている。

"Symphony"はコンセプト・アルバムではないにしろ、"Gothica"~"Fleurs du Mal"に至るダークでゴシック的な世界観は、この素晴らしいジャケットアートと相俟って、アルバムの印象を支配するに十分な魅力を放っている。オルフの"Carmina Burana"をモチーフにした混声合唱が挿入される"Fleurs du Mal"は、正に60年代から続くダークウェーブ~ゴシック・ロックが追求し結んできたものへの、現代の歌姫からの一つの解答とも言えるだろう。

この曲は今年公開されるロック・ミュージカルの映画化作品"Repo! The Genetic Opera"で使用され、サラ本人も盲目の歌い手として出演するそうだ。


"Time to Say Goodbye"以降抑えられていた、甘く叙情的なエモーションが花開くように発露する表題曲"Symphony"(ドイツのロックグループ"Silbermond"の同名曲のカヴァー)、そしてあの名曲を共に歌いあげたアンドレア・ボチェッリとの再競演"Canto Della Terra"と、ポップ・オペラの醍醐味と言える選曲が続く中、あの4ADの伝説的グループ、Dead Can Danceの1994年のアルバム、"Towards the Within"から"Sanvean"をカヴァー。

リサ・ジェラルドのカッティング・ヴォイスによるこの不朽の名曲を、サラ独特の耽美で繊細な声色でレタッチしている。原曲を試聴用にアップしたので、是非聴き比べて欲しい。(私個人的にも思い入れの強い曲で、学生の頃このアルバムを聴きながら海岸を30km歩いた思い出があります。)


□ Dead Can Dance / "Towards the Within"

Sanvean

(翌年リリースされたLisa Gerrardのソロアルバム、"The Mirror Pool"にはオーケストラ版が収録されている。)



ピーターソンと組んでから発表された"FLYと"Dive"の初期2アルバムと、"Eden"や"La Luna"及び"Harem"とは、あの"Time to Say Goodbye"を挟んで、よりクラシカルに、サラのバックグラウンドを活かした方向へと大きく趣旨変えが行われているが、後期アルバムにおいても恒例のように行われてきた、トリップホップやワールドミュージック、エレクトロニカといったアンダーグラウンドなマイナートラックのカヴァー曲の存在は、初期2作品の頃から彼女の興味が決して「ポップ」としてのオリジナリティを目指すことから逸れていない、ある種の憧憬すら感じられる。

"EDEN"以降、クラシックリソースの中に積極的にポップ/オルタナ色を塗して、アルバムを一遍のストーリー的な流れで聴かせると言う方法が確立されたのも、"Time~"の成功と過去のキャリアとの一つの折衷点だったからなのかもしれない。いつか本当の意味でのオリジナル・アルバムを耳にしたいというのが一ファンとしての本音だ。


とはいえ、名だたるオペラ界のソリストを例にとってみれば、そのレパートリーとしてオリジナル曲、持ち歌が重要視されることはあまりないだろう。そういった意味で、彼女がクラシック・リソースの中に、ロックやポップの名曲を織り交ぜて歌い上げるスタンスを一貫することは、必ずしも彼女のオリジナリティの不在を疑問視する根拠にはならないのかもしれない。表題曲としての"Time to~"や"A Question~"も単体では大ヒット曲であるし、寧ろ、その中に取り上げられることの価値を認めるべきであろう。


"Sarai Qui"で競演しているイタリアの人気オペラ歌手Alessandro Safinaも、よりサラに近いスタンスで現代的なアレンジを施したポップオペラを多く発表しているが、彼の場合はオリジナル曲への評価も高く、アルバムにおいても積極的にデジタル・プログラミングを取り入れている。

"Pasion"では、今メキシコを代表するカウンターテナーであるFernando Limaを招いて、世界的にも稀有であろう高く透き通るような美声をお互いに掛け合っている。


アルバムの最後を飾る"Running"は、ホルスト「惑星」からJupiterを引用。中盤では駆け抜けるようなドラムロールに80年代的なポップコーラスを叫び上げる、"A Question of Honour"の系譜を継ぐハイライト・トラック。遙か木星から地球に届く鼓動、メッセージという壮大な二つの惑星を架け渡す情景が浮かび上がる。補足として、今作のバックヴォーカルには、サラの妹であり、Gregrorian(Frank Petersonのサイド・プロジェクト)でヴォーカルをとっているアメリア・ブライトマンも参加している。


乙女会用BGM.

2008-01-21 07:14:12 | music6
Otome
(c) 2007-8 Otomekai ALL RIGHTS RESERVED.



□ 『乙女会』 Group Exhibition.

>> http://www.geocities.jp/otomekai2008/index.html
>> lens,align.:乙女会 作品展のお知らせ


先日お知らせした、なな子さん、a-ya★さん、yooさん、あっちんさんの4名によるイラスト展、『乙女会』のギャラリー用BGMの選曲の一部を手掛けました。ギャラリーに相応しいように、また、みなさんの作品の魅力を引き立てるセレクトを意識しました。

近日中に乙女会のHPにてBGMのタイムテーブルも公開されるようで、「音楽」も一つの重要なコンセプトを担っているそうです。お立寄りの際には、ぜひギャラリーに流れるミュージックにも耳を?てて見て下さいね。


今回の選曲のテーマは『乙女と妖精』。これらは既にHPにおいて公開されている乙女会の作品のイメージにインスパイアされたものなので、ぜひ照らし合わせながら聴いてみてくださいね。"Vergine(ヴェルジーネ)"は、私も硬派だけどニャンニャンしたかったあの頃の乙女心を思い返して作りました。"fata(ファータ)"は、なな子さんによる幻想的で神秘に満ちた姿絵に捧げたものです。

また、以下に用意した試聴ファイルは、実際に乙女会に提供したものより短く、多少構成が異なります。ブログサーバに一回にUploadできるファイルサイズが制限されてしまった為、それぞれ2パートに分けました。


□ lens,align. Mix.

□ Vergine

Vergine -part.1  (27MB)
Vergine -part.2  (26MB)


01. Ave Maria / Andain
02. Take Me Back To Your House / Basement Jaxx
03. Mother / Moloko
04. Trishika / Telepopmusik
05. pipeDREAMvoices / AGF
06. Revans / sola
07. Vers Toi / Alpha
08 Every Time (A Man Called Adam Balearic Remix) / Lustral
09. Fine Day (James Holden Remix) / Kirsty Hawkshaw
10. My Dogan / Kettel
11. Leaving You Behind / Herrmann & Kleine



□ fata

fata -part.1 (28MB)
fata -part.2 (23MB)


01. Weather Storm / Craig Armstrong
02. Bless This Morning Air / Helios
03. Twijfel Doubt Hesitation / Kettel
04. Sonata No.XIV Adagio Sostenuto / Divine Works
05. Strange World (Tranquilos Chill Out Mix) / Push
06. NAGA (Flare Remix) / 細野晴臣
07. Still Life / Banco de Gaia
08. No On On Earth (Chill Out Mix) / Above & Beyond ft. Zoe
09. Music For Elevators / Chicane
10. Napels Vluchtplan / Kettel
11. Hymn 3 / Craig Armstrong



BT's daughter Kaia is MISSING.

2008-01-12 08:54:49 | music6
Kaiaash
(Click Picture to View Full Size.)



□ Brian Transeauの一人娘、Kaiaが行方不明に。

>> http://www.myspace.com/btnetwork
>> http://www.missingkids.com


非常に痛ましい、ショッキングなニュースなのですが、ブレイクス・トランスシーンに一時代を築いて来たBTこと、Brian Transeauの一人娘、Kaia Transeau(3歳)が先月から三週間もの間、行方不明になっているとのこと。Kaiaを連れ去ったとされる親権の無い母親、Ashley Duffyに対しては1/5付けで、幼児誘拐の重罪令状が発行されたそうです。(Ashleyの親族からは、「誘拐」はBT側のエゴだと主張する声もある)

Kaiaに対するBTの溺愛ぶりは、DVD作品"This Binary Universe"の"Good Morning Kaia"とタイトルした曲で、スライドと共に非常に印象的に語られていたので、本人がどれだけ心を痛めているのかは、ファンも良く知るところだと思います。今はただ早急な解決を望むのみです。

念のため追記しますが、当件については、BTとAshleyの子供を巻き込んだ家族間トラブルであって静観しようという向きもあります。しかし、仮にも片親であるBrianに対し、娘を連れたまま一ヶ月近くも連絡を断つ、行方を眩ますというのは、法的・客観的に見ても異常事態には違いありません。親権トラブルについては、まず母親と娘の保護を迎えて、そこから争っていく問題であって、現状の対応としては「急ぎ過ぎる」ということは無いというのが私個人の意見です。


>> lens,align.: "This binary universe" Review.


New Releases in Early 2008.

2008-01-04 04:18:47 | music6
2008年にリリースを予定されているタイトルで、
個人的に期待しているものを幾つか。


・ Andain / "Working Title" (※タイトル未定)
・ Aude / ""Effleurescences"

・ Autechre / "Quaristice" (March, 2008)
>> http://quaristice.autechre.org/

・ e.s.Posthumus / "Cartographer"
・ Lesiem / "Working Title(4th Album)"

・ Schiller / "sehnsucht" (February 2008)
>> http://www.schillerserver.de/sehnsucht/
※ JaelとKlause Schulzeが参加。イントロには聖歌風コーラス。

・ Kristy Thirsk / "Working Title"
(produced by Carmen Rizzo/ Mike Hiratzka / Tom Middleton)

・ hooverphonic / "the president of the lsd golf club"
(※ ダウンロード版、及びベルギー、オランダ盤は発売済み)

・ Halou / "Working Title"
・ Pole Folder / "Working Title"
・ Solarstone / "Working Title (New Artist Album)"
・ John Williams / " Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull" Score



□ tba (Maybe Released in 2008)

・ Balligomjngo
・ Conjure One
・ Sleepthief
・ Viia
・ Bridin Brennan (EnyaとMaireの妹)