lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Eric Mouquet & Flavio Dell’Isola / "Deep Brasil"

2008-06-28 15:18:27 | music7
Deepbrasilcover


□ Eric Mouquet & Flavio Dell’Isola / "Deep Brasil"

Fazenda
Ceu do Brasil
Minas Nascimento

Original concept by Deep-Projects
Release Date; 25/06/2008
Format; mp3 Album

>> http://www.deep-projects.com/
>> http://www.myspace.com/flaviodellisola

>> tracklisting.

Dbt


You'll be coming back to DEEP FOREST !!

Eric MouquetによるDeep Forestの事実上の後継プロジェクト、"Deep Projects"シリーズ(全4作予定)の第一弾。ゴイアニア出身で、現在はブリュッセルを中心に活躍するミュージシャン、Flávio Dell’Isolaとの共同制作によるブラジル音楽をテーマとしたアルバムです。


かつて豊穣を極めた広大なるアマゾンのほとり。深き森の庇護の下で息づく多様な生態系、その風土に根ざした生活を営む人々の文化も同様に千々に咲き乱れ、また異文化との交雑や相互作用によっても、独特の魅力に溢れた美術/音楽を育み、世界中の人々を惹き付けて止みません。

"Deep Brasil"で聴かれるソウルフルなチャントには、近代ブラジル音楽のエスプリを十分に感じることはできても、Deep Forestが過去に取材してきた原住民音楽のプリミティブな響きは、それとして表立っては出てこない。というのはおそらく、ブラジル音楽自身が、既にその根源たる魂の歌声を、常に自身の内側に組み入れながらアップデートを繰り返し、歴史を生き抜いてきた為でしょう。


実際アルバム上では、60年代以降にブラジル音楽の主流となったMPB(ムジカ・ポプラール・ブラジレイラ)全般、ミナス音楽やノルデスチなど、西欧的なポップス/ジャズの風を吹き込んだものが目立ちます。しかしエリック・ムーケのシンセサイザーが眩い光芒となって、楽曲全体を瑞々しい和声と浮遊間溢れるアンビエント・タッチにソフィスティケイトしています。


Deep Forestサウンドへの再帰による"Amazonia"や"Terra De Indio"、自身のルーツであるアフリカ音楽を巧みに織り交ぜてみせた"Africa Brasil"、"Sweet Lullaby Brazillian version"など、原始的なチャントの風体を狙った楽曲も含めて、それは紛れもなく「現代の音楽」なのだけど、国や文化も違えど、太古からの記憶を辿って同じ望郷を喚起させる、心の琴線に触れる懐かしさと哀愁の味わい、そして何よりも「楽しみ」に溢れた音楽の数々は、正しく"Deep Forest"ならでは。

"Fazenda"後半の畳み掛ける展開なんかは、音楽を聴いていて此れ程の幸福感を得られたのは久々と感じたぐらいでした。全体として、過去作の呼び物だったハウスビートや飾り付けた意匠は昔と比べてかなり落ち着いていて、それは手法としてすっかり定着してしまったせいもあるのだろうけど、「民族音楽とテクノの融合」という方法論から先入観を持って受け入れられることの多かった時代に比べて、そういうドグマを通り抜けて、人々の胸のもっと深い所に落ちるようになった今こそ、Deep Forestにとっては幸福なタイミングだったと思います。


エリック・ムーケ自身は一度もブラジルを訪れたことはなく、あくまでこれらの楽曲は、密林の奥深く眠るブラジル文化の神髄への憧憬とイメージ、音楽へのインスピレーションの結露であることを明かしています。

環境破壊の進むアマゾン流域。"Deep Brasil"の音楽は、テクノロジーと自然の共生によって奏でられる創造の呼び交しであって、人々の文明が決して彼らを食いつぶすだけのものではないことを訴えながら、希望と救いを吹き込む馨しい風となりえるのかもしれません。



[additional information]

Deep Forest時代のEricのパートナー、Michel Sanchezが今後2枚のアルバムを手がけ、近日のうちにリリースするそうです。曰く「Deep Forest時代とは違ったものになる」とのこと。

>> www.michelsanchez.com/



"Deep Series"の中でも『宇宙』をテーマにした"Deep Sky"について、フランスでプラネタリウムを運営する天体写真家、Andre Amosseが撮影したスクリーンセーバーが近日公開予定。"Deep Sky"はそれらにインスパイアされた楽曲ということで、個人的に最も楽しみにしています。はじめて地球の文化を離れた「宇宙」をテーマに、エリックがどんな音楽を奏でるのか。。


Fearful Symmetry -Sacred & Bizarre Music.

2008-06-26 07:50:17 | art music
<embed id="VideoPlayback" style="width:350px;height:285px" allowFullScreen="true" src="http://video.google.com/googleplayer.swf?docid=4862151427846795555&hl=ja&fs=true" type="application/x-shockwave-flash"> </embed>



□ Fearful Symmetry - 聖俗具有の音楽

1. "Poisened Chalice" / Hans Zimmer
2. "Rorate Caeli" / Pierre Kaelin
3. "In Memoriam"/ Rodrigo Leao & Vox Ensemble
4. "Mask: Movement 4" / Vangelis
5. "Sirt Im Sasani" / Komitas
6. "Agnus Dei" / Samuel Barber
7. "Miserere Mei" / Allegri
8. "Colony" / Delerium
9. "O Corredor" / Rodrigo Leao & Vox Ensemble


BGM動画、Part 5は『耽美』をテーマに宗教画と音楽をセレクトしました。神秘と官能、そして死への恐怖の狭間を揺れ動く宗教曲。哀しいほど美麗で、不安定な感情を抱かせるものたち。

ミレイの絵やモローの引用は、なな子さんよりご提案頂きました。Oceano氏が出してくださった"Gregorian Album"のアイデアにも着想を得ましたが、出来るだけ多くの人を惹き付ける音楽を意識したら、意外と手堅い選曲になってしまいました。


□ ニコニコ動画版

【ニコニコ動画】聖俗具有の音楽【作業用BGM】


Special Thanks to Nanako and Oceano!!



ENIGMA / "SEVEN LIVES MANY FACES" Coming out September 2008.

2008-06-24 05:53:34 | Enigma
□ Enigma New Album /

"Seven Lives Many Faces"

19th September 2008 Release!!

>> http://www.enigmaspace.com/

ついに7th Albumの公式アナウンスが発表されました!
2008年の9月中旬に発売予定。(延期の可能性もあり)
"A Posteriori"からまだ2年、Enigma(Michael Cretu)としては、
異例の速さでのリリースです。

折からお伝えしています通り、EnigmaSpace.comでは、ニューアルバムのTitle Trackを暗号表とエニグマ暗号機から読み取るイベントが開催中。自分で新曲のタイトルを読み解く面白さはもちろんのこと、参加者には抽選でCretuのAutograph付きアルバムが当たるという心憎いキャンペーンです。

(ページ中央を飛び交っていた文字は読み通り、
アルバムタイトルのアナグラムだったようです。)


現在までに明らかになっている曲名は、

01. Encounters
02. Seven Lives
03. Touchness
04. The Same Parents
05. Fata Morgana
06. Hell's Heaven
07. La Puerta del Cielo
08. Distorted Love
09. Je T'aime Till My Dying Day
10. Déjà Vu
11. Between Generations
12. The Language of Sound

以上の全12曲。


"Seven Lives Many Faces"、この歯切れの良い語感もさることながら、Face(顔)は過去作品でも重要なテーマとしてきたワードなだけに、弥が上にも想像が膨らみますね!

"Voyageur"の"Incognito"の歌詞、"Who you are, nobody knows Eyes without face..."あるいは、"The Screen Behind The Mirror"収録、"Silence Must Be Heard"の、"Look into the others eyes, many frustrations"の一行を連想させるものでもあります。


Destructive Music.

2008-06-23 08:15:53 | art music
<embed id="VideoPlayback" style="width:350px;height:285px" allowFullScreen="true" src="http://video.google.com/googleplayer.swf?docid=5093060627118768881&hl=ja&fs=true" type="application/x-shockwave-flash"> </embed>


「如何に小さな考えごとでも、たった1つで生涯を満たすに足る。」

"How small a thought it takes to fill a whole life!"
    -Ludwig Wittgenstein (from "proverb" / Steve Reich)


□ Destructive Music -破壊の音楽

1. "Une Tour de Babel: Transe" / Pierre Henry
2. "s'ombre" / Eric La Casa
3. "edges / Christian Wolff" / Sonic Youth
4. "Solitaire" / arne nordheim
5. "Sun" / Alexander von Schlipenbach
6. "Verocity" / John Oswald
7. "Madwoman's Vision" / Meredith Monk
8. "Proverb" / Steve Reich


第4弾は前衛音楽で制作してみました。
一曲一曲がとても長いので、編集に苦労しました。
シュルレアリスムの絵画を多く引用。
画面の見つめ過ぎにご注意ください。

次回は同じコンセプトで現代合唱曲を中心に
作ってみたいですね。



□ ニコニコ動画版

【ニコニコ動画】破壊の音楽【作業用BGM】



Amethystium / "ISABLISS"

2008-06-21 15:36:55 | music7
Isabliss


□ Amethystium / "Isabliss"

Elegy
Treasure

Release Date; 17/06/2008
Label; Neurodisc
Cat.No.; NRO 32088
Format: 1xCD

>> http://www.amethystium.com/
>> http://www.myspace.com/amethystium

>> tracklisting.

01. A small adventure
02. La pluie
03. Treasure
04. Unbounded
05. Anthemoessa
06. Automne
07. Strangely beautiful
08. Frosty morning bliss
09. Silken twine
10. Dreamlike insomnia
11. Elegy

Composed by Øystein Ramfjord
Vocals:
Stine Mari Langstrand >> www.stinemari.no/
Irina Mikhailova >> www.irinamikhailova.com/
Lee Nisbet >> www.animusmundi.net/
Violin: Siv Lena Laugtug Sæther
Artwork: www.graydecay.com/



麗しき電子音の筆致で描かれる「ノルウェー妖精譚」。

Øystein RamfjordがAmethystiumの4th Albumとして世に送り出す作品は、これまでもそうしてきたように、あたかも北欧の森を舞台に幻想の道程をしたためた一遍の物語の体をなしていて、もはや楽曲というよりも、こしきゆかしい装丁に身を包んだ「本」と呼べるものに近い。


1曲目の"A Small Adventure"にしろ、イントロから古びたフィルムのリール音を被せ、非現実の御伽の世界にいざなう演出がなされています。"La Pluie"から"Treasure"と、冒頭から北欧独特の豊穣かつ透明感のある溢れる旋律と和声で畳み掛けます。悪く云えば、最初の3曲以降は地味で淡々とした語り口に終始してしまう印象。

"Anthemoessa"は先のベスト盤"Emblem"に収録されていたもの。この曲にも代表されるように、"Isabliss"は従来のアルバムよりもシンプルでありながら、シンセと歌声が非常に自然体なハーモニーを紡ぎ出す流れに沿っていて、4作目にしてAmethystiumは完全に自身の音楽性を確立したと言っていいかもしれません。


"Frosty Morning Bliss"や"Silken Twine"、"Dreamlike Insomnia"に見られる実験的なSEのサンプリングや、鋭いビートのダブ・エフェクトも、神秘の内側を覗かせる機械装置の如くシュールで、何より刺激を求める遊び心から真っ直ぐ届けられるような気がして、世界観を壊すこと無く溶け込んでいます。

暗澹とした森の幽玄な空気感を臭わせる、ダークで奇妙な転調が節々で見られるのも特徴。東洋風の琴の音と聖歌からの導入で始まる"Elegy"に至るまで、曲調の変化と流動性に富みながらも、実に安定した造りでそつがない。


初期の頃はDeleriumと比較されることが多かったAmethystiumも、果たしてその認識が正しかったのか、今となっては問いたださずにはいられません。不規則で意表をつくような転調や変拍子は以前にも増して顕著で、むしろChristopher FrankeやMythosの影響が強いようにも感じられるし、似たような傾向のアーティスト(Blue Stone、Ephemerid、etcetc...)が、Amethystium系のサウンドを追随して、それぞれのオリジナリティを出しながら、自分たちの作風と同系統の音楽を、一ジャンルとして堅牢に包囲してしまった感さえあります。


Vocalの一人、Stine Mari Langstrandと、ViolinのSiv Lena Laugtugは、Trondheimを中心に活動するNorwegian Folklore、Progressive Rockバンド、Lumskのメンバー。神秘的なEthnic Voiceを奏でるのはカザフスタン出身のシンガー、Irina Mikhailova。全編に漂うゴス・ロック風の息吹は、三人目のVocal、Lee Nisbetと、co-produceを手がけたStacy Evansの功労でもあります。彼らはゴシックポップ・デュオ、Animus Mundiとして活動しています。


今も深い微睡みの中、幽闇の森の誘惑に絡めとられたまま。この音楽を紐解いて幻想に身をまかせれば、夢魂漂う天樹の頂きへと辿り着けるのかもしれません。


How to decode the encrypted ENIGMA Message.

2008-06-17 07:18:02 | Enigma
□ Maybe the decoded words mean song titles.

>> http://www.enigmaspace.com/

EMBでの議論から、正式な解読方法が明らかになりました。

サイト中央部の文字列(日替わり)

HFL LHR CFSFW DTCVC


例えば本日の暗号なら、まずMailされた"Today's KEY"のCODE Numberを参照し、サイトの行番号にある通りにEnigma Simulatorを設定します。

サンプルとして、"ENIGMA CODES 2008"の行番号01、

eX.「A  I  III  III 14 06 22 AB LX ST UI QW RE PO 」

Reflector: A
Left rotor: I
Middle Rotor: III
Right Rotor: III
Ringstellung: 14→N、06→F、22→W

とし、設定を保存します。

二文字一組のアルファベットはSteckerbrett(Plugboard)の接続(connection)を意味します。
(eX. AB JS→A to B、J to S)


さて、ここからが本題。上の文字列、

「HFL LHR CFSFW DTCVC」から意味のある文章を抽出する方法。


この文は前半の"HFL LHR"が、暗号機での操作に関わる部分であり、後半の5文字2組、"CFSFW DTCVC"が解読対象の本文という構成になっています。

暗号機の設定を保存した状態(上のサンプルとは別:Differents from above settings.)で、最初の三文字、"HFL"を、それぞれ順に3つのRotorsの値に割り当て、次の三文字、"LHR"をデコードすると、新たに"C、F、K"の三文字が得られます。

Rotors Position: H、F、L
type encrypted code: L、H、R
    ↓
decoded letters: C、F、K


さらに、このC、F、Kをローターの値に代入し、同じ操作を繰り返し、残った10文字をデコードします。

Rotors Position: C、F、K
type encrypted code: CFSFW DTCVC
    ↓
decoded lettes: SEVEN LIVES


斯様に、デコードされる文字が明らかになります。
ちなみに毎回、前日の文の暗号の解答が発表されていくようです。前回の答えは"Encounters"でした。EMBではこれらが、7th AlbumのTracklistになるのではないかという説が有力となっています。

あ、それと前回は「解答者」としましたが、Michael Cretuのサイン入りニューアルバムは、EnigmaSpaceに登録した人全員が抽選の対象となるそうです。申し訳ございません。。


Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull.

2008-06-15 07:47:45 | 映画
Indiana_jones_and_the_kingdom_of__2


□ 『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』

>> http://www.indianajones.jp/

昨夜、先行ロードショーで観てきました!!
感想は。。。↓

( ゜д゜)

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゜д゜)

(つд⊂)ゴシゴシ

   。 。
  / / ポーン!
( Д )


涙が出るほど楽しかった!!


大海を割るモーゼの『十戒』を超えた、神々しいまでに圧巻のラストシーン。誇張ではなく、あなたは人類が未だかつて観たことのない『映像の神話』を目撃するでしょう。


レイトショーだったのですが、見終わってすぐに劇場でサントラを買い、車で聴きながら帰ってきた後も興奮冷めやらぬで、全く寝付けませんでした。。

なんだろう、これは紛れもなくインディ映画なのだけど、自分の知っているインディ映画とは何もかもが違っていた。凄まじくハチャメチャで、極めて当世的とも言えるほど「やり過ぎ」で、往年の雰囲気などへったくれもないほど蹂躙されているのに。。

Indisparco


伏線や謎解きはお世辞にも丁寧とは言えず、突飛なパルプテイストに溢れているのだけど、(その点、「レイダース」はあまりにも功く出来すぎていた。)冒頭の原爆実験場で人形が立ち並ぶ場面展開は、実にシュールで画期的な新境地だし、ヤヌス・カミンスキーの撮影法も、50年代後半のアメリカを描く点で非常に相性が良いです。"Atomic Cafe"など、場面の端々に散りばめられた時代風刺的な描写も味があります。

また、インディが第二次世界大戦中に諜報部員として活躍したという新たなバックグラウンドが、キャラクターに更なる説得力と深みを与えています。昔は苦手そうだった教授職もすっかり板についたご様子。あと、レイダースの「倉庫」が舞台になったり、ヘンリー・ジョーンズとマーカス・ブロディのちょっと切ない(笑える?)登場も(ノ_;


胸を躍らすオカルト現象やマクガフィンの数々、インディ・シリーズの特徴的なところは、彼らが追い求める「神秘」が、いつも人間の思惑を大きく外れ振る舞い、人智に負えない結果と教訓を招くということですね。今回も最初の原爆実験、冷戦における大国同士の対立に絡めて、ラストに登場する人智の及ばぬ「未知との遭遇」が何か啓示めいたものを感じさせます。

Indibike


ロズウェル、エリア51、失われたアーク、サイコキネシス、悪の軍隊、暗号とナスカの地上絵、当たらない銃弾、ロケットバーン!原爆ドカーン!吹き矢がヒュンヒュン、バイクでブーブー、断崖チェイス!チャンバラ!ロケットランチャー!「リトル・グレイ」!滝下り!!地下遺跡がゴゴゴ・・・そして鞭がパシーン☆帽子がビューン!

Crystal_skull_rpg


「家族の絆」を描いたのは、おそらく「父と子」をキリスト教的テーマと軸にした「最後の聖戦」に続き二度目なのだけど、前作ほど切実にならず、コントや漫才とも言えるほど軽妙なやりとりを活劇に盛り込んだのは新鮮。劇場内も終始「笑い」が絶えませんでした(あれ?)あんなに観客が一体になれる作品も近年無かったのではないでしょうか。

その昔、「魔宮の伝説」のフィナーレで拍手が巻き起こったという伝説を、指をくわえながら聞かされていた世代としては、今度はその現場にいられることを何よりも嬉しく感じます。



あぁ、童心から帰ってこれない私を許してください。ある種の失望も決して小さくはなかったけど、この作品が良く出来たかどうかなんて関係ないほどに、これを4部作として迎えることに全く躊躇できないほどに、私はきっと「インディ・ジョーンズ」を愛してやまないのです・゜・(つД`)・゜・ 映画が終わって直ちに去来する思いは一つ、

「今すぐフィルムを巻き戻して!!」


いつだって冒険の中に帰る準場は出来ています。こんなに世界が潤って見えるのは、本当に空想に生きていた子供の頃以来だから。




□ John Williams /
  "Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull"

Finale
The Spell of the Skull
The Jungle Chase

ジョン・ウィリアムズによる今作のスコアは、もはや劇伴音楽というよりも、コンサート楽曲としてそれ自身で完成されている風でした。過去三部作の変奏曲を随所に散りばめながらも、メインテーマ以外で最も印象に残るのは、「レイダース」のヒロイン、「マリオンのテーマ」。

「スターウォーズ/帝国の逆襲」の「ハンソロとレイア」の姉妹曲というべき存在ですが、こんなにエキゾチックで美しいテーマはシリーズ中唯一無二のものでした。再会シーン自体は滑稽なほどあっけないですが、これが前面に出される「最後のアノ場面」では感涙のあまりスクリーンが良く見えませんでした。

今回のマグフィン、「クリスタル・スカル」の神秘的で不穏なモチーフは、「失われたアーク」のモチーフのブリッジ部分を拡大展開したもののようです。イリナ・スパルコのテーマは、父・ヘンリーのテーマに酷似していますね。"The Spell of the Skull"には、"E.T."のあるフレーズが隠されています。気づきましたか?

"Finale"での終曲部では、「マットのモチーフ」がレイダース・マーチを追随するように大胆なアレンジを施していて、次世代への橋渡しを予感させます。インディは「まだまだ現役!」と主張しているようですが(笑)



「インディ・ジョーンズ / クリスタル・スカルの王国」は来週6/21から公開。私は毎週末足を運ぶことでしょう。もしかしたら、落ち着いた頃に改めて感想を書くかもしれません。


和み庵でお茶を -Relaxing Tea Music.

2008-06-14 12:02:45 | music7
<embed id="VideoPlayback" style="width:350px;height:285px" allowFullScreen="true" flashvars="fs=true" src="http://video.google.com/googleplayer.swf?docid=-2787480472440959887&hl=ja" type="application/x-shockwave-flash"> </embed>


□ Relaxing Tea Music.

>> tracklisting.

01. "Pachelbel's Canon in D" / Danny Wright
02. "Dawn at Point Reyes" / Michael Irwin
03. "From the Heart" / John Boswell
04. "Mistral" / Hideyo Takakuwa
05. "Water Tapestry" / Kevin Kern
06. "The Shape of Her Face" / Michael Whalen 
07. "Rain" / Need More Sources 
08. "Where We Used to Play" / Spencer Brewer 
09. "For Years and Years" / Helios 
10. "I Can Almost See You" / Hammock



再びBGM動画を制作しました。
一息入れたい時に、お茶でも飲みながら和める音楽をセレクト。


□ ニコニコ動画版

【ニコニコ動画】【癒し】和み庵でお茶を【BGM】



エンコードについて色々試した結果、
やっと自分の環境でのベストの画質に。

Macで長時間動画をiMovie HDを使って制作した場合、アスペクトを指定し、一度ビットレートを落として.movに書き出した後、 100MB前後に納めたいなら、 もう一度ffmpegでフィルタをかけるなりして、DivXとして100MB以内に圧縮し直すのがベストみたいです。(ffmpegは環境によって、ムービーファイルを直接flvやAVIにエンコードできない場合があるので)

ニコニコ動画にuploadする場合は、40分以上の動画は自分でflvにせず、他の形式(wmv以外)のまま100MB以内のサイズのファイルをuploadし、smile Video側にflvへのエンコードを任せるのが最良の選択だそうです。


Crack the ENIGMA Code!! and Delerium New Album has 14 tracks?

2008-06-14 10:59:10 | delerium
□ Enigmaの暗号化メッセージを解け!

>> http://www.enigmaspace.com/


7th Albumのリリースに先駆けたプロモーション・イベントが始動しました。暗号を解くと、Michael Cretuのサイン入りニューアルバムが当たります!(EnigmaSpace.comのユーザーログインが必要です。※参加者全員の中から抽選となるそうです。)


ログインするとサイト上にコード表が現れます。

"(A-C)、(I-V)、(01-26)、(二文字一組のアルファベット7組)"
このパターンが数十種類。

これは一見、意味不明な暗号表のようですが、メールのメッセージには"Make use of an old Machine"とあり、どうやら実際の「エニグマ暗号機」の設定表らしいのです。(01-26)の数字は、アルファベットを置き換えたものですね。暗号シミュレーター下記のサイトでダウンロードできます。

http://www.terrylong.org/

そして、サイト中間にある謎の文字列。

"AXZ DJK IOKWR YVUMO"


以上の手がかりを元に暗号化しても、意味不明な文字の羅列になるだけです。(←暗号は可逆対称なので、上の文字が『暗号』であれば、同じ条件で暗号化すれば原文を辿ることが出来ます。)

サイトを泳ぐバラバラの10文字、
"S S L C E Y V F N A"の関連も気になります。


実はメールには"KEY for today is Number - **(コード表の行番号)"とあり、一日ごとにヒントが追加されていくようなので、今日得られた情報だけでは、まだまだ解読には遠いのかもしれません。



□ Delerium New Album

Bill Leebがalternative magazineに明かしたところによると、Deleriumのニューアルバムに14曲を書き下ろしているとのこと。FLAのメンバーであり、 Left Spine DownのJeremy Inkelとの共同制作を行っているそうです。

また、Euro TourのDVDが有志によって鋭意製作中です。(オフィシャル・リリースではない?)


OUR SLEEPLESS FOREST / "Our Sleepless Forest"

2008-06-11 04:55:44 | music7
Osfsleeve


□ Our Sleepless Forest / "our sleepless forest"

White Bird
Nomads

Release Date; 26/05/2008
(Advance Released in 12/04/2008)
Cat. No.; RESCD028
Format: 1xCD

>> http://www.myspace.com/oursleeplessforest
>> http://www.resonantlabel.com/

>> tracklisting.

01. Nomads
02. The Tinderbox
03. Doors In Limbo
04. White Bird
05. Aircastles
06. Afraid of You
07. The Clarion
08. Haze


実験音楽、エレクトロニカの最先端をリードするレーベルであり続け、世界中のファンから惜しまれつつも幕を下ろそうとしているresonantレーベルの有終の美を飾る、忘れ形見とも言える作品。

同レーベルからは最近もYellow6の"Painted Sky"や、CARTAの"The Glass Bottom Boat"など傑作のリリースが続いていただけに、「えっ」という驚きと寂しさを禁じ得ません。


サウス・ロンドン在住の三人の学生、Sam Purcell, Josh Rothberger, Karl Jawaraの結成したバンド、"Our Sleepforest Forest"のサウンドは、正にその若さにまかせた怒濤のエナジーと、間欠泉のごとき湧き出る閃きのダイナミズムに輝いています。


果てしなく重層的に織り込まれた、草木のざわめきといった自然音と鳥獣の鳴き声、それとは気づかぬほどの透明度で奏でられる民族歌唱。極彩色に染まった「生命の鳴動」と讃歌を呼び交す器楽演奏は、気の遠くなるようなプログラミング作業によって纏め上げられ、一聴すればノイズの洪水と聴き紛う渦巻くカオスの音塊に、秩序の葉脈とも言うべき美の結晶が煌めいていることに驚かされる。

しかも8曲全てが、轟然する響きの中にそれぞれ独特の音色と個性を放っている。森の深裂、木の暗茂、闇に沈んだ日陰の幽邃に蠢く生命の哭。フィードバックギターに重ねた、日本ならば鳥獣戯画、あるいは百鬼夜行の如き妖異なサンプリングが、次第に激情と哀愁のノイズに噎んでいく"The Clarion"や"Haze"といった終盤の流れも秀逸。


あまりに豊穣で、退廃的なまでに瑞々しい。器楽やビートの律動に合わせて森が歌う音楽には、未だかつて出会ったことがありませんでした。願わくば、これが滅びゆく美ではなく、創造と邂逅の奇蹟の始まりであらんことを。。


<余談>
アルバムの公式リリースは5/26でしたが、実はResonantレーベルよりの先行リリース時、既に2ヶ月ほどまえに取り寄せてレビューを書き終えていました。しかし先のMacBookの事故により記事が消失。また、昨日再び不調に見舞われフォーマット、三たびレビューを書き直す羽目になりました。。他の書きかけレビューも真っ白に。。。


RAMBO -最後の戦場

2008-06-09 21:08:18 | 映画
Rambowallpaperkr8_2


□ ランボー / 『最後の戦場』

>> http://rambo.gyao.jp/


※ この映画の感想を述べるにあたって、ミャンマーの軍事政権下における種々の民族への迫害、及びサイクロン被害の惨状に際し、言及を躊躇せざるを得ない部分が多くあった。あくまでここではエンターテイメント作品としての出来についてのみ語るものとしたい。例によってネタバレ前提です。


サバイバル・アクション、ドラマとしてはとても良く完成された映画であり、シリーズ一作目、"First Blood"に対する回答を示したとも言える結末はとても感慨深いです。(故郷へ帰るランボーの格好が、一作目の最初のシーンと繋がる他、「家に帰りたい!」という過去の叫びのフラッシュバックが効果的。)

殺人兵器として育成されたランボーが、『そこにいる理由』。戦場に身を置くことのみでしか、自らの価値と必然性を見いだせなかった男が、生命の尊厳を謳う、キリスト教の人道支援団体の一人の女性の信念に触れたことで、改めて自身の存在理由を問い質し、彼らを救う為に、その足で死地に立つ。


例え、その目的がどんなに崇高で理想主義的なものであっても、それを遂行する過程では様々な拮抗や矛盾を孕み、そして時には相反するものと衝突し、暴力を巻き起こすという結果を必然的に招きかねない。スタローン曰く『究極の悲観主義者』ランボーは、いわゆるヒーローでもアンチヒーローの何れでもなく、ただ自身の目的を遂行する為の「究極の執行力」を擬人化したものような存在である気がします。

「強大な暴力」の化身でありながら、常に彼は、一個の人間としての感情から守りたいと誓った人々については、彼らを取り巻く『理不尽な暴力』に抗い、命を賭して立ちはだかるものを駆逐してきました。身を挺して銃弾の盾になろうとするなど、そもそも自らの命に対する執着がないことも浮き彫りにしています。それが今回は、他人の信念でありながら、「生命の尊厳」を掲げる多くの人々の希望と正義へとつながったわけです。

支援団体を派遣し、傭兵を雇ったのがキリスト教団体であるという設定も、単なる皮肉ではありません。(また、第二次大戦中にイギリスが落とした不発弾を伏線にするくだりも象徴的と言えます。)


終盤で高台から戦場を見下ろし、自らの存在が引き寄せた「結果」を俯瞰して、初めて自分を肯定できたであろうランボーが、数十年ぶりに父親の待つ故郷の地を踏む、という流れには心が震えました。。個人的には続編は作って欲しくないかな。。。


戦場の描写はリアリスティック志向に徹していて、吹き飛ぶ手足や首、凄惨な暴力が微細に渡り描写されています。兵器の殺傷能力の異質さも、現代的な人道問題に絡めて示唆的なものがあります。作戦内容のシビアさも小規模でありながら現実的で、これまでのシリーズのような無駄な仰々しさを排した部分は賛否両論かもしれません。(結局、追い込まれたことで敵を全滅させてしまうのだけど)

事実、尺の配分のせいか、戦闘シーンそのものは極めてコンパクトにまとまっており、カタルシスを期待する人たちには、肩透かしに感じる方も多いかもしれません。最後の戦闘なんて、ランボーはほとんど機関銃から動かずに撃ちまくるだけだし。。

ただ、映像技術のベンチマークとされがちな、大作の復活作の中では、ここに来て敢えてリアリズムに還ったのはクレバーな選択だと私は評価したいです。(←それでも十分、非現実的な強さだけど。。)序盤のくたびれ感は、長々と続く雨の描写と相俟って、スタローンがランボーというキャラでしか出せないであろう燻したような渋い味わいと厭世観に満ちていました。


個人的には、傭兵リーダー役を勤めたGraham McTavishがハマリ役でした。アクの強い傭兵たちについては、もうこれ以上のキャストは望めないでしょう。(笑)そんなわけで、上映終了までにもう一回は劇場に足を運びたい作品でした。


Music of the Galaxy.

2008-06-07 07:45:27 | music7
<embed id="VideoPlayback" style="width:350px;height:285px" allowFullScreen="true" flashvars="fs=true" src="http://video.google.com/googleplayer.swf?docid=1982282405433195687&hl=ja" type="application/x-shockwave-flash"> </embed>


□ Music of the Galaxy. -Sci-Fi Trance Classics.

>> tracklisting.

01. "14 hours to save the earth" (Trouser Enthusiasts 7" Radio Edit) / Tomski 
02. "Paroxetine (Hydroyd's Just Chilln Remix)" / Zehavi & Rand 
03. "Astro Dawn" / TRANSA 
04. "Cosmophobia" / DJ Quicksilver 
05. "Meteor (Jupiter Radio Edit)" / Vectrex 
06. "Zone Two (Micah Remix)" / Space Manoeuvres 
07. "Lunar Rings" / Solarstone 
08. "Supernova" / TRANSA 
09. "Astro Dawn (Remix)" / TRANSA 
10. "Saturn (Alucard's Astrodome Remix)" / Tasadi & Storyteller


※ I'm sorry, some part of movie sequence has fallen into disorder becauce of some problems with encoding....


□ ニコニコ動画版

【ニコニコ動画】【トランス】宇宙の音楽2【クラシック】

"Music of the Planets"に続き、Part 2をupしました。
宇宙をテーマとした、クールなトランス・クラシックを主に選曲。
エンコードに問題アリ。
たまに映像と音がズレます。。


Enigma 7th Album. -Everyday you're getting closer...

2008-06-05 18:37:53 | Enigma
E7


□ ENIGMA is coming back.

>> http://www.enigmaspace.com/

104 days remain for now to close encounter.


Enigmaの7thアルバムについて動向がありました。
まだ詳細は不明で、順次明らかになっていくようですが、
上記サイトでは意味深なカウントダウンが刻まれています。

104日後。。
これがRelease Dateなのかどうかはわかりませんが。。。


Music of the Planets.

2008-06-04 20:52:46 | music7
<embed id="VideoPlayback" style="width:350px;height:285px" allowFullScreen="true" flashvars="fs=true" src="http://video.google.com/googleplayer.swf?docid=8379288436538788174&hl=ja" type="application/x-shockwave-flash"> </embed>


I've been so busy,
Sorry I can't respond back to every comments. :'(
So I hope you enjoy the video I made the other day with my favorite SF/Fantasy soundtracks for a while.
Please check back later for updates.

>> tracklisting

1. "Generations: Overture" / Dennis McCarthy  ("Star Trek")
2. "Mondoshawan" / Eric Serra  ("The Fifth Element")
3. "The Fifth Heaven" / Graeme Revell ft. Emma Shapplin  ("Red Planet")
4. "Where?" / Ennio Morricone  ("Mission to MARS")
5. "Saying Goodbye" / John Williams  ("E.T.")
6. "Finale" / Randi Edelman  ("Dragon Heart")
7. "End Credits" / James Honor  ("Ransom")
8. "A Good Mother" / Alejandro Amenábar  ("The Others")
9. "My Name Is Lincoln" / Steve Jablonsky  ("The Island")
10. "Main Title" / James Newton Howard  ("Dream Catcher")
11. "Threnody in X" / Mark Snow  ("The X-Files")



□ ニコニコ動画版

【ニコニコ動画】【SF/感動系】宇宙の音楽【ファンタジー】

ここ3日間ろくに睡眠も取れない中。。
個人的に好きなSF/ファンタジーのスコアで動画を製作しました。
エンコードの問題で音ズレや画質の劣化が著しいですが、
宜しければBGMとしてお楽しみください。

宇宙は人類のロマンです。