lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

エターナル・サンシャイン

2005-10-31 01:42:58 | music
─幸せとは純粋な心。忘却に沈みゆく世界。穢れなき永遠の光。
祈れば届き、望めば断たれる

-Alexander Pope.

eternity原題"Eternal Sunshine of the Spotless Mind"(2004年アメリカ)

原案:ピエール・ビスマス
監督:ミシェル・ゴンドリー
脚本:チャーリー・カウフマン
出演:ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルスティン・ダンスト、イライジャ・ウッド、マーク・ラファロ、トム・ウィルキンソン
☆第77回アカデミー賞脚本賞受賞

みなさんには、消し去りたい過去や思い出はありますか?
それを忘れることで、報われることと失われるものを天秤にかけることが出来るでしょうか。記憶の消去という行為は、受け流すことの出来ない過去を最も強く意識した、その人自身の業だとしたら?

例の如く映画内容の紹介は端折りますが、大筋は、主人公ジョエルが特殊な装置(恐らく創発する信号を特定してブロックするプロセスかもw)で恋人クレメンタインの記憶を消す過程で、夢の中の自分が気変りして…というもの。

原案はあの前衛アーティスト、ピエール・ビスマスということで、不条理で美しい、現実と夢の混ざり合った「記憶の世界」の描写も一見に価する。突然周囲の様子が変わっていたり、いちいち思いついたことに世界が短絡したり、あぁ、夢と気付いた夢の世界ってこんなんだよなーと共感を煽る。

記憶の中のクレメンタインがやけにしおらしいのも、ジョエルの恣意を反映したものかもしれませんが、思えば「記憶の世界」は転じて「過去、その時点の世界」の反映でもあって、その世界では二人は紛れもない恋人同士。それがいきなり「今からこの世界は消えてなくなりますよー」なんて通告されたら、その世界の二人は抵抗を試みることには違いないのかも。お互いの記憶というのは、お互いに与えたものなので、それほど勝手な操作ではなく、主観的な印象と経験則から成る二重表象である。この点は現実の世界においても変わらず、恋人同士なら尚更癒着は深い。そして奇蹟的にも、二人の夢の世界での抵抗は、現実の世界に深刻な干渉を齎し、結果として彼ら自身を救うことになります。

映像では記憶が消去されているというサインが画面のアチコチで示されて、(本のカヴァーが段々消えたり)間違い探し的な楽しみ方も出来ます。ジョン・ブライオンの空元気でシュールにあしらった室内楽風の音楽も雰囲気に噛み合っています。そしてやはり脚本。この映画、順を追っているように見えて、実は時系列がバラバラに展開されています。見抜くヒントも多く呈示されていますが、最後の方でストーリーの時間軸が循環するという仕掛けに感動。

想い出の記憶の旅を続けるにつれ、虚しい抵抗に気付いた二人のとった選択は、せめて想い出を楽しく過ごすことと、少しだけ記憶を改竄して「さよなら」を言ったことにすること。そして想い出は消え、残った感情だけが二人を結末へと導きます。この騒動も、二人の歩んで行く道の一部分に過ぎなかったということ。過去を忘れるのでも、過去に縋るのでもなく、「今」を受け入れる覚悟こそ、過去から射す陽光となるのではないでしょうか。

私としては、ジム・キャリーは未だに「エース・ベンチュラ」(←抱腹絶倒!)のイメージが強くてこういうシリアス演技はちょっと苦手なのだけど、ケイトのぶっ飛んだ存在感が巧く中和してくれていたと思うw最後の方になりましたが、脇を固める登場人物のサイドストーリーも抜かりなく造り込まれていて、むしろ群像劇を描いたシチュエーション・ドラマと捉えても良いかもしれない。イライジャ・ウッドは若気が至って胡散臭く(笑)キルスティン・ダンストのキュートだけど浮ついた演技も後を引く。劇中で一番"いいひと"を演じてしまうマーク・ラファロの哀愁と優しさも良い。

最も好きなシーンは、ミュージック・チャプターでは"Row Your Boat"となっている箇所。クレメンタインを消去予定の記憶図から、少年時代の記憶へと匿う時に、二人が童謡を歌い始めると部屋の中に雨が降り始めるのですが、この映像が本当に美しい。ラストシーンでは、二人が戯れる短かいカットのループ→ホワイトフェードが用いられますが、この意味するところは、記憶があろうとなかろうと、その一刻は永遠にその瞬間、その場所で輝いてるということだと、個人的には解釈してみたい。

"Special Features"には、25名からなる混声シンフォニック・バンドPolyphonic Spreeの"Light & Day"のPVも収録されています。映画の各シーンに唄う口を入れ込み合成したちょっとキモイ内容だけど、曲自体はすごく綺麗で哀愁のあるポップサウンド。なぜか劇中では聴けないのが残念。

□ Tunes of the Day

□ This Mortal Coil / "It'll end in tears"

Song to the Siren

Tim Buckleyの超超名曲のカヴァー。
4ADが主催したレーベルコンピレーションから。
当時Cocteau Twinsとして活動していたElizabeth Flazerと
Robin Guthrie。歌詞はオルフェウスが精霊サイレンを悼む内容。
"This Mortal Coil"の意味は『この世の煩わしさ』ですが、
実際にも、このアルバムを巡ってレーベルメイトと折り合いが
つかなかったりと問題山積みだったりして(笑)


□ Lost Witness

Did I Dream (Song to the Siren) (DJ Tiesto Remix)



… Enigma "15 years Later"のアートワーク、
自然と造型との共時性、印象の共感覚性を表現して、
あらゆるエレメントを音楽的共時性の中に集約する
Enigmaの特性を明示しているような印象を抱きますねー。



Enigma / "15 years Later"

2005-10-27 02:48:39 | music
□ Enigma / "15 years Later" 2005 12/9 Release!

enigma_box_set

Disc 1 MCMXC a.D.
1.The Voice Of Enigma
2.Principles Of Lust (Medley)
3.Callas Went Away
4.Mea Culpa
5.The Voice And The Snake
6.Knocking On Forbidden Doors
7.Back To The Rivers Of Belief (Medley)

Disc 2 the Cross of Changes
1.Second Chapter
2.The Eyes Of Truth
3.Return To Innocence
4.I Love You...I'll Kill You
5.Silent Warrior
6.The Dream Of The Dolphin
7.Age Of Loneliness (Carly's Song)
8.Out From The Deep
9.The Cross Of Changes

Disc 3 Le Roi Est Mort,Vive Le Roi!
1.Le Roi Est Mort, Vive Le Roi!
2.Morphing Thru Time
3.Third Of Its Kind
4.Beyond The Invisible
5.Why!...
6.Shadows In Silence
7.The Child In Us
8.T.N.T. For The Brain
9.Almost Full Moon
10.The Roundabout
11.Prism Of Life
12.Odyssey Of The Mind

Disc 4 The Screen Behind The Mirror
1.The Gate
2.Push The Limits (Album Version)
3.Gravity Of Love
4.Smell Of Desire
5.Modern Crusaders
6.Traces (Light And Weight)
7.The Screen Behind The Mirror
8.Endless Quest
9.Camera Obscura
10.Between Mind And Heart
11.Silence Must Be Heard

Disc 5 Voyageur
1.From East To West
2.Voyageur
3.Incognito
4.Page Of Cups
5.Boum - Boum (Radio Edit)
6.Total Eclipse Of The Moon
7.Look Of Today
8.In The Shadow, In The Light
9.Weightless
10.The Piano
11.Following The Sun (Album Version)

Disc 6 Rollo Remixes
1.The Child In Us (The Dusted Variation)
2.Age Of Loneliness (The Dusted Variation)
3.Eyes Of Truth (The Dusted Variation)
4.Rivers Of Belief (The Dusted Variation)
5.Sadeness Pt 1 (The Dusted Variation)
6.Traces - Light And Weight (The Dusted Variation)
7.Voyageur (The Dusted Variation)
8.Beyond The Invisible (The Dusted Variation)

Disc 7 MCMXC a.D.Complete Album (DVD)
1.The Voice Of Enigma
2.Principles Of Lust (Medley)
3.Callas Went Away
4.Mea Culpa
5.The Voice And The Snake
6.Knocking On Forbidden Doors
7.Back To The Rivers Of Belief (Medley)
8.Sadeness - Part I
9.Mea Culpa (Full Length Video)
10.Principles Of Lust (Full Length Video)
11.Back To The Rivers Of Belief (Full Length Video)
12.Le Roi Est Mort, Vive Le Roi! (Interview With Michael Cretu)

Disc 8 Remember the Future (DVD)
1.Turn Around
2.Sadeness - Part I (Video)
3.Mea Culpa
4.Principles Of Lust (Find Love)
5.The Rivers Of Belief (Radio Edit)
6.Return To Innocence
7.The Eyes Of Truth
8.Age Of Loneliness
9.Beyond The Invisible
10.T.N.T. For The Brain
11.Push The Limits
12.Gravity Of Love

EnigmaのBoxセットの内容が明らかになりました。既発のリリース内容をそのまんまバンドルしただけで、CD6枚、DVD2枚。目玉はなんといってもDisc6のRolloによるリミックス盤。今更Rolloよりも、前線のDJ達の方が面白かったのになぁというのは個人的感想。オリジナルのデザインワークや記念的なプロモーションには期待。


Markus Schulz / "Without You Near"

2005-10-27 01:08:53 | music
without
□ Markus Schulz / "Without You Near"

You won't see me cry 2005
Peaches & Cream

>> http://www.markusschulz.com

Release Date;18/10/2005
Label;armada
Cat.No.:ARMA041
Format:1CD

01. Clear Blue (feat. Elevation)
02. Arial
03. First Time (feat Anita Kelsey)
04. Without You Near (Coldharbour Mix) (and Departure with Gabriel & Dresden)
05. Once Again (Feat Carrie Skipper)
06. You Won't See Me Cry 2005
07. Never Be The Same (Featuring Carrie Skipper)
08. Red Eye To Miami
09. Ballymena (Featuring Airwave)
10. Peaches and Cream (Feat. Interstate)
11. Travelling Light (Featuring Anita Kelsey)
12. Sorrow Has No Home
13. Without You Near (Reprise) (And Departure with Gabriel & Dresden)

現行のアメリカン・プロッグ~ディープ・ハウスシーンを先導するMarkus Schulzのオリジナル・フルアルバム。彼の楽曲には、トランス全盛期のピークを過ぎ始めた4-5年前に"You won't see me cry"やDelerium"Innocente"の未発表リミックスで出会い、当時は地味だけどクールな楽曲を創るDJとして一目置いていましたが、それから2-3年はパッタリとシーンで見掛けなくなった印象があります。一昨年あたりだったでしょうか、長めの潜伏期間を経て、Coldharbour Sessionsを契機として、彼は再びメインストリームを牽引し始めます。サウンドの特徴としては、分厚くうねるベースの音圧と冷たく輝くようなシンセとのレイヤーが持ち味で、アンビエント的な聴き方も出来るサウンドが好みだったのですが、最近は彼自身がかつて敬遠していたとも思えるようなチープでザラついたハーシュ・プログレ的要素も取り入れ、ドープであると同時に「熱」を感じさせるハイパワーな楽曲を展開しています。アルバム全体では全曲似た雰囲気を放っており、悪く言えばメリハリが弱いです。以下、楽曲ごとに簡単な感想を綴ってみました。


01."Clear Blue" feat.Elevation.
…昨年のColdharbour Sessionsにも選曲されている、新進気鋭のDJ、Elevationとのコラボレーション。彼の近作を代表する楽曲として挙げるのにためらいはない。濁ったシンセのピチカートが、透き通った水に漂うような浮遊感を醸し出しています。

02."Arial"
…ニュースクールブレイクスに目配せした感があり。ハイブリッドを髣髴とさせますね。チープな電子音が逆に全体にスケール感と奥行きを演出してます。

03."First Time" feat.Anita Kelsey
…Schulzの最も新しい姿勢がここに凝縮されています。

04."Without You Near" and Departure with Gabriel & Dresden (Coldharbour Mix)
…表題曲。Gabriel & Dresdenとのコラボレーション。フィルターを通した男声ヴォーカルと木目細かいシンセワークが一体となってシズルを奏でます。上昇する電子音の単音も彼の近作の特徴の一つ。

05."Once Again" feat.Carrie Skipper
…売れっ子Carrie Skipperの登場、後拍にキックの連音、中盤のアトモスフィアの導入もColdharbourサウンドを踏襲したもの。

06."You won't see me cry 2005"
…Markus Schulzの出世曲のリメイク。昔からブレイクスでもセンスを光らせていましたが、このアレンジでは四つ打ちビートを織り交ぜた緩急を更に強調。ヴォーカルを包み込むようなサイレンの音も哀愁があって良い。でもやっぱり以前夢中になったオリジナルの方が好きかな~。

07."Never Be The Same"feat.Carrie Skipper
…再びCarrie。控えめなサウンドにサンプリングを効果的に配したプロッグ・バラードとも呼べそうなしっとりした曲。

08."Red eye to miami"
…ブレイクス。Miamiは彼の拠点。

09."Ballymena" feat.Airwave
…Airwaveとの共作。ビートの途中で重低音を抜くのはL-Veeが好む技術。

10.Peaches and cream(feat.Interstate)
…こちらも前線で活躍する新進DJをフィーチャー。Schulz節である眩しいアトモスフィアがここに来て前面に復活。

11."Travelling light"(feat.Anita Kelsey)
…イントロのパーカッションとビートの仕事が実に細かい。篭り気味のハム音と高低の定まらないアトモスフィアが、耳に心地良い立体感と明るさを印象付ける。

12."Sorrow has no name"
…一転、マイナー調のダークなアンビエント風の導入。4分ビートにヴォーカルが乗った時点で一気にギアを加速へ。解放感を覚えるブレイクのピチカートに硬質のピアノをトレース、ビートの連音から冷たいアトモスフィアが合流。Schulzサウンドを要素ごとに用いて段階的に輝度をあげていく造作がハイライト・トラックとしてふさわしい。

13."Without You Near" - Reprise
…表題曲再び。響きに距離感を持たせたアコースティックアレンジ。中盤から先導する重いビートと、優しく物悲しいピアノの余韻を残してアルバムを結びます。


※…仕事の帰りが遅かったこともあり、
思ったよりいい加減なレビューになってしまいました。(言い訳)
昨日に間に合ってないし。。(T-T

※ 【10月27日(木)3:00~6:00】緊急メンテナンス
※ 次回 >>映画『エターナル・サンシャイン』レビュー。


Enya / "Amarantine"

2005-10-21 22:16:07 | art music
□ Enya / "Amarantine"

12221

Release Date;23/11/2005
Label;Warner
Cat No.;WPCR-12221
Format:1CD

1.Less Than A Pearl
2.Amarantine
3.It's In The Rain
4.If I Could Be Where You Are
5.The River Sings
6.Long Long Journey
7.Sumiregusa
8.Somebody Said Goodbye
9.A Moment Lost
10.Drifting
11.Amid The Falling Snow
12.Water Shows The Hidden Heart

"Amarantine"(アマランタイン)
…学名:Gomphrena globosa L.(ヒユ科)
…熱帯アメリカ原産の一年草。
…花言葉『不変の愛』>>写真(京都新聞)
…通称:千日紅、Amaranthoïde(英名"Globe Amaranth"に由来)、Immortelle Violette(永遠の菫)。

※"Amaranth"…不凋花、アマランス(ヒユ科の植物)
※"Amaranthine"…(しぼまない、不死の)、(暗赤紫色の)
※紛らわしいが『アマランサス』とは別種。
  あくまでフランス語のみ"Gomphrena globosa"が"Amarantine"となる。

音楽の絶対神聖領域を持つミューズ、Enya。
まだまだアルバムの全容は神秘に包まれたままですが、
これも間違いなく彼女の綴る神話の一部として
欠かすことの出来ない作品になるでしょう。
早速、着うたに"AMARANTINE"をダウンロードしました。
んー。。。感慨のあまり涙が出そうw

Enyaとの出会いは高校の頃に観た映画"Phenomenon"の予告編
それは予告編専用に作曲された"Book Of Days"の
オリジナル・アレンジヴァージョンでしたが、
そのビヴィッドな魅力に囚われた私は、きっと
何かの映画音楽に違いないと、それから半年以上もの間、
“それらしい”ヒューマンドラマ的な洋画をレンタル
しまくります。(1週間に3、4本ペース)元々映画ファン
であると同時に、幼少の頃から映画音楽、クラシックを
好んで聴いていたこともありますが、この過程は
映画と作曲家に関する非常に貴重な勉強になりました。

で、旅の終わりは突然やってきます。
ビデオ『遥かなる大地へ(Far and Away)』を偶然手にし、
裏面を見ると美しい夕日をバックに、スコアJohn Williams、
テーマ曲、エンヤ『ブック・オブ・デイズ』という記載が。
何か勘が働いたのか、フラフラとカウンターに直行し(笑)
その晩に家族で鑑賞。トム・クルーズの馬を駆る勇姿と
ホロリとくるクライマックス、胸のすくようなエンディング
スタッフロールで流れ始めたベースラインに「ん?」
そして…キタ━━━(゜∀゜)━━━! (笑)
もう映画の感動も忘れて涙が出ましたね。。
で、本命のゲール語バージョンにも後日無事再会し、
それからしばらくは登下校、休み時間、寝る時間に至るまで
ず────っと聴いていました。かように私にとって
エンヤは人生の不可分な領域を占めているのですw


□ Tunes of the Day

□ Steve Reich

Proverb

どんなに些細な考え事でも、人生を満たすには一つで足る
──ヴィトゲンシュタイン『反哲学的断章-文化と価値』

ポール・ヒリアー指揮。
ヴィトゲンシュタインのテクストを引用した合唱作品。
時とともに広がる音符。
その行間を満たしているものは・・・。
私達は『私達以外』のものによって存在する。
人は生を受けると同時に、「眠り」より
染み出す存在であり、その基幹は『無』、
その縁取る造型は『有』である。

もし深みへと下りたいのならば、遠くへ旅に出る必要はない


□ 追記

今夜はオリオン座流星群がピーク。
なんか音もなく雷鳴ってるんですけど。。


Light + Shade

2005-10-19 01:19:10 | music
※補足(10/20)…10/28にドイツで発売される
Schillerのニューアルバム"Tag und Nacht"に、
Mike OldfieldやMoya Brennanが参加しているそうで、
今回はフィーチャリングはその繋がりのようです。

□ Mike Oldfield / "Light + Shade" 2CD Special Edition.

849


Quicksilver
Sunset
Lakme


Release Date:26/09/2005
Label:Mercury Records
Cat No.:9873642
Format;2xCDs

Tracklisting.

CD1:"LIGHT"

1. Angelique
2. Blackbird
3. Gate
4. First Steps
5. Closer
6. Our Father
7. Rocky
8. Sunset
9. Pres De Toi (UK Bonus Track)

U-Myx Format
- Quicksilver
- Our Father
- Slipstream
- Angelique

CD 2:"SHADE"

1. Quicksilver
2. Resolution
3. Slipstream
4. Surfing
5. Tears Of An Angel
6. Romance
7. Ringscape
8. Nightshade
9. Lakme (UK Bonus Track)


えー。。聴きながら居眠りぶっこいていましたw
疲れのせい、疲れのせい。。

マーキュリー移籍第1弾の2枚組みニューアルバム。"Light"サイドは、ほんわかゆったりチルアウト。"Shade"サイドは、ハイテクを活かしたダンストラックを収録。サウンドは前オリジナルアルバムの"Tres Lunas"をそのまま継承している印象。思えばマイクは"TBII"で幕を開けた1990年代の円熟期、方々のアーティストと交流し、ライヴ等における大々的なパフォーマンスによって、いわば“オープンな”功績を残したのとは対照的に、ここ2,3年は逆にスタジオに篭ってパーソナルな音造りを好むようになりました。"Tubular Bells"のリメイク、"Tres Lunas"、"MusicVR"....明らかなイビサ・チルへの憧憬を匂わせながら、彼が紡ぐ音像にはケルトの伝統的旋律にも似た独特の暖かみがありましたが、惜しむらくは、そこに彼が羨望しているであろう『最先端』は有りません。この手のサウンドならば、需要のある然るべきシーンで日々目まぐるしいアップデートが行われ、その殆どがあっという間に"古臭い響き"として聴衆の記憶の底に埋もれてしまうのが現状で、Mikeの今作品も例外にはなり得なさそう。ファンとして意見するならば、音使いが小器用に調和し過ぎているのかもしれません。

"Quicksilver"は、待ってましたの"Tubular Bells"モチーフのヴァリエーション。"First Steps"もミニマル調でジワリジワリとドラマティックに盛りあがる展開が癖になります。"Nightshade"では驚いたのですが、SchillerのChristopher von Deylenがキーボードで参加、名曲"Das Glockenspiel"へのオマージュも織り交ぜ、後半のパーカッションでSchillerの特色を前面に押し出しています。で、やっちゃいました、ドリーブの"Lakme"のカヴァー。これほんとにMike一人がやったの?だとしたら十分Avexからデビュー出来るよwジャケットアートはリング状のニ連チューブラーベルが印象的。スリーブは左右上下対象にLight/Shadeのクレジットがそれぞれ前後から記載されています。




Rise to glory.

2005-10-16 00:45:50 | music
□ E.S. Posthumus / "Rise to Glory" (feat.DJ Quik & Bizzare)

E.S.Posthumusこと、Helmut & Franz Vonlichten
(↑イケメンですw)のニューシングル。
先月Itunes限定発売されていました。
ということでアルバム発売も近いのかな?


□ Sleepthief / "The Dawnseeker" ジャケット公開。

261635941_m
>> http://www.myspace.com/sleepthief

ぜーぇったい、
前のツバメの方が良かったと思うんですが。。


Delerium Maniaxに新掲示板開設!

j.d.とTor(以下 J&Tリテイリングw)による連日連夜の
開発努力により、でれまに掲示板がリニュされました。
私は最近多忙により運営に参加できなくて
ちょっと申し訳無い。。そのうちまた活動始めます。


□ 『キングダム・オブ・ヘブン』を観た。

オーランド・ブルーム(;´Д`)ハァハァ
リドリーはそう、本当の意味で映像作家なのですねー。
聖地エルサレムを巡る、数千年を経ても
相変わることのない争い。各々が異なる
それぞれの理由と思惑を抱いている。
かつての先人達もこのように、現在よりも崇高で思慮に
長けた眼差しで、その虚無を見抜いていたのかもしれない。
神の名の元において(In Nomine)己が欲望本意に
陥弄される人間。イベリン卿が守り抜いたのは
信仰でも権威でもなく、その中心にいる
人間に他ならなかった。

悠遠な歴史を歩み、広大な領域を開拓してきた人間。
その振舞いに何処か変節点が訪れる時は、
私達自身の繋がり全体に変化が齎されます。
人々のネットワークにおける共有と組織化の意味。
その変節点となり得るのはたった一人の人間の
"逸脱"かもしれない。それが良心を貫いたモラルで
あり、信念であることを祈らずにはいられないが、
少なくともそこに神はいないだろう。『天の王国』は、
それを追い求める人々の心にこそ宿るのです。


□ Tunes of the Day

□ eRa a.k.a. Eric Levi

Ameno Remix
Misere Mani

混声合唱ビートものの第一人者といえばeRa。
"Ameno"は実は私がEnigmaよりも前に出会って
心を奪われた曲。これほどダークで、シュールで、かつ
ビザーレな楽曲には、未だ他には出会っていない気がします。
"Misere Mani"は一作目から"Mirror"のモチーフを引用。
この曲も聴いた当時は衝撃的でした。。


□ Amoure / "Kyrie"

Cantus
The Twelfth Quatraine


□ DJ Quicksilver

Ameno



そういえばDVDで『カマキリの女』の
トレーラーミュージックにBalligomingoの
"Lost"が使用されていました。遂にここまでw
うぁー、明日は朝からミーティングだぁ・゜・(ノД`)・゜・


Hello,Welcome & Goodbye!

2005-10-15 01:14:19 | music
□ Enigma / "Hello & Welcome" アルバムジャケット。

enigma_hello_welcome_lg2005/11/25 Release.
1.Radio Edit (3.39)
2.Thunderstorm Mix (6.09)
3.After the Storm Mix (6.28)


♪ サンドバッグに浮かんで消える~♪
♪ 憎いあん畜生の顔めがけ 
♪ たたけ!たたけ!たたけ!
♪ おいらにゃ獣の血が騒ぐ♪
♪ だけどルルルルルルルルルルルルル
♪ 明日はきっと何かある 明日はどっちだ~♪
 (song by 尾藤イサオ)

Enigmaの明日はどっちだ~(T□T
ドイツのミドル級チャンピオンボクサー、
Felix Sturmに献呈されるこの曲、発売日翌日の
彼の世界戦にてお披露目されます。
アートワークは4thアルバムを意識していますね。
「燃える」曲なのかもw


□ 「君に読む物語」を観た。

──どんな恋も流れ星に似ている。
天上を熱く燃やし、その刹那、永遠が見える。
そして一瞬で燃え尽きる。
-“The Notebook”

観ている時はそうでもないのですが、
後からジワリジワリと来ますね。。
『愛が起こす奇蹟』を謳うお話、
だけど誰もが生きながらにして
希ってやまない願望の普遍性が、
息を呑むほどの映像美と俳優陣の
心を打つ演技によって、確かな
説得力のもとに具現化されています。

「永遠の愛」は、刹那刹那に紡いだ
その瞬間の感情の絶えざる息吹。
愛は「思い出される」のではなく、
今そこで囁いている。


□ Tunes of the Day.

□ Aude / "Vents Contraires"

Antichambre
Camelie

Deleriumもフィーチャーしている
フランスのシンガーAude。
この楽曲も彼女のソロアルバムの
プロデュースに参加したBill Leeb以下
お馴染みのDeleriumスタッフが手掛けています。


□ Aura-Luna / "Explore Your Senses"

Entrada - milles regretz
ay luna que reluzes

                _*


夏の思い出。

2005-10-12 00:57:26 | music
スターウォーズ・エピソード3を7回観た。


□ Tunes of the Day

□ Sandra / "Paintings in Yellow"

The Journey

クレトゥとフランク・ピーターソンが
記念すべきEnigmaのデビューと同時期に製作した
サンドラのソロアルバム。"The Journey"は
Enigmaでも取られている組曲形式。
アルバム中の数曲を抜粋しながら
5つのパートで構成されていて、
中盤にはEnyaの"Longships"をサンプリング。
クレジットなどないのがクレトゥ・クオリティ。


寝る前に

2005-10-06 01:59:35 | music
頭を空っぽにしてダラダラ過ごす時間が
好きです。今夜のBGMは…


□ Tunes of the Day

□ Michael Nyman / "The Kiss and Other Movement"

Gliding
Synchronising

ピーター・グリーナウェイのフィルム
『Making A Splash』にあてられた、
組曲"Water Dances"『水の踊り』から。
この曲をミニマルとするのには疑問が
あるのですが(方法論的にはミニマル)
Nyman作品の中でもかなり扇情性の強い曲。
演奏は現在ではバラネスク・クァルテットとして
有名なAlexander Balanescu率いるナイマン・バンド。
しかしながら、1993年にユニバーサル・クラシックから
発売された「ベスト・オブ・マイケル・ナイマン」の
演奏(別録音)を超えられる物は無いと思われます。


□ Adiemus a.k.a. Karl Jenkins

Zarabanda (Saraband)
Good Night,House of Dewi

Zarabanda。Adiemusは総じて好きですが、
どの曲を愛しているのかといったら、
この一曲に尽きます。私にとっては
アディエマスとの出会いの曲。で、
実はこの曲が異質で、その素性を知った時は
戸惑いと抵抗がありました(笑)

"Good Night,House of Dewi"は、2001年の
来日コンサート時に会場限定で発売されていた
CDに収録された超レア曲。"Beyond The Century"
のフレーズが引用された純教会風のコーラス曲です。
コンサートの日程中、初参加した某アディエマス・
ファンサイトのオフ会兼、某K嬢の誕生会で
さり気なく流れていたのを覚えていますw


amarok

2005-10-05 02:26:52 | music
□ 日記。

今日は死ぬかとおもいました。。
前方車の脱輪、雪道のスリップなど、
車のトラブルには幾度となく遭っている
私ですが(※何れも私の過失ではない)
パニックになればなるほど落ちつく(笑)
という奇特な性格と少々の自信で切り抜け、
不測の事態への耐性には自負するものが
ありました。。いや、あると思っていた。
しかし違った(←誰w

もう夜道。走行方向の左側車線が工事中で、
危なっかしいことに工事の方々が
走行車両ギリギリを行き来するという
状態の中。神経を研ぎ澄ましながら細々と
道を辿っていると…

ピョコン!

ん?何か胸のあたりに貼りついたような。。

ペタン!ピッタン(ry

…これって……

ゲロゲロ(※実際には鳴いていませんw)

ギャー(@▽@

何が危ないって、ここで人に車をあてようものなら
もう取り返しのつかないことになることですよ。
顔に迫りくるカエルを睨みながら、脇道まで
徐行しながら辿りつくまでの数秒間、
心臓を止めて死んだふりをする
ジェームス・ボンドになったような気分でした。
私はまだまだ修行が足りないな。。

『Sight Travel』を購入。
「十万円で泊まれるスイート」特集が面白い。が、
内容的には薄っぺら。『Esquire』日本版11月号でも
都内や大阪のホテルが特集されているが、
やはりパークハイアット強し。


□ Tune of the Day

□ Mike Oldfield

Amarok(一部抜粋)

御大Mike Oldfieldの曰く付き問題作。
この曲を巡る色々と複雑な事情はまぁ置いておく
として、私がメルアドとしてタイトルを引用している
ことからもお分かり頂けるように、私にとって
とても重要な節目となった楽曲であります。
この曲は一曲で60分超の大作。
前半からサウンドスケープ、ロック、
ラテン、コンクレート…と千変万化する
全く掴み所のない曲調ですが、ここにupした
クライマックスでは、展開されたあらゆる
音楽的要素が大団円に向けて収束するという
感動的な構成になっています。


Delerium欧米ツアー

2005-10-03 20:06:20 | music
□ Delerium ライヴツアー

>> :: Delerium Maniax :: >> http://delerium.crossfade.biz/

Delerium欧米ツアー&Delerium新作にThe Mediaval Babesをサンプリング&グレイテスト・ヒッツ(仮)の続報その他


2003年のDelerium/Conjure Oneツアーから2年、
今度は欧州も含めたスケジュールを企画しているそうです。
話題の『グレイテスト・ヒッツ』は、どうでもいい感満載
ですが、日本語歌詞訳とライナーノーツは見てみたいかも。


□ Sleepthief "The Dawnseeker" Release Date.

>> http://sleepthiefmusic.com/v-web/bulletin/bb/viewtopic.php?t=84

Justin Elswickの発言から考えると、アルバムリリースは
今年11月~12月、彼自身のレーベル"Echotone Records"からの
場合の方がより早く、彼の意図に沿ったコンテンツ(Remix含)で
提供できるようですね。ただ、メジャーリリースの
メリット(ディストリビューション、今後のマーケティング)を
考えると、まだまだ決めかねる余地がありそうです。
既に幾つかのレーベルが興味を示しているそう。
"Eurydice"のシングルはホワイトレーベル形式で来月発売予定。
クラブミックスになっているそうです。
プログラミングのIsraelは今月中旬には最終的な工程を終え、
楽曲のサラウンドヴァージョンを手掛けるとか。


□ 『Tomb Raider』日曜洋画劇場

トゥーム・レイダー。ゲームの大ファンの私には
少々拍子抜けだった感のある映画版第1弾でしたが、
何故か後にとても好きになり、昨日も外出先から
携帯でチョコチョコ見てました。寺院の襲撃シーンは
ゲームの世界観を最も反映した部分で何度見てもワクワク。
石猿が動く!石狛犬(笑)が走る!巨大仏像が(ry
ララが2丁拳銃で撃っても撃っても不気味に
微笑んでいる仏像。映画史に残る名シーンです(違
惑星直列、古代文明、秘密結社、そして親子愛。
(実際にはアンジェリーナとジョン・ボイド父娘は不仲)
これでもかという程テーマを積め込んだ会心の傑作。
下手にリアル志向に移行したパート2は嫌い。

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Tomb Raider Main Titles
Home Invasion
The Planetary Alignment

かつてインダストリアル・ミュージックのカルト的存在、SPKとして活動し、DeleriumのBill Leebに直接の影響を残したカリスマコンポーザー、Graeme Revellの作品で最も
好きなスコアが、この『トゥーム・レイダー』でもあります。
プログラミングのPaul Haslinger(Tangerine Dreamに一時在籍)
仕事が冴えていて、同時期に製作した"Red Planet"同様に
奇蹟とも言える煌きを放つマスターピースに仕上がっています。
エレクトロビート、混声合唱、エスノアンビエント
といったマテリアルが存分に使われています。


心せばくやしめを 結ふらむ

2005-10-02 00:08:49 | music
秋────。
葉は装いを変え、肌寒い風に吹かれさざめき
秋霖に噎ぶ街灯は、光褪せてほのあかりとなる。
鳴る鐘の色、燻る想いの温もりに涙零るる(ウソ


□ Tunes of the Day (Autumn Tunes)
  -秋音セレクション(笑)

□ mono / Formica Blues

Life in Mono

フレンチ・エレクトロ、ヌーヴェルポップの
走りとも言える名盤。チェンバロやオルゴールの響きに、
Siobhan De Mareの透き通ったヴォーカルが共鳴します。
プロデューサーのMartin Virgoはビョーク作品の
プログラミングも手掛けている最重要人物の一人。
随所にJohn BarryやBurt Bacharach、David Sylvian
といった名匠の楽曲をサンプリング、ムーディーな
セピア色のフレンチフレーバーを享受しています。
この曲は映画『大いなる遺産』の予告編で使われて
話題となった。


□ Emilie Simon

Graines D'etoiles

幼少の頃からIRCAM(パリ国立音楽音響調整研究所)に
出入りしていたという天才少女。IRCAMの協力を得て
一世風靡したセルフタイトルのデビューアルバムから。
デュエットは有名なアイルランド人シンガー、Perry Blake。


□ AGF / Delay on My Pillow

Delay on my Pillow

ベルリンの女性音響アーティスト、AGFが
500枚の枚数限定で発売したミニシングル。
(簡単に手に入ったんですけど。。)


□ Ozgur Can / Changed

Changed (Original Mix)

硬質で有機的な音像を紡ぐプログレッシヴ・ハウスを
売りとする先鋭、Ozgur Canの新曲。
あのGabriel & Dresdenが主宰するOrganized Natureから。
原曲を異質なまでに分解したG&Dのリミックスも面白いです。