lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Camille / "Le Fil"

2007-09-19 04:27:31 | music6
Lefil



□ Camille / "Le Fil"

Assise
Baby Carni Bird
Pâle Septembre

Release Date; 14/02/2005
Label; Virgin
Cat.No.; 63878
Format: 1xCD

>> http://www.camille-lefil.com/

>> tracklisting.

01. La Jeune Fille Aux Cheveux Blancs
02. Ta Douleur
03. Assise
04. Janine I
05. Vous
06. Baby Carni Bird
07. Pour que l'Amour me Quitte
08. Janine II
09. Vertige
10. Senza
11. Au Port
12. Janine II
13. Pâle Septembre
14. Rue de Ménilmontant
15. Quand Je Marche
16. Femme liberee (secret track)


camille: drone*, vocals, backing vocals, beatboxes, percussion, piano (13)
Martin Gamet: bass, double bass, percussion (3, 6, 11, 13), beatbox (15)
Matthew Ker alias MaJiKer: percussion (9, 10, 11), (piano 5, 6), synthesizer (7, 8)
Julien Chirol: trombones and trombone arrangement (2, 11, 12, 13, 15)
Sébastien Martel: elastic guitar (3, 11, 12)
Antoine...: : guitar (6)

* note sustained throughout the entire album



BBCラジオ3主催のAwards for Wolrd Music 2007のヨーロッパ・グランプリや、Victoire de la Musiqueの新人賞を獲得するなど、発表より2年経た今でも徐々に評価を高め続けている28歳(発表当時26歳)の才女、Camille Dalmaisの傑作アルバム。

2ndとなる当作は、アルバム全編をカミーユ自身による倍音のヴォイス・ドローンのハーモニックなサーキュレーションが覆い尽くし、ライムを多用した可憐なポップヴォーカルを中心に、更にスキャット、アカペラ、ヒューマン・ビート・ボックスがオーヴァーダブされる、"声"を最大限に活かしたもの。


多くの批評が言及し、本人も認めている通り、Björkの"Medúlla"の直接の影響が窺われますが、やや民族回帰的なエスノ・シャントは、寧ろMeredith MonkやSheila Chandraなど、より現代音楽のアヴァンギャルドなオリジネイターによるヴォイス・パフォーミングのそれに近い。然し乍ら、キーボードやピアノ、ギターによる小気味の良いアレンジはまさしくフレンチ・ポップスやボサノヴァのシンプルな清涼感も同時に醸し出しており、電子的に加工されたスキャットやコーラスのサンプリングは、どちらかというとアーティスティックというよりも寧ろ、キッチュな魅力に溢れていて、独特の世界観を堅持しています。

"Rue de Ménilmontant"では、オールド・シャンソンを彷彿とさせる古風な歌唱スタイルを披露、加えてアンティーク・レコード時代の音質を再現してノスタルジーを味合わせてくれる他(アナログのスクラッチ・ノイズがビート様に刻まれる)、パーカッションの仕事が冴え渡る"Assise"や"Au Port"を筆頭に、バンド演奏とプログラミング・エレクトロニクスが前面に出ている部分も、この作品の『新しさ』と言えるでしょう。


タイトルの示す如く、このアルバムは一本の糸に紡がれた物語のように構成されていて、比較的小さな短編曲と、それらを繋ぐ間奏曲的なトラックが交互に連綿と演奏されます。まるで一冊の絵本を読み終えたような、心地(っ´▽`)っ良い読後感が得られる作品。シークレット・トラックの"Femme liberee"は、30分間のドローンの後に、カミーユの独白と妖しい喘ぎ声が挿入されます。


Nolwen / "Légendes Urbaines"

2007-09-13 20:14:14 | music6
Legendes_urbaines


□ Nolwen / "Légendes Urbaines"

L'autre Terre
Dans le même bateau
Deux in itiales

Release Date; 13/07/2007
Label; autoproduit
Cat.No.; none
Format: 1xCD

>> http://www.nolwen.net/
>> http://myspace.com/nolwenmusic


>> tracklisting.

01. Fille de Dana
02. Attends-moi [avec Philippe Mirõ]
03. Entre parenthèses
04. Dans le même bateau
05. Les fonds marins
06. Elle tourne
07. La fiin du reve
08. Etrangère
09. Electricité dans l'air
10. RiverFoyle
11. L'autre Terre [avec aude]
12. ...Le beau temps
13. Du pareil au même
14. Un je t'aime à la mer
15. Deux gouttes d'eau


Single "Attends-moi"

01. Attends-moi
02. Deax in itiales


以前も紹介したフランスのトリップ・ホップ、ethereal-popアーティスト、Nolwenの4th Album。"L'autre Terre"は、かつてDeleriumがプロデュースしたAudeとのデュエット曲です。

Nolwenのエキゾチックで耽美なヴォーカルとケルト・ミュージックに、力強いバンドアレンジを加味したフォーク・ロック基調ですが、シンセサイザーを駆使したドープなエレクトロビートやエフェクトが、全編を闇に沈んだ神秘的なチルアウト・ムードに包んでいます。

壮大なストリングスに暗く濁ったアトモスフィアやブレイクビーツが絡む様は、さながらジャケットのオカルティックな雰囲気を助長しているものの、"Fille de Dana"や"Dans le même bateau"のように、ケルト・ロックバンドの先人達に追随するような熱いリールが聴かれる曲もあれば、インタールード的に挟まれる純フォークロア調の演奏も耳に心地良い。男性ヴォーカル、Philippe Mirõとのデュエット・シャンソン"Attends-moi"は一本尖った聴き応えのある作品。インストゥルメンタル曲"...Le Beau Temps"は、ギターとバグパイプの明朗なメロディの導入から、大地を轟かせるドラムの挿入を経て、空に突き抜けていくように高揚していく様が涙を誘います。

クールなNolwenのヴォーカルは時折狂気を帯びたように張上げられ、また時には野性的に民族調のシャントを装いながら、オーヴァーダブによってコーラスとして重ねられ、アルバムに奥深さとドラマ性を演出しています。そして孤独な世界観を奏でるAudeとのデュエット曲、" L'autre Terre"では、闇の中で向き合う鏡像のようにお互いのヴォーカルをかけあう形式を採り、ピアノやヴィヴラフォン、ヴァイオリンの暗鬱な響きにアルバム中最も手の込んだエレクトロ・ダブが施され、異彩を放つ。


"Légendes Urbaines"は自主制作CDという形で、現在は公式サイトからしか購入することが出来ません。(アルバム未収録曲"Deux in itiales"を収録したシングル、"Attends-moi"がセットされます。)レビューにあたっては、lens, align.関西特派員である、なつみるく女史によって提供された音源を基にしました。彼女のフレンチポップスに対する情熱には敬服いたします。huge thanks!!風送ってもいいぜ。続いてはCamilleをレビュー予定。


Rollyは電気犬の夢を見るか。

2007-09-10 18:11:29 | デジタル・インターネット
Rolly



>> http://www.sony.jp/products/Consumer/rolly/


>> http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070907/281484/?ST=ittrend


何も言わずに、↑の2つ目の動画を見て下さい。

キュンキュン。

ポータブルオーディオプレーヤという肩書きは
飾りでしかないんですよ。
理屈じゃないこのときめき(笑)


あの機動性は、単純に律動式機械としても革命的じゃないでしょうか。モーションの波形を書く職人がいれば、マシン数台に輪舞させることも出来そうですね。第二世代、第三世代に期待をかけたくなります。空飛んだり、泳いだり、懐いてきたり。。

人が物に「情」を抱く重要なファクターの一つが、「動き」や「動作の機微」ですが、その上で機械との関係性に働く情として私が欲求するのは、「人格」や「動物格」の模倣とも違う、いわゆる対人格としての性格、自律性と操作性の微妙なバランスになりたつ『機械格』とも言うべきもの。なかなか言うことをきかない機械に妙に愛着が湧いたり、そんな感情を現代人は既にある程度完成された形で抱いていて、後は理想的な形でそのパートナーが確立されることを望んでいる段階にあると思うのです。それがこのRolly、と言ってるわけではないですが、将来性の片鱗をそこに垣間見れたとして誰に否定できようか。視覚的なインターフェースではなく、ボディへの接触という操作に絞ったのも、そういう指向性が認められるコミュニケーションへの第一歩だと受け止められます。人の感情との接地点として「音楽」があるのも必然性がありますね。


だって、光って踊る卵型の機械があったら楽しいじゃん!それだけのことですが、飛躍的な技術進化が利便性や実用性を追求して、時代にフィットし過ぎた結果、地味になってしまった現実の『未来』。かつて失われた幻想としての未来の息吹を感じさせる遊び心と精神が、Rollyにはあるような気がするのです。

私は例えばこれを夜の墓場や幽霊の出る廃墟に連れていきたいし(笑)、哀しいときや寂しいときは、もし自分が求めるなら、慰めになってくれそうな愛嬌と存在感はありそう。オーディオプレーヤーとしての欠点をあげつらえたらキリがないし、マーケティングや戦略面での不整合性と不条理さといったらとてつもなく大きいものですが、個人的には将来を見据えて応援します。


最後に、これは貼っておかなきゃいけないと思って。

>> http://miuro.com/


410 名前: 名無しさん@八周年 Mail: 投稿日: 2007/09/10(月) 19:06:32 ID: NTe7jNxU0
ツンデレCDのセリフに合わせて巧みに動くツンデレローリー

「べ、べつにあんたのために~してあげてるんじゃないんだから」
のセリフのところで、反対向きになりユーザーから一気に遠ざかり、
オレンジ色のランプを緩やかに点灯させながら腕をバタバタさせるローリー。

 |      
 |  ('∀`)    \ベ、ベツニアンタノタメニ~シテアゲテルンジャナインダカラ/
/ ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄ ̄ ̄        
                                            ~  ∩
                                            ~  ∪



AUN / "blackhorse"

2007-09-09 08:34:16 | art music
Blackhorse_1



□ AUN / "blackhorse"

Unta Eyeless
Post Post

Release Date; 03/ June/2007
Label; Oral
Cat.No.; ORALCD18
Foramt; 1xCD

>> http://www.myspace.com/martindumais
>> http://www.oral.qc.ca/index.html

>> tracklisting.

Hue Hue Tenango
Inkblot
Unta Eyeless
Cyan Card Rejector
Post Post
Broken Fibonacci
Horsemen
Twylark Rope

Produced and mixed in Montréal by Martin Dumais
Electric Guitar,bowed and prepared guitars, programming
Guitar intro loop on Post Post: Maxime Morin (Champion)
Cover Art: Seldon Hunt >> www.seldonhunt.com
Layout: Martin Dumais, Eric Mattson
Mastering: John Sellekaers >> www.metarc.com


『音による遮断』

モントリオールを中心に活動するサウンド・アーティストで、北米エレクトロニカ・シーンの黎明期からキャリアを築き上げて来たベテラン、Martin Dumaisによる実験音響プロジェクト、"AUN"のLatest Album。同時リリースされた美麗なアンビエント・スケープ作品"Whitehorse"と対になる、狂気的でダークなアルバム。


Martin DumaisはJF Magnetと共にLes Jardiniersとして活動していた時代から、テレビやエキシビジョンの裏舞台で長い経験を積み重ね、今に至るまで500回以上のパフォーマンスキャリアを築く。1996年には、現在Akufenとして有名なMarc Leclairと共作で"Juicebox"というアルバムを発表。その作風はSwans, Ennio Morricone , Zoviet Franceといった著名なアーティスト、作曲家から影響を受けたもので、以降もシーンにおいて中心的な役割を担うシューゲイザー・バンドや、実験音響作家、アンビエント・コンポーザーのフォロワーとして、独自で新しい方法論を模索してきた。


正に"Wall of Sound"と呼ぶに相応しい、徹底的に重ね上げられた振動粒子としての「空気の壁」。その界面は電子的に波立つノイズによって荒廃し、暗黒に彩られた幽玄な音の廃墟を構築している。それは音楽が作用する形而上の世界への誘導ではなく、リスナーを外界から隔絶して閉じ込めてしまう『音による遮断』と表現出来る。

しかしその荒廃の中に、耳を惹き付けてやまない病的な誘惑が働いている。かつて「滅びの画家」と呼ばれたベクシンスキの、崩れ行く未知の巨大建築や破壊された人体、骨で築かれた城といった絵画を目の前にして、退廃と官能の共存する『醜の中の歪な美』に恍惚とするような、抗いようのない力に屈服してしまう。


ギターのハウリングとフィードバック・ノイズ、原型を留めないほど混濁したストリングスの轟鳴とアトモスフィアのレゾナンス。オルガンや鐘のリヴァースを重層的にレイヤーした、ヒュージなソニック・アーキテクチャー。"Post Post"では、オルガンの音色や聖歌の破片が、鳴動する漆黒の暈に蜷局を巻く音の雲間から、辛うじてそれとわかるように垣間見ることができる。Martinはローファイな方法論でも再現できるドローン系ドゥームの響きの端々に、最先端の機材を用いたテック系の幾何学的でシャープなノイズの装飾も織り交ぜ、コンポーザーとしての先鋭的な姿勢も主張する。

2008年にはAUNのRe-ToolだというO.D.D.S. projectとしての新作を控えている他、年内に2件のライブをスケジュール。今年4月にはロシアのレーベル、Clinical ArchivesからダウンローダブルEP、"FIELD"を本名名義でリリースするなど、国際的にも今また動向が注目を集めています。

>> http://www.archive.org/details/ca021_field

"Field"はAUN名義とはまた一味違った、淡光に揺らぐ影を見つめているような、シンプルでメロウな作風。様々なチャイムの音色と空間の深淵を吹き抜ける残響のトンネルを主軸にしたドローン作品。しかしシンプル故に、時折現れる奇怪な効果音や何かの羽ばたくような音が背筋を凍らせます。

以下、彼のブログからの引用ですが、主な作品、パフォーマンスについて列挙されていますので、整理の為にここにも上げておきます。


2007
AUN/Mule (oral CD 15)
Martin Dumais/Field (Clinical Archives net)
AUN/Blackhorse (oral CD 18)
AUN/Whitehorse (oral CD 19)
Martin Dumais/Cordo (AMP net)

80's
as: odds/diesel you could benenena (reissue Angles Mondes 2008)
as: brenda leer/ hue hue tenango(bunker)
90's
as: rawheadrave/turbo demon dub (bunker)
with Marc Leclair (Akufen) : juicebox/miniputtingbingobowlers (514)
with J-F Charette: les jardiniers/le theme (haute couture, apricot)
with J-F Charette (NED): les jardiniers/cafeteria (haute couture, apricot)
00's
with J-F Charette (NED) : les jardiniers/moon patrol (haute couture, apricot)
with J-F Charette (NED): les jardiniers/train to reofa (hautec)


AUN past performances:

2007
- ZOOBIZARRE (with THISQUIETARMY)
- SAT (50/50 wth Plotkin Wiksida, Daniel Menche, Chop Shop)
- MUTEK 2007


ZENITH.

2007-09-07 08:06:17 | music5
Galactic
(Google Earth:暗黒星雲とオリオン座近傍)



□ Google Earth 4.2 "Sky" 機能実装

>> http://earth.google.co.jp/earth4.html

"Sky"アイコンをクリックすることで、Google Earthで指定した特定の地点の星空の様子を観られる機能です。リリース以来もう2週間、時間を見つけては弄り倒してます。

GoogleとNASAとのストレージ技術提携が産み出したサービスの一つで、基本的に平面情報と貼付けられたアトリビュートの閲覧といったマッピング用途に絞られますが、何しろ情報量とレイヤが膨大なので、高価な天文辞書に匹敵する情報を空間的なインターフェースで直感的に操れる利便性は考えると、こんなとてつもない機能をフリーで提供できるGoogleに脱帽です。

4.2には他に、各飛行場、空港間のフライトシミュレータ機能も実装されています。まるで3Dシューティング・ゲームのような臨場感。そのうち衛星の気象情報をリアルタイムでマッピングした"Google Weather"みたいな機能もリリースされそう。PhotoOverlayにウェブカメラをリンクして、リアルタイム画像をマップに埋め込んでいる人も現れはじめたようです。




□ clip.

□ World's biggest digital camera to join asteroid search

>> http://space.newscientist.com/article.ns?id=dn12588
>> http://www.ifa.hawaii.edu/info/press-releases/GPC/GPCflash.html(動画)


The world's largest digital camera has been installed on a new telescope designed to hunt for potentially dangerous asteroids.

The camera was installed on the PS1 telescope in Maui, Hawaii, US, the first of four telescopes being built as part of a project called the Panoramic Survey Telescope and Rapid Response System (Pan-STARRS).

Pan-STARRS will make frequent scans of the sky, searching for asteroids that could pose an impact threat to Earth


14億画素のデジタルカメラが、マウイにあるPS1望遠鏡のPan-STARRSシステムに実装されました。2008年までに、地球近傍の小惑星の中から直径1km以上あるものの約90%を探査することが可能になる見通し。2010年を目処に、予定されているPan-STARRSを4機稼働させ、地球軌道に近づいた300m超の隕石の99%を特定することを目指しています。





Asteroid_1


□ Discovered: The asteroid that killed off the dinosaurs

>> http://www.newscientist.com/article.ns?id=mg19526204.800

(関連)
宇宙:白亜紀/第三紀境界における衝突天体の起源と考えられる160 Myr前の小惑星破壊
An asteroid breakup 160Myr ago as the probable source of the K/T impactor pp48 - 53

The impact flux from kilometre-sized bodies has increased by at least a factor of two over the long-term average during the last ?100 Myr. This surge probably was triggered by the catastrophic disruption of the parent body of the asteroid Baptistina, which broke up in the inner main asteroid belt. Fragments evolved to orbits where they could strike the terrestrial planets.
William F. Bottke, David Vokrouhlicky' and David Nesvorny'
doi:10.1038/nature06070
Abstract: http://ml.emailalert.jp/c/abkuad1YwryGhWaU
Article: http://ml.emailalert.jp/c/abkuad1YwryGhWaV

かつて恐竜を滅ぼしたと考えられる隕石は、元は小惑星帯にあった直径170kmに及ぶ"Mother Rock"の、300個以上に砕け散った衝突片の一つであった可能性が明らかになりました。破片の一部は地球に衝突した後、金星にも墜ちたと考えられ、月のティコ・クレーターの起源であるかもしれないそうです。





Spaceport


□ New Mexico spaceport design is 'out of this world'

>> http://space.newscientist.com/article.ns?id=dn12596
http://www.thefutureschannel.com/dockets/space/spaceports/index.php(動画)


Virgin Galacticがニューメキシコに建設予定のスペースポートの概観が構想されています。デザインチームはNew Mexico Spaceport Authority(NMSA)と共に『世界のどこにもないもの』をコンセプトに、 "low-lying, organic shape"をモチーフの指標にしているよう。米国最大手の工学デザイン企業、URS Corporationと、ロンドンを拠点に世界中で活動する都市デザイン会社、Foster + Partnersが共同で担当しています。現状では2010年の開港予定。ミレニアム・ファルコンを連想させる形状ですね。。



視覚:神経符号における時間的精度と自然な視覚の時間スケール
Temporal precision in the neural code and the timescales of natural vision pp92 - 95

In the mammalian visual system, spikes evoked by visual stimuli have millisecond-scale timing, even though the relevant time scales of visual processing themselves are much slower. In cat lateral geniculate nucleus, spike timing precision is not absolute for all classes of visual stimuli, but is relative to the time scale of the stimulus. Further, it is demonstrated that this relatively high level of precision is required to construct an accurate representation of the stimulus.

Daniel A. Butts et al.
doi:10.1038/nature06105
Abstract: http://ml.emailalert.jp/c/abkuad1YwryGhWbm
Article: http://ml.emailalert.jp/c/abkuad1YwryGhWbn





Zenith
(Google Earth: 大マゼラン星雲の一部)



□ Enya

Aldebaran



□ Deep Forest / "Sweet Lullaby Remixed"

Sweet Lullaby (Leron & Yves Eaux Chill Mix)



□ Moby

My Weakness



□ Libera

Mysterium



_*


AN ENIGMATIC ENCOUNTER WITH THE ALCHEMIST.

2007-09-07 07:56:04 | Enigma
□ ASK YOUR QUESTIONS TO MICHAEL CRETU!

>> http://www.enigmamusic.com/

Enigmamusic.comにて、Michael Cretuとのコンタクト・キャンペーンを実施中。当該スレッドにて規定の形式で質問を書くことで、ファン・インタビューの際に取り上げられるかもしれません。数年前にも実施されていましたね。私の質問は誰かのと纏められていたような。。


ミニミニコラム:『教育における天動説』

2007-09-05 12:11:53 | Science
「地球を中心に宇宙が回っていると思っている子供が増えている。」

ゆとり教育への反動として、最近までとくに揶揄されていた子供の学力低下。それを端的に象徴する表現として、上のような文言を口にする大人をメディアで頻繁に目にしました。天動説、地動説を比較対象にするやり方は、そのインパクトや象徴性の高さから好んで用いられることが多いですが、反面、問題の重要な軸を見失わせがちです。以下のポイントについて、


1) 子供が「天動説を信じている」わけではない。
2)それは「天動説」ではない。
3)太陽系についての一般的な認識こそ「天動説」である。


1)については、宇宙の仕組みを「どの程度、どの時期で」覚えさせる必要があるかという問題に置き換えられます。「子供」とはどのくらいの層のことを指すのか、また、その時期にいわゆる「地動説」を学ぶ必要性は?3)にも関わることですが、「教育現場で浸透している太陽系モデルを固定概念とすることの弊害」と、リスクを対比してみる必要性は?

これは、自然科学という分野も教育の段階においては「社会的承認事項の入力」という作業に過ぎないという一面を露にします。そのメリットは、世界の仕組みに関する共通認識を得ることで、社会に通用する自身の教養の一つとすることが出来るということ。更にその先、「見かけとは異なる宇宙観」を早い段階で身に付けさせることで、自然に対する探究心、解明欲を育てる足がかりになるかもしれない。


2)は、天動説タイプのパラダイムを持つ子供や教育現場の状況に対して、まるで旧時代的な敵対感を抱く大人の態度の問題。1)の理由から、異なる教条の対立の如く感情的に批判するやり方はこの場合全くナンセンスです。


3)については実は過去に言及したことがありますが、現在の太陽を静止系とした地動説モデルも、本質的には天動説と大差ないということです。(ex.銀河回転:しかし、太陽系惑星間の関係性に視点をロックすることは、原理に最も近いファンダメンタルな記述を可能にすることから、様々な観点で理に叶ってはいます。)天文学だけではなく、あらゆる科学領域において『観測者の非中心性』は常に付きまとう大きなテーマです。素粒子論の最先端の本丸とも言える超対称性理論についても"回転座標系と慣性座標系を混同した天動説に過ぎない"という論文に端を発した言論弾圧問題が有名となっています。

教育における地動説が、実用性と言う社会要求によって確立されているという点では、旧キリスト教時代の弾圧と教化と同じでさえあると言えるでしょう。(既に古代ギリシャから地動説は支持されていた。)但し、そこを自覚しているか否かに大きな隔たりがあります。少なくとも私が見た限り、大口で平然と例のセリフを叩く人々にはそういった配慮も自覚も感じられませんでした。

逆に、以上の了承の上で「間違いではない天動説」を子供に呈示することも可能なのです。種々の座標系に関する計算が複雑化しますが、あらゆるパースペクティブが存在することについて言明すること自体に価値があるのではないでしょうか。或は「太陽も動いてるんだけどね。」と教師が一言付け加えれば良い話なのかもしれません。子供のイマジネーションこそ、教育がもっと信じて活かしてやるべきものなのでしょう。




□ News.

□ 宇宙の太陽光をレーザー光に変換、地上へ

>> http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200709040017.html

模擬太陽ランプを使った実験で、新開発のセラミック材料を使い、大出力のレーザー光に増幅することに成功した。これまで、数%~10%程度だった太陽光からの変換効率を42%に高めた。波長の幅広い太陽光を吸収できるクロムと、太陽光を効率よくレーザー光に変換できるネオジムを、セラミック材料に高密度に注入して実現した。

 太陽光は、大気や雲に吸収され、地表に届くのは3割程度。一方、宇宙では、昼夜や天候に左右されずに利用できる。このため、宇宙からレーザー光で地表に運べば、利用可能なエネルギーは、地表の5~10倍になる。

 JAXAは2030年を目標に、100~200メートルの反射鏡を備えた人工衛星を打ち上げ、レーザー光に変換して地上に発射、発電や水素製造に利用する研究を進めている。



インパクトのある研究成果の割にあまり注目を集めていない理由は、その実用可能性の乏しさにあります(笑)そんなに巨大な衛星をスペースデブリの行き交う渋滞の衛星軌道に打ち上げ維持するコスト、安全面の問題、仮に実用化されたとしても、そのリスクに対するCPがさほど大きくないという数々の問題点。技術的に可能かどうかは実はその次の問題でしかありません。ただし、エネルギーの転送技術としては、将来の宇宙開発、例えば他惑星開拓や、宇宙船への遠隔エネルギー供給に向けた大きな魅力を秘めたものです。次の段階としては、太陽追尾システムと集光装置の最適化が計られるでしょうね。


Peteris Vasks / "Pater Noster" Preview.

2007-09-03 09:03:20 | art music
Pater_noster



□ Peteris Vasks / "Pater Noster"

Release Date; 31/10/2007
Label; Ondine
Cat.No.; ODE1106
Format: 1xCD

>> http://www.ondine.net/index.php?lid=en&cid=2.2&oid=3220

>> tracklisting.

I. Pater Noster

01. Pater noster

II. Dona nobis pacem

02. Dona nobis pacem

III. Missa

03. Missa
04. Gloria
05. Sanctus
06. Benedictus
07. Agnus Dei


lens,align.でも良く取り上げているラトヴィアの作曲家、Peteris Vasksの合唱曲集が10月末に発売予定。彼の音楽は、私にとっての魂の源泉とも言えるもの。彷徨うような悲壮感と、物哀しい透明感を伴った響きが、決して他の音楽家には出せない特色となって、今や世界中から注目を浴びるようになっています。

今回も前作、交響曲第三番、チェロ協奏曲に続いて、フィンランドの名門レーベル、ondineからのリリース。録音は今年の一月に、首都リガの聖ヨハネ教会において、ラトヴィア放送合唱団、及びSinfonietta Rigaによって演奏されたもの。指揮者はSigvards Klava。今作収録の"Dona nobis pacem"はオルガン版ではなく、ポール・ヒリアーの名演が光っていた"Baltic Voices 1"収録のバージョン(これを聴いて惚れました。)以来の混声合唱と弦楽の編成ということで、どこまで追随出来るか見物でもあります。




□ Tunes of the Day.

□ "Baltic Voices 2"

>> Urmas Sisask / "Gloria Patri"

XXIII Oremus

Paul Hillier指揮、エストニア・フィルハーモニック室内合唱団によるバルト海地方の合唱曲集の第二弾から、最若手の名匠と言えるUrmas Sisaskの作品をピックアップ。27歳の若さで完成させた"Gloria Patri"は、ケプラーの研究にヒントを得て、太陽系惑星の運行を音階に置き換えた、"Planetal Scale"を使用。

C-sharp、D、F-sharp、G-sharp、D-sharp、そしてAの5つのトーンを基調に、規則的なハーモニーのサイクルを奏でて、文字通り聖堂天井のヘミスフィアを神聖な響きで共鳴させる如き静謐でスケールの大きい楽曲を構成しています。『ミュージカル・プラネタリウム』と評される所以です。


世界で最も怖ろしい絵.

2007-09-02 02:37:43 | アート・文化
</object>



アート界や精神医学の分野で著名な、シュールレアリスム、
アウトサイダーアートの作品を主に紹介しています。
いわゆるグロ画の類いも含まれるので、
苦手な方はウィンドウサイズを小さくして注意して見てね。

私はどちらかというと、こういう画を観ると
怖いというより、陶酔してしまいます。
何より作者のBGMのセンスに惚れました。
でも後半はもうギャグですね(笑
しかし笑いと恐怖は表裏一体でもあります。

人は自身に対して特定の刺激を齎し、
強制的な反応を承服させる種々の負荷に
意識の深い部分で等しく、
その得体の知れなさを感じているのかも。


夢と現実、どちらが奇怪で残酷なのか。
そしてこの2つは1つの環に紡がれて、
等しい実在性に人を直面させる。