lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Enigma / "A Posteriori" Samples.

2006-08-30 23:45:12 | Enigma

□ Enigma / "A Posteriori" Samples.

http://www.buch.de/shop/bde_homestartseite/typhoonartikel/ID13993316.html

http://www.1a-dvdshop.ch/DefaultCD.asp?idlnk=4120667

Enigma 6th Album、"A Posteriori"が↑で試聴できます。

これまでにないくらい限りなく『アンビエント』

Enigmaが今までやりそうでやらなかった、
宇宙を舞台にした壮大な音絵巻(笑)
シンプルでレトロだけど、深みのある音。
5.1ch DVDも出るようなので、楽しみです。
良い音で聴くまでは、印象を決めないでおこう。うん。
あとMacBook買いました。明日入荷します。うん。

感想&コメントのレスはまた後で─m(_ _)m

ちなみに buch.deのサンプルは曲順が異なります。

track 1: FEEL ME HEAVEN
track 2: 20000 miles over the sea
track 3: Message from IO
track 4: hello and welcome
track 5: Dancing with mephisto
track 6: Nothern lights
track 7: eppur si muove
track 8: invisible love
track 9: sitting on the moon
track 10: Dreaming of andromeda
track 11: goodbye milky way
track 12: the alchemyst


Enigma / "A Posteriori" DVD Full Album.

2006-08-29 21:54:05 | Enigma

□ Enigma / "A Posteriori" DVD Album.

http://www.promoshow.de/include.php?path=comment/comment.php&comcat=cont&subid=1810

Enigma / "A Posteriori"のDVD Albumが12月に発表されます。
5.1ch サラウンド ミックスが施されているとか。
その他、新アルバムについてのインタビューでは、
新作の作風について興味深い事実が色々。
どうやらラテン語聖歌(グレゴリオ聖歌?)が
使われているらしいです。

後ほどソースの日本語訳を掲載します。


Delerium / "Nuages Du Monde" Promo Review.

2006-08-28 21:42:57 | delerium
Na Eu
(上:North American Version)    (下:UK/Europe Version)

※本エントリーは、CD盤レビューと併せてご覧下さい。

>> lens,align.: "Nuages Du Monde" EU盤Review.

.

□ Delerium / "Nuages Du Monde"

Angelicus [128kbps / 05min : 10sec]
Lost and Found [128kbps / 4:06]

Release Date; 15/08/2006 [Promo]
               ; (02/10/2006 [Album])
Label;  Nettwerk
Cat.No.;(none)
Format; mp3 [VBR]

先日からネット上の各所にリークがあった、
Delerium最新アルバムのプロモ盤。
既に海外ではレビューされ始めていますが、
私もこの度、ある御方からmp3ファイルを
入手することが出来ました!!

>> http://www.delerium.ca/

>> tracklisting.

1. Angelicus feat. Isabel Bayrakdarian
2. Extollere feat. Katharine Blake & Mediaeval Baebes
3. The Way You Want It To Be feat. ZoeJohnston
4. Indoctrination feat. Kiran Ahluwalia
5. Self-Saboteur feat. Kristy Thirsk
6. Tectonic Shift
7. Lumenis feat. Isabel Bayrakdarian
8. Fleeting Instant feat. Kirsty Hawkshaw
9. Sister Sojourn Ghost feat. Katharine Blake & Mediaeval Baebes
10. Lost and Found feat. Jael
11. Apparition


"Nuages Du Monde" 概要                   .

Deleriumの13thアルバム。Nettwerk移籍後では5作目となる。
製作は前作"Chimera"(2003)の直後から開始され、以降、数多くの仕事の合間に仕上げられた。『エレクトロニックでダーク、そしてアップテンポ』というコンセプトで作られた今作は、近年のフィーチャリング・ポップ路線とは違い、パフォーマーをより絞り込み、1997年の"KARMA"を想起させるものでありながら、Rhys Fulberを始めとする各参加アーティストがそれぞれ持ち寄った新たな要素を取り込んでいる。"Nuages"は"New Age"とかけているのかもしれない。



参加アーティスト                                                    .

※ 確認分のみ

Rhys Fulber (co-produce)>> http://www.conjureone.com/
Kristy Thirsk >> http://www.kristythirsk.com/
Katherine Blake (Mediaeval Baebes) >> http://www.mediaevalbaebes.com/
Isabel Bayrakdarian >> http://www.bayrakdarian.com/
Kiran Ahluwalia >> http://www.kiranmusic.com/
Zoë Johnston >> http://www.zoejohnston.com/
Jaël >> http://www.lunik.com/
Kirsty Hawkshaw >> http://www.kirstyhawkshaw.co.uk/
Chris Elliott (String Arrangements)

"Nuages Du Monde"における各アーティストの仕事と特徴は下の各曲毎の解説・レビューで述べる。
Conjure Oneのデビューアルバム"Conjure One"でストリングスを担当していたChris Elliottが参加。彼は"Moulin Rouge"でCraig Armstrongと仕事をしており、U.N.K.L.E.の"Never Never Land"等の作品でも、その影響が顕著に感じられる。今回は"Tectonic Shift"にて、ジョン・バリー風のスコアワークを見せてくれる。

Isabel Bayrakdarianはカナダを中心に国際的に活躍し、輝かしい業績を誇るソプラノ・ソリスト。レパートリーは、モーツァルトからアルメニアの民族音楽までと幅広く、オペラチックでありながらLisa Gerrardのようなエキゾチックさも併せ持つ声質。有名な所では、『ロード・オブ・ザ・リング~二つの塔』の"Evenstar"(夕星姫)でフィーチャーされている。

Kiran Ahluwaliaは、ユーノー賞にも輝いたインド・パキスタン系のパンジャブ・シンガー。スイスのトリップホップバンド、LunikのJaelは"Chimera"に引き続き参加。"Poem"にも参加したMediaeval Baebesは、その名の通り、中世の声楽曲を現代的サウンドで奏でる女性ユニット。今回はKatherine Blakeをメインに仕立ててパフォーマンス。

他にはカリスマ的シンガーで薄氷のようなヴォイスを響かせるKirsty Hawkshaw、ハスキーで包み込むような歌声のZoe Johnston、そしてKristy Thirskの官能のヴォーカルが今作でも際立っている。Kristy Thirskは"Nuages Du Monde"のレコーディングにあたり、2曲に参加している。もう一曲はアウトトラックとなった可能性が高い。



どう聴こえるか                                                   .

Conjure Oneの"Extraordinary Ways"では、生ドラムをダブ処理したよりリズミックなライヴ感と、エスノグルーヴ、アトモスフィアの多層的な曲構築が試みられていた。

"Nuages Du Monde"で遂げられた進化は、それらのエレメンツを更にソリッドにしてビートセクションを前面に押し出していることにある。"Semantic Spaces"の頃はまだまだインダストリアル・ダンスの荒っぽい音使いが強く、"KARMA"ではあまりにもニューエイジ・トリップホップの汎化された方法論が用いられていた。その後の"Poem"、"Chimera"は神秘的なシンセとトライバルパーカッション、打ち込みのビートの繊細な調和に鋭いセンスが覗えるようになり、"SS"以降の従来のサウンドは"Chimera"によって突き詰められたという感が強い。その作風はポップでありながら、世界各地のエスノ・エレメントをシークエンスとして取り込み、一曲の流れの中で聴かせてしまう。

"Nuages Du Monde"は、それらにおいても一貫して存在したDelerium=FLAのエッセンスであるベースワークを主軸に、東欧~中東のエスノ・エレメントにキリスト教圏的ムードを加味して、退廃的な官能と背徳、そして瑞々しい恍惚感を放っている。この感覚はより"KARMA"に近く、同作品で主にサンプリングされていたDead Can Danceへの彼ら流のオマージュとも思える。

また、これまではサンプリングに頼っていた民族歌唱の部分を、Kiran AhluwaliaやIsabel Bayrakdarianといったその筋のプロフェッショナルにオファーすることで、もっとフレキシブルな作曲を可能にしたと思われる。



各曲レビュー・試聴        (※ クリックするとサンプルが聴けます)     .

"Nuages Du Monde" -雲の果たて


1. Angelicus (128kbps/05:10) -天使 [feat.Isabel Bayrakdarian]

KARMAと同じダークなシンセ・ドローンからの導入。FLAに独特のアップテンポなベースとトライバル・パーカッションに導かれ、Isabel Bayrakdarianのオペラが神秘の森を駆ける。


2. Extollere (96kbps/32sec)-いと高き誉れ [feat.Katherine Blake & Mediaeval Baebes]

Mediaeval Baebesとの再会。この電子音とビートは"The Best Of..."に収録された"Paris"に似ているが、パンフルートの導入で妖しさを加味しながら、より透明な天上の音楽を奏でている。


3. The Way You Wanted To Be (96kbps/42sec)-希われた径   [feat.Zoë Johnston]

灰色の湿ったトリップホップ。軽いピアノがともすれば安っぽくなりがちだが、ブラスのミスマッチで、特異な印象がフックとして残る。マイナー調でありながら、徐々に浮上していくコード進行に救われた気分になる。


4. Indoctrination (96kbps/37sec)-教化 [feat.Kiran Ahluwalia]

東欧的な哀愁を漂わせるイントロから、くぐもったドープなビート。リズムが4/4に加速すると、インストゥルメントが一気に分化する。"Remembrance"以来聴かれなかったプログレ的なフラットで力強いパーカッションが登場する。病的な熱を感じさせるベースが終盤でうねる所もFLAらしい。


5. Self-Saboteur (96kbps/37sec) - 内から貪るもの [feat.Kristy Thirsk]

Delerium、Kristy Thirsk両者にとって新しい曲。どこかヒンディー・ポップの趣を覗わせる。残念ながら伸びやかで瑞々しいアンジェリック・ヴォイスはあまり出てこない。とはいえ、悶えるような妖しい歌声とファルセットの陰影はやはり美しい。


6. Tectonic Shift (sample.1 sample.2) [96kbps/48sec,60sec] -地殻移動

シネマティック・サウンドスケープという表現が相応しい、最もドラマティックな曲。導入からフルートで奏でられるフレーズは、Dead Can Danceの"Windfall"そのものである。

Dead Can Dance / "Windfall"

Chris Elliottのストリングスに乗るように次第にパーカッションとウワモノが増えていき、中盤から転調を繰り返す度に劇的な展開を向かえる。後半でダブ処理されたビートとシタールが重なり、インド風のオーケストラが登場するクライマックス。だが"Chimera"よりも抑制されている。

そういえばBill Leebは最近のインタビューで、映画音楽への関心を示していた。これもアピールなのかもしれない。


7. Lumenis (96kbps/45sec)-輝けるもの       [feat.Isabel Bayrakdarian]

幽玄なイントロと共にIsabelのオペラ・ヴォイス。彼女は"Nuages Du Monde"の楽曲を持ち歌にして、コンサートホールで唄いたいとか。これも見事なインスピレーションで唄いあげており、彼女の代表曲とするのに異論はない。

やはり転調が多く、前半のストリングスとエレクトロニクスの絡みはCraig Armstrongを思わせるが、後半でDead Can Danceのダークウェーブ色に回帰する。各民族楽器が添うようにして教会圏のオペラを彩る。


8. Fleeting Instant (96kbps/49sec)-刹那        [feat.Kirsty Hawkshaw]

Kirsty Hawkshawがウィスパー・ヴォイスで唄う。チャント風コーラスが非常に扇情的。後半の抜けるような爽やかさも筆舌に尽くし難い。"Nuages Du Monde"で最も好きな曲。


9. Sister Sojourn Ghost (96kbps/46sec)-シスター・ソジャーンの亡霊  [feat.Katherine Blake & Mediaeval Baebes]

まるでメロ・ドラマで聴けそうな安いピアノ・ワークだが、ミディーヴァル・ベイブスの古風な歌声とともに押し切られてしまうと、後半の展開部の大袈裟な盛り上がりにも感動できてしまう。


10. Lost And Found (128kbps/04m16s) -失って見つかるもの [feat.Jaël]

チャントが明滅するサイバーなグルーヴで幕を開けるトリップ・ホップ。歌声やダブにイリーガルな処理が施され、未来的で涼やかなイメージを放っている。Jaelの可憐な歌声とサウンドが実にマッチしている。このクールで均整のとれたコンストラクションも、"KARMA"以来であるが、これはもっと新しい。切り込んでくるワウワウ・ギターがオシャレ。これも最も好きな曲。


11. Apparition (96kbps/42sec) -顕現

ボーイ・ソプラノと教会風コーラスが哀愁溢れる現代的メロディを歌う。サンプリング元は不明。いちいちピアノが目立つが、これが"Nuages Du Monde"のトレード・マークかもしれない。ビートシークエンスに抑揚が効いていて、単調でも飽きが来ない。



総括・感想                                .

ダーク、アトモスフェリック、そしてアップテンポ、ミッドテンポ。この点でBill Leebは珍しく製作開始段階でのリスナーへの約束を守っている。各曲とも音の階層がクッキリとクリアになっていて、とりわけソリッドなビートワークとシーケシングが際立っている。これまでのDeleriumには無かったようにビートが解りやすく、レイヤーがフラット(ビートセクション+それ以外のパート)であるという点においても"KARMA"に共通するものがある。

しかし、"Poem"や"Chimera"にさえあった、例えば"Terra Firma"や"Amongst the Ruins"、"Eternal Odyssey"と"Returning"、または他のあらゆるポップソングとアンビエントとの境界で危ういバランスの内に存在していた神秘的、あるいは病的で魂を削るような『ヘヴィさ』が感じられない気がするのも事実である。

それぞれの曲は本当によく纏まっており、新たな試みも、音的には完成され、成功しているように聴かれるが、KARMAファンが本当に聴きたかったものが果たしてこうだったのか、"Poem"以来のポップ色を期待する向きにも十分応えられない、良く言えば"Nuages Du Monde"は本当に新しいアルバムであり、新たに迎合するリスナーを取り込める余地もあろう。私自身は未だ評価と態度を決めかねている。



変遷                                                              .

1980年代からカナダを中心にカルト的人気を集めてきたEBMユニット、FLAの主宰Bill Leebが多角的に並行するサイドユニットの一つとして、このデレリアム名義ではタンジェリン・ドリームやSPK(グレアム・レヴェル)の影響下にあるダークウェーブ・サウンドをアンビエント風に、毎回異なる試みでソフィスティケイトした作品を発表してきた。Michael BalchやChris PetersonがDeleriumにおいて主な活動を果たした時期でもある。

1994年、Nettwerk移籍後に当時オルタナティブ・バンドRose ChroniclesのヴォーカリストであったKristy Thirskと出会い、ソングライティングにおいて彼女の多くのアイデアとパフォーマンスに拠りながら"Semantic Spaces"を完成。本国カナダでは"Flowers Become Screens"がスマッシュ・ヒットを記録し、"KARMA"からは各方面のヴォーカルタレントと"共作"を行うフィーチャリング方式を確立。 Sarah McLachlanを起用した"Silence"はDelerium最大のヒットチューンとなり、以後数年に渡り多くのリミックスが生まれた。とりわけDJ Tiestoによるリミックスは、トランスシーンに一時代を築くなど、クラブミュージックへの影響力も無視できるものではない。(Sarah Mclachlanの夫、Ashwin Soodがドラマーとして"Chimera"に参加している)

ポップとニューエイジの微妙なバランス(アンバランス)と拮抗の並存する特徴的な作風が"Poem"、"Chimera"でも段階的に追求され、新しいファン層の支持を得てきたが、再びKARMAのようなニューエイジ色の強い作品を望む声も少なくなかった。"Poem"では一時Rhys FulberとKristy Thirsk(下書き段階では参加)が抜け、Bill Leebの内省的なエレクトロアコースティック・アルバムとしての色合いが強く出た貴重な作品。Chimeraからは実力派プロデューサーであるCarmen Rizzoのもと、多くのパフォーマーが新規参入し、プロデュース面での合理化を見せた。

Frontline Assemblyとしては今年6月に"Artificial Soldier"を発表。その攻撃的な作風が"Nuages Du Monde"に何処かリンクしていないか期待したが、アップビートであるということ以外、見事に使い分けているようである。


Deleriumの歴代作品についてはこちらを参照 >>

:: Delerium Maniax :: >> http://delerium.crossfade.biz/index.shtml
    Delerium.ca       >> http://www.delerium.ca/



デレリアムを支える人達 (Artwork, Mix.)               .

カヴァーアートワークは長年、Bill Leebと夫婦関係にあったCarylann Loeppkyが手掛けてきた。華やかで時代的だけど、どこか退廃したコラージュが彼女の持ち味。"KARMA"の幽玄な雰囲気を持つアートワークはファンにも定評があり、1998年のユーノー賞、"Best Album Design"にもノミネートされている。

>> http://www.carylann.com/

ミキシング・エンジニアには、FLA時代から付き合いが長く、Tori AmosやRose Chroniclesとも仕事をしてきたGreg Reelyが主に務めているが、"Nuages Du Monde"では未確認である。しかし"KARMA"においては、"Silence"、"Euphoria"のミキシングは、クランベリーズのエンジニアであったMike Plotnikoffが行っていたことは特記しておかなければならない。



構成にやや違和感があるのは、
新アルバムを中心に組み替えた為です。
尚、用意した試聴ファイルの二次使用は避けてください。
アルバム発売の際にはもっと詳細な情報が入るので、
どんどん改訂していきたいと思います。


それでも冥王星は回る。

2006-08-26 09:35:34 | ニュース

みんなが楽しそうにあの人の周りを回ってるの見て、
いいなぁって思ってた。
ここはとても寒くて、でも私はこんなだし、
でも…さびしくて。
いつのまにか、こっそり私も回ってた。
みんなみたいにうまくいかなかったけど。

見つかっちゃった時は少し恥ずかしかった。
でも、うれしかった…
みんなが私に気づいてくれた。
ここは寒いけど…もう寒くなかった。
私はもう、一人じゃないんだって。そう思えた。
でも…やっぱりいけない事だった。みんな今まで騙してゴメンね。
やっぱり私には資格がなかった。

今まで私を仲間にしてくれて、ありがとう。
みんなにたくさんのあったかい思い出をもらったから、
私はそれで十分です。

どうか、私が勝手に回ることをゆるしてください。
うまく回れるように、今も頑張っています。
そうしたら、もしかしたら、また…
それは絶対にない。頭ではわかってる。
でも、そうせずにはいられない私を、どうかゆるしてください。

冥王星「あたい…間違ってたんだ…」
http://imihu.blog30.fc2.com/blog-entry-1862.html#comment38914

1 名無しにかわりましてVIPがお送りします
冥王星「あたいみたいなのが惑星なわけないよね……はは……」
海王星「冥王星…」

20 名無しにかわりましてVIPがお送りします
冥王星「でも…うれしかった」
冥王星「こんなに小さくて遠くにいるあたいを惑星と呼んでくれた」
冥王星「それだけで…うれしかったよ」

25 名無しにかわりましてVIPがお送りします
今NHKでやってた

冥王星…ムチャシヤガッテ…

海王星「冥王星は…それでいいの?」
冥王星「これが…正しかったのよ…仕方ないよ…」
海王星「本当に?」
冥王星「…」

30 名無しにかわりましてVIPがお送りします
冥王星「あたいだって…本当は淋しいよ……っ…」

50 名無しにかわりましてVIPがお送りします
海王星「…時期次第では私のほうが地球より遠いの」
冥王星「…?」
海王星「私も…惑星から外してください」
冥王星「! ちょっ…海王星!?」

57 名無しにかわりましてVIPがお送りします
だけどだけど一緒に回ってるじゃん・゜・(つД`)・゜・

328 名無しにかわりましてVIPがお送りします
発見年:1930年
公転周期:248年 197日 5.5時間

発見されてからまだ軌道を 1/3 も回っていないんだな
一周くらいさせてやれよ


Pluto.

2006-08-25 23:33:05 | delerium
Pluto

Distance to Sun: 3.666 billion miles; Distance to Sun in Astronomical Units : 39.5; Average Surface Temperature : -446 degrees F; Lenth of year : 247.69 Earth years; Length of Day : 6.3867 Earth days; Orbit Eccentricity : 0.25; Orbit Inclination : 17.2 degrees; Mass : 0.0026 Earths; Diameter : 1,433 miles; Gravity : .05 Earth or 1.27 x 10^22 kg; Tilt of Axis : 94 degrees.

8/14からチェコ・プラハで開かれている国際天文学連合(International Astronomical Union;IAU)の総会において、「冥王星を惑星と定義しない」という歴史的な決議がなされました。これによって冥王星はIAUの新たな定義の基、矮惑星とされ、衛星とされていたカロンとは「2重天体」とする見方が強くなります。

1930年の発見以降、冥王星を惑星とすることを疑問視する声はずっと昔から存在していたけど、文化的・社会的関係性の配慮から見直しが見送られていたというのが現状。最近では1999年にIAU委員長が表明した公式の文書でもそのように述べられていました。期が熟したということでしょうか。また、冥王星を惑星としていることで、近年の観測・研究の累積でディテールが明らかになってきた海王星以遠天体(TNOs)・エッジワース=カイパー・ベルトについて、天体についての定義が曖昧になり、以降、科学的・厳密なデータ・リソースが歪んでしまうことを回避した動きでもあります。そういった意味では、セドナを第10惑星としようとする動きがフェイクとなって一気に反動を引き起こしたのも自然な流れでしょう。世界的な天文学会への関心の扇動という狙いもあるかもしれません。

ことマスコミでは、『格下げ』という表現とイメージをセンセーショナルにアピールしていますが、新たな定義のもとにカテゴライズされるだけのことであって、冥王星の実在と本質とは全く無関係だということから感情的に目を背けさせているような印象があります。とはいえ、実際寂しい気がするのも事実ですね。。NASAが打ち上げたNew Horizonsが2016年に冥王星に最接近・観測を行いますが、新事実が解れば、またカテゴリの変更がなされる可能性も否定できません。



□ 理念の無価値性

わたし・人々が思考すること、理念・信念。
それらは、(この文章でさえ)あらゆる時点での
自・他の関係性を顕現するものでしかない。
ある時、理念は存在し、機能していたかに見え、
それが過程として必要であったと思えるが、
ふと振りかえって、そうではなかったと
この無意味さを突き付けられる。
それでも私達は、「考えているように」振舞わされ、
そして時として疑い様も無く、波が寄せるが如く
再び「自身の意思」が顕現する。



□ Clip.

>> 早期型銀河における、超大質量ブラックホールからのフィードバックによる星形成の抑制
Suppression of star formation in early-type galaxies by feedback from
supermassive black holes
Kevin Schawinski et al.
10.1038/nature04934
Abstract: http://www.nature.com/nature/journal/v442/n7105/abs/nature04934.html
Article: http://www.nature.com/nature/journal/v442/n7105/full/nature04934.html


>> ヒトにみられる偏狭な利他行動
Parochial altruism in humans
Helen Bernhard, Urs Fischbacher and Ernst Fehr
10.1038/nature04981
Abstract: http://www.nature.com/nature/journal/v442/n7105/abs/nature04981.html
Article: http://www.nature.com/nature/journal/v442/n7105/full/nature04981.html




Vaio

□ VAIO Type L が欲しい。

http://www.vaio.sony.co.jp/Products/L1/feat3.html

メインマシンを買い換えるのは置いておいて、
サブマシンとして持っておきたいVAIO Type L。
コンパクトで持ち運び自在、デザインも◎。
縁を囲むガラスがオシャレだけど、
ちょっとぶつけそうで怖いですね。
付加価値・機能性の総合的評価は別として、
内蔵無線LANだし、出先でも使えそうで便利じゃない?
インテリアとして機能しそうなのも魅力的。
まぁやっぱり見た目だよね~。


□ Another Design of Delerium / "Nuages Du monde"

http://www.carylann.com/

Bill Leebの元妻で、CDデザインを手掛けている
Carylannのサイトがリニューアルされました。
"Nuages Du Monde"のジャケットが公開されていますが、
これまで公表されてきた2種類ともレイアウトが異なります。
(人物が大きい、タイトルに蝶々が止っている等)
Chimeraの時の「紐」と「リボン」の違いもそうでしたけど、
またいろいろなバージョンが出るのかなー?


□ 最近のお気に入り曲。

1.Jan Johnston & Serge Devant / "Transparent (Benz & MD's Aurium Mix)
2.Aurosonic / "Underwater (Original Mix)" new!
3.lens / "Dusk Till Dawn (Original Mix)" new!
4.leo g / "Supersonic" new!
5.Undersun feat.Mark Otten / "Capoeira (Hawk remix) new!
6.Benz & MD / "Visceral"

leo gはDeepblue recordsの期待の新星。
やっぱり最近はダークなのが耳に馴染みます。
あまり順序は関係ないけど、1曲目は去年の曲で、
今更ながらチェックしてヘビーローテしてます。

mixiミュージックは今の環境だとできないので、
そのうちPC買ったらやってみようかなー♪



□ Tunes of the Day

□ Nacka Boys

Our Toys (Benz & MD's Aurium remix)



□ leo g

Supersonic



□ Aurosonic

Underwater



_*


ENIGMA / ア・ポウステリオーリ

2006-08-25 20:11:22 | Enigma

□ ENIGMA / 『ア・ポウステリオーリ』

http://www.toshiba-emi.co.jp/international/release/200609/tocp66612.htm

Release Date; 20/09/2006
Label; 東芝EMI
Cat.No.;TOCP-66612
Format:1xCD

>> tracklisting.

01. 地球 /
 EPPUR SI MUOVE
02. フィール・ミー・ヘヴン /
 FEEL ME HEAVEN
03. アンドロメダの夢 /
 DREAMING OF ANDROMEDA
04. ダンシング・ウィズ・メフィスト /
 DANCING WITH MEPHIST
05. ノーザン・ライツ /
 NOTHERN LIGHTS
06. インヴィジブル・ラヴ /
 INVISIBLE LOVE
07. メッセージ・フロム・アイオウ /
 MESSAGE FROM IO
08. ハロー・アンド・ウェルカム /
 HELLO AND WELCOME
09. 海を越えて /
 20,000 MILES OVER THE SEA
10. 月に腰掛けながら /
 SITTING ON THE MOON
11. ジ・アルケミスト /
 THE ALCHEMIST
12. グッバイ・ミルキー・ウェイ /
 GOODBYE MILKY WAY


ア・ポウ…ア、ポゥー……ゥアポォ~。(猪木風に)
世界先行発売されるEnigma最新アルバムの日本盤。
ボーナストラックの存在は確認できませんでした。
『月に腰掛けながら』よっこらっしょ。。。
これは許せるとしても、Galileo Galileiの文句、
"EPPUR SI MUOVE"(それでも地球は動く)を
『地球』にしてしまったのは軽率の誹りを免れません!
あと『メッセージ・フロム・アイオウ』って。。
おおう。。あいおう。。oow....oow....orz
…衛星の「イオ」だろそこはっ!!!!
なんですか?よりネイティヴな発音表記ってことですか?

ってことで自分的に邦題をつけてみました。


□ 永遠のエニグマ / 『エイポステリオリー』

01. それでも地球は動く /
 EPPUR SI MUOVE
02. 天国気分にしやがれ /
 FEEL ME HEAVEN
03. アンドロメダを夢見て /
 DREAMING OF ANDROMEDA
04. メフィストは踊り上手 /
 DANCING WITH MEPHIST
05. オーロラ /
 NOTHERN LIGHTS
06. 秘められた愛 /
 INVISIBLE LOVE
07. イオが伝えたいこと /
 MESSAGE FROM IO
08. 始まりの刻(とき) /
 HELLO AND WELCOME
09. 海底2万マイル /
 20,000 MILES OVER THE SEA
10. 月に腰掛けながら /
 SITTING ON THE MOON
11. 錬金術師 /
 THE ALCHEMIST
12. グッバイ…ミルキーウェイ! /
 GOODBYE MILKY WAY

東芝EMIさん、これを見て変える気になったら
別に使ってもいいよ。


Resist.

2006-08-23 00:32:24 | music3
Img_0662b                                   (IXY DIGITAL L2; ISO 400; Shutter Speed 4″; AWB; Evaluative.)


□ Jan Johnston & Serge Devant

Transparent (Benz & MD's Aurium Mix)



□ 今月の転送量。

使用可能なデータ転送量: 3 ギガバイト/月
今月使用したデータ転送量: 3.26954 ギガバイト (108.98%)
予想される今月のデータ転送量: 4.60708 ギガバイト (153.57%)

ようやく本気で転送量をカウントしはじめたOCN。
有料プランにして間もないですが、あっという間に
使用可能量超えてました ☆( ^ー゜)エヘッ
あくまでも目安ということで、課金などは無いそうです。
なんていうか。。頑張っちゃってるよね。。。



□ Green Grass.

先月で退社した会社に挨拶。
が、どうやら新システムの準備で忙しい模様。
いちおう技術主任(他に詳しい人がいないからw)だった私が、
タダでありがたいアドバイスをしていくことに。

一通り終えると、なんと私の嫌いな先輩Aが、
今!セッティングしたばかりのマシンで!!
インターネット教えてくれと言い出しやがったので、
もう顔を見ることもないだろうなと思いながら、
内心思いっきりうざがりつつ笑顔で快諾。
しかも「何か面白いページ教えろよ」ときた。
仕事中見るつもりかよとツッコミを抑えて、
色々と教える。彼はどうやら眞鍋かをりさんのブログが
(特に高速コマネチが)気になっていたようなので、
勝手にお気に入りに残してきました。

2chの芸能板もお気に召したようなのですが、
さすが先輩、ゴシップや憶測の飛び交うスレッドを見て
「こいつら詳しいなー。虚実入り乱れてるんだろうけど。」

いや、「虚」が9割くらいだと思いますが。。

そろそろ彼の趣味に合わせるのが辛くなってきた所で、
にちゃんねるの顔文字やスラングについて質問が。
が、もはや私に真面目に答える気力はなく。。。

A「( ゜д゜)とか(・∀・)とか読めねーよ。ワロス?」
私「『笑った』の最上級です。」
A「や ら な い かって?」
私「いいことを思いついた時の隠語です。(ウソ)」
A「ほー(感心)『wwww』は?」
私「warotaのwです。芝生じゃないんですよ。
A「???」

2ch初体験の彼の目には、インターネットが
どんな奇妙な世界に映ったんでしょうか。
でもネット≠2chなんですよ先輩。。。
私自身2chとは距離を取っているのですが、
最後の最後で何か誤解されたまま
お別れになってしまったようで気持ち悪い。
(#`Д´)ギザキモス!!


Alexander Von Schlippenbach / "Globe Unity"

2006-08-21 18:59:46 | art music
Unity

□ Alexander Von Schlippenbach / "Globe Unity" (1966)

SUN

(Recorded December 6th and 7th,1966 at Ariola Studio Cologne)
(cover design and layout:GIGI Berendt)

>> tracklisting.

1.Globe Unity
2.SUN

ドイツの先鋭作曲家、Alexander Von Schlippenbachが立ち上げた革命的フリージャズ、インプロヴィゼーション・オーケストラユニット、『GUO (グローブ・ユニティ・オーケストラ)』の記念すべき最初の作品。
この頃のメンバーにはGuru GuruのMani Neumeierや、CANのJakie Liebezeit等が参加するなど、その音楽理念の間口と裾の広さが覗える。それ故『グローブ・ユニティ』以降、GUOは各国の演奏家を取り込みながら大きく多様化していったのだ。

さてその方法論であるが、基本的に演奏者一人一人が統一されたコンセプトの下、『集団即興』、つまりお互いのアドリブの応酬が拮抗した緊張の満ちた音空間を作り出すものである。とはいえ、同年1966年に生まれようとしていたMiles Davisの"Miles Smiles"のようなビヴィッドで刺激的な即興の心地良さはそこにはない。ここでは一つ一つの音があまりにも自身の意思を楽曲中に投影し、その論理性を基に自身の居場所を築き、お互いの自由意思がお互いを制御するように『全体』が写像される。ピタゴラス哲学の言葉、"music is the harmonization of opposites; the conciliation of warring elements"『音楽とは相対するものの調和、相反する要素の和解である』に共通する理念さえ見出せよう。

(※…特にタブラが導入される"SUN"の終盤3分を聴いて頂きたい。このグルーブは、録音当時1966年であったとは思えない先鋭性を放っている。)



□ Amethystium / "Emblem (Selected Pieces)"

>> http://www.amethystium.com/news606.php

Release Date; 10/10/2006
Label; tba
Cat.No; tba
Format; 1xCD

>> tracklisting

Ethereal
Arcus
Exultation
Autumn Interlude
Shadowlands
Fable
Shadow to Light
Dreamdance
Odyssey
Ad Astra
Enchantment
Satori
Elvensong
Meadowland
Anthemoessa


新曲"Anthemoessa"に期待。
"Meadowland"は、昔サンプラーにデモ・バージョンが
収録されていたものですね。リマスターだけでなく、

再録音されるものあるそうで、クオリティの改善も楽しみ。



<本>

□ John Le Carre / "The Constant Gardener"

今年見逃した映画、『ナイロビの蜂』の原作を購入。

ナイロビに勤める外交官ジャスティンの妻で、アフリカでの人道支援活動に身を捧げるテッサが無残な他殺体となって発見される。
ジャスティンが真相を追うにしたがって、彼女は製薬会社がアフリカで行っている投薬実験について追跡していたことがわかり、その裏には多国籍企業や外務省の癒着した巨大な陰謀があった。。。と、こんな深刻な話ですが、実は「現実で起こっている問題」をデフォルメしたもの。

映画版では(あるいは原作においても)夫婦の絆と愛が強くアピールされているようですが、何より冒頭で死んでしまう若く聡明で美しい『闘う』女性、テッサの儚い喪失感がこの作品独特の色彩です。

そういえば、、スズメ蜂に1回刺されると体内で抗体が出来て、2回目に刺されると抗体によるショック症状で死んでしまうんですよね。果たしてテッサの「蜂の一刺し」は世界を覆う闇に一矢報いるのか。

そのテッサを演じるレイチェル・ワイズのファンとしては、11月に発売されるDVDが待ち切れない。。。


Enigma / "A Posteriori" Deluxe Edition.

2006-08-18 17:51:04 | Enigma
Poteriori

□ Enigma / "A Posteriori"

>> http://www.virginmusic.de/xml/5/3250737/3699942.html

Release Date; 22/09/2006 (German)
(Other Countries; 25/09/2006)
(Japan; 20/09/2006)
Label; Virgin
Cat.No.;3699942
          ;3730922 (Deluxe Editon)
Format; 1xCD

>> Trakclisting..

1.  Eppur Si Muove
2.  Feel Me Heaven
3.  Dreaming Of Andromeda
4.  Dancing With Mephisto
5.  Northern Lights
6.  Invisible Love
7.  Message From Io
8.  Hello And Welcome
9.  20.000 Miles Over The Sea
10.  Sitting On The Moon
11.  The Alchemist
12.  Goodbye Milky Way


EMI Music Germanyによると、
Enigmaの6thアルバム"A Posteriori"に、
"Deluxe Edition"なるものが発売を予定されているようです。
詳細は不明ですが、明らかになり次第報告します。

参考までに、
9/20に世界先行発売される日本盤には
ボーナストラックの存在が囁かれていますが、
「デラックス・エディション」との関連はあるのでしょうか。。


加えて、Sandraのニューアルバム、
"The Art of Love"もリリースを控えています。


□ Sandra / "The Art of Love"

http://www.crocodile-music.de/sandra/index.php

01 What d'ya think of me
M:Jens Gad L:Sandra Cretu

02 The Way I am
M:Jens Gad L:S.Cretu/Gad/Donalds

03 The Art of Love
M:Jens Gad L:Sandra Cretu

04 What is it about me
M:Sela/Gad L:Sela/Gad/Winston/Mc Kenzie

05 Dear God..if you exist
M:Jens Gad L: Sandra Cretu

06 Silence beside me
M:Jens Gad L:Sandra Cretu

07 Once upon a time
Music:F.Cuidad/J.Gad L:Sandra Cretu

08 Put your arms around me
ML: Sinead O'Connor/Rick Nowels

09 What's left to say
M:F.Cuidad/J.Gad L:John Fischer

10 Casino Royale
ML:Nowels/Steinberg/d'Ubaldo

11 Love is the Price(with DJ BoBo)
ML:Long/Levis

12 Shadow of Power
M:F.Cuidad/J.Gad L:S. Cretu

13 All you Zombies
ML:Bazilian/Hyman

Produced by Jens Gad
recorded,mixed,mastered at Gad Studios, Ibiza
guitars,bass,livedrums,and programming by Jens Gad

Koto on "The Art of Love" by Miyabi Sudo

Violin on "The Art of Love" by Santi the violin"

Background vocals on "What is it about me" by Kim Sanders


バックヴォーカルのKim Sandersといえば、
同じEnigma系ユニットSchillerのヴォーカルを務めていることでも有名。
Andru Donaldsも参加しているので気になりますね。


St.Gallen ザンクトガレン修道院.

2006-08-17 23:59:00 | art music
St_gallen_gallus

□ St.Gallen Kathedrale/Stiftsbibliothek
  (ザンクトガレン大聖堂/付属図書館)

>> http://www.stibi.ch/



概要                                 .

東スイス地方、ボーデン湖近くに位置する歴史的な町、
ザンクトガレンに聳える中心的な建造物。
カロリング朝時代の面影を残すバロック様式の建築は、
実は10世紀近くに渡る破壊と再建の繰り返しを乗り越えてきたもの。
現在では修道院としては機能していなく、重要な学術研究、
観光や町民の憩いの場として、広く一般に公開されている。
また、隣接して修道院付属図書館が建造され、
18世紀に作られた大広間の装飾はロココ様式に基づいている。
1983年にユネスコ世界文化遺産に指定。



歴史                                 .                                      

西暦612年にアイルランド人修道僧ガルスによって開かれた小さな僧房と礼拝堂に端を発し、8世紀頃にベネディクト派院長の聖オトマー指導のもと、後の9-10世紀にかけてヨーロッパ中の学問の総本山として、史上最も重要な史料や学術書が集められ、ラテン語からドイツ語への翻訳が行われた。中には7世紀、グレゴリウス1世の呼びかけで編纂が始まり、その後フランク王国が主導した『グレゴリオ聖歌』の現存する最古の写本や、世界最古のものとされる建築設計図などが現在に至るまで貯蔵されている。

Sankt
(大聖堂内部)

Biblio
(図書館内部)



特徴                                 .

ザンクトガレン修道院の歴史上際立った隆盛の陰には、写本製作における類稀な装飾技術が支えたところが大きく、よってより広い範囲に蔵書を求めることができたと思われ、(製本過程においては羊皮紙の金箔押しや宝石までが埋め込まれる。)フランク王国の公式書体、ミナス・キュールで書かれた『ヴォルコフツ詩篇』や、『エヴァンゲリウム・ロングム』の「L」文字は、装飾文字の達した頂点とさえ評される。特記事項としては他に、グーテンベルク朝の遺した印刷本の最初期の形である『インキュナブラ』を1600冊超所蔵する。

<参考>
http://www.shajisitu.or.tv/c6.htm

あるいはその起源から、9世紀半ばまでは貴重なケルト写本が多く存在していたとされ、ガリア・ゲルマン以北の、よりルーツの古い文献に特化した収集力を持つ。またザンクトガレンが所蔵する多くの写本"Codex Sangallensis"には、それぞれ最古の音楽的記譜法が見られ、今尚研究と解読の対象とされている。

Codex_sangallensis
(オッフェルトリウム:文字上部にネウマ譜の基となる音節記号が見られる)

図書館内部も同様に、床や聖堂に至るまで膨大な装飾に溢れており、ニケーア公会議、コンスタンチノープル公会議、エフェソス(エペソ)公会議、カルケドン公会議という、キリスト教史上重大な会議となったフレスコ画が描かれている。そして何故か、19世紀に寄贈された紀元前700年前のエジプト人女性のミイラまでがあるという。



アクセス・観光                            .

チューリッヒから東へ約一時間。小道に沿って綺麗な飾り出窓とドイツ風の彩色が目立つ家が立ち並ぶザンクトガレン旧市街地は、繊維・織物産業でも栄え、ソーセージが美味しいそう。こうした名物も全て、修道院の産物。ザンクトガレンの街は昔も今も、歴史の叡智の後光を受けて、凛とした佇まいを誇っている。


そんなわけで、
私が昔から憧れ続けているスイスの最重要文化遺産、
ザンクトガレン修道院について扱ってみました。
次回はコルビジェの建設したロンシャン教会について
(できればいいなー。。)



□ Tunes of the Day

□ Chanticleer / "Mysteria Gregorian Chants"

Antiphona: Hosanna,Psalm 23
Improperia: Popule Meus

第2バチカン公会議によって、各国語の典礼歌が認められるようになったのに対し、近年ではその歴史上最古のものとされる音楽的重要性と価値が脚光を浴びてきたグレゴリオ聖歌。単旋律、無伴奏という最も素朴で純粋な形を持ちながら、その本質は、アルプス以北の伝統音楽やユダヤ教聖歌、アンブロジウス聖歌、東方教会聖歌、古代ギリシャ、ヘレニズム音楽の集成とも言うべき、汎ヨーロッパ的なものであった。旋律は8種の教会旋法に大きく分類され、主音(終止音)と属音(支配音)で構成されるあらゆるヨーロッパ音楽の定量的記述において礎を築いた。

ここに紹介する"Antiphona(ダヴィデの子にホザンナ)"は、以前ここでも紹介した紀元前2-1世紀に書かれた古代ギリシャの『セイキロスの墓碑銘』と酷似しているとされているもの。Enigmaファンにとっては、"Sadeness(Principles of Lust)"でサンプリングされているとして最も有名なものだろう。"Improperia"には、ギリシャ語部分がビザンチン聖歌の特徴に極めて一致するものがあるとのこと。



□ The Theodore Vassilikos Ensemble / "Musique Sacree Byzantine"

Marie, Le Seigneur est Ave Toi

ギリシャ正教のビザンチン聖歌は、17世紀以降、多くの作曲家がアレンジを試みた。中でも最も偉大とされるペトロス・ベレケティスによる『オクトエーコスによる生神女マリア大讃歌』。オクトエーコスとはビザンツ聖歌の「八つの調」であり、各曲はリズムやメロディの異なった第1-4正格エーコス、第1-4変格エーコスで唄われる。ペトロス・ベレケティスの作品は、過去数世紀のギリシャ正教会聖歌をそのままの形で残し集約していることでも価値がある。テオドロ・バシリコス・アンサンブルによる演奏。



□ Haissmavourk Choir / "The Music of Armenia (Vol1.Sacred Choral Music)"

Sirt im Sasani
Khachi ko Kristos

恐らく私が知る限り最も美しいアルメニアの合唱曲。4世紀、アルメニアは世界で最初にキリスト教を受容した民族であり、その伝統音楽はグレゴリオ聖歌に多分の要素を遺しています。ここで挙げるのは現代作曲家Komitasによってアレンジされたもの。7世紀に起源を持つ"Khachi ko Kristos"がここで聴ける1番グレゴリオ聖歌に近い。Sahak Dzoraporetsiによる解釈。



□ Pomerium / "Musical Book of Hours"

Josquin Des Prez / "In Principio erat Verbum"

最後に、教会音楽の大成に関わった巨匠ジョスカン・デュ・プレの作品。ヴァチカン図書館に所蔵されているスクリプトから。

_*

現在、もう一つブログを準備中です。
おおよそ構想は纏まっているのですが、
あえて公開することのないパーソナルなものになりそうです。


"Push the Limits"解題

2006-08-17 23:53:00 | Enigma

(以下の文章は、私が過去にEnigma会議室に寄稿した、Enigma / "Push the Limits"のVideo Clipに関する独り善がりな考察です。ある意味この"lens,align."で扱うテーマの着想となり、核心となるものが散りばめられているので、色々と拙い点、至らぬ点がございますが、ここにWeblogとして遺しておきたく、転載致します。)


■- 搾取と交換のルール - "Push The Limits解題"

擦り切れたフィルムのカウントダウン、レイヤーの向こうに映し出されるのは、ゲームの筐体に向う一対の男女。女は徐にコインを取りだし、それを対価として余興を開始する。相対する剣士。仮面を被り行為に及ぶ二人、カウントダウンは続く。複数の次元に跨る共変位を描くこの作品において、鑑賞者に最大のストレスを及ぼすのはやはり最終場面、勝敗の決した男女が入れ替わる部分である。面を脱ぎ取った男性の戸惑いの表情は、そのまま我々の戸惑う心理の鏡として、スクリーンに映し出される。

そもそも剣道着の中身を推測させる為の映像の併置にこそ関連性がなかったのかもしれない。主観者は提示された符合を組みたてるロジックを持っているが、それが真理とは別のところにある時に度々欺かれる。

真理とは何か。遍在するパースペクティブ、あらゆる観察者に各々の変化を及ぼした事象の内部構造であり、常に彼らを通して写される背理に晒されている。クレマン・ロセは『存在の逆は無ではなく、写しである』とし、あらゆる個人の世界観に忍びより蝕む不確実さ、人間存在そのものへの気味の悪さに関心を向けているが、正に我々が「知らない」のは「知っている」が故なのだ。真理は常に闘争と獲得、議論のうちに探られるが、相手が自分であれ、他者であれ、「自己超克」のプロセスが主観者の動機と存在理由を規定している。

さて、この男女である。私も嗜んでいたが、剣道の精神には、闘争そのものを儀礼的な行為に見たてる要素が色濃い。相手の呼吸の間を読んで駆け引きを行い、間合いに飛びこみ竹刀を打ち合う。ビートとは二つ以上の対象が衝突して生まれるものだと思い起こさせる。お互いの論理の表層に空く間隙を探り合い、痛烈な一撃を見舞う。勝敗の由来は論理的な帰結ではなく、行為者による全体性への干渉と恣意の挿入だ。結果として両者は、そこに至るまでに食らった相手の分身(=写し)を身篭ることになり、戦う以前にあった自分自身の殻を内側から食い破られる。彼は彼女を手に入れ、彼女は彼を手に入れた。現在(いま)の表出、自己超克である。

視点をベッドの二人へと移そう。ここで愛のなんたるかについて語るつもりはないが、この二人はお互いの表情を仮面で覆い尽くしており、肉体的な交歓以外の部分では拒絶しあってるようにさえ写る。(そういう趣向が愛によってなされている可能性も考えられるが。)剣道の仕合う準備で自ら武装を施す男女の関係もこれだろうか。しかし入れ替わったのはその核となる彼自身、彼女自身だけだ。一方で両者は、ゲームの介在でお互いの実体とは隔絶し、しかし反応を盗み見ながら勤しんでいる、同じ男女の映像にリンクする。

優利に立たされたものは甘美な優越感に浸り、不利なものは不快感を波立たせる。ゲームはさながら感情の天秤の役割を果たす。どちらの場合も、お互いに視線の齎す干渉を放棄しているに等しい。相対する観測者としての立場を覆い隠しながら、あたかも機械のごとく相手から快楽を貪り続ける。この表現、または映像の描写の仕方に落とし穴があった。最終的に女性の行為によって追い詰められ、果てた感のあるベッドの男性だが、ここで実にいかがわしい疑念が頭を過る。『搾取されたのはどちらだろうか』それは男性の望んだことなのかもしれない。

この疑問は、最後に何食わぬ顔でゲームを後にする男女の映像によってすぐに解かれるわけではなかった。一切は始めから両者が儲けた自我の境界、特殊な制限と規定の中で築かれた、明快で予定調和的な関係であるにも関わらず、鑑賞者は腑に落ちない感情を引き摺り続けることになる。いわば、一連の映像表現の手順に施された、認識を煙に巻くような意匠に注がれた恣意的な力が、既に鑑賞者と被観察物との対称性を破っているのだ。

"Push The Limits" … 「限界を超えよ」とは、未来に向って様々な方向に分岐しつつある表現手段を発信、受容するにあたって、その無限の可能性と認識の様々な様態を、どのように生成、獲得しなければならないのかを示唆するメッセージにも聞こえるが、その答え自体は投影されていないように思える。それは"Gravity of Love"、"Silence Must Be Heard"でデカダンな香りとともに歌われている刺々しい痛みの果てにあるものか、あるいは"Incognito"にあるような、闇のリソースを食らう牧歌的なお忍びの旅の果てに見出せるものなのか、とにかくこのパズルのような宇宙において無数の認識を組み替え手探りで生きる"意識する者"が夢見る『永遠の謎』、その実像、あるいは虚像(=どちらも真理の投影である)の片鱗を垣間見ることの出来る鏡が、私にとってのエニグマである。

・・・勢い余って冗長になってしまいました。。
複雑な事柄を説明するには単純な言葉、単純な言葉を説明するには複雑な表現を要するジレンマ。。ウーン。。。最後に、Remember The Futureのブックレットで、"Push The Limits"に寄せられている詞の一節を引用します。


"信用させるような話ぶりは醜い   "To speak believabley is unsightly

美しい話しぶりは信用できない   To speak beautifully is unbelievable

知っているものは何も学んでいない He who knows,has no learning

学んだものは何も知らない     He who has learned,knows nothing

相応しいものは価値がない     What is suitable,is worth little

豊かなものは相応しくない"     Whatis much,is unsuitable"



□ Push The Limits 解題 >> "反"解題

前回の投稿の内容ですが、少し意図したものの、思ったより構造がいびつになってしまったので、ここで補足的なものを。。

>>面を脱ぎ取った男性の戸惑いの表情は~

"Push The Limits"の最後の場面では、男の怪訝な表情とピチカートの疑問符のような上昇音がシンクロしていてあたかも一つの連関を成しているように見えます。

>>相対する観測者としての立場を覆い隠しながら~

ここらへんで論考が不連続になってしまいました。ここで言いたいのは、行為者が干渉主でありながら観察者であること、つまり自らが描く現実から自身の投影を放棄することが、仮想的な傍観の中で自己を防衛するということで、主体と離れたあらゆる投影が虚実であるということにつながります。言葉にしたもの、映像にしたもの、音楽、虚実が現実を食らい入れ替わるのは、そういった瞬間です。また、それらの表象媒体そのものが眼を持ち、鑑賞者を見返し、内側にその写しを取りこんでいるとも表現できるでしょう。同じものは二度と表象されず、その過去を織りこんだ姿となって、鑑賞者の眼前に現れます。これらが紛れも無い現実として受容できる物理的な信号(例えば星の光)と区別されるのは、人間の認識そのものの組み立て方に由来します。

この作品の楔ともいうべきMcmxc a.D.に擬えると、「背徳の官能」の要因として考えられる様々な要素。生理的にはリスクを警戒するスリルによる心拍の高揚による興奮、心理的には、自己の背信行為を客観に挿入した、リスク回避の身体的反応の増幅と制御が考えられますが、そういった手順で得られた快楽は、のっぺりとした一枚絵の現実として、記憶に作用することになります。本来ならば関連のないもの同士、たとえば教会での行為ならば、その強烈な記憶にある周囲の世界が、彼(彼女)を取り巻いていたものを連体の条件要素として記銘してしまうのです。

これは"I Love You...I'll Kill You"で歌われている愛憎並存(アンビバレンス)にも通じます。身体的な反応が心理を欺き、虚実を現実としてしまう過程。またそれは、人間存在の哀しい現実に他なりません。もっと一般的には、人間から人間への意志の伝達に際して、その伝達内容の(あるいは情報共同体におけるミーム)根源たる要素は、その時間軸を逆に遡ることで触れられることのできる、いわば鏡の反射の出発点にあるのかもしれません。"鏡の向こうのスクリーン"…スクリーンとは人間関係に介在する現実、鏡は太古の昔から認識を写しあってきた人間達そのものです。

>>特殊な制限と規定の中で築かれた、明快で予定調和的な関係~

以上のことから、単一の現実を様々な要素に還元して写しだし、認識する人間は、まさにプリズムのような存在であること表現できるかもしれません。現代の偉大な数学者ステファン・ウルフラムは近年『計算等価性原理』を唱えて、この宇宙が単一のプログラムとして記述できることを主張していますが、(オウテカの"Confield"は彼のソフトウェアに基づいたもの)問題はそれの描く現実がわたしたちの認識や準位系とは全く別のところにあることです。しかし物理定数についても意味論的な議論がなされることがあって、主観者の帰属する次元が違っても数値間の関係性は保たれるとのこと。

ここでライプニッツのモナドよろしく、私達の意識は孤立したものだということを思い出さなければなりません。共有できる概念のアーカイヴはあっても、他者の意識とは共時性を持ちこそすれ、他者の表層に覆われて見えず、あくまで"誰かの知る形では"存在しないものです。認識が結びつくプロセスは、定量的差異を持つ信号の交換による、発信者同士の共変位という振舞いにあります。意志は論理に対してメタ構造を持ちますが、同時に私達自身である宇宙の写しに囚われ、その支配する法則に縛られています。

クレトゥは「ファンタジーこそが生の源泉」であると言いきっています。現実を写す私達はまた、現実に対して自己の宇宙を投影することができるのでしょう。心理的、身体的な限界、様々な縛りは己の内にあるもの、常に自らの理想を現実に写す行為者であれ、という力強いメッセージが込められているように思えたのでした。まる。

…人間何かについて考えてるときは、何かに対して盲目なのですね。。。長々と乱文、お目汚し、失礼致しました。


Richard Devine / "Asect Dsect"

2006-08-17 23:47:00 | music3

(以下の文章は、私が過去にEnigma会議室に寄稿した、Richard Devine / "Asect Dsect"に関する独り善がりなレビューです。ある意味この"lens,align."で扱うテーマの着想となり、核心となるものが散りばめられているので、色々と至らぬ点がございますが、ここにWeblogとして遺しておきたく、転載致します。)


:: Richard Devine / "asect:dsect" 2003 ★★★★★

ちょっと前にも紹介しましたが、私の中でクレトゥ並に株が上がってきています。自らがシンセ音源を製作提供したり、クセナキスのRemixを手掛けていることからわかるように、ソフトウェアとしての音楽と、音楽のソフトウェアにおける先端のアップデートに深く関わり、この先も顧みられるであろう重要なアーティスト。

この作品では若干ヒップホップ的な規則性のあるビートの作用を重視していますが、無限のレンジからランダムに音色を拾い上げ、離在する符合を任意のパースペクティブで反復記銘し、自身のコピーを紡いで時間を生成するといったようなものでしょうか。歴史をかけて形を成してきたものが、蓄積されたシステムの中では、その瞬間瞬間に自己生成され、逸脱される感覚。連関では隙の無い決定論的にふるまいながら、その多義性によってあらゆる可能性と接合できてしまう様は、ラプラスの魔のような抗えない力を謳ったEnigmaとは180度違うものですが、どこか聖歌を聴くような厳かな気持ちを喚起させる不思議さがあります。

"Let Mendax"は、カオティックなダイナミクスに支配された、高速で定位を移動させる音の群像にフォーカス。中盤では、明滅する種々の響きが漆黒に広がる虚空の顎に引きずり込まれる瞬間があり、なんともいえない浮遊感を味合わせてくれます。 "Rusx Fee"に見られる狂暴な重低音と空隙を弾くノイズは、太古からの情動の息づいたマシーンリズムの見る夢を、強烈な確率共鳴とともに聴覚に刻み付けます。
この作品に関しては、そのアーキテクチャが、音楽として批判されるべきゲシュタルト崩壊を巧く構造美のリミットサイクルに織り込んでおり、この手の批評として馴染みやすい非音楽性への言及は、それ自身にとっての否定を孕んだものになるでしょう。そも「音楽」が、その場で演奏されるという現実と切り離されて概念的な亡霊となりながらも尚、テクノロジーの歯車にその呪いを噛みつつ軋んでいる危うさ。 OVALがメディアに人為的な負荷をかけて生み出した『テクノロジーの悲鳴』といった類とはまた違う、音楽自身による痛烈な自己言及と新たなリテラシーがここに呈示されています。


(Review) Leigh Nash / "Blue on Blue"

2006-08-17 23:32:30 | music3
Leigh

□ Leigh Nash / "Blue on Blue"

Blue
Cloud Nine
Just A Little
Never Finish (Live Version)

Release Date; 15/08/2006
Label; Nettwerk
Cat.No.;
Format; 1xCD

>> http://www.leighnashmusic.com/

>> tracklisting.

1. Along the Wall
2. Nervous in the Light of Dawn
3. My Idea of Heaven
4. Ocean Size Love
5. Never Finish
6. Between the Lines
7. More of It
8. Angel Tonight
9. Blue
10. Cloud Nine
11. Just a Little


Live CD

1.Never Finish
2.My Idea of Heaven
3.Nervous in the Light Dawn
4.Just a Little
5.Blue

Sixpence Non The Richerのメインヴォーカルを務め、
Deleriumでもフィーチャーされるフィメールシンガー、
Leigh Nashのソロデビューアルバム。
予約限定盤、直筆オートグラフ、ライブCD付き。
うーん、普通のカントリーポップ然としてて、
これといって挙げたいポイントはありませんね。
メロディやサウンドも聴き易く、万人受けしそう。

メイン・プロデューサーにPierre Marchand、
他に有名な所ではRick NowelsとBilly Steinbergの
二人が"Nervous in the Light Dawn"と
"My Idea of Heaven"の2曲に参加。

既報の通り、DeleriumのBill LeebとRhys Fulberが
Leigh Nashをフィーチャーした"Fauxliage"も
リリースを控えています。

□ Sleepthief 2nd Single / "Metro"

Sleepthief / "The Dawnseeker"からの
シングルカット第2弾は、Jerri Eckkertを
フィーチャーしたBerlinのカヴァー曲
"The Metro"になるそうです。


ŠÍLENÍ

2006-08-16 21:21:37 | Science
Lunacy_1

ŠÍLENÍ
(LUNACY)

Czech Republic Colour 118 min  35 mm

NÁMĚT/WRITTEN BY: Jan Švankmajer
SCÉNÁŘ/SCREENPLAY: Jan Švankmajer
REŽIE/DIRECTED BY: Jan Švankmajer
KAMERA/DIR. OF PHOTOGRAPHY: Juraj Galvánek
STŘIH/EDITOR: Marie Zemanová
ZVUK/SOUND: Ivo Špalj
VÝTVARNÍK/SET DESIGNER: Eva Švankmajerová, Jan Švankmajer
PRODUCENT/PRODUCER: ATHANOR - společnost pro filmovou tvorbu, s.r.o.
KOPRODUCENT/CO-PRODUCER: C?GA FILM, Česká televize, Barrandov Studio

<Lunacy Synopsis>

>> http://www32.ocn.ne.jp/~rencom/tsune/jan/Lunacy.html

ジャン・ベルロという若い男は繰り返し悪夢にうなされていた。白衣を着た精神病院の職員に、無理やり拘束服を着せられるという夢だ。夢の中で激しく抵抗して目を覚ますと、実際に暴れまわったかのように部屋中が壊れている。そして、その様子を目撃していたある公爵に、彼の城へと招待された。 城ではSM乱交が繰り広げられ、公爵は神を冒涜する言葉を大声で叫ぶという恐ろしい光景が繰り広げられていた。

翌朝、公爵は快楽主義の素晴らしさを語りながら突然カタレプシー(硬直症)の発作を起こして倒れる。ベルロは、公爵を墓地に埋葬する。

しかし地下納骨所に戻ってみると、公爵は普段どおり優雅に食事や酒を楽しんでいる。不気味に思うベルロに、公爵は自分の母親の話をし始める。彼の母は発作のせいで亡くなったと誤解され、生きたまま葬られたのだという。以来、公爵は埋葬される恐怖を克服するためのにあえて墓地に埋めさせるというセラピーをしていた。公爵はベルロにも同様のセラピーを勧め、自分の通う精神病院に彼を連れて行く。

しかし、その病院では更に恐ろしい出来事が待っていた‥。


いよいよ今年日本公開となる、チェコの映像作家ヤン・シュヴァンクマイエルの最新作。昨年の妻、エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァの急逝を乗り越えて完成されるこの作品は、チェコ本国に留まらず、各国のアート界の注目を集めています。今年五月に「アンダーカバー・ミーツ・シュヴァンクマイエル」にて来日した際にも、日本における作家・映像界に計り知れない影響力を与えていることが再確認されているようです。

<参考>
http://umikarahajimaru.at.webry.info/200605/article_7.html

彼の作品は、チェコの文化的背景に根差したアニメーションという手法を、実写においてもそのまま動作のメタファーとして、人間の感覚に切り込むようにコラージュ・応用させるセンスに長けています。

「家での静かな1週間」「悦楽共犯者」に代表されるまでもなく、全ての作品において見られる、本能、必然性による人間の「自動的な所作」の裏側に息づく『見てはならないもの』を露わにするエロティシズムにも似た淫猥さ。人であるが故の悲しき性、その機械的なアルゴリズムによって物語を織り成していく。あなたもきっと揺さぶられるはず。人々があえて言葉にしないものの向こう側に在るものに。


□ The 2nd Dynamical Systems Theory and Its Applications to Biology and Environmental Sciences
第2回「力学系理論と生物学・環境科学への応用」国際シンポジューム 2007年3月14日~3月17日:静岡大学佐鳴会館・システム工学科(浜松市)

>> http://moon.sys.eng.shizuoka.ac.jp/~dst-sympo2nd/

シンポジウムの目的・内容:

カオスに代表されるように数理生物学・環境科学における力学系は数学者だけにとどまらず,幅広い分野で関心を呼んでいる.例えば,数理生物学から生まれた,生物のロバストな共存を表現するパーマネンスやパーシステンスという新しい数学的概念はカオスを代表とする多様な非線形現象を含んでおり,その研究は数学の新しい分野を切り開くだけでなく,現実問題の解決に有益な指標を与えている.


このように生物学・環境科学と数学がともに発展していくためには,数理生物学における力学系に対して生物学・環境科学が提起する諸問題の数学的基盤を整備し,生物学・環境科学へfeed backしていくことが肝要である.以上の観点から生物学・環境科学で現れる代表的な微分方程式系の諸性質を総合的に討論することが本国際研究集会の目的である.

シンポジウムの特徴:

①20名前後の国内外招待講演者からの参加を予定していて,力学系理論と生物学・環境科学への応用に関する世界の最先端の話を聞くことができる(現在,Karl Sigmund,Alan Hastings, Edoardo Beretta, Y. Kuang,Wendi Wang, Jingan Cui, Wanbiao Ma, N.H.Du,Odo Diekmann, Mats Gyllenberg, Lansun Chen, Z.Lu, Hal Smith,  H.R.Thieme, C.Clark, P.van den Driessche, R.J.de Boer, Z.Ma, M.Rosenzweigの参加確認を得ている).

②テーマを絞ったミニシンポジウムを通して内外の若手研究者間の共同研究を立ち上げる絶好の機会(単なる研究発表の場ではなく,共同研究を立ち上げるスクールの場)となることを目指しています.

③国際学術雑誌から特集号を出す.(2004年の第1回国際シンポジュームではMathematical Biosciences,Ecological Modeling, J.Comp.Appl.Math., Population Ecology,Evolutionary Ecology Researchから特別号が出ました).参加者は特別号に投稿することができます.

④内外の出版社から単行本を出版する.

⑤同様な国際会議や学会と比べて参加費が安い.early registrationでは1万円以下の予定です.


Globus / "Epicon"

2006-08-12 19:29:48 | music3
Epicon_1

>> http://www.globusmusic.com/
>> http://www.immediatemusic.com
>> http://www.myspace.com/globusmusic


□ Globus / "Epicon"

Preliator
Mighty Rivers Run
Spiritus Khayyam
Orchard of Mines
Sarabande Suite (Aeternae)

Release Date; 07/ 8/2006
Label; Imperativa
Cat.No; GLOBUSCDA1
Format; 1xCD

>> tracklisting.

1. Preliator
2. Mighty Rivers Sun
3. Prelude (On Earth As It Is In Heaven)
4. Spiritus Khayyam
5. La Coronacion
6. Europa
7. Diem Ex Dei
8. Orchard Of Mines
9. Crusaders Of The Light
10. Madre Terra
11. Illumination
12. Take Me Away
13. Sarabande Suite (Aeternae)
14. Porque Te Vas  (Globus Version)

以前、Enigma会議室の方でも紹介したことがありますが、各方面で活躍する数多くのプロデューサー、パフォーマーの参入のもと、ハリウッド映画の予告編音楽等に使われる壮大な混声合唱+大迫力のビート、オーケストラを駆使した楽曲をハイエンドユーザー向けに製作している"Immediate Music"というプロジェクトが抱える膨大なライブラリーを基に、Yoav Gorenなる人物を中心に拡大・アレンジして、一般市場向けに初のアルバム作品として世に出したのが、Globus名義によるこの"Epicon"。

LesiemやeRa系に属しますが、やはり同様のプロジェクトであったe.s.Posthumusに最も色が近く、若干ゴシック・メタル、ポップの色彩が強く出ています。ソフトシンセに定番のSpectrasonicsを使用していることからも、如何にダイナミックか想像に難くないと思われますが、サウンド・コンストラクション自体はHans Zimmerが10年前に通過しているようなもの。加えて感傷性はeRaより臭いものがあって、e.s.posthumusの方がまだ洗練されていた気もします。その辺を意識したのかどうかはともかく、各パフォーマーの技量は存分に発揮されていて、楽曲毎に個性が出ているのが魅力です。

サプライズとしては、ゴシック・メタルの女神、"The Gathering"のAnneke van Giersbergenの起用。ダークで艶のあるヴォーカルは健在です。そして今や有名となったLisbeth Scottが1曲目、"Preliator"で水戸黄門のテーマにのって登場。オーケストラやクワイアは各録音、スタジオ毎に異なり、かなり多くの人々が関わった大作であることが覗えます。これは(主に合唱系)スコア界にその人ありと言われるIsobel Griffithsの力量も大きいところ。

中には"Spiritus Khayaam"のような中東サウンド、ソリストScott Cisconの唄う壮大なオペラ"Madre Terra"、Vangelisの"1492"を髣髴とさせる(っていうかそのまんま)"Crusaders of the Light"、そしてHandelのサラバンド(suite no.11 B.60/12)に基づいたSarabande Suite、文字通り"Porque Te Vas"というポルカなど、アルバム自体は本当にヴァラエティに富んでいるものの、Dann Pという男性ヴォーカルを中心的にフィーチャーしていて、これが良くない。好きな人は好きだろうけど。。私には体調が良くないと辛いかもしれませんw。e.s.posthumusとHans Zimmerが好きで堪らない!という人はチェックしてみる価値アリです。