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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Mu-so Qb.

2018-06-02 11:22:55 | music16


□ Naim Audio 『Mu-so Qb』

>> https://www.naimaudio.com/ja/mu-so-qb

Mu-so Qb is the compact wireless music system from the engineers behind the award-winning Mu-so. Controlled by a powerful audio brain, Mu-so Qb is alive with custom-made features. From the contours of the glass-filled polymer casing to the bass radiators that help create huge low frequencies – every millimetre of space has been used to great effect. Mu-so Qb delivers a staggering 300 watts of power that unmasks your music with a sound that defies size.



英国の高級オーディオブランド、Naim Audioの"Mu-so Qb"を購入。キューブ型でこの音が出るのか!という驚きのサウンド。部屋のどこにいても、音像の立方体に包まれる感じ。iOSによるリモート、UPnP、Hi-Res音源やTIDALなどのストリーミングにも対応。

デザイン重視で買ったのだけど、この型にして低域の再現率に感動。筐体上部のリング型タッチパネルも直感的で近未来風。ハイレゾ音源では、ヴァスクスの『沈黙の果実(Voces8)』やChano Domingues Trioの『Con Alma』を聴いてみたが、確かに音の間隙に空気を絡めとるようで違いがある。勿論アナログVinylの再生にも向いてる。






Mu-so Qbでnaim radioにずっと聴き入っている。naim labelの抱えるインデペンデントアーティストの音源を掛け流してるのだけど、クラシックからカントリー、ジャズまで幅広く扱いながらも、naim audio独自の美学が一貫されており、ある種のコンセプトアルバムとして聴ける。


□ naim radio

>> https://www.naimaudio.com/radio/player




□ Phantom Limb / "The Hard Way" (naim records)





□ Antonio Forcione / "Touch Wood" (Naim Records)







JÓHANN JÓHANNSSON / "Orphée"

2016-09-17 23:10:27 | music16



□ Jóhann Jóhannsson / "Orphée"

>> http://www.johannjohannsson.com

RELEASE DATE: 16/09/2016
LABEL: Deutsche Grammophon
FORMAT: 1xCD


TRACK LIST

01. Flight From The City
02. A Song For Europa
03. The Drowned World
04. A Deal With Chaos
05. A Pile Of Dust
06. A Sparrow Alighted Upon Our Shoulder
07. Fragment I
08. By The Roes, And By The Hinds Of The Field
09. The Radiant City
10. Fragment II
11. The Burning Mountain
12. De Luce Et Umbra
13. Good Morning, Midnight
14. Good Night, Day
15. Orphic Hymn


□ "Fragment II"





□ "A Pile Of Dust"



“Wowing listeners with his unique blend of subtle electronics and epic orchestral flourishes” FACT


アイスランドの現代音楽家、フィルムコンポーザーであるJóhann Jóhannssonのフルオーケストラ作品。"The Miners’ Hymns"以来、6年ぶりのアーティスト・アルバムとなる。


オウィディウスの『変身物語』の題材であるオルフェウス神話にインスパイアされた今作は、技術史をテーマにした"IBM 1401, a User´s Manual"から、"Fordlandia"等の大作主義の流れを汲むことなく、全15曲それぞれが粒揃いの小品集といった印象を与える。然し一曲一曲にミニマルな構成を組み敷いているものの、オーケストラからエレクトロニクスまで幾つものレイヤーを薄氷のよう繊細に積み重ねた音色は、静謐で儚く、かつ耽美な箱庭を形成している。



ポストクラシカルの最先鋒でありながら、現代作曲家としてはショスタコーヴィチやプロコウィエフ、ウィリアム・ウォルトンやコルンゴルトなどと並び賞賛され、映画音楽家としては次世代のトーマス・ニューマン、マイケル・ナイマンとの呼び声も高いヨハン・ヨハンソン。彼にとって神話的美しさの象徴的な存在であるオルフェウス詩というテーマは、芸術の底流にある変化や愛、そして死といったメタファーと対峙する、一人の表現者としてのマイルポストなのかもしれない。



"A Pile of Dust"や"Fragment II"、"The Burning Mountain"、"Good Morning, Midnight"などの音の欠片から想起されるのは、炎や火花のように散りばめられた、息を呑むくらいに美麗な刹那の陰影であり、エフェクターを通して増幅される儚い音像が、1990年代の前衛室内楽を思わせる手法により、純度の高い悪夢のようなモンタージュを醸し出している。実験音楽の黎明期からの伝統書法であるテープループは、ジャン・コクトーの1950年の映画『オルフェ』から、「ロールス・ロイスのラジオから流れる暗号メッセージ」を引用したものだという。


オウィディウスの詩に基づいて作曲され、ポール・ヒリアー率いるTheatre of Voicesをフィーチャーした"Orphic Hymn"は、ヨハンソンが今作の完成までに費やした6年という研鑽の歳月を締めくくるに相応しい、荘厳な合唱曲に仕上げられている。