lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Synaesthesia / "Ephemeral"

2007-01-31 08:38:44 | delerium
Ephemeral


□ Synaesthesia / "Ephemeral"

Intelligence Dream
Naked Sun
Descartes

Release Date; 29/04/1997
Label; Cleopatra
Cat.No.; CLP9941-2
Format; 1xCD

>> tracklisting

1. Nomads
2. Wasteland
3. Intelligence Dream
4. Entropy
5. Natural Forces
6. Naked Sun
7. Descartes

1997年、Bill Leeb、Rhys FulberがサイドプロジェクトのDelerium / "KARMA"と同時に制作していた姉妹作。素材や引用において多くKARMAと共通するものがありますが、こちらは濃厚なアンビエント。あまり振り返られることの無い名作なので、是非一度ここで紹介しておきたくて。余談ですが、私は当時、このアルバムをジャケット買いをして、後にBill Leebの作品であることを偶然知りました;

私としては、これ以上に表現し得る言葉が見つからないという感じなので、数年前に自分でAmazonに書いたレビューを引用します。(若干修正)

数多あるDeleriumのサイドプロジェクトの一つであり、今作は最も彼らのエスノ・アンビエントに対する姿勢が窺える作品である。霧に噎ぶようなドロドロとしたエレクトロサウンドに、メロディアスな分厚いシンセベース。そして何と言っても民族パーカスや生音の絡ませ方が絶品。ジャケのイメージ通りのアブストラクトな心象風景に放り出されるでしょう。

重厚で神秘的なエスノサウンドにハイテクな音色が絡む様は正にカタルシス。Deleriumの持つ軸的なエッセンスを余計な感傷性を排して抽出したようなサウンド。地獄で苦悶に身を捩らしているような、苦痛と安らぎ、死と快楽、背反するもののEphemeral(刹那)的な共感覚(Synaesthesia)を味わっているよう。最後を飾る「Descartes(デカルト)」は、そのまま同年に発売された「KARMA」のイントロへと導くような、幽玄なアンビエント。



ジャケット・デザインはCarylannで、MixはBill本人と、Chris Peterson(CRYOGENIC STUDIO)が手掛けています。Synaesthesia名義としては、十年前のこのアルバムが最後の作品となっていますが、個人的にすっごく次回作を希望しているプロジェクトなのでした。10年、長い。。。


Sandra Covered Conjure One / "Sleep"

2007-01-31 07:41:16 | delerium
□ Sandra / "The Art of Love"

http://www.crocodile-music.de/sandra/index.php
http://www.jukeboxalive.com/audio_play_offsite.php?mid=754070

Release Date; 23/02/2007

Michael Cretuのパートナーでもある
Sandraのニューアルバム"The Art Of Love"に、
Conjure One / "Sleep"のカヴァーが収録されています。
Jukeboxalive.comの三曲目でフルレングス試聴できます。

アルバム中のタイトルは違いますが、

>10 Casino Royale
>ML:Nowels/Steinberg/d'Ubaldo

上記試聴ファイルでは
"Sleep (Altarnative Version Casino Royale)"と
なっているので、これに間違いありません。

今作はMichael Cretu不在で、Jens Gadによるプロデュース。
Andru DonaldsとKim Sandersが参加。
EnigmaのパフォーマーがConjure Oneをカヴァーするのは
何か感慨深いものがありますね。
Sleepの途中にEnigma "Push the Limits"の
スロートヴォイスがサンプリングされているのに感動。




□ 2007年 新作フレグランス

Coolwater

□ Davidoff / "Cool Water Wave" (4月発売)

トップノート:ウォーターメロン、パッションフルーツ、マンゴー、グアバ
ミドルノート:ピンクペッパー、フリージア、コーン、アサガオ、ピオニー
ラストノート:サンダルウッド、イリスウッド、アンバー、ムスク


私が個人的に入れ込んでるダビドフの
新作フレグランスはクールウォーターシリーズ。
たまに瓶の見た目で買って失敗することがありますが、
これは特徴的なクセがあるわけでもなさそうで安心(?)
2/14に発売のエスカーダの『サンセットヒート』もキニナル。。
去年のヒットはD&Gのライトブルー、ということで
私の好みを察して頂ければ幸いです(笑




□ Tunes of the Day

□ Steve Jablonsky / "the Island"

You Have A Special Purpose in Life
My Name Is Lincoln


□ the Divine Comedy

Our Mutual Friend (Home Demo)


_*



思考ゲームと公発言の違い。

2007-01-31 04:40:55 | ニュース
柳沢伯夫厚生労働相の「女性は産む機械」発言。
これに乗じた対抗勢力の悪意的な動きの方が
問題のような気もしてきましたが、

さて、この発言の何が致命的なのかというと、

「女性は人間である」
「人間を機械に例える」
「女性を機械に例える」

この三段論法を段階的に分解していくと明らかです。
氏の不配慮な発言は、少なからず女性の差別視から
発せられた可能性が高いかもしれません。

しかし、それはどちらかといえば心証の問題であって
論理的に自明なことから探ると、
彼の発言の芯にある「おかしさ」とは、こういうことです。

「国民は経済的な装置である。」

人間を機械に例えた場合に生じる歪みが悪印象となります。
「装置」は「装置」の為に働きません。
そこに搾取者のような存在を感じさせてしまうのですね。
だから普通はこんな発言はしません。

でも「女性」だったらどうか。
それこそ「女性差別」と非難されるかもしれない。
しかし、彼にはそこで心理的なスケープゴートが
働いてしまいます。

「私の発言の本質は女性差別ではない。」

そう、本当は「国民差別」なのですから。
「言ってはいけない」けど、「真意は違うんだよ」
という二段階の免罪的プロセスを経て、
本当に言ってはいけない発言が生まれてしまうこともあると。
もう一つブレーキが足りませんでしたね。
これは「迂闊」というレベルだと思います。

思考ゲームで、経済活動をモデル的に捉える場合には、
ある意味有効な切り口ではあるのかもしれません。
でもそれを説明するときに「装置」と例える必要もないわけで。
公的な発言というものは、なるべく自由な解釈の余地を
与えないことが理想的です。
「周囲を一律に動かしうる力」を必要とされる場合が多いのですから。

あの発言は正に、攻撃される隙だらけのエラーコードを打って、
案の定プログラムを違う方向へ走らせてしまったという結果に。
考え事と公的な発言との間に垣根を設けるということが、
尊大な人たちの最も苦手とすることなのでしょう。


Sleepthief feat.Kristy Thirsk / "SEND ME AN ANGEL" & Delerium on TV.

2007-01-28 14:13:40 | delerium
my space (Sleepthief)

Sleepthiefの新曲はthe Scorpions / "Send Me an Angel"の
カヴァーで、Kristy ThirskとVic Levakがヴォーカルのレコーディング、
JustinとIsraelがトラックをマスター中とのこと、
近いうちにリリースされるのではないかという情報です。


□ Delerium on TV

Bill LeebとKristy Thirskが、カナダの音楽番組に出演予定です。
後日youtubeにupしてくれる人がいます。

Catch Bill's appearance on World Beats this weekend.
Sat, Jan 27 10pm on Channel M
The show will re-air Feb 4 at 10pm.

Also...

Bill and Kristy Thirsk will be on Urban Rush
Monday, Jan 29
5PM, 7PM, 11PM and 1AM



□ Tunes of the Day

□ Mysteria / "Tempting the Muse"

Closer to Heaven

Mark Adams AllisonのMysteria名義での2006年アルバム。
Gregorian Chant+Worldbeat+female vocalのEnigma系Chillout。
ちょっと音が前世紀のまま止まってますが、
これはこれで今では貴重な作風です。
"The Loveliest Sin"はPhobos時代の
"Soul of Desire"のリメイクっぽくて良いですね。
MAAは過去に本名名義でマイナーなトランスアルバム出したりしてます。


生命時計の振り子 -chronoscale.

2007-01-28 13:18:24 | Science
体内時計(サーカディアンリズム)、というものをみなさんご存知ですよね。日の光を浴びると松果体が反応してリセットされるとか、健康番組で良く扱われるアレです。実はこの研究は近年最も展開が著しい分野であり、「生命の時間感覚」という私の最も惹かれるテーマでもあるので、その解釈の変遷と最新の研究成果、私自身の思索について、この機会にごく簡単に扱ってみたいと思います。


1.転写制御による遺伝子発現抑制(従来のモデル)

生物を構成する細胞は一定周期で生まれ変わります。死滅と生成のバランスを時間的に管理しているからこそ、生命ネットワークが、この地球環境を適応度地形として共進化を続けることが出来るのです。

2001年になって、この生物時計の原理とも言える画期的なモデルが日本の研究によって唱えられました。

<参考>
産総研プレスリリース

生物に備わる体内時計は、1日約24時間の時刻を体で推し量る、生まれながらの不思議な能力であり、睡眠・覚醒、血圧、体温を含む体全体のあらゆるホメオスタシスのリズムをコントロールしている。ほ乳類の脳の中には、視交叉上核と呼ばれるごく限られた領域にある16000個の細胞群があり、体全体のリズムを作る親時計となっている。体全体には、親時計に支配された子時計が存在して、それはまるでオーケストラの指揮者と演奏者のような美しいリズムを形成しているのである。


リズムは、一つの分子ではなくいくつかの分子の相互作用の結果、形成される。体内時計をコントロールする分子には、PERIOD、CLOCK、BMAL、CRYなどのタンパク質がある。中でも、1日のリズムに合わせて劇的に増減を示すものはPERIODである。『 PERIODタンパク質の合成 ⇒ PERIODによるCRY核内移行 ⇒ 転写抑制 ⇒ PERIOD タンパク質減少 』がほぼ24時間で推移し、これが24時間のリズムを形成する本質と考えられている


発表当時は私も「これは・・・!」と驚いたのですが、というのは、このシステムは正に時計の振り子そのものだと思えたからですね。時計タンパク質→時計遺伝子への転写を抑制することで、時計遺伝子mRNAの相対量が増える(=振り子の位置エネルギー増)→時計タンパク質への合成(翻訳)により(=運動エネルギーへの変換)、その都度制御される細胞のリズムが発振されるというメカニズムなのです。

サーカディアン振動は一種の永久運動であり, 生命の大いなる不思議の一つである。 この振動は振り子の役割をする時計振動遺伝子が振動遺伝子自身を産生する過程を抑制する抑制因子として働くネガティブ・フィードバック機構が基本である。 このフィードバック機構は物理学でいうリミットサイクルを形成する

(引用元:http://61.193.204.197/html/19911A01004.htm)


2.より「原理的な」最新のモデル

一昨年、名古屋大学・科学技術振興機構のシアノ・バクテリアの研究によって為された発見は、上記の手続きでは拭えない矛盾を一掃する、もっと単純なモデルを呈示しました。

<参考>
http://biol1.bio.nagoya-u.ac.jp/~b1home/04/document/20041117.pdf
http://biol1.bio.nagoya-u.ac.jp/~b1home/04/paper/2005/nakajima.pdf
JST (わずか3つの蛋白質が生命の時間を作る)

このダイナミクスでは、生命時計のセントラル・ドグマを、時計蛋白質KaiCのリン酸化サイクルのゲノムワイドな転写に集約することが可能となります。

クリアされた問題
1.連続条件で約24時間周期
2.代謝レベル・栄養状態を下げてもほぼ1サイクルは約24時間
*ふつうの化学反応は,代謝を下げると遅くなる
3.異なる気温条件で測ってもほぼ1サイクルは約24時間
*ふつうの化学反応は,温度を上げると速くなるが,
体内時計は温度変化にかなり安定


KaiCリン酸化サイクルは単位空間における時間経過と変位を情報素子として記憶することも可能です。このリン酸化振動をタイムスケールの単位と置くことで、細胞外からでも特定の細胞内における生命時計の時刻を計ることが可能となり、より高次なネットワークにおける生命時計の原理解明、または応用的なナノシステムデザインに光明を与えますが、この新たな「振り子」の等時性を明らかにしなければならないことや、シアノ・バクテリアにおける現象がほ乳類にも普遍的か不明であるなど、ここからの研究にはまだまだ課題が山積しているのが現状です。

生きた細胞のなかでKaiC蛋白質のリン酸化がどのように遺伝子発現を制御し、生命の活動を地球の環境変化に適合させているかを解明することである。生きた細胞のなかではKaiC蛋白質はリズミックに合成分解されており、KaiC蛋白質のリン酸化はより動的に機能しており、生物時計の同調と長期間の安定性の向上を実現している筈である。これは機械時計で言えば、脱進器(振り子の動きを歯車に伝えると同時にゼンマイのエネルギーを振り子に与える装置)に相当するものであるが、この理解ももう一つの重要な課題である。


ここ最近の動向では、東京大学の21世紀COEの基盤生命学において、生物の形象が発現する過程で創出されるリズムに「分節時計」という作動原理を見出し、時計細胞間の転写タイミングのズレ(ノイズ)を吸収するメカニズムに触れています。

<参考>
http://www.biochem.s.u-tokyo.ac.jp/COE/research/index.html



3.今後期待できる研究の発展

生命時計は時空間双方における振動現象です。これらの解析をシステムバイオロジーという体系の中でバイオインフォマティクスの技術や、様々な化学的・数理的観点からトレースすることで、生命時計、あるいは生命の時間感覚に普遍的なフレームを抽出(特徴的な遺伝子ネットワークの同定)出来ると考えます。ゆくゆくは生体高分子コンピュータ、その特殊な応用であるDNAコンピューターの基盤技術に結びつくでしょう。


4.思索.

ここで取り上げられた時間振動子の最小単位はKaiCのリン酸化リズムですが、砕いて言うと、化学反応によるリズムは、分子、原子に由来し、更には電子の振動にまで遡ることができるわけです。逆にマクロへ辿ると、リン酸化振動は遺伝子の発現を制御し、ほ乳類においては時計蛋白質の転写から、細胞生成のコントロールを実現し、脳で統括されたシグナルが全身の生命ネットワークの時間を管理・保持する。

特定の生物の体内リズムは、生物ネットワークを構成する多種の個体に対して相対を成しており、更に高次な構造の中で、その関係性のネクサスの中で意味論(定数)的に決定されているとも考えられます。時計を制御する時計を制御する時計・・・まさにフラクタルな奥行きのあるカレイドスコープです。

人間は、あらゆる「時間」の多層構造の中で生活しています。昼夜の間隔、地殻変動、天候サイクル、経済的なタイムスケール、腹時計・・・ここで、宇宙において一貫して共有していると体感できる順方向タイムスケールが、認知論の賜物に過ぎないことに思い至ります。私たちはお互いのリズムのずれで、他者のリズムを計っているのではないでしょうか。

言い換えましょう。振動子と他振動子との共振作用があり(または同期現象に至る過程)、相対の関係性の中で必然的に生じる反応と負荷こそ、「時間の存在」なのではないかということ。当然、人間が経過した時間を「経験した」と感じるには、人にとってのメタ時間を、「時間」として認識する心理的なプロセス(と、それに要する時間)が必要となります。

振動子と他振動子は、様々なパースペクティブに切り替えることが出来ます。「私とあなた(とそれ以外)」、「私たちと、あなたたち」、「私と私が体感する時間」、「私と光速で宇宙へ旅立った私の双子」、「ある人とあるネットワーク(と、排反するネットワーク)」、「ある人の3秒と、ある場所における1317秒」。科学の発展とは、これらの相対性の為すセグメントを、必要に応じて更に細分化し、実効性のある説明と干渉の手段をアセンブルしていくという過程を指す。逆に、そのフレームワークにおいて、これらのセグメントとは常に空事象の関係にあり、人間に取って意味をなさない次元にある時間帯を、『リャプノフ時間』(※過去ログ参照)と定義することができる。

ここに至って、このエントリは実は一年以上前にこのブログで長く扱っていたテーマと合流します。こうして時間的に結晶化されるテクスト間の意味的構造も、各単位時間毎に区切られたセグメントを跨いで自己組織化していく重畳的なモデルと言えるかもしれません。私は、こうしたとりとめのない思索の1ノードを、このブログの外部へと転写することにしました。

cast >> ray / slide.

主に日々の雑感や日記のようなものをそちらに記して行きます。
lens,alignは情報発信や批評、テキストブログを意識した、
もう少しフォーマルなコンテンツにするつもりです。

とはいえ、明確な区切りは設けないつもり。
c.r.s.がフラグメントで、lens,align.がセグメントという風に
捉えて頂ければわかりやすいかもです。


clermont-ferrand short film festival 29th Edition.

2007-01-28 09:28:53 | Enigma
>> http://www.clermont-filmfest.com/

世界最大の国際ショートフィルム・フェスティバル、『第29回 クレルモン・フェラン国際短編映画祭』が、今年も1/26-2/3まで開催されます。フランス、オーベルニュ地方の歴史深い都市で毎年開かれる由緒ある映画祭で、全世界のマーケットが集う大々的なコンペティションも兼ねる、映像作家達の登竜門でもあります。作品の買い付けや、制作者達が各団体に出資、支援を募るブースなどもあり、開催期間中は街全体が巨大な映画祭会場と化します。

ショートフィルムと言えば、映像作品の中でも先鋭的なアート性が最も顕著に評価されるジャンルで、10分、15分の刺激的な映像の中に高密度に凝縮されたストーリーや「感性そのもの」には圧倒されることが多いですよね。個々の作品が個々にして異質。

街の雰囲気も好きなので、来年こそは行ってみたいなぁ。。
近年日本から毎年当フェスに出品しているopenArtで、
ポッドキャストによる映画祭オフィシャルレポートがご覧頂けます。

>> openArt




Enigma / "A Posteriori"のDVDが先日ようやく着荷しました。
ウワサに聞く通り、これはあまりな出来ですね。。
映像はあくまでオマケとして考えた方が良いでしょう。
全編カレイドスコープをモチーフにしているんですが、
通してみると酔ってしまいます。

今もミニマルな幾何学模様や直線、文字をみると(目を瞑ってさえ)
何かがウネウネ動き出す錯覚に襲われます(T-T
観たのは昨晩なのに。。だんだん錯覚が強く。。。
あ、二本以上直線が並んでるとダメみたいです。
木の葉や草むらもNG。直線が二本並んでるだけで、
そこを軸に万華鏡らしき錯視が起きます。
というわけでレビューは後日。。。


Softbank Mobile 2007 Spring Models.

2007-01-27 21:35:41 | デジタル・インターネット
□ ソフトバンク・モバイル 2007年 春モデル

> http://mb.softbank.jp/mb/special/07spring/
> http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0151179_03.pdf(仕様・発売日)

「薄さにこだわる孫社長」

みんな社長の頭に言動に釘付け。質問でそんな
「なぜ薄さにこだわるのか」攻めちゃダメですよ(´;ω;`)
(`Д´)ゴゴゴ…━(ノдヽ)━(?乂?)━━━ヽ(゜Д゜)ノヤメロ!ミルナ!

見た目が全ての私は812SHか706Nのシルバー狙い。
Wホワイトが、現行の料金プランで最安になりそうなので
機種変に加えて料金プランも変更予定~♪

でも確信犯的なシステムダウンに加え、
イマイチ信頼感に欠ける最近のSBM。
インセンティブ廃止の動向にはまだまだ及ばない
スーパーボーナスのシステムもそうだし、
逆に2年間の割賦金縛りはSIMロック解除に遡行するのであ?

今は慣習+消去法的にSBモバイルを使っていますが、
iPhoneの日本市場本格参入が現状の最大期待値です。


さておき、あんまり薄いとやはり強度が心配ですよね。
私は眠りへ落ちるカーブが急なので、ベッドで携帯を弄ってる内に
充電する余力もなく寝てしまうことが多々在ります。
で、一晩ウンウンうなされて、起きたら背中の下にケータイが。。
その点、車に踏まれても壊れなかった(下は土だったけどw)
myV603Tには畏敬の念を禁じ得ません。

ただ、機種変更にあたっての最大の懸念事項、それは・・・

くーまん  「ずっと一緒でふ!!」


うわーん。・゜・(ノД`)・゜・。
911Tで再会しようね!!


The Delerium Cover Art Contest@deviantART

2007-01-19 07:45:39 | delerium
>> delerium.ca (受賞作品掲載)
>> deviantART (全応募作品)

deviantARTが公募していた
Delerium / "Nuages Du Monde"の
カヴァーアートコンテストのWinnerが決定しました。
上記URLで大賞と上位5作品及び、応募作品がブラウズできます。

http://www.deviantart.com/deviation/43479843/

↑個人的に好きな作品はこれぐらいですね。。。


Berio / "Sinfonia / Eindrucke"

2007-01-17 13:22:28 | art music
Sinfonia



:: Berio / "Sinfonia・Eindrucke" 1986-2001  

III

Label; apex
Cat.No.: 8573 89226 2
Format: 1xCD

1.I
2.II
3.III
4.IV
5.V
6.Eindrücke


現代音楽最大のコラージュ作品と謡われるルチアーノ・ベリオのシンフォニア。ブーレーズ指揮、IRCAMでの録音。ニューヨーク・フィルの創設125周年記念にレナード・バーンスタインに献呈されたもので、楽器やセリフに至るまで、各々の声部の音や意味的な構造が相互作用し、互いに響き合うように、ある種の結晶体を形成しています。

音による印象の伝達、ではなくて、音による考証の構築。人類学者レヴィ=ストロースのテクストや、マーラーの楽曲の断片等を、楽部毎に異なる複雑難解な手続きの元にリ・コンストラクションしたもの。

ベリオ自身による注釈が寄せられていますが、それが全てで他の解釈を挟む余地がないことが逆に興味深いです。シェーンベルク(言うまでもなくマーラーの弟子)にはじまり、ストラヴィンスキー、ベルク、ウェーベルン、ブーレーズといった現代音楽の源泉をマーラーの交響曲第2番第3楽章だとする考証も面白いですね。(この系譜を辿ると、ワーグナーが『トリスタンとイゾルデ』で調性の崩壊を試みたのが起源だと思えるけど)シンフォニアの最終楽章では全楽部の共時性が楽曲自身によって明かされます。


第I部では、Claude Gustave Lévi-Straussの『神話論理 (Mythologiques Le Cru Et Le Cuit)』から、ブラジル神話における水の起源と同系統の神話の象徴について触れた一節を引用。実は『神話論理』において、レヴィ・ストロースもまた「Symphony」や「カンタータ」、「レチタティーヴォ」、「平均律天文学」といった用語を用いて、音楽的な構造をテクストの構成に取り入れ、構造主義という自らの立場と主張を総括しています。(未開部族に対して彼の行った取材が、アンドレ・ヴェイユによって数学的に整理され、現代の量子力学などといった分野でなくてはならない『群論』として確立されたのは有名。)

第II部はマーティン・ルーサー・キングの追悼に捧げられたもので、この章だけが、第V部を除く他の3パートから独立しています。

そして、シンフォニアの核を成す第三部こそが、ベリオ自ら「最も実験的な」と語るパートであり、バロック音楽~現代音楽に至るまでの様々な音形の系譜を辿りながら、グスタフ・マーラーの交響曲第二番『復活』へと集約されるように書かれています。ここで引用されている歌詞は、サミュエル・ベケットの「L'INNOMABLE (名付けえぬもの)」。セリフや楽器音がアメーバのように融着、分裂、明滅を繰り返します。

余談ですが、ベケットについて個人的に明るいことと言えば、私が尊崇するジェイムズ・ジョイスの『Finnegans Wake (フィネガンズ・ウェイク)』の筆記を助けたことくらいなのですが。。調べてみると、同書への擁護論文集が、印刷物として刊行されたベケットの最初の活字となったそうです。

<参考>
http://ja.wikipedia.org/wiki/フィネガンズ・ウェイク

フィネガンズ・ウェイクは是非一度、原文・日本語訳文を両方読んで頂きたい作品。柳瀬尚紀氏による神懸かり的な訳文が伝説となっています。そしてフィネガンズ・ウェイクもまた、素粒子物理学における重要な概念である「quark クォーク」の名付け元となっています。(鳥が「クォーク」と三度鳴いたことから)
ちなみに私の好きな著作物には、なぜか柳瀬氏による翻訳が多いです(ーー;(,Douglas R. Hofstadterの『Gödel, Escher, Bach: an Eternal Golden Braid (ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環)』や、ルイス・キャロルの一連の作品などなど)

この第三部についてのベリオの注釈はこうです。

馴染み深いテーマや外観も、視点や文脈、光の当て方を新しくすることで予期せぬほど新しい意味を帯びる。互いに馴染みのない音楽成分を一つに纏め上げることが、マーラー風の「オブジェ・トルヴェ」を黙想した<シンフォニア>第III部の裏で大きな推進力となっていることだろう。


最も短いセンテンスである第IV部では、冒頭でマーラーの第二番がそのままの形で引用され、第I~III部の各断片を不明瞭な形式でトレースしています。

第V部ではレヴィ・ストロースのテクストが音形を伴って再帰し、円環を成しています。

終楽章第V部の役目はこれらの相違をなくし、先行する4つの楽章に潜在する統一性に光をあて、発展させることにある。実際に第I部で始まった展開はここで終結に至り、断片的なものも(第III部、第IV部)まとまった形のものも(第II部)、全ての楽章がここで合流する。つまり第V部では、作品自体の言葉と手法によって『シンフォニア』が分析されていると考えてよい。


音楽の統語論的用法において、その意味が聴き手に理解されるかどうかは実は重要ではなく、それ自身が「音楽というプロセス自体本来の特徴なのだ。」と語るベリオにとって、思念や芸術に含まれる様々な情報の存在意義と価値は、聴き手や環境に相互作用を引き起こす負荷であり、構造的なパスウェイたる一面があるように思われます。




Cytoscape 2.4.0

2007-01-17 12:54:27 | Science
2_4_ss1



□ Cytoscape 2.4.0.

>> http://www.cytoscape.org/
>> http://cytoscape.seesaa.net/
>> http://www.cytoscape.org/cgi-bin/moin.cgi/Welcome

bio-informaticsのMLにて告知されていました。
Cytoscapeは生物学的ネットワークの可視化プラットフォーム。
昨年のVer2.3から更に機能強化を計ったVer 2.4.0がリリース。

テキストファイル、Microsoft Excel(.xls)ファイルからのネットワーク、アトリビュートインポート
SBML、PSI-MI、BioPAXファイルのサポ-ト
リモ-トファイルのURL指定によるインポ-ト
標準的なオントロジー記述フォーマットであるOBOファイルのネイティブサポ-ト
オントロジーの可視化
論文に使う図の制作に便利なラベルの位置調整、レジェンドの自動生成
Quick Find (Googleのサジェスト機能を模したノード、エッジ検索のためのプラグイン)
Java SE 5, 6のサポート


とにかく拡張性のあるプラットフォームなので、様々な環境でも工夫次第で活用できるのがポイント。(チュートリアルで紹介されている、Table Importを用いたMac、UnixでのPajekの応用など)Excelで保存しているネットワークやアレイから直接インポートできるため、システムの移行も容易に行えます。「オントロジーの可視化」については、新しいオントロジーサーバに移して、あらゆるOBO(Open Biological Ontologies)のサポートを可能にしています。特にビジュアライズ周りに関して

Node label position adjustment.
Automatic Visual Legend generator.
Node position fine-tuning by arrow keys.
The ability to override selected VizMap settings.


とあり、マッピングの際のアトリビュートの表示制御など、インターフェイスの躍進にも細心の注意を払われているようです。また、Ver.2.5への持ち越しと思われていた幾つかの機能も既に実装されているようですね。

この分野では類似した局所構造について、多岐なパースペクティブ(タンパク質シーケンス、トポロジー、遺伝子オントロジー)でデータマイニング(機能予測・比較)をするために、システムの切り替えや使い分けに、即時性と機動力が求められます。将来的には、よりユニバーサルなシステムで相互換のデータ集約演算、(メタデータや類似構造のデータベースから評価された)機能性サブネットワーク、パスウェイの創出といったステージへと向かうのかもしれません。


"MANDERLAY"

2007-01-14 06:30:38 | 映画
Manderlay

□ Manderlay      (邦題:マンダレイ)

>> http://www.manderlaythefilm.com/
>> http://www.manderlay.jp/
>> http://www.imdb.com/title/tt0342735/
>> lens,align. >> ドッグ・ヴィル感想 (頁中間)

公開 :2005
監督・脚本 :Lars Von Trier
主演 :Bryce Dallas Howard

ラース・フォン・トリアー監督の『Dogville(2003)』に続く、『アメリカ三部作』二作目。ニコール・キッドマンが演じていたグレース役に、今回はB.D.ハワードが抜擢されています。

前作の舞台「ドッグヴィル」で狂気の住人達に制裁を加えた、ギャングのボスの一人娘グレースが偶然通りかかったのは、未だ奴隷制度の残る大農園『マンダレイ』。ドッグヴィルで奴隷のように扱われた経験を持つ彼女は、持ち前の正義感から、成り行きでマンダレイをあるべき方向へと正そうと試みる。しかし、この農園を支配する「ママの法律」には、グレースの思惑を大きく外れた真実が隠されていた・・・。

こんな粗筋。ドッグヴィルと同じくヴァーチャルな舞台演劇方式で描かれる今作。セットには「壁」が存在せず、あらゆる人物の行動が共時的に捉えられますが、マンダレイではより舞台と焦点が絞り込まれており、「群像」よりも個人個人の行動にパースペクティブが固定されています。

ヴィヴァルディやペルゴレージをアレンジしたBGMも、空間的なカメラワークで寓話的に描かれる映像のアイロニーを強調していますね。クレジットでは、黒人差別の史実にまつわる写真に乗せて、テーマ曲ともいえるデヴィッド・ボウイの『ヤング・アメリカンズ』が流れるのですが、ここで、この映画は前にレビューした「ナイロビの蜂」とは対照的に、寓話的な映像で「リアルを写実した」作品であるということに気付かされます。

さて、以前私は、ドッグヴィルが迎えた結末は、所業に対応する「判例の実現」であることを述べましたが、
「マンダレイ」では、そこが出発点であり、目標となっているのですね。しかし皮肉にもグレースは、ドッグヴィルの悲劇を引き起こした理想高き青年トムと、結果的に同じ轍を踏むことになります。グレースが法と正義と自立を訴える姿(注:彼女はギャング)は気高く猛々しいのですが、一つ一つの問題や反例的な事態への対応や文言が非常に稚拙で恣意的。それが最後には信念を曲げて感情に身を任せてしまうことに説得力を持たせているのですが。。

彼女が目指した「自律したコミュニティ」の形成が失敗した理由は何か。マンダレイは長い間「柵」に囲われ、綿の出荷と貨幣の受け取り以外は、外部とは隔絶した場所でした。グレースは、その閉鎖性を流用した為に、同時に旧来のシステムの外殻を残すことになったのが要因ではないでしょうか。黒人達が「アメリカが自分たちを受け入れる準備が出来てない」と考えているのならば、彼らを対峙させ相互反応させる必要があった。しかし、マンダレイとグレースはお互いに外側の「規範」に背を向けることを選択しました。

そういった状況の中で、最終的には、異分子であるグレース自身が、既に完成されていたシステム中の瑕疵として振る舞っていたことが明らかになります。農園は奴隷制度を共生の手段として利用していましたが、武力を用いて干渉してきたグレースによって、かつて均衡状態にあったマンダレイは、あらゆる「力」の重畳状態の中で、その中軸を失い、揺るがされることになったのです。

重畳的な支配力とは、歴史を経て蓄積された「内・外」の法の衝突と効力であり、農園を制圧したギャングの武力であり、人種差別を生じる価値観であり、人間として生まれつき備わった本能であり、欲望でした。それぞれの構造的な歪みと不協和音が、遂にはマンダレイにおける裁きと「判例」を新たに導き出します。そしてこれは今現在、この「グローバルな」現実世界においても響き続けているのでしょう。狡猾な黒人奴隷の一人、ティモシーの最後の台詞「Who made this?(白人がこうしたんだ)」にグレースが逆上してしまうのは(最初はグレース自身の言葉であったのにも関わらず)、彼が自身の無力さと傲慢の写像であったからに他なりません。

個人的に興味深くて印象に残ったのは、この作品における「狡猾さ」の捉え方の違い。イカサマ賭博を提供する者が自身を「必要悪」だと説き(住人の貯金を阻害することで、健全な自治を可能にする)、その「正直な行い」で結果的にグレースを助けてしまうのと同時に、気高い奴隷であったはずのティモシーの化けの皮を剥いでしまうことで、「イカサマ師」と「気高い奴隷」の両者が、「正直者」と「狡猾な奴隷」というカードに反転してしまいます。この「関係性の反転」は、上述の力関係と支配構造にも見て取れる、「マンダレイ」全編に織り込まれた仕掛けなのでしょう。元奴隷と白人たちは、グレースが提案した「表決」に乗っ取って、彼女が否定したはずの旧システムに転回(システムが食い破られる)、非支配者の行使する力により、「彼女を支配者という立場に束縛」しようとする現象が起こります。前作のラストとは対照的に、グレースにも手痛い「お仕置き」が用意されているのも面白いですね。

しかし惜しむらくは、主演の交代。
『ドッグヴィル』のニコール・キッドマンは美し過ぎました。
確かにブライス・D・ハワードは、「マンダレイ」における
少し身勝手なグレースのイメージにはピッタリではありますが。。


The Constant Gardener / ナイロビの蜂

2007-01-10 02:56:59 | 映画
Tcg

『the Constant Gardener』 (邦題:ナイロビの蜂)

http://www.nairobi.jp/
http://www.imdb.com/title/tt0387131/
lens align.: >> 「ナイロビの蜂」原作を購入(頁下部)

公開:2005
監督:フェルナンド・メイレレス
原作:ジョン・ル・カレ
主演:レイチェル・ワイズ、レイフ・ファインズ
(アカデミー助演女優賞受賞)

(mixi日記より転載、一部改訂。)

やっと見ました。(ジョン・ル・カレ原作はまだ途中。。)
製薬会社と英国政府、スイスの医薬機関、他様々な利権が絡んだアフリカでの人体実験的な治験の実態と、陰謀と戦う聡明な妻テッサ(レイチェル・ワイズ)を惨殺された、レイフ・ファインズ演じる(事件前は日和見的だった)外交官ジャスティンが真相に迫って行く様を、実際の事件を基にデフォルメした寓意性にとんだ作品。

ストーリーの中軸にはロマンスもおかれている他、粒子の荒い画像や偏光フィルタ、カメラブレなど、やや象徴的な映像ギミックを多用する傾向にあり、これらの映画的技法とテーマ性の相容れなさを、どう受容するかで評価が分かれるでしょう。

そう、この作品はあくまで寓話なんですよね。しかしまぎれも無く痛ましい現実とテーゼを突きつけるお話。そういう切り口、一形態として割り切って受容したいのですが、扱うテーマがテーマだけに、批評に踏み切る敷居を必要以上に高くしてしまっている気がします。 この監督は、TVシリーズ『CITY OF GOD』で6-70年代のブラジル貧民街を描いたキャリアもあり、私たちには現実感がないほど残酷でリアルな生活描写は、この作品でも存分に発揮されています。

ただジャスティンが、主を失って暗いままの妻の家を「窓の外から」覗いて、幸せな光景をフラッシュバックしながら泣きくれる場面で「ああ、この作品はロマンスなんだな。」と思いました。

前半では、生前のテッサとジャスティンの馴初めや、子供の死産を契機に、鬼気迫るように陰謀に肉薄していき、そして殺害事件に至るまでの経過が、時系列をシャッフルして交錯的に描かれています。 後半は妻の残した手掛かりを辿り、失うもののなくなったジャスティンの痛々しいまでの追求劇。暴利を貪り、共食いすら始める身勝手な黒幕達との駆け引きと攻防が、終始緊張した展開を迎えます。クライマックスで重要な人物が語る「政府、援助機関、全ては『罪の意識の環』で動いている。」という台詞が、どこまで真実を語る言葉なのか。。(この人物に限らず、現実には多くの人間が、自らの正義を行使するために、罪を重ねていることもあるのだと思うけど。)

夫婦愛と絆が導いた事件の顛末と同時に、対照的に描かれるラストシーンはすごく切ないですが、(涙涙。。
ある意味で、作品の訴える「人間性」について、「世界の抱える真の病巣」と「個人の動機」を一貫した共通項で繋いだ試みではないかなぁーと感じました。 原題「the Constant Gardener」は、せいぜい自分の庭いじりに労する私たち自身の姿か、それともジャスティンが赴いた、人の心に築かれた「永遠に還る場所」を繕う行いか、あるいはテッサのように、貧困と苦しみの蔓延し、不条理な規則が支配する現実世界に向き合い、抗おうとする勇姿を指すものなのか。

「彼らの命が安いから、我々が容易に利益を得られるのです。」

ある人物が終盤で、蜂の一刺しのように口にするこのセリフは、 私たちの扁平な「価値観」が如何に根拠が無くて脆いものかを再認識させてくれるでしょう。

なんか目が滑ってしまうレビューですが、
近いうちにブログでもしてみようと思います。。




ファーストインプレッションを残しておきたかったので、
あえてそのまま投稿しました。


気持ちイイ。。

2007-01-08 05:39:30 | コスメ・ファッション
見られるのが。。
とまぁ、自分なりにちょっとブランド志向が
高まってた時期にファッションが快感だったわけです。
今でこそ達観(?)出来たと思いますが。。
◯十万のジャケット買ったって、どうせ来年には
同じの着ないでしょ?

そんな最近、凄く共感できるファッション観を持つ方の
ブログに魅了されているのでした。

>> Elastic (daleさん)

徹底して客観的で、時折鋭い主張で巷の風説を斬る!
特にファッションブランド考と類型分析は目からウロコです。
(私が他人様のブログをオススメするのは初めてだなw)

「ファッションをめぐる4つの文化圏のお話」
特にこのコンテンツは必読。

服飾も言説も等しく、せいぜい個人が展開できるのは
扁平なパースペクティブでしかありません。
外部からの評価、あるいは対立は、
常にその価値観平面とねじれの位置から交差してきます。
許容にしろ、排除にしろ、己のとれるスタンスの限界と
偏向性を自覚しておくことが大切かもねー。

自分もブログで買い物を紹介したいけど、
モチベーションの付与で歯止めが効かなくなりそうでコワイ。


□ タイヤが浮いてる。

久しぶりに遊びに誘われたので、
せっせとおめかしして、暴風の中出かけてきました。
友人の車で目的地まで行くことに。
でもそれが過ちだった。。。

運転は私がするから!させてください!!。・゜・(^ヮ^・゜・。
法定速度は守りましょう。
友人の運転する車が、夜にスピード違反で、

見 通 し の 良 い ゆ る や か な カ ー ブ 

なんて死亡フラグですかそれ。

同乗者「タイヤ浮いてるんじゃね?」
運転手「道路濡れてるから浮いてるかもねw。」
私「オイ!浮いちゃダメでしょー !?( ゜д゜#なにわらってんの」

あんまりキツく言ったもので、
帰りはハンドルを取らせてもらいました。
海岸では、暗闇に茫洋たる波が
一面に白くうねっていました。


星に願いを

2007-01-07 05:06:30 | art music
米アマゾン創業者、宇宙船事業化へ飛行実験を公開 (NIKKEI NET)

宇宙船開発ベンチャーのブルー・オリジン(ワシントン州)は、試作した宇宙船の飛行実験の様子を同社のホームページ上で初公開した。同社はアマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏(42)が2000年に設立。ほとんど情報を公開せず、事業内容が注目を集めていた。

 昨年11月13日にテキサス州西部で実施した実験の写真とビデオをこのほど公開した。飛行実験は初めてという。試作したロケットは円すい形で下部に4本の脚がある。試作機は垂直に高度285フィート(約87メートル)まで上昇、約30秒後に着陸した。10年をメドに商用飛行を目指す。


http://public.blueorigin.com/index.html

↑ブルー・オリジンのサイト。写真と動画が観られます。
なんかこの技術って、水平姿勢制御と座標固定を徹底すれば、
軌道エレベーターとしても使えそう。。(笑


レーザー使いミサイル迎撃、米が日本に協力要請 (NIKKEI NET)

米政府がミサイル防衛(MD)をめぐり、日本に発射直後の迎撃システムへの技術協力を要請していることが分かった。上昇段階にある敵の弾道ミサイルを航空機からレーザー光線を照射して破壊する仕組み。日本企業の技術供与のほか、財政的な支援も求めている。日本政府は協力の枠組みの検討に入ったが、技術面や財源など課題も多い。

 米政府は北朝鮮による昨年7月のミサイル発射後に日本に協力を打診し、10月の核実験も踏まえた昨年末の防衛当局間の協議で詳細な内容を提示した。


20年前のSDI、通称スターウォーズ計画のリベンジですね。
現在日本が提供できる先端技術は、おそらく光学分野か、
レーザー照準固定の為の通信技術。
課題としては、遠距離からミサイルを迎撃できるほどの出力を
備えたレーザーの実現そのものが程遠いということ。

(現在のBMD構想におけるABL及びSBLでは、このレーザー出力の問題については、沃素化学(COIL)レーザーを搭載することで一応クリアしているようですが、監視→補足→迎撃に至るまでのモジュールの中で、射程が450km、 数回に渡って照射し続けなければならないという条件は改善の余地ありかもしれません。)


使うレーザーの種類にも拠りますが、回折によるコヒーレンスの制御と、照準システムがキモ。前者については、日本発の技術で2次元フォトニック結晶を用いた大面積コヒーレントレーザに関しての蓄積がありますが、ピークパルスと位相同期のネックがどこまでクリア可能なのか。。レーザ共振器の規格によって、迎撃システム構想の全容が左右されるでしょうね。ある程度の青写真はあるのかもしれません。そういえば、ボーイング社と空軍主導で、747-400F機に搭載した高出力化学レーザーを用いた対弾道ミサイルシステムが、半導体レーザを使った照準実験も進んでいて、年内に実用可能になるという情報がありましたね。(追記:これがABL計画(AL-1A)の進捗状況でした)

巨大なフォトニックフラクタルを軌道上にフワフワさせて、エシュロンばりに配置した攻撃衛星に非放射性エネルギー転送すれば、レーザ共振器分のコストで賄え。。。でもそれなら電離層プラズマ使った方が良いかな。。妄想ですけどねw




□ Tunes of the Day

今夜は映画音楽作曲家、ジョン・ウィリアムズの作品から、
個人的に好きなものを選曲。彼の作品は、
小さい頃から夢中になって聴いていましたね。
持っているサントラは全て当時から頭の中で完全に再生できてたし、
勝手に編曲したり、オルガンでコピってみたりしていました。


□ The Best Works of John Williams -1

□ "Close Encounters Of The Third Kind"

Final Scene (excerpt)

『未知との遭遇』チャールズ・ゲハルト指揮、
ナショナル・フィルハーモニック・オーケストラの演奏。
ジョン・ウィリアムズ自身が最も好きだと言う作品。
ディズニー映画の「ピノキオ」の主題歌、
リー・ハーライン作曲の「星に願いを」を引用しています。

この頃から前衛音楽の手法を取り込みながら、
ロシア・ロマン主義の影響下にある、
わかりやすく扇情的なメロディを効果的に使い分けています。
ちなみに、Enigmaが"MCMXC a.D."で引用しているのは
もう言うまでもありませんね。


□ "Indiana Jones & The Last Crusade"

The Panitent Man Will Pass

『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』オリジナル・スコアから。
来年、ついに4作目が公開されるそうで!(わーい

ジョン自身も、スターウォーズのインタビューで、
「(手掛けるのを)とても楽しみにしている」と言っています。
製作当時、スピルバーグをして「今まで一番良い」
と言わしめた作品。

もう、これ聴いてるだけで涙が出そうになるんです。
とにかく色んな想い出がありすぎて。

幼少の頃、病院の役員(理事?)をやっていた叔父から、
科学や文学、歴史に関する膨大な種類と量の図鑑を
譲り受けまして、それを読み漁るのが日常の一部でした。
(内容を理解していたかというと疑わしいですが)

小学生の中頃にあがって、特に考古学、宗教芸術の図鑑や、
何度も読み返したキリストの伝記を片手に、
このサントラを流して空想を広げていた時代がありました。
友達と遊ぶときも、そんな遊びを考案するプランナーを
担ってましたね。。あの頃に戻ったら、、、、
もっと勉強しろと頭を小突いてやりたい ( ゜д゜#)


□ "E.T. The Extra-Terrestrial"

Saying Goodbye (excerpt)

私の人生を永遠に変えてしまった曲。
積み重なるように高揚していく
ストリングスとホーンの響き。

実は一番最初に発表された
アレンジ・ヴァージョンの方が重厚で素晴らしいのですが、
音源は現在入手困難でカセットテープでしか持っていないので、
こちらのヴァージョンを紹介。


胎蔵界曼荼羅供

2007-01-05 18:57:13 | art music
??あきらけく 後の仏のみ世までも 光伝えよ法の灯火
             -伝教大師

Mandala1
(胎蔵界曼荼羅)


□ 『比叡山延暦寺の声明 :胎蔵界曼荼羅供』 (VZCG-233)

佛讃
九方便 廻向方便
四智讃梵語 乙様

マンダラに捧げる密教で最も重要な法要、総本山比叡山での録音。真言における日本のお経は音楽的にも高度に洗練されており、緻密なポリフォニーと倍音の響きは、とかく宗教において音楽と言う文脈と乖離された「声明」について、他の何物でも無い「音楽」としての楽しみ方を誘惑するようです。

真言(マントラ)は、そもそも古代インドの祈祷の際に祭壇(ヴェーディ)に対して祈願し歌う修法であり、リグ・ヴェーダのサンヒター、タントラ教のシャクティ崇拝に起源を持ちますが、東方への伝播にしたがって、祭具が神々を描いた布へと変化し、それが曼荼羅と呼ばれるようになりました。

曼荼羅とは、サンスクリット語の「maNDala(円環)」に由来し、『マンダ(神髄)』を『ラ(持つ)』の接尾語であると同時に、「観念の世界」と「世界の外観」の一致、すなわち悟りを象徴するものでもあります。真言を唱えることで、この観想と心の統一を計るのが密教の修法となりました。これは密教でも用いる瑜伽(ヨーガ)という語の意味にも通じます。

Kannon
(延暦寺:聖観音菩薩)
余談になりますが、この延暦寺の横川中堂に本尊として祀られている藤原時代の『聖観世音菩薩』の立像は、数多の観音に変化する前の最も基本的なタイプで、六観音の中では「未来を護る」仏とされています。観音の語源もまた、サンスクリットの「Avalokitesvara(世界を自在に観る)」存在を指すものであるとされていて、この『観想一致』というキーワードは、ゾロアスター以前の遠い系譜から、現代日本の仏教の支流に至るまで貫かれているテーマなのではないかと思います。

(ちなみに、最澄が延暦寺の起りである一乗止観院(現在の根本中堂)に自ら刻んだ薬師如来像は、「現在」を、西塔釈迦堂にある釈迦如来像は「過去」を護る仏であり、延暦寺には「過去」「現在」「未来」を見守る守護仏が介していることになる。)

しばしばペルシャ神話のアナーヒター(シヴァ神と習合、ゾロアスター以前は河の名前を冠した地母神)、インド神話のラクシュミ、あるいはサラスヴァティーと比定される観音は、それらとの共通項として水を司るものとして描かれます。特に学問・知恵・弁説・音楽を司る「母たる女神」サラスヴァティーは、ギリシャ神のムネモシネーにも対応しているとも思えるのですが。。

さて、大きく逸れましたが、ここで歌われている「曼荼羅供」は、「宇宙の実相」の仏格である大日如来(サンスクリットでは"Maha=Vaieocana"=「太陽の光」を転じて仏格とした)を供養するもので、「胎蔵界」は716年に唐で翻訳された「大日経」における、大日如来(=宇宙)の司る物理的な「理」「相」に関わるものとされています。これに対し、「金剛界」は、その「智」を顕現した観念・精神を扱い、両界の法儀にはそれぞれ違った法要と声明が用いられます。

□ 九方便 廻向方便(・・・金剛界の『五悔』に相当する礼懺)

    所修一切 衆善業        利益一切 衆生故
    我今尽皆 正廻向        除生死苦 至菩提
    帰命頂礼 大悲 毘慮遮那仏 

(※・・・日本における曼荼羅の流布については、神格化の著しい空海による功績が最も有名。天台密教においては、最澄と空海の一時期の交流と決別、その後、両宗派が大陸側から競って宗教を導入しようという情報戦を経て、真言宗と多くの共通点と深刻な差異を設けることとなったが、インド密教と連携した空海の齎した純度の高い(あるいは、最小のレーベンシュタイン距離を持っていた?)宗教観にアドバンテージがあった。その後の系譜は、史実に推して知るべしである。)

数多の信仰が、その根を絡ませ合い、それぞれが形式や音楽において、幽玄で微妙な違いの響きを奏でている。。不可知論者であっても、現実に五感を刺激するその芸術とダイナミズムに魅了され、精神の血肉となっているはず。(あるいは信仰とは、自身の内で揺るがざる不信の反像なのかも)信仰の根底を成すものは、豊穣な精神世界と芸術性が支える、心理的な効果に拠るものが大きいのだと確信させてくれます。もちろん、現在に至るまで、信仰や利権争いが引き起こした、多くの血なまぐさい衝突を経てきたものでもあるのだけど。


□ Clip.

量子情報科学:
アクティブフィードフォワードを使った高速の線形光学量子計算
High-speed linear optics quantum computing using active feed-forward
One-way quantum computation is based on 'cluster states' (that is, highly entangled multiparticle states). This paper experimentally implements active feed-forward technique in such a system, a crucial element in the approach to correct for random quantum measurement errors.
Robert Prevedel et al.
10.1038/nature05346

Abstract: http://www.nature.com/nature/journal/v445/n7123/abs/nature05346.html
Article: http://www.nature.com/nature/journal/v445/n7123/full/nature05346.html


quote;
As information carriers in quantum computing, photonic qubits have the advantage of undergoing negligible decoherence. However, the absence of any significant photon?photon interaction is problematic for the realization of non-trivial two-qubit gates. One solution is to introduce an effective nonlinearity by measurements resulting in probabilistic gate operations.



宇宙論:
古代の星の光のきらめき
Cosmology: Ripples of early starlight
After all known sources are accounted for, puffy blobs of infrared light persist on deep-field telescope images. Evidence is mounting that these could be the signatures of stars in early 'protogalaxies'.
Craig J. Hogan
10.1038/445037a

http://www.nature.com/nature/journal/v445/n7123/full/445037a.html



□ News.

>> 「中国、最新鋭戦闘機“殲10”を実戦配備」 (朝鮮日報)

文匯報は「“殲10”が日本の自衛隊のF15、F16型機よりもやや優れているため、日本でも最新型戦闘機の開発を求める声が強まっている」とも報じた。


確かに。
既にアメリカではF-35に代表される次世代戦闘機をテスト中で、
北欧、欧米諸国~トルコ、オーストラリアまで切り替え予定。
日本は購入財源が足らない?せめてF-22に。。。

<参考>
http://ja.wikipedia.org/wiki/F-35_(戦闘機)