>> http://www.atemlos.tv/
□ Schiller / "ATEMLOS" (Ultra-Deluxe Version.)
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Polarstern (Intro edit)
♪
Lost Again
♪
Sunrise
♪
Klangwelt Zwei
Release Date; 12/03/2010
Label; Island
Cat.No.; 06025 2732327 5
Format: 3xCDs + 1xDVD
Note: 2,500 Stock Limited. (Autographed)
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>> tracklisting.
CD1
01. Wilkommen
02. Tiefblau
03. Playing With Madness (mit Mia Bergstroem)
04. Atemlos
05. Try (mit Nadia Ali)
06. Unruhig Herz (mit Anna Maria Mühe)
07. Leidenschaft (mit Jaki Liebezeit)
08. Blind (mit Anggun)
09. Soho
10. Let It Rise (mit Midge Ure)
11. Polarstern
12. Don't Go (mit Kate Havnevik)
13. Moments
14. Addicted (mit Lenka)
15. Morgenland
16. Lost Again (mit Odette di Maio)
CD2
01. La Mer
02. Sunrise (mit Lenka)
03. Augenblick (mit Anna Maria Mühe)
04. I Will Follow You (mit Henree)
05. Opium (mit Jaki Liebezeit)
06. The Fire (mit Kate Havnevik)
07. Un Solo Minuto (mit Odette di Maio)
08. Salton Sea
09. Under My Skin (mit Kim Sanders)
10. Hochland
11. Himmelblau
12. Always You (mit Anggun)
13. Reprise
ATEMLOS entstand in Bath, Berlin, Ihlow, Kalifornien, Longyearbyen, New York, Oslo, Paris, Reykjavik, Stockholm und auf dem Arktischen Ozean
DVD
ELEKTRONIK-SYMPHONIE
01 - Luft
02 - Wasser
ATEMLOS IN VOLLEM 5.1
03 - Wilkommen
04 - Tiefblau
05 - Playing With Madness
06 - Polarstern
07 - Himmelblau
08 - Leidenschaft
09 - Soho
10 - Hochland
11 - Always You
12 - Reprise
STUDIOSESSION
13 - Schiller mit Jaki Liebezeit
POLARSTERN
14 - Expedition in die Arktis
PHOTOS
15 - Schiller
16 - Polarstern
LUFT - Die Satellitebildaufbereitungen stammen von Claudius Diemer, albedo39 Satellitenbildwerkstatt copyright albedo39 Satellitenbildwerkstatt/USGS - www.albedo39.de
WASSER - Die Unterwasser - Aufnahmen des Tauchroboters MARUM-QUEST entstanden an Bord des Forschungsschiffs "Polarstern" während der Arktis-Expedition XXIV/2 Bildquelle: MARUM, Universität Bremen
Limited Exclusive CD - ATEMLOSE KLANGEWELTEN
01. Klangwelt Eins
02. Klangwelt Zwei
03. Klangwelt Drei
04. Klangwelt Vier
05. Klangwelt Fünf
06. Klangwelt Sechs
Produziert von Christopher von Deylen
Photos: Philip Glaser
Artwork: Katja Stier & Sandra Morath
Related Link:
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lens, align.: Schiller / "Sehnsucht" Review
□ "TRY" mit Nadia Ali
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LIFE IS NOT MEASURED BY THE NUMBER
OF BREATHS WE TAKE,
BUT BY THE MOMENTS
THAT TAKE OUR BREATH AWAY. - "Moments"
人生の価値は 息をする回数では量れぬ
ただ息を呑む瞬間にこそ 味わえるものである
Impression .
Atemlos - 『息を呑む』人生の場面場面で、そのような経験を多く重ねてきたとすれば、私にとってはおそらく、音楽の与える感動の占める割合は、美しい光景や劇的な出来事のそれに決して劣ることなく、例えば"atemlos"をタイトルに冠したこのアルバムを聴いている今この瞬間にも、カウントが続いているのだ。
"ATEMLOS"は、正に息を呑むような美しい瞬間瞬間に彩られた、時間芸術とでも言うべき作品に違いない。
常に最先端の音響技術とアップデートを作品に反映し続けて来たSchillerだが、今回特筆すべき相違として挙げられるのが、従来と比べて多くの装飾を削ぎ落とされた、ダイナミックだがシンプルなサウンド・コンストラクションにある。
ヴォーカルのブレスはもちろん、プログラミングされた電子音の一粒一粒の音色まで鮮明かつ静謐に響くよう組み立てられた、白地に淡色を落としたような眈々としたアンビエントをベースに、まるで呼吸を合わせるように構築されていく機械的な「間」の美学。
時を刻みながら圧倒的な幾何学結晶を描くようなアトモスフィアと、深海の静振の如きドープなビートで奏でられるサウンドは、時折きらめくような金属音と共鳴しながら、どこまでも深く深く沈降していくドラッグ・ミュージックとしての危うい側面も垣間見せている。
一方で、どこを切り取っても"Schiller"とわかるセンチメンタルなモチーフやヴォーカルラインはしっかりと息衝いていて、このような電子音で構成された淡白なバックグラウンドに叙情溢れる旋律が絡む様子は、どこかMark van Hoenの手法さえ彷彿とさせる。
前作"Sehnsucht"よりバリエーションを抑制しながらも、清幽としたチェロなどを配したpost classicalの方向性も進化させているが、それよりも鮮烈な印象を喚起するのが、最新のソフトシンセ群を駆使した映画的音響デザインであろう。
DVDにはトラックの一部を5.1ch Dolby Surround方式にMixした音源が収録されているが、視聴環境でこれほど印象が鮮やかに変わってしまうのは、Schillerの楽曲ならではというところ。ある意味シアターリスニング向けの音楽と言えるだろう。
私がSchillerの欠点として感じていたユーロダンス的なトラックの『軽さ』も、上記のような音響重視のプログラミングの方法論から大きな進歩を得ているようで、今作のダンストラックにはプロッグ・ハウス風の重厚な展開を見ることが出来る。
Songs .
"Atemlos"のリード・シングルとして発表された"TRY"を歌うのは、リビア出身のポップシンガーで、近年特にダンス・シーンでの需要が目覚ましいNadia Ali。Schiller初期のビンテージ的手法であるエレクトロ・ポップに、Nadiaのエキゾチックな節回しが耳を惹く会心の一曲で、シングルはドイツの音楽ダウンロード・週間ランキングで一位を獲得するに至った。
また、SingleにはThomas GoldやJerry Ropero & Stefan GrünwaldによるRemixが収録されている。
しかし、"Atemlos"を彩る『歌』の多くが、必ずしも"TRY"のようにキャッチーとは言えない。寧ろ儚く寒々しい世界観を切々と歌い上げるものがほとんどである。
Schillerが現代のニューウェイヴ・バンドであることを露呈する"Let it Rise"も、そんな曲の一つ。Midge Ure(Ultravoxx, Visage)の嗄れた声が何とも言えない厭世観を伴って、壮大なスケールの楽曲に溶け込んでいる。
(schiller mit anggun)
そして今回の目玉として大きく注目を集めたゲスト・ヴォーカリストが、あのAnggun。元々Schillerは古参Kim Sandersをフィーチャーしたトラックで良質のアダルト・コンテンポラリーの数々を提供していたものの、Anggunを招いたことで、更に暗く深みのある合理的なソング・ライティングの実現に成功している。
もう一つ、その筋を大いに賑やかしているフィーチャリングが、あのドイツのグル的バンド"CAN"のドラマー、Jaki Liebezeitだ。前作のKlaus Schulzeと同様に、近年Schillerは毎回この手の権威的ミュージシャンを口説くことに余念がないようだ。
Jaki Liebezeitの特徴として有名過ぎるのが、その正確無比かつ平衡なビート。彼は一度リズムを決めたら、自らリズムを打ち出す機械と化して、ただひたすらにその循環を繰り返す。その透徹した美学が"ATEMLOS"全体のコンセプトに与えた影響も推し量れそうだ。
DVDには、Jaki Liebezeitとの15分間のスタジオ・セッションが収録されている。セピア調のビジュアルに煙るようなミニマル・トラックで、映像作品としても申し分なく美しい出来映えとなっている。
"Atemlos"の開幕を飾る最初の歌、"Playing with Madness"を射止めたのは、ストックホルムやベルリンで活動する殆ど無名のクラブシンガー、Mia Bergström。何処か幼さを漂わせつつも、影を背負った潤いのある歌声を響かせている。
(schiller mit Lenka)
ノルウェーのtrip-hopシーンをリードするKate Havnevikは、儚くもより大人びた印象で存在感を放つ。そして、キュートな歌声とキッチュな魅力で、今最も波に乗っている女性シンガー、Lenka。彼女も"Atemlos"においては意外な程ミステリアスな一面を引き出し、ファンを驚かせている。
甘い歌声に定評のあるTel Aviv出身の男声シンガー、Henreeが歌うのは、古式ゆかしいディスコ風トラック"I Will Follow You"。そして最後に、"Atemlos"でひときわ可憐な歌声を響かせているOdette di Maioは、ナポリ出身のイタリアン・シンガーで、"Un Solo Minuto"ではイタリア語歌詞を披露。William Blakeの詩、"The Little Girl Found"にインスパイアされたと見られる"Lost Again"でのパフォーマンスも素晴しい。
また前作同様、ドイツの女優 Anna Maria Müheが曲間でナレーションを務めている。
Contents .
2,500枚限定でリリースされた、この"Ultra-Deluxe Version"。本編Disc2枚とDVDを含む40pのハードカバーブックレットに、幾つかの楽曲をインストゥルメンタルとして再構成した特典ディスク、"Atemlose Klangwelten"をバンドルしたタブロー(壁掛けペイント)となっており、Deylenによる手書きサインが施されている。
左下には、このコピーが2,500枚中の何枚目にサインされたものかを示すシリアル・ナンバーが記入されている。因みに私は1186番目であった。
さておき、上に書いた"Atemlose Klangwelten"が本編以上に聴き応えがあることを、まず断っておきたい。楽曲のそれぞれはタイトルこそ省かれているものの、そのいずれも本編CDの一部ないし全体を引用したものである他、インタールードやヴァリエーションを加えて編曲されたアンビエント作品となっていて、Schillerが"Atemlos"において打ち出したディレクションをより克明に聴き取れる構成が為されている。
次にDVD、本編楽曲の5.1ch Surround仕様については先述の通りだが、同様に5.1chで収録されている"Elektronik-Symphonie"と題された"LUFT”、そして"WASSER"の二曲は、Eno風、あるいはBill Laswell的とでも言えそうな、それぞれ20分前後の長編アンビエントだ。
"LUFT"は完全なノンビート・アンビエントで、北極圏や砂漠など、衛星軌道から見下ろした地球の各地域の模様を流れるように映して行くというBGV的内容。二曲目の"Wasser"は、海底探査ロボットの視点から、深海に潜航していく様子をひたすら映し出した内容で、まるで星のように散りばめられた水泡やプランクトンが美しい。楽曲にも『水音』をモチーフにしたサウンドが使用されている。
"Wasser"で用いられた映像は、ドイツ・ブレーメン大学の海洋環境科学センター(marum)の所有する海底探査ロボット、"QUEST"の深海4000メートルの海洋底環境調査によるもので、今回のミッションはSchillerが出資提携をしたプロジェクト"Wissenschaft und Kunst(科学と芸術)"として行われた。
>>
http://schiller-quest.de/
(Marum "Quest" 4000meter)
Deylenは"Quest"を積んだ観測船ポーラースターン号に搭乗し、アイスランド沖での進水に立ち会っている。その模様はDVDやブックレットのエッセイにて窺うことが出来る。息も凍る北極海に臨んで得たインスピレーションが、この"ATEMLOS"というアルバムに計り知れない効果を及ぼしていることは間違いなさそうだ。
『科学と芸術』というテーマに絡んでは、ブックレット中でDeylenが佇んでいる建造物は、Louis Kahnの設計で知られるSalk生物科学研究所であり、その構造自体が研究に及ぼす、ある種の実効性を鑑みて練られたものとされている。
(Schiller @ Salk Institute.)
5月中旬からドイツ国内を巡るLive Tourを予定しているSchiller。その熱狂や息遣いが彼方へと届けられるように、空を吹き抜ける風や、遥かな海原から押し寄せる波、そしてそれを伝える光や音といった振動が無相の深淵に意味を描いて心震わせる時。鼓動は共振し、やがて息を呑む瞬間が訪れる。
*****************************************************************
"
LOST AGAIN"
(Based upon the poem "the little girl found" by William Blake)
Lost again
Lyca's parents go away
over the valleys deep
They are lost again
Arm in arm for seven days
They traced the desert ways
They are lost again
Seven nights they sleep and dream
They see their child
captured in the desert wild
Lost again
Till before their way
A crouching
lion lay
Follow me...He said
Please weep not for the maid
In my palace deep,
Your Lyca lies deep asleep
They look in his eyes
his eyes filled with deep surprise
And wondering behold
A spirit armed in gold
Lost again
On his head a crown
On his shoulders down
Flowed his golden hair.
Lost again
Gone was all their care.
Lost again
And they followed
where the vision led,
Lost again
And saw their sleeping child
among tigers wild.
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深い谷を越えて
ライカの両親は行く
(彼らは再び失う)
腕を組みあい七日間
ただただ砂漠を歩き続けた
(そして再び失うのよ)
七日間の夜 両親は
荒れた砂漠に囚われた
我が子の姿を夢に見た
lost again
やがて二人の行く手に
横たわるライオンが一頭
『ついてきなさい』彼は言う
『あの少女の為に泣くことはない
我が宮殿の奥深く 可愛いライカは眠っているのだから』
両親はライオンの瞳を覗き込んで
その内を満たすものに驚嘆した
いつまでも不思議そうに
金色の輝きに包まれた霊を見つめている
lost again
頭上に王冠を戴いたライオン
その肩からは黄金のたてがみが靡いている
lost again
すっかり恐怖を忘れた二人
lost again
ライオンの幻に導かれて
二人は辿り着く
lost again
そして見たのだ 野生のトラの群れの中に
いつまでも眠り続ける 我が子の姿
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※注釈…
少女が目覚めることはない。
ライオンが示したのは、猛獣のいけにえと化した
ライカの魂が天使の元にあるということであり、
この叙情詩には、少女と両親との隔絶と救いという
両極の悲哀が感じ取れる。