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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Missing Link.

2006-05-31 23:08:24 | Science

□ 不完全な核膜を持つ未知の微生物 東京医大グループ発見

http://www.sankei.co.jp/news/060531/sha090.htm

これまでに知られているどの生物の分類にも当てはまらない、不完全な「核膜」を持つ微生物を、東京医大神経生理学講座の小塚芳道兼任講師らの研究グループが、伊豆諸島南方の深海底で発見した。現在、すべての生物はDNAを包んでいる核膜やミトコンドリアなどを細胞内に持つ「真核生物」と、これらを持たない原核生物の「古細菌」「真正細菌」の3つに分類されている。発見された微生物は原核、真核の中間的な特徴を持っており、原核生物から真核生物への進化の過程を明らかにするための重要な手がかりになるという。
 この微生物は、明神礁近くの深さ約1300メートルの海底で平成12年に採取された泥の中から、ゴカイの仲間のウロコムシに付着している状態で見つかった。大きさは1-数マイクロメートル(マイクロは100万分の1)だった。電子顕微鏡で調べたところ、連続しない不完全な膜がDNAを囲んでおり、真核生物と同様の、ほぼ完璧(かんぺき)な形のミトコンドリアを細胞内に持っていることも分かった。

 真核生物の核膜は細胞表面の細胞膜が内側に巻き込まれる形で発達し、DNAを包んだと推測されている。だが、原核生物と真核生物の中間の特徴を持つ生物がこれまで全く見つかっていなかった。

この地球上で「生命」と定義され、現存するものは分類学上大きく3種類にわけられますが、これはその「第4」の存在に代わる発見。原核生物から真核生物への系統発生のミッシングリンクを繋ぐものの可能性があり、太古から生き残った生物かもしれないという説も。私は、「生き残り」とするにはまだ判断が早いのではないかと思うけど。あくまで現在地球上で確認されている生物は暗数の0.01パ-セントにも満たないこと、地殻内に存在するといわれている菌類などの膨大な種類の生物種の存在が予想されていることを考えると、今後の追跡調査の結果で生息分布、実態が掴めむことが先決です。


リャプノフ時間のアノマリー

2006-05-30 23:38:57 | music3

──真実は時の一人娘。
            -レオナルド・ダ・ヴィンチ

私達は『歴史に学べ』という。
何万年に及ぶ人間の栄枯と過ちの積を。あるいは生命の辿る軌跡を。そしてあまねく星々の運行を。しかしそこには予測できない特異点、Anomalyが出現する可能性が潜んでいる。

私達が任意の系について俯瞰、制御、操作といった干渉が不可能なスパンを持つ時間系を、ロシアの数学者にちなんで『リャプノフ時間(Lyapunov-time)』と呼ぶ。一般にカオス系のダイナミクスを持つシステムの測度安定性について言及することの多いリャプノフのメソッドは、超離散方程式からエルゴード仮説に至る数学理論の前線で注目を浴びています。

リャプノフ時間の尺度は、例えば量子運動や細胞分裂といったミクロ系では何万分の1秒単位にもなるし、太陽系の運動では一千万年単位で測度誤差を制御できない、つまり私達に理解可能な時間系の外にあるということになります。ここで時間尺度を数百億年単位においてみた場合、その系の記述はあっというまに私達の認識と方法論の網から零れ落ちてしまうでしょう。リャプノフ時間の境界内には、観測を行う一定範囲に対して十分なデータベースと有用なスキームが確保されていることが前提となるのです。特定の時間尺度において、任意の系が安定しているかどうかを評価する相対となっているのが、他でもない人間の振舞う時間尺度であり、それは任意の系における計測、制御が、ヒト一人の人生の中で時間的、空間的に築く関係性に由来する。私は以前ここで、「時間尺度=タイムスケール」をエネルギー準位の差異として論じたことがありますが、主観論から言えば「私にとって意味を為すかどうか」ということが、私達の生きるタイムスケールを決定しているのです。

このリャプノフ時間において現出する全く予測不可能な特異点があります。数億年の歴史の慣性が一瞬で裏切られる瞬間。あらゆる歴史の転換点。生物種の系統発生における突然変異。重力崩壊。定常領域のカオスにおいてはある程度のアノマリーなら、それ自体の出現法則を一定の揺らぎの元に記述可能かもしれませんが、そもそも私達の生きる自然がどんなカオス状態にあるのかは、ゲーデルを持ち出すまでもなく決定不可能です。(最近ではプログラム停止確率を測る『オメガ数』が数学の偏在性と限界を示すトレンドとして応用されています。)(実際はバタフライ効果がどういったスケールで起きているのかはわからないし、効果に対する時間系の耐性も解析不能のはず)私にとって興味深いのは、ベキ法則に従うマクロ系の予測不可能な振舞いと、ユニタリーなミクロ系の振舞いが相互に共時性を持つシナジーなのか、あるいは構成単子が超長軌道によって為す時間発展的なフォーメーションなのか、そしてそれを測る時間・空間スケールはあらゆる次元において可算か、非可算かということ。つまりは私達の生きる時間を、逆行、縦、斜めに──それか“飛び越えながら”──捉えるフレームが存在し、定量的な変換作業によって検出可能かどうか。もしかしたら、マクロ系の操作によってミクロ系の失われた、あるいは全く新しい状態が実現できないだろうか。実はボース・アインシュタイン凝縮(絶対零度付近におけるボソンのコヒーレンス)がその一つにあたる。私たちの振舞い(この場合は冷却装置作動まで)を含めて、ゲージ相互作用する量子の共変位なのだと思えます。

現実的な話では、株式市場における投資理論のアノマリー、モメンタムやリターンリバーサルといった現象、もしくはメディアで遅れて騒がれてきたロングテール理論を現象論的に解析するのに、超離散系、セルオートマトンのメソッドが有効かもしれない。それらのモデルの描く曲線を構成するのは、グラフの一点一点を表出するユニタリーな時間系だと捉えられるからです。

(視点を転じて、胚発生から胎児への成長過程に見られる、魚→哺乳類といった生物進化の形象トレースも、人間にとっての時間系を逸脱したものである可能性も考えられる。)

話自体が離散しましたが、ある一定の時間尺度のもとに生じるアノマリーは、時間尺度というフィルターをはずして捉えた場合に、そのフラットな時空平面においてどう読み取ることができるでしょうか。そのアノマリーは独在するかもしれないし、離在するかもしれない。どちらにしろアノマリーの意味に問題を与えるのは、系に対して「観測」という関係性を築く行為者が、アノマリーという存在に対して関係することで生じる、全体性に波及する繰り込み現象です。

特定の記号体系を軸に、理論や公式を共有する私たちもまた、同じ操作を繰り返して振舞いを同期させる信号のようなもの。そのパターンが遷移する瞬間が必然的なものであれ、アノマリーであれ、アノマリーのアノマリーであれ、「時」によってその「時」が姿を明かされて、明かされた「時」がその姿を纏う「時」があるのです。


     ─────────────────

□ Tunes of the Day

□ Richard Devine / "Lipswitch"

Resource, Leak



□ Delerium

Desert



□ Zehavi & Rand

Paroxetine (Alucard's 'Dying in Your Arms' Remix)

ダイナミックな音使いとアトモスフィアの空間処理が
際立つ、2006年の現時点でのベストトラック。



□ Richard Devine

Lens, Align



_*


Delerium New Album in October.

2006-05-27 23:34:25 | delerium

□ Bill Leeb: Delerium album in October

>> http://www.releasemagazine.net/news.htm

Leeb also told me they were finishing up the new Delerium album, almost literally, as we were on the phone. He and Rhys have been working on it for some time, and he describes it as a more sophisticated sounding album than ever before. It's more in the vein of “Karma” than the latest pop oriented albums, and features big orchestrations, as well as guest vocals by Kristy Thirsk, Kirsty Hawkshaw, Jael, Medieval Baebes and Isabel Bayrakdarian.

ということで、順調にいけば、
デレリアムのニューアルバムが十月にリリース。
"KARMA"のようにソフィスティケイトされた音
ということで非常に楽しみです。
Release Magazineでは近日中に、Bill Leebに関して
更に詳しいリリース情報が掲載される予定。
FLAツアーについてはChris Petersonは
参加しないとのこと。

Enigmaのすぐ後だw(9月リリース)



□ 日焼け

外回り中にできた日焼けが痛いです。
焼けても黒くならない肌質なのですが、
代わりに赤くなって酔っ払いみたいに。。(涙



□ 『ダヴィンチコード』感想

昨日レイトショーで観てきました。
キリスト教批判の内容と思いきや、否バウアー。
詳しい感想はたぶん後日。最大の謎を解くヒントは
序盤、開始数分の間に隠されています!
あなたは気づくかな。。?
そうでなくても、最後のシーンで
謎が解ける演出は、もう胸がすくような感じ。
原作未読派の特権か(笑)


Hans Zimmer / "THE DA VINCI CODE"

2006-05-25 02:16:56 | music3
Davinci

□ Hans Zimmer / "The Da Vinci Code"

Poisoned Chalice
The Citrine Cross
Salvete  Virgines
CheValiers De Sangreal

Release Date; 17/05/2006
Label; Decca
Cat.No.; 985 4041
Format:1xCD

1.Dies Mercurii I Martius
2.L'esprit Des Gabriel
3.The Paschal Spiral
4.Fructus Gravis
5.Quodis Arcana
6.Malleus Maleficarum
7.Salvete Virgines
8.Daniel's 9th Cipher
9.Poisoned Chalice
10.The Citrine Cross
11.Rose Of Arimathea
12.Beneath Alrischa
13.Chevaliers De Sangreal
14.Kyrie For The Magdalene

ハンス・ジマーによる映画『ダ・ヴィンチ・コード』のフィルムスコア。彼の音楽作品はほぼ全て聴いてきましたが、今作は間違いなく集大成と呼べる作品。ジマーといえば、ニューエイジ、シンセサイザーミュージックに傾倒していた初期作品から、90年代中期にかけてアフリカン、ワールドミュージック、そしてゴスペル的要素をとり込み始め、2000年前後にはオーケストラとエレクトロニクスの融合した、ドラマチックでメロディアスなスコアリングを確立。そういった作品群の中でも共通して、ワーグナー的書法(時にはグレツキ)で混声合唱を駆使した荘厳なトラックも得意としてきたジマーですが、「ダ・ヴィンチ・コード」では、やや合唱のダイナミックレンジを抑制し、ルネサンス風ポリフォニーといった古楽的アプローチから、重厚、そしてモダンなオーケストレーションと、ミステリアス・タッチにエフェクト処理された、アンビンエントでダークな視覚感覚を掻き立てる楽曲を創造。

目立った特定のモチーフの多用は避け、様々なフレーズが闇から闇へと流れていく。一つの楽曲中でも、モダン・クラシックのミュージアムとも言うべき、淡光に照らし出された静謐な空間美を構築。そこでもやはりワーグナーの影響が色濃く見られます。私自身、ワグネリアン(ワーグナー狂)を自称するくらいなので共感できるのですが。。"Dies Mercurii I Martius"、"CheValiers De Sangreal"(聖杯の騎士)で聴けるメイン・モチーフと、その変奏である"Daniel's 9th Cipher"の後半部は、あきらかにワーグナーの『ローエングリン』『パルジファル』を意識したもので、この2作が両方とも映画との共通のテーマとなっている『聖杯』に縁のあることは言うまでもありません。とりわけローエングリンのモチーフと、そのフレーズの高揚の仕方にあからさまな相関を感じます。また、それがこの作品でいう「聖杯」の重要な真実に関わっているのかもしれません。(騎士であるローエングリンは「聖杯王パルジファルの息子」を名乗ります。)

劇中では使われないという、ジマーのオリジナルスコア"Salvete Virgines"は、正にリ・ルネサンスと呼べそうな古典奏法による声楽曲。中世ルネサンス様式による作曲を多く手掛けているリチャード・ハーヴィが書き下ろした"Kyrie For The Magdalene"も一つのハイライトです。

製作面では、まず合唱指揮に右腕ニック・グレニー=スミスを起用。そして、今やハリウッド系でこの手の『混声合唱』+『オーケストラ』な作品にはだいたいその手が掛っているとされているGavyn Wright(元Penguin Cafe Orchestra)やIsobel Griffithsといったプロフェッショナルが率いるソリスト達も積極的に起用しています。

ある意味、キリスト教へのアンチ・テーゼを投げかけるこの作品にあって、信仰を礎とした教会合唱が主役を張るという、必然の逆説的、背徳的現象。それはあたかも、その神聖で侵されざる絶対領域において引き裂かれようとする悲鳴となって、作品世界に暗く渦巻く暗号の居城に不協和音を響かせている。そんな印象を覚えました。


Paul Dresher

2006-05-24 00:32:34 | art music
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□ Paul Dresher / "Dark Blue Circumstance"

Double Ikat (Part One)

ポール・ドレッシャー。
ポスト・ミニマリスト、あるいはプレ・マキシマリストか、彼の音楽は、世界中の土着音楽を西欧的、更に言うとポスト・モダニズム影響下の汎音楽的書法の下に統合し、加えてエレクトロニクスを駆使して現代的なアプローチに一捻りを加えたもの。演劇、舞踏などの視覚的作品の委嘱が際立っています。この"Double Ikat"も1988-90年にかけて作曲されたダンスのための小品。

アヴァンギャルドの領域でキャリアを積んでいる名匠達の中にあって、彼は比較的若く、決してメジャーとは言えませんが、ロック・オペラ的手法や、ギターのテープループ作品といった実験的スタンスにかける鋭い感性とこだわりは突出していて、「やりつくされた」前衛音楽に対して、あくまで前衛として保守的方法論で前のめりになって展開させようとする気負いさえ感じます。

彼の声楽作品、たとえば"Night Songs"などにみられる古楽的テクストの基幹に敷かれたミニマル構造は、あきらかにスティーブ・ライヒのようなフレーズが転写・拡大されたテクスチャとは違って、もっと「内に向う」フラクタルに近い、クセナキスを思い出させるものであるし、彼自身が言うように、その音楽を一義にミニマルと括るには難しい、むしろインスタレーション的"Live"な感覚を喚起させるものです。



□ Tunes of the Day

□ Praise

Only You (Vocals by Miriam Stockley)



□ Solyma

Ad Me Veni



□ Solar Twins

Swayambhu



□ Orbital

One Perfect Sunrise (feat. Lisa Gerrard)



_*


In dich habe ich gehofft,Herr

2006-05-23 00:08:34 | music3

この世はわたしに欺き、仕掛けた
虚偽と捏造に満ちた、
多くの網とひそかな罠を。

──アダム・ロイスナーのコラール
『われ汝に希望を抱けり、主よ』(1533)より



小学生低学年の頃でしょうか。
友達がキリスト教系の学校に通っていたので、
良くそこで開かれるお泊り会に出席したものです。
日中から催し物をこなしながら教会の教義を体験し、
夜はキャンドルライトの灯の中で
聖書の物語を読み聞かせる。
2千年前の光景を子供なりに抱いた幻想は、
その夜の夢にまで膨らんだものでした。

考えてみれば、当時は宗教家として以上に
社会活動家としての影響力が高まっていた
イエスに対して、あえて神格化を計ることで
民衆の眼を欺いて国家政治への批判から逸らし、
真の脅威であったイエス自身のアイデンティティまでを
抹殺して成り立ったキリスト教が、芸術や科学をはじめ、
今日の世界の文化の根幹を支えてきた
ダイナミクスなのだとすると、あらためて
人類の空虚さと軽薄さ、それと同時に、
過つことから得る力の偉大さに
打ちひしがれてしまいます。
私達が過去に生きた一人の人間に
何をしてしまったのか、その罪の呵責が、
彼らの遺した軌跡を崇高な光に照らすのです。

そんな人類の深層心理に訴求するものがあったのか、
ダン・ブラウンの小説を映画化した
『ダ・ヴィンチ コード』が米国で初日のチケット
売上げ33億円を計上(ボックスオフィス・モジョ調べ)。
内容はあくまでもトンデモめいた創作推理小説っぽくて
原作は未読ですが、私は寧ろ雰囲気やビジュアル
といった視覚的な刺激を期待して観ます。



□ Tunes of the Day 『星の音楽』

□ John Williams

Luke And Leia  (from "Star Wars:Return of the Jedi")

指揮:Varujan Kojian 演奏:ユタ交響楽団



□ Randy Edelman

To The Stars (from "Dragonheart")



□ Dennis McCarthy

Overture (from "Star Trek: Generations)

指揮:Frederic Talgorn 演奏:Royal Scottish National Orchestra



□ Ennio Morricone

Where? (from "Mission to Mars")


□ Hans Zimmer

The Journey Continues

映画『ダヴィンチコード』のスコア(近日レビュー予定)
も手掛けている御大Hans Zimmerが、1993年に
各地の民俗文化を扱ったテレビシリーズ
「Millennium:Tribal Wisdom and the Modern World」に
提供したサウンドトラック。同時期に製作された
「ライオンキング」と同じフレーズが聴かれます。


皇帝ペンギン

2006-05-19 00:34:33 | music3

──ある日、全てが真っ白に覆われた。
多くの生き物は逃げたが、彼らの先祖はここに残った。
氷だけの世界で生きることが、どんなにつらくても。

Empereur_1

I want to live in paradise
I want to live in the south
I want to live in paradise
At the south of the earth tonight.

               ──エミリー・シモン 「真っ白な世界」

□ 『皇帝ペンギン』

2005年 フランス
上映時間:86分
原題:"LA MARCHE DE L'EMPEREUR"
監督:Luc Jacquet
音楽:Emilie Simon

ロケに13ヶ月間を費やした、南極に生きる皇帝ペンギン達の“愛”を描くドキュメンタリーフィルム。
説明おはり。
紋切り型のレビューは避けることにして、この手のフィルムに見慣れた者としては、編集も物語性もまずまず普通通りで、特に傑出したところが見出せないというのが率直な感想。とはいえ、そんな人間の意匠とは無関係に、モデルとなったペンギン達は実在し、今この瞬間も、その過酷な環境のなかで生き抜き、あるいは息絶えている。。そう思うと、スクリーンに踊る電子の陰影にも胸を打たれるものがあります。

やはり凡百のドキュメントと一線を画するのは、美麗で力強い、しかし嫌味のないカメラワークと、音響、音楽が一体となった映像の描写力。オープニングを流れる南極の壮麗な景色とEmilie Simonの透明で煌くような音楽が、この映画を悲壮ながら生命力に満ちた「映画」足らしめる大事な要素となっています。

結果的に辛口になりましたが、実を言うと、何故か私はこのオープニングからずっと目がうるうる(笑)ひとつがいのペンギン夫婦が卵を壊してしまい、外気にさらされた卵が罅割れてしまうシーンではものすごいショックを受け、ヒナペンギン(カワイイ!)が凍えてしまうところや、ヒナペンギンが鳥に食べられてしまうところや、ヒナペンギンの親ペンギンが食べられてしまったりヒナペンギンが....(以下略と、哀しいシーンばかりフックのように印象に残ってしまい、「何処がパラダイス!?」と、主題歌に苦言を呈したくもなりましたが、それでも「生きたい」と願う故に、哀しみ、奮い立ち、生を謳歌する「皇帝の行進」に、最後には、共に地球上で雄雄しく生きる同胞として誇らしくシンパシーを感じるに至ったのでありました。

日本版イメージソングのCHARAの曲“光の庭”が思いの外(かなり)良かったです。ヒナペンギンのアップで『きっとまた会える』というコピーもベタベタだぁーと思いつつズキューンとやられました。+。゜゜+(ノ□ヾ。)°+゜。+。日本のマーケティングもなかなかやるようになったな。。。

学生の頃までは、こういった単館系のアートフィルムにどっぷり浸かっていたのだけど、接点が少なくなってからというもの、この手のフィルムに対する感受性が以前とはちょっと変化したような気がします。より感情的に反応するようになったのかな?フランスのオーベルニュ地方、クレルモンフェランでは毎年世界最大級のショートフィルム・フェスティバルがあるのですが、来年は行ってみたいです。これからは映画の作り方自体が非常にパーソナルな形になっていく時代。私も機会があればいつかは。。。という気持ちをひっそりと秘めつつ。。。

http://www.clermont-filmfest.com/



□ Tunes of the Day

□ 土井 宏紀 / "地球大進化"

地球大進化(ファースト・デモバージョン)
探求 ~古代~
あたらしい生命



□ Love Spirals Downwards / "Ever"

Above the Lone



□ Chimera / "Earth Loop"

Lately
All I Need



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Norwegian Forest Cat.

2006-05-17 02:06:22 | 日記・エッセイ・コラム

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□ 「猫のフォト百科 2006」Gakken Mook \1,470

ノルウェージャン・フォレスト・キャットに夢中。
表紙のネコもそれで、名前は「桜姫」。
フサフサした見た目の可愛らしさとは裏腹に、
かなり強靭な身体が特徴だそう。
ノルウェーでは最も親しまれている純血種で、
現地では北欧神話の女神フレイアの車を
引いていたのがこの猫だとされています。(猫車?)
あーもう、掃除が大変そうだけどカワイイ!!
モフモフしたい!!!(壊)



2週間前に好みの色が無くて取り寄せた
ダメージジーンズがやっと届いた。
本当は先週着ていくあてがあったのに。。(涙
基本的にデザイナーズ・ブランドを
ミックスして着ていると、シャツは買えても
パンツが揃わない、靴はあっても
合わせるベルトがなかなか見つからない、
なんてことが良くありますよねー。
特定のショップでトータルコーディネイトできたら
楽なんですが、カタログ通りってつまらないし。
そのお店ではけっこう高額な買い物をしたので、
オーナー直筆の謝罪の手紙が。。
何度も催促してごめんなさい。。。(-_-;



□ Tunes of the Day

□ Hatfield and the North

Fitter Stoke Has a Bath

70年代カンタベリー・サウンドの名曲。


_*


Enigma / The 6th Album.

2006-05-15 23:54:14 | music3

□ Enigma 6 Released in September 2006

>> http://www.enigmamusic.com/news/news.html

2006年9月にEnigmaの六作目アルバムを発表すると
クレトゥが以前から公表していましたが、
Virginに確認がとれたようです。

・ New Single Release >> 9月上旬
・ New Album Release >> 9月末

ということで、今のところ意外と近い時期に
発売が予定されています。延期は恒例だけど。。
このタイミングでニューシングルを出すということは、
"Hello & Welcome"はほんとうに番外編だったのかも。
近い内にタイトル等が公開されるとのこと。


Shameless.

2006-05-10 19:42:20 | 日記・エッセイ・コラム


恋愛において、相手に「恥ずべき行為をした」と一方的に罪悪感を植え付けて逃げ切るやり方は往々にして諮られる。他愛のないすれ違い、コミュニケーションの齟齬、沈黙。とっかかりはなんでもいい。自分が悪者になりたくなければ、なんだって都合よく解釈できる。その誘惑を毅然と斥けるのは難しい #AIart


(10.05.2023.)

By Your Side.

2006-05-10 01:24:04 | music3
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(IXY DIGITAL L2; Exp.±0; ISO 200; AWB; Evaluative.)

私がその中から生まれてきた闇よ
私はお前を焔よりも愛する
焔は世界を限って
或る範囲のためにだけ輝いているが
その外では何ものをも焔を知ってはいないのだ

けれども闇はすべてを抱いている
いろいろなものの姿や 焔や 動物や 私を
闇は人々やもろもろの力を
自分の中に引き入れている
もしかしたら 一つの大きな力が
私の隣で動いているかも知れないのだ

私は夜々を信じる

────リルケ 『時祷集』



□ Tunes of the Day

□ Spooky

Belong (Echospace Mix)



□ Zehavi & Rand

Paroxetine (Hydroid's ‘Just Chillin’Remix)

HydroidによるEnigma系リミックス。



□ Space Manoeuvres

Zone Two (Benz & MD's Aurium Mix)

繊細でマイルドなビートワークと
アトモスフェリックなサウンドによる
精彩な曲構築を持ち味とする
Benz & MDの最新リミックス。


Gabriel & Dresden / Debut Artist Album

2006-05-09 22:09:33 | music3
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□ Gabriel & Dresden / Debut Artist Album

>> http://www.gabrielanddresden.com/
>> http://www.soundmail.org/gabrielanddresden(試聴)

Release Date; 29/05/2006
Label; Organized Nature
Cat.No.;ORGNCD001
Format; CD

Gabriel & Dresden待望のアーティストアルバム。
詳細はまだ謎に包まれていますが、試聴する限り、
彼ら独自のファンキッシュなプロッグ作品の
集大成であることは間違いなさそう。


Banco de Gaia / "Farewell Ferengistan"

2006-05-09 00:02:02 | music3
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□ Banco de Gaia / "Farewell Ferengistan"

>> http://www.banco.co.uk/releases/farewell_ferengistan/
>> Audio Preview (ハイライト試聴)

Release Date; 12/06/2006
Label; Disco Gecko
Cat.No.; (none)
Format; 1xCD

>> Tracklisting

Farewell Ferengistan
Ynys Elen
Chingiz
Kara Kum
The Harmonious G8
Saturn Return
Flow My Dreams, The Android Wept
White Man's Burden
We All Know The Truth (You Have God)

Banco De Gaia=Toby Marksの最新作"Farewell Ferengistan"(さよならフェレンギスタン(=中欧))は、かつてチベットに取材した"Last Train to Lhasa"時代のアンダーグラウンド精神と、グローバリズムへの強い批判さえ感じるアーティスト性の高い作品となりそうです。
印象としては初期のディープ・フォレストをも喚起させる、非常にメロウでセンチメンタルなニューエイジサウンドも展開。一方でトライバル・ビートとダンス・ビート、サンプリング・ヴォイスに覗える尖ったメッセージ性など、Banco独特の節回しは未だ健在で、ここに来て、1999年の"The Magical Sounds of Banco de Gaia"以降の作品は少し技巧に走りすぎていたのではないか、とさえ思わせます。


Kettel / "My Dogan"

2006-05-08 01:17:34 | music2
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□ Kettel / "My Dogan"

>> http://www.sendingorbs.com/content/artists/kettel/mydogan

halthim
my dogan

Release date:  29/05/2006
Label:  Sending Orbs
Catalog Number:  SO 006
Format:  CD

鬼才Reimer Eisingのニューアルバムについて少しづつ情報が出てきました。名作"Volleyed Iron"のアンビエント/アートウェイヴ路線も引き継ぎつつ、彼の本分である透明感溢れるIDM作品へと立ち帰っているようです。
とにかく美し過ぎます。
"Volleyed Iron"で見せた悪夢のようなダークさは陰に潜めているものの、独特で最先端のセンスを感じさせるエレクトロニックなリズムワークに、これまで見たこともないような超幻視的光景が垣間見えるような、新しい感覚を開拓される作品となっています。手元に届いたら改めてレビューします。