lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

淡光

2007-04-30 06:34:42 | music4
Ship
(IXY DIGITAL L2; Shutter Speed.6"; ISO 50; AWB; Evaluative.)



□ Tune of the Day

□ Elvis Costello with Brian Eno

My Dark Life





ゴールデンウィーク、皆さん如何お過ごしでしょうか。
私は地元でお花見をして今週も朝帰り。
mixiでは先に公開していますが、
お花見日記は明日以降書き上げます。
眠い。。おやすみ。。。

Exit


Kosheen / "Damage"

2007-04-27 02:59:30 | music4
Damage



□ kosheen : damage

Damage
Thief

Release Date; 23/03/2007
Label; Moksha Recordings
Cat. No.; MOKSHALP04CD
Format: 1xCD

>> http://www.kosheen.com/

>> tracklisting.

1. Damage
2.Overkill
3. Like A Book
4. Same Ground Again
5. Guilty
6. Chances
7. Out OF This World
8. Wish You Were Here
9. Thief
10. Under Fire
11. Not Enough Love
12. Cruel Heart
13. Marching Orders
14. Your Life


Markee Substance、Darren Decoder、そしてヴォーカルのSian Evansがブリストルを拠点に展開するトリオ、Kosheenの3rdアルバム。えーと。。。


カッコイイ!!


思わず叫んでしまいました。
彼らの作風を鮮烈に印象づけたデビューアルバム、"Resist"のDrum'n Base色はほぼ払拭され、前作"kokopeli"のダークさと棘を受け継ぎつつ、更に荒々しく"Damage"を刻んだ、腹の底から突き上げるような一枚。男前な美女(笑)、Sianのソウルフルなヴォーカルに引けを取らず、ギターだけでなくシンセサイザーまでもがスピリチュアルに叫び上げる力強さ。いまや決して新しい音ではなく、サウンドの作り込みも粗いのですが、要所要所ではトリップホップ的なギミックを効かせてくるし、それが決して小手先の技巧に走った音遊びではなく、効果的に聴覚を突き刺してくるのに痺れます。

"Damage"や"Your Life"など、重厚なシンセストリングスで仰々しく聴かせるものや、中盤にかけて刺々しく歌い上げるアイロニカルな曲調も続くのですが、やはりシングルカットされた"Overkill"や"Guilty"に代表される、ロック調に突き抜けていく尖ったトラックが秀逸。それでいて、パッドやサウンドエフェクトの効かせどころの美味しいエッセンスを知り尽くしていて、派手さの中にも下手な外しがない。大音量での視聴に適していて野外向けなので、春~夏にかけてドライブ時のお世話になりそうです。


で、毎度のことながらジャケット・アートのセンスが素晴らしいですね。"Resist"では、絶滅した動物の剥製風の絵、"kokopeli"は気高いインディアン、そして今回は....

現在彼らは欧州各国を股にかけた"Damage"ライブツアーを敢行中。また、"overkill"のリミックス・コンペティションも開催されています。


*************************************************************

Damage.

Don't lose your head
I know the damage has been done
I know that I was in the wrong
I should have told you

What can I say?
It has probably been said
you probably wish that I was dead
and I dont blame you

You won't believe me, but okay
it wasn't meant to be this way
but at the end of the day
I still love you

I'll walk away so dry your eyes
can I just apologize?
I know I've hurt you
I didnt mean to

Look at the damage we have done
Look at the damage
I thought you were the one
Look at the damage

Look at the damage we have done
broken dreams and shattered love
What can we salvage?
look at the damage

To tell the truth
this didn't happen overnight
just like we lost the will to fight
about a year ago

Just got too familiar
and started living seperate lives
we wanted different things
and didn't communicate - 'till it was too late

You drifted further from my mind
we were so easily untied
its unbelieveable

Don't be unkind you'll come undone
you're still a child at 21
so go ahead - find someone
who really needs you

Look at the damage we have done
Look at the damage
I thought you were the one
Look at the damage

Look at the damage we have done
broken dreams and shattered love
What can we salvage?
look at the damage.

***************************************************

しっかりして
そう ダメージは深いようね
間違っていたのかもしれない
でも言っておくべきだった

何て言ったらいいのか
それはきっと何度も口にしていること
わたしなんて死ねば良いのにって たぶん
あなたが思ってても責めたりしないわ

信じなくてもOK
なるようにしかならなかったのよ
だけど結局こういうことなの
あなたのことを、まだ愛してる


すぐに居なくなるから そう、泣かないで
謝ってもいい?
あなたを傷付けてしまったみたい
そんなつもりじゃなかったのに


ほら、私たちが刻んだ傷を見て
傷を見るの
あなたこそはって思っていたのに
ほら、この傷を見て

私たちが刻んだのよ
壊れた夢に 砕けた愛
どうしたら私たち 救われるの?
この傷を見てよ


本当言うと
こんなの突然のことじゃない
一年近くも前から
私たちまるで抜け殻だった

あまりにも近づき過ぎて
離ればなれになって
こんなはずじゃなかったのに
でも切り出せなかった
こんなになってしまうまで

遠く離れたあなたの心
解けるのは いとも容易い
ほんと信じられない

取り乱しちゃダメよ
21なんてまだまだ子供ね
さぁもう行って
良い人見つけるのよ
本当にあなたを必要としてる人を


ほら、私たちが刻んだ傷を見て
傷を見るの
あなたこそはって思っていたのに
ほら、この傷を見て

私たちが刻んだのよ
壊れた夢に 砕けた愛
どうしたら私たち 救われるの?
この傷を見てよ


Ran Slavin / "The Wayward Regional Transmissions"

2007-04-25 18:20:35 | art music
The_wayward_regional_transmissions


□ Ran Slavin / "The Wayward Regional Transmissions"

Kiosk in Furadis
DAT Beats

Release Date; 13/04/2007
Label; Crónica
Cat.No.; Crónica 028~2007
Format: 1xCD

>> http://www.ranslavin.com/
>> http://www.cronicaelectronica.org/
>> http://www.materiaprima.pt/+++/


>> tracklisting

1. Village
2. Wayward Initial
3. Jericho 6AM
4. Shelters and Peace
5. DAT Beats
6. The Silence
7. Kiosk in Furadis
8. Hagalil

Ahura Ozeri: Bulbultarang on Village, Wayward Initial, The Silence and Hagalil.
Moshe Eliahu: Ud on Jericho 6AM.
Mastered and designed by MCarvalhais.
Played, arranged and produced by Ran Slavin.


『デジタルな音響に溶け込んだ伝統音楽の色調。音と響きを自在なアプローチで構築し、コンテクストに従えることで、大気の下でジオグラフィックに混在する領界のコントラストを暈し、ユートピアへと変えてしまうだろう。』 -Crónica.


イスラエル、Tel Aviv在住のヴィジュアル/オーディオ・アーティストで、実験的な映像-音響作品を多く手掛けるRan Slavin。ポルトガルのエクスペリメンタル・レーベル、Crónicaからリリースする最新アルバムです。前作"Insomniac City"はドイツのMille Plateauxから、過去にも多くのCD、DVD作品を、ベルギーのSubrosa、本国イスラエルのAK Duckなどからリリースしてきた他、ギャラリーやライブも頻繁に展開し、ワールド・ワイドにアート活動を行っています。

『オリエンタル・アブストラクト・ミュージック』という紹介にある通り、その作風はイスラエルの哀歌や伝承歌といった土着音楽を、デジタル・プロセッシングやグリッチでドープにアレンジしたもの。今作では、イスラエル独自の音楽文化であるMizrahi(アラビア音楽と地中海音楽の混成型流行歌)を取り込んでおり、そのジャンルでは初の女性奏者だというAhuva Ozeriが、彼のスタジオで BulbulTarang (ブルブルタラング=大正琴)を演奏しています。アルバムは総じて、イスラエルの空気感を漂わせる、街の何処かから聴こえてくるフォークロアが、電子変換によって時空間の結晶に凝縮されて、交雑し、刻まれていくようなサウンドスケープ。それほど楽曲然とはしていません。


反面、視覚性は非常に強く、彼がヴィジュアル・アーティストとしても評価されていることが端的に窺えるのが、"the Silence"。これは世界最大のショートフィルム映画祭が開かれることでも有名な、フランスのClermont-Ferrand(クレルモンフェラン)における"VIDEOFORMES 07"に出展されたもので、フィールドレコーディングされた中東の街の環境音が、電子音やグリッチ、民族音楽が何層にも重なったレイヤーに分断されてモーフィングしていくような印象。

映像作品の多くはhttp://www.ranslavin.com/video.htmlにて視聴できます。その作風は様々ですが、パノラミックな画像の高速なカットアップ/コラージュからスクラッチ、フォーカスという基本的な操作、デジタル・ペイントによる装飾や、シュールな絵画性を持つモーション、インターフェース様な記号の配置を、空間的な音像とサラウンドにシンクロさせるという手法。巨視/微視感覚を併せ持ち、五感に響くものが大きく、インテリジェンスを感じさせます。


カオスの縁で [at the Edge of Chaos] - 2.0.1

2007-04-22 20:06:47 | music4
Class4_1Shell
(左:一次元セル・オートマトン ルール30 Class4. - Wikipediaより引用)

中学生の頃、初めてフラクタル幾何学に関する書籍を読んで、ある種の啓示を受けました。それからしばらくの間、その本で紹介されていた自己相似図形のフラクタル次元の計算方法で、色んな物の次元を計って遊んでいた時期があります。今思えば、あの頃の経験が現在の自分の物事の考え方を大きく規定してしまったような気がします。。

計算の仕方は至って簡単。

ある図形が自分と同じ形状の図形を最小単位として、M個の組み合わせで再現可能であり、かつその最小単位が元の図形の1/Nの縮小ならば、相似次元は[logM/logN]で計算されます。

例えば正三角形や正四角形は、その2分の1(1/2)の大きさの正三角形と正四角形を四つ組み合わせて再現できるので、[log4/log2=2]で2次元。立方体は縮尺2分の1の立方体8個で再現できるので、[log8/log2=3]で3次元となります。

このような自己相似形のうち、(追記:自己相似でないフラクタルもあり、その定義は曖昧。一般にハウスドルフ次元>位相次元の場合であり、完全な自己相似形はミンコフスキー次元と等しくなる。)相似次元が整数にならないものが一般的にフラクタル図形と呼ばれます。自然界に見られる形状(*木の枝の分かれ方、氷の結晶、貝殻の模様など。星や惑星が、現時点にあって概して球形(私たちにとって)を取るのもそう)の多くはこのパターンをとります。目に見える形だけでなく、動的なパターンも同様に記述可能です。(ex.最も有名なマンデルブロ集合は、f(z)=Z^2+C {* z=x+yi,C=a+bi,これを展開して実数部と虚数部をそれぞれZx、Zy軸にとる。Cは複素数パラメータ}という式の、複素数平面上での反復写像の描画プロセスとして顕現します。色分けされた領域は計算回数、無限大への発散速度を各境界毎に表現したもの。)

自然界におけるフラクタル構造の現出は、効率性という観点から、その出自とする見方が強いですが、私はその立場をとりません。効率的かどうかの評価は、実現された世界におけるパースペクティブが後付けで行っているに過ぎず、自然がその形を「選択」するのではありえない。環境に適合するというプロセスではなく、環境との共変位の中で必然的にそうなったはずです。(*これは捉え方の問題で、形が「効率性を求めた結果」なのではなく、効率性のある形状が確率的に分布する{効率的な形が、ある割合で系統的に現出するプロセスが繋がる[ex.環境に適応しやすい遺伝情報の繰り込み等]}とまで断らないと、認識に紛れが生じる為。)

これはフラクタル幾何学のほんの触りでしかないのですが、ここで踏み込んで考えてみると、宇宙になぜ「形」があるのが不思議に思えてきませんか?「形」は静的に「そこにある」のではなく、ある種のアルゴリズムに基づいて絶えず「そこに」生成されているのではないかという、極めて量子力学に近い考えに繋がることを、子供ながらに感じたことがあります。(*認識的に分類可能な規則性が混在するとしても、自然がある動的アルゴリズムを内包するなら、いくつかの数学的挙動をトレースするのは必然とも取れる。)そして現在においても、最先端の複雑系研究が向かい合っているのは正にそういうことで、わたしたちは未だ答えとは遠いところに居るんですよね。


もう一つ。
ある島の王様が、巨人と小人、そして普通の身長の人間の三人それぞれに海岸線の長さを測量させたら、小人の測った海岸線が最も長くなるという結果が得られたと言う例え話があります。フラクタルな図形は、その外縁に襞を持つため、測量者の歩幅が狭ければ狭い程、海岸線は長くなるのです(有限の境界に無限を織り込んでいる)。これは、測る人にとって意味を持つ「有効な長さ(襞を飛び越えてしまう)」が、社会的ネットワークで共有されている「自然界の認識」だということを思いださせてくれます。(*言語や図、音声といった、人間が人間との認識を共有するために外界に刻む記号は、信号の振る舞いをグリッドに沿って制御するための『マーカー』のようなものです。)

私が「パラダイム」より「パースペクティブ」という表現を好む理由もここにあります。つまり、人間の感覚が捉える宇宙は、離在する要素を繋ぐ連続面にあり、その外にあるのが「リアプノフ時間系」だと定義できる可能性もあるかもしれません。「誰にとってのカオスなのか?誰にとってのオーダーなのか?」ここが重要なのです。

生命現象は、秩序とカオスが混ざり合った状態の中で、その境界に挟まれた「カオスの縁」で顕現されているものだという認識があります。この状態は、計算理論的にはセル・オートマトンのクラス4(Stephen Wolframによる分類)で観測されます。(ごく単純な原理の差異が、特定の条件下での振る舞いと相を決定する。)人工生命研究において、カオスの縁にある領域は、相の中において計算密度が非常に高くなっていると帰納的に立証できることから、わたしたちの意識を生む「脳」も、秩序からカオスへと向かうポテンシャルの中で相転移的に「個体」を媒介している機関ではないかなーと考えられます。

そのうち、人間の認識の飛躍によって、「複雑系」を「複雑系」として捉えられなくなるパースペクティブが生まれてくるかもしれません。私たちが探っているのは、全て私たち自身の振る舞いに関係のあること。人は人になりかわる存在でしかないように、そのとき人は、人ではなくなっているのかもしれません。


*・・・追記事項、加筆部位。

このエントリは、
段階的に加筆していくことを前提に書いたものです。


2007-04-22 15:46:08 | 日記・エッセイ・コラム
Myst
(IXY DIGITAL L2; Shutter Speed.4"; ISO 50; AWB; Evaluative.)



霧!
濃霧!!

昨日は一人バスケット(涙)で汗を流した後、
レイトショーで映画を見て来たのですが、その帰り、
あまりに深い霧で運転のリスクが高いと判断したので、
海岸に車を止めてウトウト。

辺りはみるみる黒い靄に覆われて、
波の音で辛うじて先が海だとわかるくらいに。
気付いたら2、3台の車がいつの間にか隣に並んでいました。
光の散乱でUFOみたいになった街灯の下を走り抜け、
午前4時に帰宅。チュンチュン。


『ブラッド・ダイヤモンド』を見てきました。
感想は.....映画として見る限りでは凄く「良かった」です。それ以外の部分については、にわかな覚悟では触れてはいけない感じがするので、そのメッセージ性だけを受け止めるだけで、ここでの言及は控えておきましょう。本筋はリベリア-シエラレオネ間で実際にあった『コンフリクト(紛争)・ダイアモンド(兵器を買う資金源になるダイヤ)』をめぐる事実をフィクションの人間模様に絡めて問題提起するというもの。


詳細な感想・レビューについては、↓の方のブログを
さくらの映画スイッチさん
かなり良くリサーチされてます。
映画のパンフレットより分かりやすいかもしれません。


ディカプリオ、演技が力み過ぎていて、感情移入がし難かった。。逆に最後まで客観的に観られたということを考えれば、それによって得られたものも大きいのかも。

彼は冒頭でRUFに政府軍の武器を売るのですが、物語中、最大の障害となり自分を苦しめるのが、自分で敵側に売ったその武器(手榴弾ランチャー?)だというところが象徴的な皮肉となっています。アクションシーンは非常にテンポが良くて、戦場の窮屈さを演出することで臨場感を高めています。RUFの襲撃シーン、車をバックさせてミサイルを避けたり、銃撃の雨を潜り抜けるシークエンスは、良くも悪くもエンターテイメント出来ているなぁという印象。

ジェニファー・コネリーを見たのは「フェノミナ」以来でしょうか。すっかりいい大人になったなぁ。。。大佐はアメンホテプに見えてしょうがなかったです。





「赤土はアフリカで流れた血なのだ。」というセリフ。これが『ブラッド・ダイヤモンド』と対になるモチーフとなります。人間の命を対価にした宝石。砂とダイヤ。

紛争ダイヤモンドに限らず、第三世界に関わる問題の多くは、『価値の非対称性』が招く悲劇だということ。紛争がダイヤの希少価値を高める為、その利害の一致からあえて内戦を長引かせてダイヤを高く売りつける人々。違法性があると知りつつ、ダイヤの流出によって価値が低下することを恐れて買い受けるバイヤー。その構造を堅固に保持しているのが、他ならぬ消費者の需要。

ジャーナリストがアフリカの惨状について、いくら写真と美文で飾っても、それは「上辺だけの情報」でしかなくて、「決定的な事実」を突きつけなければ世界は変わらない。これはジェニファー・コネリー演じる女性記者の言葉ですが、『ブラッド・ダイヤモンド』という映画への自己言及でもあります。あくまでフィクションと観るか、寓話と知りつつ内省するか、しかし監督が観客に投げかける最後の一文、

「ブラッド・ダイヤモンドをなくすのは消費者です。」

これが、この問題の普遍性を何よりも物語っているのです。

私たちが日常生活の中で、何かの節にちょっとでも罪悪感や痛みでも感じられるようになっていたら、少しずつ世界は変わっているのかもしれません。

車を使用するのはなるべく控えよう。。。




さておき、
『パイレーツ・オブ・カリビアン - ワールド・エンド』の予告、
凄く面白そうだった!(゜∀゜)=3
怒濤の展開になりそうですね。
海賊vs幽霊船vs英国艦隊の三つ巴?
血沸き肉踊る予告編(笑)は何年ぶりだろう。。。
でも大ダコは出てこないのかな(´・ω・`)?






□ Tunes of the Day

□ Lene Marlin

Unforgivable Sinner

ノルウェーのトップシンガー、Lene Marlinの鮮烈なデビュー曲。
直訳すると『許しがたき咎人』でしょうか。
(「天使のように・・・」という邦題があるそうです。)


andreas bertilsson / "Paramount"

2007-04-21 18:08:34 | art music
Paramount2



□ Andreas Bertilsson / "Paramount"

Movement I (Plains of the Buffalo)

Release Date; 05/ March/2007
Label; komplott
Cat.No.; escudre08
Format: 1xCD

>> http://www.andreasbertilsson.com/
>> http://www.komplott.com/catalogue/catalogue.php?catnr=escudre08

>> tracklisting.

1. Movement I (Plains of the Buffalo) 9:50
2 . Movement II (Riding the Beast) 10:50
3 . Movement III (A Moth to the Flame) 9:20


スウェーデン出身の音響アーティスト、Andreas Bertilsson (a.k.a. Son of Clay)がリリースの拠点とする、ドイツのエレクトロニカ・レーベルkomplottからの最新アルバム。データの損傷やプロットの白紙化などの紆余曲折を経て、完成までに三段階の大きな再構成を要した渾身のEP。

フィールド・レコーディングした環境音(水の跳ねる音、鳥・動物の鳴き声、何かが割れる音、戸の軋む音etc...)、パーカッション等の楽器音のインプロヴィゼーション、様々な音素のデジタル変換を一つの楽曲の大きなうねりの中に融合。狂気さえ漂う幽玄なアトモスフィアを構築しています。

作曲に行き詰まったAndreasは、一度ノートを破棄し、もっと自由で率直な感覚に基づき、トポグラフィックな記譜法で楽曲のアウトラインを完成させたそうです。作品の最後の録音に訪れた田舎の家では、作業が進むにつれて、謎の足音が鳴ったり、突然ドアが開くと言った怪現象が起こるようになったとのこと。そして、この音源には、彼が録音していなかったはずのEVP(Electronic Voice Phenomena:電子音声現象)が収録されているそうです。(EVPの原因については、未だ決定的な科学的説明がなされておらず、霊現象と関連づけられています)

三曲目のコーラスの導入時には私も一瞬、気が触れそうになるようなザワついた感覚を覚えてしまいましたが、彼も同様の精神状態で家を離れ、スタジオで仕上げにあたったとか。ここまで気色悪いリアルな空気感に満ちた楽曲が出来上がったのも、その製作環境に拠るところが大きいのでしょう。


tuning bird.

2007-04-19 18:33:25 | Science
Tuningbird
(IXY DIGITAL L2; Exp.±0; ISO Auto; AWB; Evaluative.)



□ 宇宙の最後を見る方法 - How-To:Seeing the End of Time.

「ブラックホールに落下する。」

・・・その筋では割りと有名な理論。
ブラックホールに落下した物体は、その外縁であるシュヴァルツシルト面(the Schwarzschild surface:[event-horizon])で永遠に時間を凍結させてしまいます。この「永遠に凍結した時間」は、逆に言い換えれば、ブラックホール外の全時間経過を転写します。外から見ると止まったままということは、中から見ると、外に存在していた時間の流れが一点に収束するということなのです。(但し、面上の観察者の実在は、空間短縮によって極限まで薄膜化し、観察者にとって一瞬で終わる。) 

発想を転ずると、事象の地平面は常に宇宙の全時間を上映しているということですよね。「どの時点においても終わっている」のに、「何時飛び込んでも」途中からラストシーンまでを見ることが出来るのです。(『見る』としなくても、観察者の存在-質量が光速で空間に及ぼす作用と言い換えても良い。)一実在の時空間に占める局在性、相対性は、あらゆる質点に及ぶ相互作用に対して固有の状態を生み出します。私たち人間が時間を捉える意識とは何か。それは空間上にバラついた関係性に働くダイナミクスだということが顕著に分かる例です。



□ Clip.

量子力学:局所性か、非局所性か
Quantum mechanics: To be or not to be local pp866 - 867
The experimental violation of mathematical relations known as Bell's inequalities sounded the death-knell of Einstein's idea of 'local realism' in quantum mechanics. But which concept, locality or realism, is the problem?

Alain Aspect
10.1038/446866a
http://www.nature.com/nature/journal/v446/n7138/full/446866a.html

日本語訳文一部転載 : Nature asia-pacific

ベルの定理によると、実在論と局所性(局所的な事象は、空間的に離れた領域の作用によって影響されないことを意味する)を同時に仮定する理論に基づく理論はどのようなものであれ、何らかの量子予測と矛盾する。(中略)したがって、物理的実在論を根本概念として維持するには、局所性を否定する「幽霊のような」作用を導入しなければならない。(中略)そのような非局所的実在論のうちの主要でかなり妥当性の高い理論が、観測されている量子相関と矛盾することが示された。(将来的には)実在性に関する記述の一部を放棄しなければならないだろう。





神経生物学:正義が気持ちいいわけ
Neurobiology: Feeling right about doing right pp865 - 866
Reason and emotion come into conflict in making all kinds of judgements. Results of work with brain-damaged patients constitute one line of evidence that the emotional component is not to be dismissed.

Deborah Talmi and Chris Frith
10.1038/446865a
http://www.nature.com/nature/journal/v446/n7138/full/446865a.html

脳の腹内側前頭前皮質の損傷から、情緒欠損のある患者たちに心理テストを行った結果、正常な人に比べて道徳的判断がより「功利主義」に偏るという現象が見られたという内容。

脳科学的視野に限定しなくても、道徳、良識、規範というものが社会的、生物学的ネットワークにおいてどう定義され、個体の振る舞いに還元されているかという視点からも興味深いものがあります。道徳的行為、あるいは対極の背徳的行為であれ、行為の際には行為者に及ぶ身体刺激が併存、または動機となってフィードバックが起きる。すなわち、人間の築く「規範の縁」において、その内に留まり構造を保持するか、逸脱してしまうかの狭間において、大きな負荷を伴うある種のダイナミクスが働いているような気がします。個体が外れるということは、ネットワーク全体が変位するということ。快楽だからするのか、したから快楽なのか。それらの差異は、自らの振る舞いを鏡に映すかどうかという違いに等しい。


Fauxliage (Delerium + Leigh Nash) Coming Soon! and New Kristy Thirsk Track.

2007-04-18 08:16:59 | delerium
□ Fauxliage - Debut Album available soon
- and the First single will be released in June.

>> www.myspace.com/djmikehiratzka


Deleriumこと、Bill LeebとRhys Fulberが、ヴォーカルにLeigh Nashをフィーチャーした新ユニット、"Fauxliage"のアルバムが完成間近、シングルが6月に発売を予定されているとのこと。

add Productionに参加しているDJ Hiratzkaによると、彼が手掛けた"All the Word"、"Rafe"の2曲は6月に発売されているファーストシングルに収録される予定。彼の手元には"Fauxliage"のアルバム・コピーが既に届いているそうです。"The album sounds amazing"とのことで、期待していいんでしょうか。

※・・・Fauxliageは、昨年発売されたDeleriumのLatest Album、"Nuages Du Monde"の発売前から結成が表明され、長くその動向と進捗状況の情報が待たれていました。



□ DJ Mike Hiratzka feat.Kristy Thirsk / "Overkill"

DJ Mike Hiratzkaの曲は上記myspaceで聴ける通り、Female Vocalやヴォコーダーヴォイスをフィーチャーした浮遊感溢れるethereal+ambientライクのChillout/エレクトロニカ・ポップで、新曲"Overkill"はKristy Thirskがヴォーカルを取っています。メランコリックかつ都市感覚溢れるフックの効いたトラックに、クリスティの透明な声が潤いを与えています。

>> http://www.mikehiratzka.com/


また、Kristy Thirskは他に、Carmen Rizzo、Tom Russoとも製作をした模様。そして、これはまだウワサの域を出ていないとのことですが、秋にはDeleriumのTourがあるかもしれない、ということでした。

>> http://www.myspace.com/kristythirsk


Depth.

2007-04-16 07:07:13 | music4
Liquidcoil(IXY DIGITAL L2; ISO Auto; Exp.±0; AWB; Evaluative.)




□ Tunes of the Day

□ Gill Norris

Forme (Jesse Somfay's will of the wisp remix)


□ Leama & Moor

Distance Between Us (Gill Norris Mix)


医者になった為、惜しまれながらシーンの一線を退いたジーニアス、Gill NorrisことGwill Morris。(つい最近復帰して、様々なオファーを受けているそうです。)ベル音の有機的なコラージュが印象的な名曲"Forme"は、プロッグからテックハウス、エレクトロニカなど、ジャンルの垣根を超えた人気を誇り、2007年版リミックスには、ShilohやMicah、そしてLeama & Moorなどが参加しています。

特筆すべきは、フィードバック・ノイズの多層的なレイヤーで、暗黒の淵を漂うようなディープなアトモスフィアを構築した、Jesse Somfayによるアンチ・クラブダンスなリミックス。カナダ在住の19歳ということで、James HoldenやGwillと同様に天才の呼び声高いDJです。

http://www.jessesomfay.com/


一方、"Forme"のリミックスでは、正に優等生的でスタイリッシュなアレンジを施したLeama & Moor (Andy Moor)の新曲、"Distance Between Us (feat. Rushmore)"では、お返しに(?)Gill Norrisがリミックスを提供。"Forme"と同じ生音によるコンクレートが耳に優しいオーガニックなサウンドに仕上げています。


Sending the photon to the infinity.

2007-04-15 02:55:56 | Science
□ 光子を無限の彼方へ送る方法。

(´・ω・`)つ 『合わせ鏡』

光子は鏡と鏡像との距離を往復しながら、光速で鏡像を作り続けます。光源は鏡の外にしかないので、人の目には奥の方へ行くに従って暗くなっていくように見えるのですね。最奥の方は正に「真の闇」です。

でも明るさは失っても「形象」は保存されて伝達されます。「物質と光」は同一のものだということが良くわかりますね。


※実際に空間が生じているのではなく、
鏡の間を行き来する光自身に、
遠くまで照射されているような仮想的な
振る舞いが生じています。


>> http://mnemosyne.de-blog.jp/cast_ray_slide/2007/04/post_e968.html

信号の振る舞いが空間情報を定義するなら、
それは現実の「空間」と同義のような気もしますが。
光源のエネルギーを強化するということは、
より遠くへ情報を伝えるということでしかありません。



反射率による損失とか、
フレームの収束という要素もあるのでしょうけど。
鏡像は光の情報であり、「暗くなる」ということは、
情報が欠損していくということと同義でしかありません。

しかし、光源のエネルギーを強くすれば、
遠くの形象の情報が得られるということは
示唆的であるように思えます。


The Ritz-Carlton Tokyo 4.01.

2007-04-13 07:47:35 | ホテル
Ritzdining


>> http://www.ritzcarlton.co.jp/

遅くなりました。
色々と検閲事項もあって。。。
とりあえずホテルレビューを中心に日記に上げました。


リッツカールトンといえば、映画『心の旅(Regarding Henry)』で、ハリソン・フォードがレベッカ・ミラー演じる美人弁護士と不倫の逢い引きを約束していた場所として、物語上の重要なキーとなったことが未だに印象に残っているのですが、先日華々しくオープンしたばかりのこのホテルにも、アンティークで由緒ある雰囲気の中に、何処かそういう背徳的な艶やかさが感じられました。

都営大江戸線を降りて、地下で連結している東京ミッドタウンの人海をぜーぜーかきわけながら、地上に出て一番近いリッツカールトン裏口へ。チェックインは三時からですが、この忌々しい荷物だけでも預かってもらおうと進むと、裏口の見張り(?)に止められる。(宿泊客以外には一般公開前)事情を説明して、レセプションまでの道順を聞きますが。。迷った!!(ノд`)・。・。

フロント階まで直通のエレベータまでの道のりが心許なくなるくらい、曲がり角と分かれ道があるのです。ここでは滞在中に二回迷いました。ちなみに、正面入り口とこの裏口の他、Galleriaの脇をちょっと入ってまた戻る(駐車場と直通?)第三の入り口があり、こちらには見張りが立っていませんでした(笑)

閑話休題。

フロントで荷物を預けたい由を伝えると、部屋の準備が出来ているので、もう入室しても構わないとのこと!さすがリッツ!!(゜∀゜)=3このときまだ午後1時、つまり2時間もサービスしてもらったということです。ロビーに出ると、ダイナミックな数本の柱に圧倒されます。左手には滝のオブジェ。奥の方ではお金持ちそうな方々がくつろいでおられます。外人のスタッフさんが神経質そうに目を光らせておりました。

フロントから50階のデラックス・ルームに案内してくれた方は、部屋につくなり「冷たいものでも如何でしょう?」とか、「ワインじゃなくてもいいですか?」などとジョークも交えてもてなしてくれて、そしてグラスにコーラを注いで頂きました。。喉乾いてたんで。。。(-∀-;) 一応訊ねてみると、その人曰く、フィットネスクラブはほとんど外人の方しか利用しないので空いているとのこと。確かに、パークハイアットのプールもほとんど貸し切りだったなぁ。。

Ritzview
ビューは新宿方面、「あぁっ、パークタワーが見える!」などと一人で浮かれながら、とりあえず余った時間でインルーム・ダイニングを注文。先ほどの対応ですっかり気を良くしたのか、勢いデザートも頼んでしまいました。。まだまだメニューは充実してるとは言い難いですが、この後もスタッフ達の対応に感動することになります。

昨日のマンダリンで4回お風呂に入ったせいか、朝から頭の中に何か重いものがずっと居座っているような不快感が。どういう経緯でそういう話題になったのか覚えていませんが、ダイニングを運んできた女性スタッフの方に話したら、「後で頭痛薬を持ってきます!」ということに。オーダーしたのは子やぎのスパゲッティとタルトケーキ。ビバレッジのメニューが他にあることに気付かなかったので、水だけに。。。アホだ。

Ritzdesk
デスク。ぐちゃーーー。
部屋のデザインは、本当に由緒ある雰囲気の西欧風のクラシックかつシンプルなもので、絨毯がフカフカ!ルームサービスのテーブルの足の跡がガッツリ残りましたけど...。もっと驚きがあったのは、浴室のゴージャスさですね。このランクの部屋にしては、広さも質も上等だと思います。写真はもう少し後の方で.....

Ritzbed
ベッド。ぐちゃぁぁぁー。
いつも使った後ですみませんm(_ _)m

学習能力のない私は、昨日の今日なのに速攻シャワーを浴びて体調を悪化させた後、夕方の外出までに昼寝しようと、ルームサービスの食器を下げに来てもらいました。来たのはさっきとは違うお姉さん。しかしゲストの体調不良についての情報は良く伝わってるらしく、すかさず「さっきの者が来たがっていたのですが、他の部屋に当たってしまって・・・頭痛は大丈夫ですか?」のフォローにちょっと感動。(頭は大丈夫じゃないですが)実は決まり上、薬の類いは調達できなくなってしまったとのことで、薬局の場所を丁寧に教えて頂きました。その時に「風邪かも。」というと、その方が「空気の乾燥のせいかもしれませんねー。」と一言。このことで後でもう一つ感動が....

夕方からお花見をしようと六本木付近を散策。でも人!人!人!しかも風が強くてすぐに断念。ミッドタウン・ガーデンの桜並木と人工川、噴水は思ったよりこじんまりしてましたが、ブラブラ散歩するにはちょうど良い趣。多くの人が携帯で写メを撮る中、私はどうしてもカメラを構える気にはなれませんでした。。思い切ってガレリア散策もしましたが、これは独りでは辛い!右を見ても左を見てもカップル!回ってるうちに、周囲が華やぐほど涙目に(笑)

>> http://www.tokyo-midtown.com/jp/index.html

呼び物となっている「ツリーシャワー」(京都の音羽の滝がモチーフ)ですが、見た目はどうしてもオイル。一人で眺めながらベトベトしそうだなぁーとニヤニヤ。壁を伝う水や、竹やぶを模したオブジェなど、内部は見てて飽きさせない仕掛けが沢山。そのわりに構造も分かりやすくて、様々な高級店を冷やかしてきました。翌日は一年ぶりに六本木ヒルズも訪れたのですが、平日とは言え、その対照的な閑散ぶりと回り難さには辟易しましたね。。

そんなこんなで半泣きになりながら部屋に戻ると(そして迷う)、窓際に見慣れぬ筒状の物体が。そう、先ほどガレリアで見てきたばかりの輸入ものの加湿器でした。そばのテーブルには、「せめて喉を痛めないように(以下略)」のメモが。サインは最初にやってきたスタッフのものでした。(´;ω;`)ブワッ

使い方がわからない.....


Ritxnightview
夜景。遠くに見える新宿の高層ビル群が郷愁を誘います。でも夜景のインパクトで比べたら、パークハイアットのスイートやプールからの眺望に勝るものはないですね。古くなったとはいえ、完成されたサービスと、好奇心をくすぐる構造といったハード面でもまだまだ魅力のあるPHが、やはり根強い人気を保つのではないでしょうか。

珍妙なオブジェを通り抜けて、再び外出。コンビニで買った肉まんを頬張りながら、夜桜を見上げて檜町公園を散歩。純和風な庭園から臨んだミッドタウン・タワーのライト群は、闇の中で異様なほど巨大に聳えていました。


お待たせしました。
私が全裸で撮影したバスルームの写真をお楽しみください。

Ritzbath
正面。これ以上引けないので分かりにくいですが、もっと奥行きがあります。左にはバスタブ、右にはもう一つ洗面台があります。向かって左のガラス戸はトイレ。右はシャワーブース。バスタブからは丁度クロスする形でシャワーブースに入る形となります。背面にはオーナーズカフェ。真っ白な陶器のティーセットがあります。あ、部屋の全景撮り忘れた。。

Ritzbathleft2
向かって右側の洗面台。拡大鏡にライトが内蔵されています。
毛穴が!毛穴が目立つわ!!

Ritzbathleft
同上。タイマー撮影したけど、鏡の反射で私が映り込んでしまいました。もちろん全裸なのでレタッチで修正(苦笑)こういう鏡の反射を利用した複雑なシンメトリーは素敵ですよねー。

Ritzbathtab
バスタブ。バスアメニティは全てBVLGARIのもので、Teaパックのような入浴剤がありました。・・・何とも言えない香り。

Ritzbathshower
シャワーブース。磨りガラスなので、高級ホテルにありがちな、あけっぴろげな透明ガラスよりも恥じらいがあって上品です。でもある意味そういう淫靡さと極上のホスピタリティは表裏一体なのかもしれません。タオルが沢山置いてあって助かりました。ターンダウン・サービスに来たハウスキーパー達の話し声は少々気になりましたが。。


明け方になってようやく加湿器のスイッチ(本体と同色)を見つけ、バスローブのまま就寝。起きたらはだけまくり。昨日お世話になったので、In-Room Diningに和朝食を注文。ビバレッジでチョコレート・ドリンクも。今度も別の女性スタッフでしたが、ベルを鳴らされた時点で「全裸だった!」と気付き慌てて着替え(ぉぃ。その後片付けにきた人には、如何に自分が喜んだのかを、最初の担当の方の名前も指して、しっかり伝えました。色んな事情で雇用面が安定していないようだけど、あの子には頑張って欲しいなぁ。。

概ね満足したのですが、最後の最後、チェックアウト時にフロントが混雑。Express Check Outにすれば良かったと後悔。なにやらずーっとクレームを付けてるお客さんもいて、穏やかじゃありませんでした。結局30分近く待たされましたけど、男前のフロントが親身に謝罪してくれたので、さらっと水に。そうだよね、まだ開業したばかりだもんね。と頷き、最初に部屋に入れてくれた方にお礼を申し上げました。その後は3時まで荷物を預かってもらい、再びミッドタウン-六本木ヒルズを散策。賑わうミッドタウンを背に、名残惜しいまま帰路につきました。で、地下鉄乗り間違えました.....


奇蹟の作り方

2007-04-12 18:04:21 | Science
誰でも同じようなことを考えたことがあるかもしれません。

一億人が参加するジャンケン大会を開催したとします。
勝負は一度切り、トーナメント制とすると、
優勝者はジャンケンで一億人の中でただ一人、
一度も負けずに勝ち続けることになります。

重要なのは、時間を制限せずに、試行回数を無限とすると、この優勝者が「確実に生じる」ということ。(否、もしかしたら数学的には、規模によっては永遠に勝負が付かないリミットサイクルに陥ることがあるかもしれない)

逆に、この優勝者を作るには敗者の存在が不可欠です。両者は相補的な存在であり、必然の奇蹟が起きやすい事象(ジャンケンのどこかで負ける)を規定しているとも言えます。その大会の勝敗を記したトーナメント表、その一枚絵全体が、実現された奇蹟と等価なのですね。優勝という奇蹟を作り出すシステムを発生させるということは、試行者と観察者(=勝ち負けを評価するもの)の対称性の破れそのものと捉えることができます。

自然界で行われているサバイバルでは、その優勝者になれるかどうかということが個体にとって最も負荷の高いモチーフですが、個体の誰が優勝者になるかということは実は自然界にとって重要ではない。(固有の結果は生じても、それを評価するパースペクティブを規定できない)では一巡して、自然界そのものとして振る舞う私たちのアクティビティは何に由来するのか?それは現時点においてサバイバルが行われていなければならないという物理的な必然性なのです。


□ clip.

進化:人間にみられる平等主義という動機
Egalitarian motives in humans pp794 - 796

Participants in laboratory games are often willing to alter others' incomes at a cost to themselves, and this behaviour has the effect of promoting cooperation. What motivates this action is unclear: punishment and reward aimed at promoting cooperation cannot be distinguished from attempts to produce equality. To understand costly taking and costly giving, we create an experimental game that isolates egalitarian motives. The results show that subjects reduce and augment others' incomes, at a personal cost, even when there is no cooperative behaviour to be reinforced.

Furthermore, the size and frequency of income alterations are strongly influenced by inequality. Emotions towards top earners become increasingly negative as inequality increases, and those who express these emotions spend more to reduce above-average earners' incomes and to increase below-average earners' incomes. The results suggest that egalitarian motives affect income-altering behaviours, and may therefore be an important factor underlying the evolution of strong reciprocity and, hence, cooperation in humans.


Christopher T. Dawes et al.
10.1038/nature05651
http://www.nature.com/nature/journal/v446/n7137/full/nature05651.html


生物物理:光合成系における量子コヒーレンスによる波動様エネルギー移動の証拠
Evidence for wavelike energy transfer through quantum coherence in photosynthetic systems pp782 - 786
A spectroscopic study has directly monitored the quantum beating arising from remarkably long-lived electronic quantum coherence in a bacteriochlorophyll complex. This wavelike characteristic of the energy transfer process can explain the extreme efficiency of photosynthesis, in that vast areas of phase space can be sampled effectively to find the most efficient path for energy transfer.

Gregory S. Engel et al.

10.1038/nature05678
http://www.nature.com/nature/journal/v446/n7137/full/nature05678.html


Mandarine Oriental Tokyo 3.31.

2007-04-11 04:36:56 | ホテル
Sense_1


>> http://www.mandarinoriental.co.jp/tokyo/


やっとやっとの旅行記です。
なんだか色々忘れ気味だけど。。。
写真も思ったより少なかったです。。。
とりあえず午後一時に東京駅着。

2泊3日の滞在なのに、外出用、ディナー用に、コート2種類と服と靴の組み合わせを5パターンほど用意したため異様に重くなったバッグを担ぎながら、とっとこ徒歩で(笑)日本橋三井タワーに到着。ぽけーっとアトリウムを眺めながら、3時のチェックインを待つ。一階の正面入り口でウロウロしてると、可愛らしい女性のベルマンに案内されるまま、躊躇しながらも重いバッグを預け、38階のレセプションまで付き添ってもらいました。

エレベーターを出て曲がると、すぐに和風テイストのロビーが目につきます。(フォトライブラリ参照:http://www.mandarinoriental.com/hotel/520000900.asp)レセプションに居合わせたスタッフがほとんど女性で、なんだか高級ホテルには珍しい柔らかい雰囲気を感じましたね。受付の最中も、背景一面に広がる高層階の景色がストレスを感じさせない効果があります。

フロントからは、ロビー壁面の背後にあるエレベーターか客室階へ。私が泊まったのは、この日唯一空きがあった35階プレミア・デラックス・ルーム。でもレートは通常時のプレミア・グランドルーム以上に上がっています(T△T。

Room

部屋につくなり汗を洗い流して、えーと、正直この日は何をしていたのかあまり憶えていません(;;とにかく夜の待ち合わせ時間までホテルを出ずにダラダラうだうだ暇つぶししていたような気が。。。夜中にロビーを通りがかると、吹き抜けになった階下からジャズが聴こえてきます。ロビーの前後二面を囲む夜景が綺麗。バーは遅い時間まで賑わっていました。


Desk
デスク。使用後。ぐちゃーー。

無線LANも使用出来ますが、コンシェルジュに問い合わせたら何故かethernetで接続することに(笑
部屋にはマンダリン・オリエンタルのオリジナルCD、"Oriental Wisdom Music"が置いてあります。スパやアロマセラピーのBGMにピッタリなニューエイジ音楽で、アジアの民族音楽を中心にチルアウトアレンジしたもの。オッと思わせる曲もありましたが、特に食指は動きませんでした。Higher Octaveかどこかのレーベルだったかな?写真ではMacBookに端末のAVケーブルを差し込んで、テレビからitunesの曲を流しているところです。

Bed_1
ベッド。   ぐちゃ~~。

部屋のコンセプトは、コンラッド東京がそうだったように、流行のオリエンタルテイストなシンプル・モダン。ベッドの黒い光沢のある壁が空間的な広がりを感じさせます。ちょっとパークハイアットのスイートが恋しくなりました。でも次にスイートルームに泊まるとしたらここにしたいという結論。ルームウェアは江戸時代の日本橋を描いた扇子とセットになっています。ホテルのティーコーナーやダイニングに「センス=Sense」と銘打ったものがあるのは、かけているのでしょうね。

Bath

バスルームとの仕切りはガラスに簾。シャワーブースはバスタブの奥の一角に露出しています。アメニティはアロマセラピーアソシエイツによるもので、凄く良い香り。実はマンダリン滞在中に、スパ(ウォーターラウンジ)も含めお風呂は4回使用しました。そして悲劇が・・・(このお話はmixi日記で・・・)

View

そして朝(笑)
夜景撮り忘れた!というか今回はあまり写真を撮ろうと言う気構えがありませんでした。朝食はルームサービスでお粥メインの和食。実はこの時既に身体に変調が....

Dining_2
9品目のお漬け物のなんとかかんとか。金属製の箸がちょっと使い辛い。。朝なのに遮光して現実逃避。この日は朝から栄養をつけて、いざ東京ミッドタウン、そしてリッツカールトンへ。

それなりに滞在に満足したためか、帰りは我ながらすごく上機嫌に。。チェックアウト時はフロントやベルマンに愛想を振り撒き(笑)、レセプションから一階エレベーターを降りるまでベルマン(訪問時と同じ人)とずっとおしゃべりしてました。スマートな客ではないなぁと思いつつも、笑顔でお別れをつげた直後、再び預けられた超重量のバッグにとたんに気が遠くなり。。次回へ続く。。。


規模に依存するコミュニティ進化 - mixiの場合

2007-04-11 01:52:48 | Science
簡単なお話なので、さらっと読み流してください(・x・)

日本で最大規模となったSNSのmixiをサンプルとした場合。TOPには、マイミクシィやコミュニティの書き込みの更新状況が逐次反映されます。このSNSの特徴はレイアウトの一元化による高度に完成されたアクセシビリティですから、更新状況そのものがアクセスの流入と偏りの発生の仕方を、時間依存的に左右します。

あるコミュニティの管理人なら、こう考えたことがあるでしょう。「もし、コミュニティ登録者が1000人いれば、トピックの更新ごとに1000人のユーザーが更新の状況を知るはずだ。」これはRSSで連携したノード間でも同じことなのですが、現実にはその1000人全員が当該トピックを訪れることはありません。ユーザはもっと多くのコミュニティに重複して属してしていることが多いため、「更新状況の一覧」にあるトピックを母数として「関心」の密度が希釈されてしまうのです。

また、大きなコミュニティほど、トピックが細分化され、集団のクラスタ化が顕著になるでしょう。大規模なコミュニティは、「コミュニティ」を外縁として段階的に膨張し、ある時点で進化を止めて、それぞれのクラスタの励起、または交換といった挙動を繰り返して安定する。一つのコミュニティで多数のトピックが活性化しているのは、アクセスを掻き集める最も理想的な状態ではあります。更新状況が、そのコミュニティのトピックで埋め尽くされることもあるのですから。(但し、コミュニティへの個人の関わり方という制約がボトルネックとなる。)

ではもっとパーソナルなマイミクシィの場合、このときも同じく、日記の更新状況が常にマイミクに知らされることになりますが、マイミクの数が大きければ大きいほど、それらの日記を逐次チェックすることは日常生活の制約から困難となるでしょう。(実際には他にも様々な要素が絡んでいるでしょうが)逆に、個人間の結びつきが強い小規模なマイミク同士なら、彼らが一様にユーザとして振る舞う限りでは、マイミク全体の日記へのアクセスをほぼ完全に確保することができます。


じゃあここで、「もっとも効率的にアクセスを流入させる中庸な規模が定義できるんじゃないか?」という考えが自然に生まれますね。マイミク単位で捉えた場合、ユーザ間のネットワークはノードの近傍作用に依存したモデルとなりますが、コミュニティ単位ではよりスケールフリーなモデルに近づきます。コミュニティの読者が1万人を超えた規模では、ユーザ間の固有な関係性はコミュニティの動的な活性作用の中に埋没してしまいます。これは「マイミクの繋がり」とは全く逆の現象です。(グループ、ネットワークの進化に特定の規模をもたらすのは、その出自と性質に強い関係があるという前提は忘れずに)しかし同様にマイミクにおいても、100人とか1000人のスケールになると、マイミクの形成する共同体は、その1000人を結びつける少数のユーザにとって、mixiというサンプルの中において変質していると言っていいでしょう。実際には特に仲の良い少数のグループが発生しているのでしょうけども。


だらだらと文章のみで冗長になってしまいましたが、
誰か複数のコミュニティを規模ごとに分類して、実際にサンプルを取って

「200人のコミュニティの場合のグループの成長」
「2000人のコミュニティの場合のグループの成長」

という具合に分析してくれたら面白いなというお話。(この場合、当該コミュが成長過程なのか、減衰期なのかは考えずに任意の時間枠で切り取る)限られた範囲の規模にそれぞれ特有の振る舞い(派生、膨張速度、活性化、絶滅w)をもたらす固有値が予想出来るかもしれない。もちろんその数値は、サンプルの帰属する構造に依存したものであるのだろうけど。