lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

音楽の美しさと複雑性: 情報圧縮率仮説 - Complex simplicity is the best for music.

2011-01-28 08:43:51 | Science
Mandelbrot
(example of low Kolmogorov complexity Art.)



□ Musical beauty and information compression: complex to the ear but simple to the mind?

>> http://www.biomedcentral.com/content/pdf/1756-0500-4-9.pdf (BMC Reserch Notes)
>> BioMed Central Article Abstract.
>> Complex simplicity is the best for music (ZME Science blog.)


Author: Nicholas J Hudson Computational and Systems Biology CSIRO Livestock Industries



Entia non sunt multiplicanto praeter necessitatem.” The Lex Parsimoniae, otherwise known as the Law of Economy or Occam’s Razor (1288-1348).


The entire life-long sensory data stream of a human is enormous. The adaptive solution to this problem of scale is information compression, thought to have evolved to better handle, interpret and store sensory data. In modern humans highly sophisticated information compression is clearly manifest in philosophical, mathematical and scientific insights.

For example, the Laws of Physics explain apparently complex observations with simple rules. Deep cognitive insights are reported as intrinsically satisfying, implying that at some point in evolution, the practice of successful information compression became linked to the physiological reward system. I hypothesise that the establishment of this "compression and pleasure" connection paved the way for musical appreciation, which subsequently became free (perhaps even inevitable) to emerge once audio compression had become intrinsically pleasurable in its own right.



BioMed Centralから、珍しく『芸術性』に関するコルモゴロフ複雑性との斬新な仮説がパブリッシュされていたので、簡単に紹介します。

結論から言うと、普遍的な名曲とされている音楽ほど、それ以外の楽曲に比べ高い情報圧縮率を有しているとのこと。つまり、原音の複雑さに対し、主観者が認知する過程で対象情報が単純化される度合いが高ければ高いほど、その音楽を心地よく感じるのではないかという仮説。


もちろんこれには、「美」という感覚が、人間の認知科学の未知の領域や、もっと複雑な経験則によって生じるものであるという前置きがあってのことですが、著者は「一定の傾向」を計測する一つの方法論を提示しています。



仮説の検証段階においては、比較サンプルとする二つの同程度の長さの楽曲を配置。両者とも均等な条件の下に"Loseless" Audio化を施されているのですが、ここで、楽曲特有の音の符号状態に起因する圧縮率の差異が生じます。


ロスレスオーディオという技術自体が人間の聴覚を一定の基準に設定されたものである為、これをそのまま、原音の複雑性に対する人の認知上の情報圧縮率と置き換えるというもので、ここに些か乱暴さを感じる人もいそうですが、例えばベートーヴェンの交響曲と、テクノやトランスといった音楽、そしてランダムノイズの圧縮率は、それぞれ順に有意な圧縮率の下降傾向が確認出来るそうです。

(※ そもそも演奏形態や音色が与えるカリキュレーティングへの影響も無視できないが、ここでは検証されていない。)

Edgeofchaos
(『カオスの縁』に近づくほど、圧縮対象への興味が強い上昇傾向を示す)



これは「美と秩序性」の関係性に帰結する単純な問題であるかのように見えますが、そもそも音楽という「経時的な現象」を評価する際に、人間はその音の刺激の連続性に触発されているだけではなく、その音の全体的な構造を計算し、脳内で一塊のものとして圧縮していく過程が、審美的な快感に結びつけられていくという視点において、一種の定量的な検証手法を呈示しようとする実験なのです。

音楽や芸術の美しさ、刺激の傾向といったものに、定量的な脳の計算プロセスを照合してプロダクションが行われるようになる可能性をも示唆するものでしょう。そしてこれは、物語などの叙述体系(システマ)に関する考察や、あらゆる学術分野の表現形態、技術習得の方法論にも応用可能かもしれません。


そもそも、人の意識が外部刺激の複雑性を、認知的に単純なパターンに引き入れようとするプロセスで、その度合いを定量的なアトラクター(吸引力)で示すことが出来るのだとしたら、その意味するところは何なのか。という疑問に行き着きます。

例えば「ノイズ」と「そうでないもの(意味のあるもの)」を見分けるのは、知能体系の生存競争において獲得されてきた能力の一つの特質と言えるでしょう。



前置きされているように、価値の多様化した現在において、必ずしも圧縮率に依存した審美的認知が行われているとは限らなくて、たとえば、ノイズ・ミュージックにおいて、そのエンコードされがたい情報の複雑性そのものが、ある種の嗜好性を持つグループに特有の刺激反応を喚起することもある。

(※ この議論には、哲学的にはオッカムの批判も含む集団と個体の個別性についての質料形相論的・エネルギー論的な展開も絡めそう。)


さらに原文では、アインシュタインなどの科学的洞察に見る、五感認知の情報圧縮可能性と芸術的な美しさについても言及しているほか、音楽認知の生物学的起源との競合(生理的報酬や和音処理)についても触れられていて興味深いものです。



もう一つ、音楽を要素間の組成物として見た場合、符号化された楽曲の持つ情報が、人間が音楽として認知する楽曲自体に対して、どの程度の複雑さを有しているのか。その尺度となる指標として『コルモゴロフ複雑性』の概念が利用できます。


これはある記述言語において、特定の表現対象が最小サイズの情報量となるプログラム(同時にデータの圧縮限界も示す)を指すもので、記事上部のマンデルブロ集合の一部は、その一例として挙げたもの。(ファイルサイズ140,000bitに対して、それを記述するプログラム情報量は遥かに小さい。)

例えば今回の実験に関しては、カイリー・ミノーグの曲が、ベートーヴェンの交響曲第三番よりも『低コルモゴロフ複雑性を持つ』との表現が為されています。



フラクタル・アートの例をとってもわかるように、コルモゴロフ複雑性は、任意の情報形態や表現物について、人間の抱く感情の非可算性といったものに深く結びついているように思われる概念であり、それ自体が計算不能性を有するという興味深い事実があります。(任意の記号列に対して、実効性のあるコルモゴロフ複雑性を直接導出することは出来ない。)


またコルモゴロフ複雑性は、それが帰属する記述言語、万能計算機が違ったとしても、その計算機同士のエミュレート可能性から、複雑性には定数分の差異しかもたらさないという性質があり、これは主観と客観のパースペクティブの同一性や認知計量の概念に関連づけられそう。

(※ コルモゴロフ複雑性によるデータ圧縮理論は、実際に人の扱う記号体系が、全ての可能な記述言語に対して、ごく小さい領域に偏在していることも示唆している。)



人間が操作する『偏った』記述体系の島において、音楽や芸術という刺激形態が担うシステムと実効性。それはセイレーンの歌のように、人の意識を「現実の違う側面」へと誘(いざな)う本性を隠し持ったものなのか。或は茫洋たる意味論の大海に浮かべた、虹色に輝く貝殻の一片に過ぎないのか。

もしかしたらそれこそが、純粋科学の限界に対して、人の心の真実を映し出す為に差し伸べられた手なのかもしれない。




□ my twitter log storage.

□ 音楽の情報圧縮率と快感。普遍的な名曲ほど、音の複雑性が脳内で単純なパターンに変換。 RT @BioMedCentral: Complex simplicity is the best for music http://ow.ly/3JJpV http://ow.ly/3JJq6



InsideScience: http://bit.ly/fJURMn
The Chill Of Music - Research reveals the biochemical connection between music and emotion #Brain #Dopamine #ISNS
『音楽』の与える脳内の生化学反応。



□ 同一の対象事象の記述について、その複雑性を単純なパターンで再現したものと、単純性を複雑なパターンで再現したものは、究極的には見分けがつかないものになるはずである。或いはそうならないとしたら、表現言語自体に瑕疵があるのかもしれない。




reaktorplayer:
A List of All The Programming Languages For Music: http://tinyurl.com/4ls7ntw




iIRCAM:
IRCAM creates software programs like Orchidée. What is Orchidée you might wonder? http://fb.me/zDt7CqVH




creativecommons:
Al Jazeera Releases Egypt Coverage Under Creative Commons: http://rww.to/hfXK3x (videos CC BY, Flickr stream CC BY-ND)



creativecommons:
RT @mohamed: Since putting up Egypt material under CC, traffic to our CC Repository has jumped by 723% - http://cc.aljazeera.net




ASLANmedia: Reza Aslan
RT @AlanFisher Muslim Brotherhood tells Al Jazeera its not behind Egypt protests but is participating in them, wants new government.




WSJMidEast: WSJ Middle East
Egypt Opposition Picks a Leader http://on.wsj.com/gHaR4N




Collab

□ 科学計量コンサル会社(Science-Metrix)による、Great Circle algorithmに基づいた全世界都市間科学連携ライン・トレースマップ。超美麗 RT @wellcometrust: map of worldwide scientific collaboration between researchers http://bit.ly/fpP3HG




drjonboyg: Jonathan Gitlin
NHGRI's first Genome Advance of the Month is up, written by your's truly: http://genome.gov/27543158




komekoka:
これすごい。菌のイラストまであって動物界の分類もわかりやすい。 / [生物アイコン] ライフサイエンス統合データベースプロジェクト-統合ホームページ-LSDB http://lifesciencedb.jp/lsdb.cgi?gg=resource_icon




□ 大域的に結合した振動子の位相同期 / Phase synchronization between collective rhythms of globally coupled oscillator groups http://bit.ly/fF3MRb #AIP_CHAOS



Heic0615a

□ Colliding galaxies make love, not war http://bit.ly/ecWYs2 via @StarWalk: http://bit.ly/98PxsF




□ 生命の発生に必要な重元素が第二世代の恒星近傍に留められるのは周知だけれど、更に有機合成が起こる空間関係を特定出来たのがポイント RT @naturejapan: 生命の原材料 "故郷"を特定 太陽系有機物 阪大など共同チーム http://nature.asia/g4Nc2q




AIP_Publishing:
When do measures on the space of connections support the triad operators of loop quantum gravity? http://bit.ly/f5nTqj #AIP_JMP




portablegenomic:
Local companies dominate the global genetic sequencing market - SignOnSanDiego.com signonsandiego.com/news/2011/jan/… via @sdut




nutrigenomics: Michael Müller
Personalized medicine: Pharmaceuticals Are Genetically Challenged - WSJ.com online.wsj.com/article/SB4000…




□ U-Pb年代測定法によると、恐竜は大量絶滅後も70万年も生存していた RT @EurekAlertAAAS: dinosaurs survived mass #extinction by 700,000 years : http://eurekalert.org/e/3t00




suedemonaku:
.@nclimate_jpn にG.Schmidtの論文の紹介記事(http://bit.ly/gEl4fV)。「温室効果が一番大きいのは水蒸気」という当たり前な話を定量的に確認したもので、これが今さら論文になるのか、と一瞬思ったけど、丁寧な解析で有用な情報。納得。


suedemonaku:
IPCCとか温暖化に関する @nclimate_jpn の記事(前のRT二つ)を読んでると、気候学者ってのはずいぶん割りに合わない仕事だなと思う。みんなが信じないならそれでいいけどね、と斜に構えてもいいんじゃないか。みんな正義感が強いから頑張っちゃうけど、逆効果なのかも。




□ 学校の授業に刺激喚起を伴う睡眠装置を使った、再活性化プログラムを取り入れれば... RT @naturejapan: 睡眠中の記憶強化 (Nature Neuroscience): NPG Nature Asia-Pacific http://nature.asia/fq54Ki




OxfordJNLsJapan:
【文学】 Henry James - 戦争と魔術 http://bit.ly/hhbQVa




□ セルビアの科学振興センターは凄い RT @SciNewsBlog: sponsored http://spn.tw/tSbLw Do you know any unique architecture? Vote for your favorite building of 2010




□ 広義のNFCはFeliCaを包摂するけど、互換性があるとは言え、プロトコルが共通している位であっても、運用スケールでみれば全然別物の製品。国際標準規格は商業ベースとしてのFeliCaのマーケットを変えてしまうわけで、その意味で「淘汰」という解釈はあながち間違ってはいない。




□ ICの最もデリケートなケースにおける統計学的研究。アジア人と西洋人でも傾向に差が。 http://ow.ly/1s0tS7 (Full PDF)@OxfordJNLsJapan: 【医学・がん】 がん患者にとってよい、悪いニュースの伝え方 http://ow.ly/1s0tS6




□ 私にとって打ちひしがれた時ほど、視界が澄んで頭の冴える瞬間はない。既成事実、過去とは「実証」の連続に他ならないからだ。




□ 『詩』とは、種々の感情の這いつくばっている汚泥の底、その絶望的なところに立脚して初めて人間の実存に根ざしたものになる。本能的でないものは、理性であるはずはないからだ。死に至る生物である自身と向き合い、共有しきれない叫びを虚無の穴に向かって投げかけるのだ。救いがあるとすれば、その響きが誰かの琴線を震わせることがあるかどうかということである。その瞬間は虚無でないと思えるから。


Enigma / "MMX (The Social Song)" Video Contest.

2011-01-28 08:43:11 | Enigma
enigmaspace: ENIGMA
Here is your surprise: Become #Enigma's next video director & create the official music video for our #socialsong http://bit.ly/htAj4c

Enigma Social Songの新企画は、MMXのPVを公募。
構想はあるのになァ(≧▽≦

といっても、私のイメージではKyle Cooper調の抽象的でダークな映像しか湧いて来ないのだけど、テーマからしてエスニック要素も欲しいし、本格的な取材要素やモデル起用にも期待。


因に、あらゆる映像素材は、投稿者自身によって調達されたものであるか、ライセンスフリーであることが条件です。Flashなどを利用したCGイメージも利用可能とのこと。

>> http://www.enigmasocialsong.com/lang/en-us/







"Military health Genomics: Implications for the DoD" 米国防総省がゲノムマップの軍事利用を構想。

2011-01-23 02:59:25 | Science
□ "The $100 Genome: Implications for the DoD,"

>> http://www.fas.org/irp/agency/dod/jason/hundred.pdf


米国防総省の科学諮問グループが先日、全国民の遺伝子地図の集約を提案。国民の健康管理や医療費抑制といった目標を掲げながら、その軍事利用までをも含めた構想をまとめました。

軍の健康システム(MHS)の遺伝子地図利用についての構想は、主に非営利の情報管理会社、MITRE社のJason氏によるもの。『The $100 Genome』と名付けられたこのレポートでは、軍に従事する全ての人間のDNAシーケンスデータを一括管理し、個人ゲノムのphenotype - 表現型(遺伝子の形質・特性で、環境の影響を受ける)を分類。

例えば汚染環境への耐性、怪我の治療への利用、心理病因の発症率などを評価して適材適所を試みるといったもので、健康管理としての側面が強いもの。ただ、軍事力の下に個人の遺伝情報が置かれることのリスクと、抵抗は不可避。行く行くはこうしたゲノミクスに基づく軍事力強化(トレーニング、能力開発)への応用は免れないと見られ、今後細かな法整備や倫理上のルールを制定する必要があるでしょう。



ただし、DNAテストによる病理判定は技術的にはまだまだ発展途上にあり、多くの論争の渦中にあるので、直ちに"Military Genomics"のような構想が実行に移されるとは考え難いのが実情。しかしJASON氏は、国防総省の執行力が、それらの問題をカヴァーするはずだと主張している模様。


しかし、広く認知されている複合遺伝子疾患のモデル [common-disease common-variant model (CD-CV仮説)]は十分ではなく、GWAS(大規模な遺伝子マーカーの比較)の意義、病理の遺伝因子を再評価するべきではないかという、従来のゲノミクスの方法論の問題点も提起されています。

(※ 数千万件単位の遺伝子検定を行うと、多重テストにより大量の有意性のない遺伝子マーカーが検出されるなど。)

PLos Biology >> The Importance of Synthetic Associations Will Only Be Resolved Empirically.




□ my twitter log storage.

□ 先日の米国防総省の遺伝子地図利用構想についてのレビュー RT @GenomeWeb_News: Report Advises DoD to Use Personal Genomics: An independent advisory http://bit.ly/eAKkA9



LATimeshealth:
Understanding genome tests: Which genes cause disease? http://lat.ms/hCMRzv



□ The Huffington Post:
Genetic Soldiers? Advisory Group Urges Pentagon To Map Genes Of All Personnel
>> http://www.huffingtonpost.com/2011/01/13/genetic-soldiers-advisory_n_808907.html




□ 遺伝子シーケシング病因解析の不完全性 RT @bachinsky: RT @physorg_com Genetic sequencing alone doesn't offer a true picture of human disease http://ow.ly/1s06Ff




□ メチル化研究 - 遺伝子発現と脳年齢 RT @appliedgenomics: #gene expression as the #brain ages (age range 1-102 years!): http://bit.ly/gqDNPM #methylation





□ エピジェネティック・コードを「楽譜」に、メチル化を「オーケストラ演奏」に喩えた例は流石に分かりやすいと思った




BioMedCentral:
New article 'Conceptualizing population health :from mechanistic thinking to complexity science' http://ow.ly/3HKHg #epidemiolgy #pubhealth




PLoS:
Welcome, Nature. Seriously. http://blogs.plos.org/plos/2011/01/welcome-nature-seriously-2/
Nature announced a new Open Access (OA) publication called Scientific Reports. Nature’s news underscores the growing acceptance of OA, as reflected in recent OA journal launches from other traditional publishers such as the BMJ, Sage, AIP (American Institute of Physics) and APS (American Physical Society).




PLoSMedicine:
World’s largest medical student organization throws weight behind Open Access http://bit.ly/idZkY3




□ セル・オートマトン/ライフゲームのシミュレータ。アルゴリズム生成やアートとして RT @reaktorplayer: http://bit.ly/ftM4sq cross-platform Conway's Game of Life and cellular automata




□ Cellular automaton based MIDI sequencer: http://bit.ly/dQHdvc a free cellular automaton based MIDI sequencer for the PC and Mac




□ 専門議題の社会的共有と議論上の階層区分の両立が公益の鍵 RT @naturejapan: 「Trial by Twitter」長い時間をかけて準備した論文が、掲載後あっという間にブログやツイッターで批評され、研究者を悩ませている http://nature.asia/eu4Ntn




OxfordJNLsJapan:
【医学】職業病:職場のストレス要因と風邪引きの関係に関するプロスペクティブ研究 (T) http://bit.ly/hkFAvi




EurekAlertAAAS:
Go figure: Math model may help researchers with stem cell, cancer therapies : http://eurekalert.org/e/3snW




InsideScience: http://bit.ly/fJURMn
The Chill Of Music - Research reveals the biochemical connection between music and emotion #Brain #Dopamine #ISNS
『音楽』の与える脳内の生化学反応。




□ 頑張るのじゃぞ RT @JAXA_en: Liftoff! JAXA launched H-IIB F2 with HTV2 onboard at 14:37 p.m. on Jan. 22, 2011 JST Tanegashima Space Center. #HTV_2




hiroki_f:
可微分多様体の一般論を講義するのに、いやがる多様体をわざわざユークリッド空間に埋め込む必要があるでしょうか?学生を騙して分かったつもりにさせる…もう一度学び直さなければならなくなる : http://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~kawazumi/spcm.html




ttrr:
フーリエ変換は物理的には現象のスケール分離と思っていい。たとえば線形系ではフーリエ変換が効くが、非線形系では有効な手段ではない。これは非線形系においてはスケール間の干渉が現れることと関係付けられる。




OxfordJNLsJapan:
【雑談】科学 200年の発展によって可能になったことー Hans Rosling先生のビジュアル技術を駆使した統計学ビデオです。大変面白いです :) http://bit.ly/eSwBnL 


rubbish talk_14.

2011-01-23 02:55:40 | Science
□ rubbish talk_14.

□ my twitter log storage.

□ 高校の頃に読んだ物理学者、Steven Weinbergの著書の中に、「哲学に反して」という章が設けられていた。要は科学が「定量性」という質において、哲学から独立した存在であるということが主張されているわけだけど、それに感銘を覚えた私は、大学の哲学講義で論を展開してしまった。


言うまでもなく、哲学の教授からは猛反発を浴びたのだけれど、些か争点が食い違っていたことに今になって気付く。彼は科学の骨子である数学自体が数理哲学に基づいていると反論して来たが、だとすると、地球外生命や人工知能の記号体系において、それぞれの存在を支える哲学がある筈と言うことか。



人間にとって哲学はルールだろうか。ルールの解釈ではあり得るかもしれない。しかし数学はルールの記述そのものだ。一方、科学哲学は推量に基づく点で、哲学や数学とはそもそも住み分けが違う。そして「哲学に反して」は科学哲学そのものだった。


もう一つの乖離は、哲学を出自とした科学が、今は母体を離れた時間構造に自律していると認識したのに対し、哲学側にとっては、数学が今も絶え間ない哲学的思考の励起によって存在し得るものだと言うスタンスの違いから生じたものだ。この対立には単なるポジショントーク以上の意味があるかもしれない。





□ 私は、自分が享受するあらゆる表現物・価値体系について、任意の水準を設けた「質の高さ」と言うものを認めていない。自分にとってどれだけの負荷が働いたか、どう言う「出会い」であったかを述べるだけである。更に言うと、「価値があるもの」自体より「価値を感じる主体性」の方に力点を置いている。


そう前置きした上で、凡ゆる文化圏の中で、ある程度の偏りと分布を持った「客観的な価値水準」の使役は認めざるを得ない。絶対的な優劣の肯定というわけではなく、「現状の力学」を俯瞰するという効果において





□ 人間は常に思考している生物ではない。むしろ雑多な思念の群がりであり、外界に誘因される思考現象はもっと単純な生物よりもアンコントローラブルだ。

思念、衝動、行動、誘発。それぞれの過程に移るアクティベーションの閾値。情報化文明における書記行動は、思考のバンクというよりも、思念から誘発過程への指数関数的なバイパス増築現象と言える。







Could GLORY help break the climate debate gridlock?

2011-01-16 21:46:54 | Science
Atrain
("A-Train" : Aqua, CloudSat, CALIPSO, and Aura. Glory, GCOM-W1, and OCO-2)


□ The New Road To Glory (InsideScience.org)

>> http://bit.ly/gnfT50
>> http://glory.gsfc.nasa.gov/misison_details.html



いよいよ来月、Taurus XLによって打ち上げられるNASAの地球観測衛星、Glory。地球温暖化議論が行き詰まりを見せる中、この衛星による探査が一つの突破口を見出すのではないかと期待を背負っています。

総放射照度モニター (Total Irradiance Monitor)とゾル偏光測定センサー (Aerosol Polarimetry Sensor) の二つの装置から得られるデータを評価して、近年、温暖化問題のミッシングリンクとして議題に上がっている『太陽活動周期と気候変動の関連性』を測定することが主要任務。


太陽光として地球に放射されるエネルギーと、実際に地球が大気中に吸収している照射量との齟齬を解明しようと言う狙い。さらにグローリーは、最終的に7台の衛星が参加する同一軌道上の一斉探査プロジェクト"A-Train"に同列し、気候変動モデルを構築する為のデータを提供する予定。


太陽活動周期とエアロゾルが与える温室効果の関連性は、実は気候変動問題の急所というか、最も理解の進んでない部分の一つでもあるんですよね。特に太陽活動そのものに関しては、温暖化否定論者のほとんどが論拠の中心に持ってきている現状がありますが、実は多数派による科学的評価としては、太陽活動の影響そのものが地球上の気候変動を劇的に主導する事実は認められていません。

(※ 否定論者の中には、そもそも温暖化論者の戦犯としてNASAを挙げている人々も多い)



とにかく、太陽放射量(TSI)とエアロゾルの影響の相対的な評価を可能にする、厳密な意味では初の観測実験となる今件。今までの評価手段の曖昧さに起因した、玉石混淆の気候変動議論を覆う曇天を吹き払い、環境技術や地球開発のイノベーションへの定向性を齎すことが責務と言えるでしょう。



(関連)

□ Nature Geoscience.

>> http://nature.asia/eEHQGR

2100年までに山岳氷河と氷冠は体積の15~27%が失われると予想されることが、今回明らかになった。。。




□ my twitter log storage.

razoralign: Antisense.
人間は対等な存在であるが故に、その身体自体が価値の水準点であり絶対目標を成す。薄っぺらい平等という概念の下ではなく、認知進化を共有する同一の系統種として、凡ゆる個体に対し、その価値がどう扱われようと無関係にである。個の性質は記号的負荷の差異に過ぎない。是を見失った価値観は自壊する。

価値自体が記号の進化の足跡であり、それ自身で「価値の状態」を指すものだ。然るに人にとって、人という記号はアプリオリな価値がある。



□ 「境界」は隔てる為に生じるのではなく、エネルギーの平衡的な広がりに生じる抵抗の偏りの分布によって浮き彫りになるものである。


□ Science.

□ 「動的な人工結晶による全線形時間反転 」: All-linear time reversal by a dynamic artificial crystal: http://ow.ly/1rZThs




□ 「巻き方向の左右逆転によってカタツムリに種分化を引き起こす遺伝子は対捕食者適応を生じさせる」: A speciation gene for left-right reversal in snails results in anti-predator adaptation: http://ow.ly/1rZThH




□ 雷雲上に反物質収束光が観測されたニュース。既知のGRBとは区別されてるけど、元々TLE自体が原理不明 RT @DTNUSA: DTN USA: Antimatter beams discovered above thunderstorms http://bit.ly/ejGHA5


□ NASAのフェルミページに開設された反物質光線(Antimatter Beam) の見解サイトhttp://bit.ly/gnYvPU GRBに伴うγ線が大気中で陽電子になるということらしい。数段階のTLE(一時発光事象)との原理的な関連には言及なし




□ 雪の自己結晶化を数理プログラムで完全に模倣。数億回の計算で成長過程を再現。でも「形」の要因は不明 RT @demonio_laplace: Mathematicians Use Models to Simulate Snowflake...http://bit.ly/eRkMLs




□ 実際の生物学現象に連動するビデオゲーム構想 RT @EurekAlertAAAS: Stanford researcher uses living cells to create 'biotic' video games http://eurekalert.org/e/3scX




GenomeBiology:
Latest from the #BMCblog 'Genome Biology plans 'Exome sequencing' special issue ' http://ow.ly/3CxPr #genomics #exome #sequencing




santelog: Santé log
Un TEST SANGUIN pour prédire 448 maladies héréditaires de l'enfant - Science Translational… http://goo.gl/fb/5hHOc



□ タバコは吸入後15分で遺伝子に損傷を与える(;゜0゜)ナンダッテー RT @santelog: TABAC : 15 mn après l'inhalation, les dommages génétiques sont là - http://goo.gl/fb/Wfebp




yayamamo:
NCBI提供のDB群について横断検索可視化ツール(java)の紹介 Visual Exploration Across Biomedical Databases (PDF http://tinyurl.com/4va44vc ) 「Semantic substrates」を利用。




Tol

popeetheclown:
ウェブ上でざっと探して見つかる中で,これが一番見やすく便利な生物系統樹だった.種Aと種Bがどれくらい近縁だったっけ?と疑問に思った時などに. Wikimedia Commons http://bit.ly/gdrern




DebbieKennett:
Very helpful blog post from @rosemarymorgan on using the new FamilySearch site http://bit.ly/hyTEhk #genealogy




EricTopol:
Here is the link for the consumer genomics paper http://bit.ly/fTlOor


OldCola: Antoine Vekris
Effect of Direct-to-Consumer Genomewide Profiling to Assess Disease Risk ? NEJM http://is.gd/7pSaNA #DTCG


eurogene: keith grimaldi
Direct-to-Consumer Genetic Testing: Summary of a Workshop (IoM) - Nat Acad. Pr. Free 2 read online, or buy http://bit.ly/fXdFnS



eurogene: keith grimaldi
Genetics of eating behavior: established and emerging concepts - taste, quantity, frequency etc http://bit.ly/fZg4Eq




PHGFoundation:
New methods in whole-genome haplotyping http://bit.ly/i4PTwp




GenomeWeb_News:
Illumina Buys Epicentre Biotechnologies, Launches MiSeq Platform: The firm also plans to introduce upgrades for ... http://bit.ly/hQL6dO



GenomeWeb_News:
International Funding Agencies Pledge to Support Open Research Data: read more http://bit.ly/hVrci0




PLoSMedicine:
Sharing research data - blog http://bit.ly/gEcKZw on statement by funders of health research http://bit.ly/fdgFXc




appliedgenomics:
Great paper by Bruce McEwen's Lab at Rockefeller on circadian rhythms, brain & behavior. Wired Science review here: http://bit.ly/emOGBF




portablegenomic:
Apple prépare-t-il un Mac OS version Cloud ? L'entreprise obtient un nouveau brevet .. http://bit.ly/h7pxYY




Dev_journal: Development
Development is one of many journals using the HighWire platform for online publishing. We're currently at their winter meeting. See #hwpw11




AIP_Publishing:
Chaos Focus Issue: Dynamics in Systems Biology http://bit.ly/fYDtGp #AIP_CHAOS #nonlinear dynamical systems




□ 交感神経系の小児がんである神経芽細胞腫に遺伝的にかかりやすいかどうかには、LMO1遺伝子座内の一塩基変異が関連していることが明らかになった。RT @naturejapan: 遺伝:全ゲノム関連解析によるがん遺伝子の発見: http://nature.asia/hMdkil




enodon:
Google、グローバルな学生向け「サイエンスフェア」開催 優勝者には5万ドルの奨学金 - ITmedia エンタープライズ http://bit.ly/hGbqTs Googleが13~18歳の学生を対象とした科学プロジェクトのコンテストを立ち上げた




dritoshi:
ハイパーギア、iPhoneで細菌を数えるコロニーカウンターアプリを開発 iPhoneニュース meet i [ミートアイ] http://htn.to/Tc3ea1




naturejapan: Nature Asia-Pacific
ネイチャー・ジオサイエンス掲載論文です。「月内部の水、彗星から=45億年前の形成直後に-アポロ回収の石を分析・北大など」時事ドットコム http://nature.asia/esrYzx




naturejapan: Nature Asia-Pacific
Nature Video - LEGO版「アンティキテラ島の機械」 http://nature.asia/aBbet5 世界最古の科学計算機として知られる「アンティキテラ島の機械」は、約2000年前に古代ギリシャで製作された歯車式機械である。




Hypios:
Call for Action for Innovation Leaders: Describe and Search: a new Paradigm for Innovation http://bit.ly/ejy8hE




□ ラスベガスで行なわれたInternational CESの模様。タブレットPCはともかく、医療用マニピュレーターは凄いなー。RT @SciNewsBlog: Touch Screen Computers Vs The iPad? http://bit.ly/fQlXjN



□ iPadを用いた光の立体アニメーション。本番は1:40~ RT @SciNewsBlog: Very Cool: iPad light painting: iPad future art http://bit.ly/gV7om6



□ ふつくしい。。でもiPadはそろそろ第二世代なので、がまんがまん(T ^ T) RT @igi3: キタ!RT:独創的なプレゼン・ツールのPreziがiPad版をリリース http://t.co/V2XqO03 via @techcrunchjapan






Music tweets.

2011-01-16 21:19:35 | Enigma
□ my twitter log storage.

□ music.

</object>

□ MISTIC / "Glorifica"

>> http://www.misticworld.one.pl/

ポーランド発、Lesiem直系の正統派グレゴリアン・ビート。こういうの根強いですね @Oceano__: I uploaded a YouTube video - MISTIC - Glorifica : Official Video http://youtu.be/qqTodLvnsV0?a




enigmaspace: ENIGMA
We have remix, lyrics, video & event ideas to continue the #socialsong with. That sounds great! We are now looking into next steps. #enigma


□ エニグマ3rdのジャケットアートは、当初は2ndの為にデザインされた。これは知らなかった。。RT @enigmaspace: E3 Enigma cover has been originally a proposal for the 2nd album...


□ Enigma / "Sadeness"のPVに出演していた女優の詳細が明らかに

>> http://www.enigmamusic.com/news/news.html




Sftsr

□ Banco de Gaia / "Songs from the Silk Road" out Feb.14

>> http://ow.ly/1rZCi9

□ エスニック・テクノ永遠のマエストロ、Banco de Gaiaのアンソロジー・アルバムが登場。サイトで全曲フルレングスで試聴できます。

□ Banco de Gaiaを余り知らない世代に向けて選曲されたというベスト。"Last Train to Lhasa"の鉄道グルーブは絶対聴いてね!

□ Banco de Gaia以降にも、所謂「民族音楽サンプリング」を行なうテクノDJは数えきれないほど生まれたけど、やはりBancoはオリジネイターとしての神通力を持ち続けていて、自分の中では特別な存在として居座り続けるDJ。


□ "Last Train to Lhasa (Live)" by Banco de Gaia →http://ow.ly/1rZD1I この曲との出会いは本当に衝撃だった。私の中でBancoが神格化されてるのも、あのとき頭の中で爆発したドーパミンの味を忘れられないせいかもしれない。


□ 自分的に再ブームなBanco de Gaia。最高のアルバムは"Igizeh"に違いなう。"Glove Puppet"はRoxy Musicへのオマージュですね。http://bit.ly/gkloCd 上記公式サイトで過去曲全部がフルで試聴出来るのでオススメ。


□ でも"Glove Puppet (Vocal Version)"にRoxy Musicの"If there's something"のドラムが流用されているとの指摘は本当だろうか。確かに一致するし、Glove Puppetの歌詞に"if there's something"の一句。


rubbish talk_13.1.1 -『クオリア補論』

2011-01-14 18:48:15 | Science
Qualiaball



>> lens,align.: rubbish talk_13 - クオリアとパラメータ

人間の意識体験が、全てニューロンの発火パターンに依存して熾るものならば、逆に発火パターンを制御することによって内観に仮想現実、外環境に対しては拡張現実、或はそれらの混在する世界認識を構築することも可能なはずである。


もともと自我と他者、自己と外環境との信号交換は、人の意識体験というアスペクト層で交換可能なインターフェースに翻訳されて成り立っているものである。しかし、自己というフレームワークを取り払った純粋な物理様相としてとらえると、そこで起こっているのは「異種信号の創発的な境界間伝達」ではなく、一様なエネルギー形態の空間内での遷移があるのみ、つまり情報のソースしかない状態である。


これを「パターンの唯物論的プロセス」と捉えることにする。エネルギー準位や帰属次元を構成する共有認識の定義は、主観者の関係する意識活動と記憶化の過程という前提に基づくものだが、そこにあるのは、「自己と非自己」を隔て、「時間存在」を生じる何らかのパターンをトレースした現象であるということは、自己というフィルターなしに成り立つ自明な演繹である。



上では記憶化と言ったが、実は「クオリア」の議論においてもっと根深いのは、それ自体が時間プロセスを含んだ、メモリ共有存在であるという点である。感覚は一元的な負荷ではなく、外刺激に対してニューロンの発火パターンの創発的制御を伴う記憶依存性を有しているという事実だ。

「色」を感じるプロセスと、「感触」を感じるプロセスでは、その時間軸においてクオリアを生じる決定的なパターンの差異があるというわけだ。クオリア自体が複合的な事象のフィードバックだとすると、そもそも単一対象概念としてのクオリアの存在論には無理がありそうだ。


さらに、人は意識的にニューロンの発火パターンを調節することが可能らしいということが、映像制御を行う脳の電極実験で既に示されている。>> http://bit.ly/93P0c2



前回も述べたように、「クオリア」存在論の要は、その工学的応用価値にこそあるとした。もともとクオリアの概念自体、決定論プロセスへのバイパス、実在論の意識的対象としての挿入でしかないと、私は考えている。認知科学としては、かつてはフェヒナーの精神物理学に明るい領域である。


人間の社会制度においてストレス刺激や快楽刺激を顕在する理由。さらに拡張して、生命現象の適応度地形における認知行動個体、集合の振る舞いから抽出できる定向性。

このカオス系に遍在する秩序や均衡の中に生じる、局所的なベクトルの数々が、主観者それぞれの個別のクオリア(感覚質)と言われる事象の投影に置き換えられると言ってもいいだろう。


rubbish talk_13. (クオリアとパラメータ)

2011-01-09 15:15:48 | music10
Lightwave
(Licence Free Image @Dreamstime)



ヒトゲノムや集団遺伝学において『連鎖不平衡 (Linkage disequilibrium: LD)』という、ランダム領域の局所組み替え率が期待値よりも有意に偏る現象が起こることは広く知られ、ワクチン開発や形質要因の同定など工学的利用も進められている。このような連鎖不平衡は、染色体の世代期間といった時間的要因、遺伝子座の距離、集団構造の空間的要因によって引き起こされるとされる。



近年、哲学やアフォーダンスの議題から、科学者によって「ハード・プロブレム」と呼ばれる定量的なフレームワークの俎上に載せられるようになった『qualia (感覚質)』という概念。

人間の知的活動領域における意識体験のみではハード・プロブレムを扱うことは不可能というメタ的な批判も少なくないが、それらに対しては幾つかの仮説と反証を呈示出来そうである。その一つにダイアグノーシス的展開も含まれるだろう。要はシステムがシステム自身を診断可能かどうか、疫学的には自己と非自己の関係に置き換えることも可能かもしれない。


意味論空間(Semantic Space)においては、空間を構成する要素を記述するメタデータに対して、それぞれに定義と関係性を付加する「オントロジー」を構築することにより、データ間の関係性を評価するという手法が用いられ、将来的にこのシステムは、自身の「意思」によって新たな価値を抽出することが可能な技術として、bio-informatics分野でも「自動論文生成」などを目標に研究が為されている。



ここで重要なのは、あらゆる意味論空間を構成するメタデータの記述は、人間の社会制度において利用可能な後天的タグ、つまり認知後の表象を『名寄せ』したものであるということ。「意識」が体験するevent(事象)が「感覚」というタグを付与された表象の「組み換え」と「言い換え」られるだろう。

即ち概念上の意味論空間を、現実の意味論宇宙に拡張する。色や味覚から平衡感覚といった、外刺激と認知システムの複雑な相互作用から仮説される「クオリア」の存在論は、それ自身を対象としてイベントの成立要因としている点でパラドクスを生じる。オントロジーは、オントロジー自身の仕様を書き換えることが出来ない。

だが、オントロジーから生成されるコンテクスト内に、その仕様情報をクオートした結果、どんな効果が抽出されるのか。人間社会というシステムにおいては、科学探究のモチベーションそのものに関わる価値があるだろう。



先述したように、意味論空間は物理空間の投影でもある。さらに、リッチフロー理論によると、現実の宇宙空間はある種の次元特性を持つ連結性を有している。

この宇宙で与えられる様々な形質の情報、たとえば「色」に関してであるが、"Red"に対して"Green"がどのような情報であるかという説明は、特定のパラメータを設定した数式によって、その相互関係を記述することが可能であり、さらに、「Red」に対応して「光度 (Brilliant)」の状態がどうであるか、別の評価軸(=関数系)との互換性を保持できる記述であることが要求される。


このようにクオリア研究にとって真に価値あることは、「クオリア間」の関数接続性であると私は考える。つまり、現実の宇宙空間を投影した認知的世界は、オントロジー的な構築により、要素間の(定性的ではなく、)定量的なポテンシャルを格子としていることが前提となる。主観者それぞれについて、関数を決定するパラメータや定数に、誰に対しても相同性を持つ値が与えられているということだ。


この「相同」という概念が鍵であり、誰かが「赤」と感じる色について、他者が同じように「赤」と感じているかといえば、「赤」という形質のクオリアは主観者だけのものでも、「赤」と「赤以外」の関係性は、クオリアの存在論とは無関係に保持されるという事実である。


ただし将来的に、大脳生理学上の何らかの方法で、個人の認識する「赤」のクオリアを比較しようとしたときに、仮に他人との差異が見いだされる場合は、外対象としての「赤」を基準に「赤のクオリア」をもたらす係数の違いがあるということになる。また、自我と他者のクオリアの差異には、原始のスープにまで遡る進化上の理由で齎された相同関係を抽出することが可能かもしれない。



すべての認識事象は、「主観と対象」と、「対象と対象」間の三者関係の差異によって齎され、宇宙という連続体に発現する「要素間」のパラメータと定数によって構築されている。この宇宙が主観者それぞれのパースペクティブにとって切れ目のない連結体だとすると、フレームは物理事象の齎す関数関係によって決定されているのだから、一つの要素に一つのクオリアの特性を付与することで、自動的に他の全ての表象の特性が定義されてしまうことを意味する。

或は、そうはならないとしたら、「宇宙の形」に結びつく、もっと革新的な理論を召喚する必要がある。



リサ・ランドールの提唱した『膜宇宙(≒5次元宇宙)』理論は、地球上の多くの生物が認知行動のフレームとする4次元空間それ自体が、それを包含する5次元空間を無数の膜状に構成しているという発想に至った。ここでもパラメータは重要な基礎を為す要素である。アフォーダンスの視点からは、こうした無限の平行宇宙における4次元空間内の局所的事象は、5次元宇宙、或はもっと高次な空間において如何なる相同性を見せるのか、という疑問に通じるからだ。


膜宇宙理論は、宇宙で起こりうる事象の因果関係に、量子論の多世界解釈や哲学における可能世界論に通じる広いパラダイムを与えたと言われるが、その本質は「確率世界の決定論的挿入」と言えなくもない。

例えばペンローズは、量子論仮説に基づいてクオリアを構成するメカニズムを「客観収縮理論(Orch-OR Theory)」として提案しているが、これは波動関数の収縮が物性に与える影響であり、コペンハーゲン解釈が内包する主観者と量子事象の創発関係のブラックボックスを脱しきれず、「心」を事象に含めて扱うクオリア研究としては、その基幹たるオントロジーの導出に至らない壁がありそうだ。



オントロジーとは、それ自体がメカニズムの仮定を指す言語であり、事実関係そのものではない。同様に、人間がクオリアの解明に至ったところで、クオリアのクオリアたる因子は何処までも分解可能かもしれない。だが、クオリアという仮定に立った工学的な応用対象としての扱いは、多様な学術分野に跨がって利用価値を齎す可能性も捨てきれないだろう。




最後に、生命の認知するイメージの差異は、その個体のゲノム特性と有意な関連があるに違いない。さらに個体の形質は、集団遺伝学において一定の確率の揺らぎのもとに、ランダム領域から偏りを有して生成されるものである。

集団から発生する「生命の遺伝」と、個体の「認知イメージ」の間の因果には、定量性のある連結関係が見出される筈で、同一祖先の系統から派生した個体間について、任意のクオリアへのかけ離れた感受特性を持つとは考え難いが、ある種の創発的なタイプ分類が起こっている可能性を否定する根拠もない。




Goldpanel


□ my twitter log storage.


□ column.

□ 一夜明けたら、App Store For Macが遂にオープンしてた~!これでMacBook Airも益々iPadライクに使えそう。
>> Mac App Store



□ ドラッカーなんかが「流行った」という現象について、企業や既得権が、個人の能力を開発する場ではなく、その体制の内に食い潰している存在として、漠然とした無力感を若者に強いているという背景は無視出来ないし共感すら覚えるけど、結局、組織の内で自らが果す責務に変わりは無いわけで、

□ 一種のトレンドとしての「ドラッカー」や経営哲学といったものが、それを行使するものとして対象とされていない層に如何なる影響を与えた所で、企業・組織側の実益と、個人の幸福の双方にとって何か具体的な成長案を呈示出来ているかというと、今の社会背景に照らして、その間の溝を広げただけとも見る




□ いわゆる「ガラケー」の買い物に付き合ったの際、マニュアルはともかく、契約内容やアプリデータの課金条件もろもろが悪意が感じられるほど煩雑で辟易した。

問題はテキスト量よりも、ある特定の要件に係る明示的な仕様を指す文章が、それぞれの機能の参照ソース内の表現でマチマチになっていること。


単純な例として、あるデータ通信機能を利用した場合に、同じ要件が働く異なる二つのアプリ間において、片方は「別途通信料が発生します」もう一方では「手動更新の場合に有料となります」とされている部分。統一表現で無いだけならまだしも、一方、あるいは双方に明示されない情報の欠落がある場合。

この例は単純に、「プッシュ通信なら無料」というオチだった。しかしそう表記されているわけではなく、読み手が帰納的に判断する条件となる。

今後は仕様説明そのものの表現に対して、「名寄せ」が必要になってくるかも。ケース毎に用いる文体それ自体を一元管理して、テクスト内に呼び出す形式。




□ 約款を担保する約款が必要。




□ 共同購入クーポンは、広告ビジネスというよりも、ツアービジネスに擬えて催行基準をしっかり算出して、始めて利が見えて来るシステムだと思う。観光業界も戦々恐々としてるかもしれないけど(;゜0゜)ミクロ経済学の視点から既に反証が。。

□ 人が飛びつくままに、枠を大きく大きくしていくだけだと、供給側が先細りになっていく。要は営業と実務のアンバランスが表出した形。

□ 僅かながら観光業界の一端に身を置いていた経験からいえば、共同購入クーポンのような性格のシステムで利鞘を得るには、特に生産側への根回しが重大。お客さ様を一人でも多く呼び込むというよりも、供給の消化にウェイトがある状態が健全なサイクル。逆だとそもそも「定価」の価値が変動していますよと




□ 「蜻蛉」名の由来はラテン語のTomb(墓)から、更に蜻蛉は陽炎(かげろう)に転じ、人は永遠を夢に描いて墓ない(儚い)存在となる。

□ ちなみに日本古来における蜻蛉の呼称は「秋津」。日本列島を指して秋津州。蜻蛉はセイレイ読みに(精霊)に通じ、地方伝承では死者の魂そのものであるとされる。西洋ではTomb(お墓)に対応して蜻蛉が不吉を予感させるシンボルとして強調されるが、ドイツ伝承には万葉集と同様に乙女に喩えるものも

□ 蜻蛉の英名Dragonflyは竜から転じてSnake、即ち蛇の如く忌み嫌われることも。対照的に、Snakeは日本に伝来する際に「宿禰」に転じ、神道において比較的高位な者への名称(敬称)とされている。

□ ソースは無いものの、宿禰の語源がSnakeであるとされる説は、少なくとも古ゲルマン語のSnakonまで遡らないと説得力が無い



□ ナショジオの「生きもの地球大紀行」がかなり残念なことに。。さかなクンが悪いわけじゃなくて、コメンタリー色が強過ぎて。。

>> http://www.ngcjapan.com/special-contents/great_migrations/

こういう自然ドキュメンタリーを見る時に、リモコン上の操作で、映像内のオブジェクトそれぞれにタグやアノテーションを追随表示出来る機能が欲しい。



Silverpanel



□ Science.

Nonlinearsuspension

数々の非線形物性モデルのギャラリー。各記事のArticle Objectsで閲覧可。回転シリンダー中の分散系の描く模様が綺麗。 / Gallery of Nonlinear Images published Dec http://t.co/LACXy1m #AIP_CHAOS




□ 米PCASTにおける合成生物学への諮問概要。昨年、人工ゲノムから細胞を開発したJCVIが俎上に。先月「慎重な警戒」を発したPCSBIよりも歩み寄り 『イノベーションを阻害せず監視』 White House Council Receives Synbio Report: http://t.co/QJUAxWE




□ Illumina社の株も成長中 RT @ma_ko: 診断・治療方針の決定プロセスでExomeが役に立ったという初の報告/過渡期の姿ではあるし宣伝の役割も / The First Child Saved By DNA sequencing http://htn.to/qt3yfb


□ Illumina社は前年株価から106%の急成長を遂げてますね。シーケシングプラットフォームのHiSeqが大量受注。主な納入先は中国のBGIやブロード研究所。Nic君のシーケンスを担当した人も言及しているけど、この先如何にコストダウン出来るかが鍵。


GenomeWeb_News:
Illumina to Move to Larger Spaces in San Diego: The company will occupy three office buildings and a central pla... http://bit.ly/hGZr15




□ DNAアレイ大手、アフィメトリクス社の組入比率がアンダーウェイトに(T ^ T) RT @GenomeWeb_News: Affymetrix Shares Decline on Downgrade from JP Morgan: http://bit.ly/gSp9mi




dbcls: ライフサイエンス統合データベースセンター
「統合データベースプロジェクト」とバイオインフォマティクス推進事業(BIRD)の一本化に関するページが公開されました http://bit.ly/eLznN7




Sagebio: Sage Bionetworks
'PLoS and NPG redefine the scholarly publishing landscape' by @CameronNeylon http://bit.ly/ha39o5




TheGenomeCenter:
Cool Central Dogma animation http://bit.ly/e9UHPN




□ こういう論説がもっとドキュメンタリー化されるべき。ノンリニアやデータベースは21世紀科学の主軸だけれど、まだまだ一般向けの露出が極端に少ない気がする。RT @togotv: 生きている自然と非線形科学 http://bit.ly/h0rIcu #togotv




cshperspectives: CSH Perspectives
New issue live, inc free articles by Stan Prusiner on prions and Michael Rosenfeld on long non-coding RNA http://bit.ly/19BH4l




ianholmes:
"Strawberry Genome vs Peach Genome" is a distraction. We need to rescue the Mushroom Genome from Bowser's Castle http://ping.fm/A3Hlv




ROResources:
'Junk' DNA Reveals Key Information About Breast Cancer Risk And Development A new genetic biomarker that... http://fb.me/RlgmPvZ8


lgatt0: Laurent Gatto
"98.5% of DNA is considered to be junk DNA with no known purpose. Maybe it's XML tags."




□ χ2-divergence -A strict spectral bound convergence rate can be given for discrete time-continuous quantum Markov process http://j.mp/hIMlEAA




the_Node:
Early registration for the German/Japanese developmental biology (GfE/JSDB) meeting ends January 15th. See GfE site: http://fb.me/wSl1M9vL




GenomeWeb_News:
Rosetta Genomics Gets NY State Permit for microRNA Tests: read more http://bit.ly/eDULJk




biosharing: BioSharing Network
The BioDBCore paper (MI spec for describing a bioscience database) is out in NAR (soon to appear also in 'Database'): http://is.gd/hpEtE




AIP_Publishing:
National Science Board Task Force on Data Policies Discusses Public Access http://dld.bz/CQ6v




□ シロクマさんがついにBBCにキレたw
Polar Bears Destroy BBC Documentary Spy Cameras sciencenewsblog.com/blog/1230101




_masaka: KANZAKI, Masahide
URL Design http://bit.ly/ics6kv TimBLのクールURI以来いろんなガイドが提唱されてきたが、いわばHTML5時代のURI設計として、名前空間、人間向けURLなど。年末の記事だけれど、JeniT、HotWiredなどフォローが多いので改めて




ibaibabaibai: baibai
「なぜ科学を語ってすれ違うのか ソーカル事件を超えて」 ジェームズ・ロバート・ブラウン (みすず書房) 非常によい.特に前半2,3章.3章の科学哲学のまとめは理系の人に,2章の科学の良さを説明する部分は文系の人におすすめ.




naturejapan:
ネイチャー掲載論文です。「鉱物が水あめ状に変形 地球内部の『超塑性』初確認」 MSN産経ニュース http://nature.asia/gEbEdq




□ music


Delerium:
Click the player below and listen to Delerium's Bill Leeb talk about the new stripped-down, acoustic renditions of... http://fb.me/I2Jv2SIz




reaktoplayer:
Chime: Nice Generative Audio and Video App made in Max/MSP for Mac Only: http://bit.ly/gEvTvr




RichardDevine:
algoRHYTHMS electromagnetic sounds of Macbook Pro http://vimeo.com/6649750




Oceano__: Piotr
Special Christmas Recording from SLEEPTHIEF are available for FREE download. Catch them while you can! :) http://soundcloud.com/sleepthief