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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Star Wars Episode III:Revenge of the Sith.

2005-06-27 03:06:37 | 映画
───「これで自由は死んだわ 万雷の拍手の中で」
                 -パドメ・アミダラ
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先日観てきました。
率直な感想を述べると、とても重かったです。
展開はただひたすら終盤に向けてダウナー一直線。
物事がジリジリと最悪の方向へと布石を巡らし、
遂には運命の瞬間が訪れてしまいます。

※ ↓以下、ネタバレ注意↓

ダース・ヴェイダーの誕生と、銀河共和国の帝国制への転身を描くのが大筋。
テーマとしては業に支配にされる善悪の区別と拮抗が扱われています。
万物の流転と調和を重んじるジェダイと、万物を制御し、
生命を死から救う力も備えるというシスの教義。相対する
二つの規律への疑念と板挟みに陥った英雄アナキン・スカイウォーカーは、
最愛の人の命を救いたい一心から、闇の所業を犯してしまいます。

彼を暗黒面へと陥れたのは、「情と執着」でした。
情の強さから数々の命を救い、心優しい一面を見せる一方で、
その性質が翻ることにより、全く逆方向の行為と結果を齎してしまいます。
要は「自分のすべきこと」が導く目的の成就よりも、
それに起因する感情的な動機と衝動に囚われることで、
師や同志を裏切り、子供達を殺した後、自己正当化の為に一転した論理を振るう、
背徳的とも言える業を差別する規範さえ見失うことになるのです。
しかしこの作品の最大の見所でカタルシスを感じられるのが
その一連の出来事であり、灼熱の紅彩の中で青色のライトセーバー同士が
閃光を衝突させる様はショッキングであると同時に、
退廃的な恍惚感さえ覚えてしまいました。
クライマックスはアナキン vs.オビ=ワンと皇帝 vs. ヨーダのセーバー戦が
同時進行で畳みかけるように描かれ、ここぞというシーンで挿入される
エピソード1の音楽「運命の闘い」で興奮は最高潮(笑)
ただその結末はあまりに酷く、おぞましいものでした。

悔やましいのは、彼が至る処で間違いを振りかえり、過ちを押し留め得る瞬間があったこと。しかし状況がそれを赦しませんでした。
「失いたくないが故に、それを失うことになる」
諸悪の根源で黒幕であった皇帝自身のこの言葉が、善悪両者の悲哀を孕んだエピソード3の通奏低音として響いているような印象を持ちました。

ビジュアル面では、新三部作の過去2作より更に大きく深化、飛躍していて、冒頭のコルサント上空の宇宙戦では速度の対比を効果にしていたり、圧倒的な立体感覚と空間処理にリアルに浮遊感を覚えました。(フワッと)これは大画面で是非体感してください!それにこれまでは「ハイ、ここが○○星の△△ですよ~」みたいなのっぺりとしたCGセットの世界がそこにあるような感覚でしたが、今作ではしっかりとその奥行きと多側面を捉えられるようになっています。正直前2作は旧3部作とは世界観が乖離しているように思えてならなかったのですが、今作は戦時中という時代設定もある為か、かなり旧作に近い雰囲気を感じられるのも特徴。旧3部作を観て漠然と空想を広げていた広大で神話的な宇宙が、ここに来てはじめてビジュアルに裏打ちされたと言っても良いかもしれません。

宇宙船の形状も示唆的なので注目。今回は帝国樹立の寸前ということで、旧3部作で描かれる帝国軍と反乱軍、両者の宇宙船の特徴を一つに兼ね備えています。


そんなわけで一回観た印象をつらつら書いて見ましたが、
後最低10回は見に行くつもりなので感想も当然変わるかも(笑)
後半部の展開が神憑り的なので、アカデミー編集賞を取れるかも。。


Anakin's dark deeds

ジェダイ聖堂の殺戮と、オビ=ワンがパドメにアナキンの罪を告げ、
彼女に彼の居所と妊娠について迫るシーンで流れる音楽。
とても悲痛で美しいミニマルな旋律が後半部に浮上します。
スターウォーズでこの種のフレーズが聴けるのは異例。


反転

2005-06-25 02:29:43 | music
徴としての世界では、
他者の同一性が自明であることに対して
自分自身は最も希薄で危うい存在となる。
認識する者はいない。
常に外界の鏡像がそこにあるだけ。

『人はその分身に喰われている』


□ Tunes of the Day

album

□ Peter Gabriel / "OVO"

The Time of the Turning
The Time of the Turning (Reprise) / The Weavers Reel

1999年、ロンドンに建てられたミレニアム・ドームの委嘱作品から二曲。
後者はアラビック・ケルトの傑作。


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□ Tribute to Dead Can Dance / "The Lotus Eaters"

Ephemeral Sun / "Avatar"

ゴシック・メタル製からのDead Can Danceへのトリビュート。


□ Dead Can Dance

Summoning of the Muse

                                 _*


昏い夜は…

2005-06-24 02:22:00 | music
───あなたの肌と明るい空が 遥か彼方に消えていく…
かつて私も手にしていた人生の音が 建物の間を木霊していく

               -"Sea Song" / Craig Armstrong, Wendy Stubbs.

反復する感情、過去という亡霊。
其は波紋の紡ぐ響きに似たり
ただ沈黙の内に秘めよ。


□ Tunes of the Day

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□ Hans Zimmer / "Power of One"

The Rainmaker
Mother Africa


yello_motion

□ Yello / "Motion Picture"

Point Blank
Cyclops

Enigmaに大きな影響を与えたとされる、Boris Blank、Dieter Meier
によるジャーマン・エレクトロデュオ、Yelloの1999年のアルバムから。


morninglight


□ Locust / "Morning Light"

On The Horizon

_*


Conjure One -"Extraordinary Ways"

2005-06-23 01:34:24 | music
http://www.myspace.com/conjureone

Conjure Oneのニューアルバム"Extraordinary Ways"(release on 30,August)
の試聴トラックが上記URLにて公開されました!

Extraordinary Way (feat.Poe)
I Believe (Vocal by Rhys Fulber)
Beyond Being (Insturumental)
Dying Light (feat.Joanna Stevens)


Rhys Fulber自らヴォーカルを取るレゲエ・ダブ調の
"I Believe"が異色。"Extraordinary Way"は、
Delerium"Chimera"のサウンドとC1の湿っぽさを
併せ持つ、正にリードトラックに相応しい曲。
Poe独特の物憂げなカラーを前作より引き出しています。

スーフィー調のチャントで幕を開ける"Dying Light"では
ジョアンナ・スティーヴンスのオリエンタルな声色
が、バックのエスノ・ダブサウンドと見事に拮抗していて、
Conjure Oneの確立しようとしている路線を
ここで強くアピールしているようです。
去年Collideに提供した"Temptation (Conjure One Remix)"
にて既に完成していたと思われる音です。

インスト曲"Beyond Being"然り、前作よりもややライトな
印象を受けますが、軸となる方向性は保っていますね。
ChemdaやNick Holmes(Paradise Lost)の参加曲も
早くチェックしておきたいところ。


Silence must be heard.

2005-06-21 00:51:40 | art music
───自分と同じ鼓動に震える者がどこにいるのか、私はしきりに自問する。
    その答えは、自分自身の音が消えて行く彼方に求めるしかない

                                    ―ギドン・クレーメル


□ 季節の買い物日記。

日曜日は仕事を早々に切り上げて、夏服の補充(遅)
真夏に着れるのか不安な長めのサマージャケット(tete homme)と、
それに合わせてベルト、パンツ、アクセサリ一点揃えました。総額十○万円。
わたくし、決めるときはめちゃくちゃ早い(らしい)ので、
高額な買い物でもスパスパ選んでしまいます。
それにこういうブランドショップでは、足を休ませると泥沼になるだけだし~。
とりあえずスーツばかり着てそうだわw


他には。。

・会社四季報プロ500 \880
・地球の歩き方「世界のビーチ&リゾート」 \1,100
・スティーヴン・ストロガッツ『SYNC』 \2,200 (出版社割愛)

ストロガッツは、ここでもちょっと触れたことのある
『スモールワールド』理論の提唱者の一人で、新しいネットワーク論の開拓者。
"SYNC"は彼の既刊"Nonlinear Dynamics and Chaos"をより
ポピュラー・サイエンス風に編纂したと言えるもので、
数ある複雑系へのアプローチの手法の中から、『同期現象とは』という
切り口で迫っていく内容。これは自然界のあらゆる個体を結合振動子と
定義して、森羅万象を引き起こす創発現象、個体間の振舞いに
見られるシンクロの原理を、ホタルの明滅、心臓の鼓動、
さらにはマスメディアの動きなど、身近な例を挙げて、
解りやすい語り口で綴ったもの。今更ポピュラーサイエンスも
無いだろうと思ったものの、単純な読み物としても楽しめます。
気が向いたら書評をupしますね。

後は。。一人で高層階にあるイタリアンで食事(泣
帰りにファミレスでお茶しながら購入した雑誌をパラ読み。
帰途、西の空に浮かんでた真っ赤なお月さまを
車から眺めつつ深夜の到着。久々にのんびりした休日でした....


□ Tunes of the Day

□ Frans Bruggen Edition Vol.3 / "English Ensemble Music"

Henry Purcell / Chaconne "Three parts upon a ground" in F major

ブリュッヘンの録音した『イギリスのコンソート音楽集』から。
低音主題のディヴィジョンですが、構造に反行カノンと
逆行カノンが噛み合っている複雑さとは裏腹に、
とても優しく懐かしい、郷愁を擽る楽曲に仕上がっています。


□ レスピーギ / 『リュートのための古風な舞曲とアリア(全曲)』

Villanella

ドラティ指揮、フィルハーモニア・フンガリカの演奏。
作曲当時は失われた楽器であったリュートに見事
息吹を吹き込んだ作品。近現代からのバロックへの
アプローチとしても刺激的な展開が多いです。
その中でもホッと一息つけるのがこの曲。

KremerataBalticaSilencio


□ Gidon Kremer / "Silencio"

Vladimir Martynov / "Come In!" Movement 6

ギドン・クレーメル指揮。クレメラータ・バルティカの演奏。
選曲から巻中のテキストまでをコンセプトに含めた芸術作品。
アルヴォ・ペルト、フィリップ・グラスは有名ですが、
ウラディミール・マルチノフについては耳慣れない方も多いと思います。
ウッドブロック、チェレスタの清廉な響きに安らぎを覚えるミニマル作品ですが、
実はこの楽曲にあてられたテクストを以って、啓示的な感動を得られる楽曲。

古の隠者が弟子に告げた。
「汝の心の室(むろ)に入るよう励行せよ、されば天上の室が己が眼に入ろう。」
 両者はひとつ、同じ扉で通ずるものなり。
 天上への階段は、汝の心の中に秘められたり。」

 そして、これもまた真実である。
 我らの生は、すべてこの奇跡の入口を探す営みに過ぎず、
 我らの行いは、内と外とに通ずる門をおそるおそる叩いているに過ぎない。
 我らの希望はいつの日か、門の向こうから声が聴こえてくるのを待つことである 
「お入り!」と。

「門をたたきなさい。そうすれば招き入れられる」と言われる所以である。


                             -Vladimir Martynov.


学際の近況

2005-06-18 00:05:41 | music
「有機テクノロジー展/有機テクノロジー国際会議」

うっかりなっかり見逃していたオルガテクノの大々的なイベント。
また、明日東大農学部で一般公開されるセミナーのお知らせも頂きました。(遅

「アグリバイオインフォマティクス -農学の新たな展開-」

東大は新領域・情報生命科学の大学院入試もいよいよ
説明会を終え、準備期間に入るところでしょうか。。
あそこは何といってもCASTIのTLO戦略における
強みがあるので、起業を目指す一般志願者にとっても
まさに油の乗りきった処でしょうね~。

この分野では未だ天文学的スケールの
データベースの運用手法が総括されていないのが
最大のボトルネックで、専らそのためのツール、
システム構築を巡るお話が中心的議題となっている段階です。
もちろん、同研究分野で開発された技術の特許価値の
算出モデルに直接絡んでくることが予想されるのですが。。


□ Tunes of the Day.

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□ Paul Haslinger / "World Without Rules"

World Without Rules

ポール・ハスリンガー。今やフィルム・スコア界随一の
エッジ・グルーヴ使いと言えるでしょうか(笑)
グレアム・レヴェルとの共作群が最も有名でしょうが、
紹介文には"タンジェリン・ドリームに一時在籍~"という
一節が必ず入るのもご愛嬌。プログラミングの鬼才と
評される彼が、その手腕を存分に活かして発表した
デビューソロ・アルバムの一曲。

bobholroyd

□ Bob Holroyd

Games Without Frontiers
When the Rain Came

:: Official >> http://www.soundscapemusic.co.uk/

ワールド・ミュージックをモチーフにした、
アンダーグラウンド的クラブサウンドを主とする
大手Six Degrees Recordsの方向性を背負って立つ看板DJ
Bob Holroyd。"Games Without Frontiers"は言わずと知れた
Peter Gabrielのカヴァー。アルバム全体ではジャズ色も強いです。

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□ Nacho Sotomayor / "La Roca Vol.3"

Peccatores Justifica
Eternal

イビサの叙情派ダウンテンポDJによる、La Rocaシリーズ(全5枚)。
最もパッションに溢れ印象的なのが、このVolumen.3でした。
エスノ・トライバル・フュージョンの一つの完成型。


結んーでー♪開いーてー♪

2005-06-17 00:52:10 | 日記・エッセイ・コラム
今日、出先のホテルで中居さんの方とお話していたのですが、
「いつも夕食は遅くなるんですぅ~(T-T」と、のたもうたところw
親切にも、こっそりお結びを握っていただけました。
うぅっ、淡い塩味が沁みたぁ。。
涙の塩味とわかんなくなっちゃったなー(笑い)

『お結び』の語意は『魂を結ぶ』から来ています。
食べる人へ、あるいは自分へ、何処にいようと
必要とする時に命を繋いでくれる活力の源を結ぶ。
食はまさしく命を紡ぐ結び目で、それは他でもない
人同士の思いやりが繋げる行為なんだなぁーと。
とにかく、これでもう少し頑張れそうです。( ̄ー ̄゜+キラ


□ Tunes of the Day.

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□ John Williams / "Revenge of the Sith"

A New Hope and End Credits

30年に渡り描かれたスターウォーズ・サーガを締めくくる一大悲劇。
今作では選ばれし者・アナキンが、遂にファントム・メナス ──
-暗黒面の亡霊(意志)を、その瞳に宿してしまいます。
皮肉にもその姿が、あのダース・モールの面影と被ります・゜・(ノД`)・゜・

さておき音楽は、相変わらずモチーフの多用が特徴的で、
聴くだけで十分ネタバレしてしまうあたりが憎いです。
どこか愁いを帯びた騎士道的な新モチーフが登場しますが、
前作の"Across the Stars"ほど印象的なメロディはわざと排除しています。
その代わりシンセサイザーやコーラスのアレンジはこれまでになく
ダーク、かつハードな曲調を帯びていて、避けられない運命に
より一層悲劇的な色合いを加味しているように思えます。
何より、旧3部作の各フレーズが驚く所で使われるのでお楽しみに。
つまるところこれは「救いを約束された悲劇」で結ばれる作品。
よって、全6部作を繋ぐ通過点でありながら、全6部作の
最終作としての華やかさも十分に兼ね備えて然るべきなのです。


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□ Nusound / "Erotic Moods Vol.2"

Endress Sea
Meditation

Enigma風ムード・ミュージックにはこんなのもあるよ、という例。


□ Rob Dougan

One and the Same(Instrumental Version)

                                  _*


Enigmatic Obsession / "Secrets of Seduction"

2005-06-15 00:39:52 | 音楽2
□ Enigmatic Obsession / "Secrets of Seduction"

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Opening My Eyes
In The Recent Past
The 5th Column
Slowly Walking In

Release Date:17/05/2005
Label:edel
Cat No.:0000542MOM
Foramt:1CD
Artwork:daniel-design.de

□ Tracklisting.

1. Opening my eyes (feat.Luisa Fernandez)
2. In the recent past
3. The delta of the Red River
4. Northern horizon (feat.Helene Horlyck)
5. The 5th column
6. Silent heroes
7. Reachers of civilization (Jorg Stenzel,Torsten Stenzel)
8. Punte del este
9. Farewell to the moon (Torsten Stenzel)
10. Slowly walking in (feat.Luisa Fernandez)
11. Polar lights
12. Closing my eyes (feat.Luisa Fernandez)
13. Lifesign (feat.Fabrio Levita / Torsten Stenzel)


これ以降も二作品準備中のJens Gadソロプロジェクトにおける中心的作品で、
各名義に参加してるアーティスト(Luisa Fernandez,Helene)が顔を揃えてます。
M7とM9はドイツのトランスプロデューサー、Torsten Stenzelが手掛けたもので、
ギターをなんと、あのYorkが弾いています(!)
もともとTorstenがチルアウトサイドでやっていたビザーレな
モッズ・ミュージックという趣で、作品全体もそんな感じです。
海外でレビューされてるような、Enigmaの初期の作風という評判は
忘れた方がいいかもしれません、寧ろイビサ・チルの最先端ともいうべき
高級感と恍惚感溢れるダウン・テンポ、コンテンポラリーに仕上がっています。

既発作品に比するなら2004年の"Cafe Del Mar Vol.11"に提供した
"Art Nouveau"、Enigmamusic.comに捧げた"Amor Part2"の系統に属する音感。
ビート、パーカッションともにEnigmaよりも深みを感じさせる
ダブ処理が光っています。M2はEnigmaのアレンジャーとしての面目躍如。
生音のスウィングするラウンジ・グルーヴをバックに、グレゴリオ聖歌の登場。
M13"Lifesign"は、中国のEr-Hu Viloin(ニ胡)をフィーチャーした
M3"The Delta of the Red River"に男性ヴォーカルをアレンジしたもの。
(Enigma/"Sadeness"の『アノ声』をサンプリングしています。)
全体としてトラディショナル・ベースを敷いているものの、
音楽的印象は正にヨーロピアン。敢えて言うなら、EnigmaがMCMXC a.D以降
同じ路線で流行を追っていたら作り得た作品かもしれません。
最高級のモダンな部屋で照明を落としながら聴きたいです(笑)
ムード音楽としては極上でこの上なく好きですが、
正面から向き合う作品ではありません。

スペイン語の歌詞については、↓の投稿を参照のこと。

http://www.enigmamusic.com/forum/showthread.php?t=8367

Opening My Eyes:
Desde aqui no hay fronteras ni barreras, solo veo miles de colores, los colores de los elementos: la tierra, el aire, el fuego, el mar...
***
From here there are neither borders nor barriers, only I see thousands of colors, the colors of the elements: the earth, the air, the fire, the sea...


Slowly Walking In:
Es cual un repitar de sonidos ... Es una flor, ya viene, ya viene la mariposa, ya viene, viene volando.
***
It is which one to re-whistle of sounds... It is a flower, already comes, already the butterfly comes, already comes, comes flying.


Closing My Eyes:
Los colores de los elementos: la tierra, el aire, el fuego, el mar...
***
The colors of the elements: the earth, the air, the fire, the sea...



今日は一日外で撮影してたせいで、ちょっと焼けてしまいました。。。(T-T
コメントへのレスは合間をみてします。無視してるんじゃないよ!


Lost in Translation.

2005-06-10 22:52:12 | 映画
───“もう二度と東京には来ない。今回が楽し過ぎたから。” -シャーロット

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見たのは先週、やっと感想を書く余裕が出来ました(T-T
純粋で危うい文学感覚に長けた女流監督、ソフィア・コッポラが
お互い異邦人として東京で出会った男女の孤独と心の通い合いを、無闇な感情吐露やシチュエーション造りを避けて、
あくまで自然に淡々と描いています。(やや喜劇的描写もありますが)中心舞台となるパーク・ハイアットは私も大好きなホテルで何度か泊まっていますが、映画の通りとにかく外人さんの信頼が厚い場所。劇中でも主役の二人が唯一安らげる所として、大きな存在感を示しています。

"Lost In Translation"とは、翻訳の過程で本来の意味が失われてしまうこと。
この作品の東京の人々の描写は、外人視点だからこそというわけではなく、
実は私達自身が共感できる部分が大きい。誰もが東京で身に沁みて感じたこと
のある寂謬感が全編に漂っている気がする。人々の間にある障壁は
言葉の問題だけではない。ソフィアは東京での実体験で感じたことを
そのまま表現することで、海外映画としてはこれまでにないほどリアルな、
同時に非現実的な感傷に満ちた雰囲気を醸し出すことに成功している。
二人の東京での遊び方は、正に日本人のそれだし(笑)

家庭に疲れ、俳優としても草臥れた中年のボブ・ハリスを
演じるのはビル・マーレー。大学卒業後若くして結婚しながら、
人生に絶望感を抱いている聡明な女性シャーロットは、
監督の前作"ヴァージン・スーサイズ"から繊細な演技を
光らせているスカーレット・ヨハンソン。
別れ際の最後のセリフは意図的に聴き取れないようにしてあって、
鑑賞者が「自分自身なら・・・」と私意を挟むことが出来るけど、
ここでは寧ろその言葉の意味を追わないことが重要だと思う。
大切なことは二人の間だけで伝われば良くて、外からあーだこーだ
言ったものは、もはやそれ自身の意味からかけ離れてしまうから。
本当にここで大事なのは、交わされた言葉の両端にある二人に訪れた結果。
お互いの振舞いの変化そのもの。言葉は常に過程に過ぎない。
結局、「お互いの関係が何であったのか」ということは
「お互いの為に何が出来たのか」ということ以外に由来する処は無い。


□ Tunes of the Day

ephemeral


□ Synaesthesia / "Ephemeral"

Intelligence Dream

Deleriumのサイド・プロジェクトSynaesthesiaの3rdアルバムから。
KARMAの同年に発表されたこの作品は、エスノ・トライバルサウンドを
前面に押し出した正に『裏KARMA』な内容。

2worlds


□ ATB / "Two Worlds"

Enigmatic Encounter (Feat.Enigma)

Enigma方面から意外と知られていないのが、このATBとの正式なコラボ。
Michael CretuのEnigma名義としては、現在唯一の他アーティストとの合作。
このネタも"MCMXC a.D"からの引用で、ある意味"The Screen Behind -
- The Mirror"のフォロートラックという見方も出来るかもしれません。


□ Andy Hunter

GO (Antillas Remix)


                                  _*


Richard Devine / "CAUTELLA"

2005-06-08 02:07:28 | art music
□ Richard Devine / "Cautella"

24250


Helix Stair Helve
Orr Unfolding
Timach

Release Date:14/05/2005
Label:Sublight Records
Cat No.:SLR601
Format;1CD


"Abschattung / PASS / Registre."
あらゆるシステムの鳴動は、その目的において内在する世界と隔絶してはいるが、同時にそれ自身の射映でもある。限界的プログラムによって振り回されるシステム、軋む駆動機関。物理層を制御するのは仮想フレーム同士の連絡であって、仮想フレームの構築は物理作用の産物に他ならない。

ここでは音像がシステムを介することを前提に、それが再生されるに至る聞き手と外部環境との共振現象をフレーミングして意識下に挿入する。触媒となる信号は、受信者の帰属する構造を保持する為に共有されるパターンとして、その実効性に振り分けて類型を求められる。

ディヴァインが奏でるのは、機械音のベールに瞑られたうたかたの夢であり、表層に隔てられた真性の流出である。つまり外部からの全方位の視点と、それが向けられる『事物』との対照構造において、各々の視点の中に両者の関係性が
独在する。即ち、各々の視点に対して統覚され得る機構が遍在している。

フリージャズやブーレーズ界隈の前衛音楽からの影響が
これまでより堅著に顕れている気がします。
何より彼自身、作曲プログラム、音源の開発諸々、
音楽ソフトウェアの最先端のアップデートに関わっていますが、
そこに喚起される感覚がそれら前時代のものと通じている
普遍性に、音楽自身にある種のリミットサイクルを
引き起こしている創造性の縁、境界を見る気がします。


Delerium & Conjure One New Album.

2005-06-05 02:07:17 | 音楽2
Deleriumのニューアルバム速報です。

http://nettwerk.ca/artistpage.jsp?story_id=2080&artist_id=3&mode=news_story

去年から経過報告はありましたが、方向性について
明確にまとまってきたようです。
今回もRhys FulberがCo-Producerとして参加しています。
要約すると、SS,KARMAのようなトラディショナル・ベース、
つまりワールドビート系のサウンドに重点を置いた曲が
幾つかある一方、マルチヴォーカルを配した
エレクトロニカ曲とを区別するということで、
これだけ聞くと"Chimera"とあまり変わらないんじゃないかという
印象を受けます。昨年の時点ではヴォーカル中心ではないと
言っていたのに。。(実はChimeraの時も初期段階で。。。w)
とにかく過去の作風に『回帰』するようなニュアンスは
含んでいるので、その点、単なる焼き直しではなく
進化を期待したいところですね。


□ Conjure One / "Extraordinary Ways"

Author: Rhys Fulber
Date: 06-02-05 08:37


1 - Endless Dream (feat. Poe)
2 - Face the Music (feat. Tiff Lacey)
3 - Pilgrimage
4 - One Word (feat. Poe)
5 - I Believe
6 - Beyond Being
7 - Extraordinary Way (feat. Poe)
8 - Dying Light (feat. Joanna Stevens)
9 - Forever Lost (feat. Chemda)
10-Into the Escape


(Quotes from Conjure One.com)

今回新たに参入したTiff Laceyは
ATBやNeo & Farinaとのコラボなど、
主にトランスシーンで活躍しているヴォーカリストです。


Conjureone.comも近々リニューアルするそうです。