lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

今日も1日おつかれさま。

2006-01-31 00:12:16 | music2

また明日も頑張ろうね。

私の仕事は、技術的な面では成功・失敗が
すぐに評価されるので、その日その日の浮き沈みが
結構激しいのですが、そんなことはどうでもよくて
おやすみを、おやすみをください。。(T-T

よくあること。昔からなのですが、私は周囲の異性に対して
自分に気があるとか、好意を抱かれているとか一方的に
思われてしまう節があるらしくて、それはそのおかげで
上手く行ったこともあるのだけど、大抵困ることが多いのです。
たとえば日頃の態度にしろ、ちょっとした言葉の綾にしろ、
無駄に「他人」に対して気を使い過ぎているのかもしれない。
「勘違いです」では済まない空気になってしまったことも
あるので、これはこれでそろそろ直すべきかなーと。でも、
実際は逆なんです。私にとってのそういう態度っていうのは、
他人と自分とを絶対的に隔てるバリヤーのようなものなのだけど。
「近づいても近づいても親しくなれない」と言われながらも、
それはとうに自覚として含んでいるのでした。
うーん、mixiの方に書くべき内容だったかな。。



□ Tunes of the Day

□ Cultured Pearls / "Liquefied Days"

Orange Winds
Brejeveux

カルチャード・パールズは、92年にベルリンで結成されたバンド。
メンバーのB.LA、テックス・スーパーと、ヴォーカルの
アストリッド・ノースは学生時代の頃からの知り合い。
1999年のアルバムから。


徒然な日曜日

2006-01-30 01:30:09 | music2

□ 今日の買い物。

>> X-Knowledge HOME (N0.6)

『Public Space』特集。
一際目を引いたのはMichel Mallardによる
パリの地下トンネルの写真。
世界の図書館建築については、もっと大々的に
特集を組んでみたら良いと思う。
中沢新一氏による記事『世界と位相の転換点』も興味深い。
公共の空間における建築物の配置と、人間の無意識を
同じラカンのトポロジーモデルに重ねて対比させています。
すなわち「公共性のトポロジー」と置くことによって、
歴史上の広場における政治的なプロパガンダの
実効性について触れる点も説得力があります。

<bt></bt><bt></bt>



>> 髪切った。

サッパリ。
スプレー式のワックスを初めて試してみた。
軽い感じのセットにはもってこいなんですが、
当然全くベタつかなくてイイ!
私の場合、髪の芯にちょっとクセッ気があるので、
セットの前段階でいつもオーバードライ気味に
なってしまうのですが、これならあまり髪を
痛めることもなさそうですね。
ってか、カットの最中に三度ほど眠りに落ちて
しまいました。。水曜日あたりからどうも
血圧が低いようで(←単なる具合悪さの表現)
声に力が入らないのです。。。
目の奥がズキズキする(+_+)
ので、おやすみなさい☆彡

<bt></bt><bt></bt>



□ Tunes of the Day

□ the Delfonics

La-La means I love you

失恋して間もない頃に良く聞いてましたねー。
一人でボケッとホテルの夜景を眺めつつ、
真夜中の白黒映画を横目に
コンビニ弁当食べてたあの日を、
この曲を聞くと思い出すのですw


Orgelwerke.

2006-01-27 22:31:01 | art music
Phaeton
ギュスターヴ・モロー(1826-1896)『ファエトン』

□ Tunes of the Day

□ Cesar Franck (1822-1890)

Choral No.3 in A Minor

ベルギーで生まれ、フランスの近代ロマン派を代表する
作曲家、オルガニストとなったセザール・フランクの
『コラール第3番イ短調』。
バッハの研究家でもあった彼は、その音楽言語において
既にロマン派を逸脱しはじめた徴候があり、
ワーグナー的半音階主義や循環形式の影響も感じ取ることが
出来るようになりますが、ドビュッシー(後の印象派と
フランキストは対立するのだけど)やリストからは
ワーグナー以上に評価されていたようです。
フォーレ、サン=サーンスとともに、
フランス国民音楽協会の設立にも関わり、
音楽界に歴史的な貢献を遺しています。
演奏はミュンヘン、聖ボニファティウス教会のオルガン。
Franz Lehrndorferによる演奏です。



□ Max Reger (1873-1916) / "Variations and Fugue on an Original Theme for Organ Op.73"

Fugue, Vivacissimo

ドイツ後期ロマン派を駆け抜けた多作の人。
室内楽やオルガン曲を中心に、「絶対音楽」を
掲げてワーグナー的書法に対立。
彼のバッハ研究に拠る所の大きい古い様式に、
当時における「現代的な」ドラマティックな
転調と和声進行をベースとして敷いています。
ボッフム大学大講堂のクライスオルガン。
演奏はミュンヘン出身Bernhard Buttmann。



□ Johann Pachelbel (1653-1706)

Ciacona in D Minor

最後に、一風変わった楽器クラヴィ・オルガンの演奏を。
これはチェンバロとオルガン、クラヴィコード等を
組み合わせた複合楽器で、一台の楽器を一人の
人間が演奏しています。設計、演奏ともに超絶的な
技巧を必要としたため、ピアノの台頭に従って
歴史から姿を消してしまいますが、この録音に伴って、
あのゲヴァントハウスでも演奏経験があるヴィルトゥオーゾで
音楽学者でもある気鋭、クラウディオ・ブリツィの
学術的考察のもとに復元。

パッヘルベルはアイゼナハ、エアフルトにいた頃に
バッハ家と邂逅。ニュルンベルク、聖ゼーバルト教会の
オルガニストとなった後、J.S.バッハに大きな影響を及ぼします。
この『シャコンヌ ニ短調』は、実は同『フーガ ニ短調』
における主題(古代の半音階テトラコードの下降音)の転回。



気づいたら20,000アクセスとっくに超えてました。
わーい。ありがとうございます。


Enigma,Sleepthief,Latest News.

2006-01-27 22:02:10 | music2

□ Enigma / "Hello & Welcome" March 10.2006

発売延期となっていたEnigmaのニューシングル、
"Hello & Welcome"の発売日が、3月10日に予定されました。
詳細は追って報告致します。



□ Sleepthief feat.Kristy Thirsk
 / "Sublunar" will be playing on AURALGASMS Radio.

SleepthiefがKristy Thirskをヴォーカルに迎えた曲、
"Sublunar"が、Auralgasmsのネットラジオで、
今週日曜日(1/29)に、2005年度のTOP5として
放送されるそうです。
先月に同ラジオにて公開されていたそうですが、
全くノーチェックでした。。。(_ _lll)

Auralgasmsはこの手のイセリアル・ポップ系を
広くカヴァーしているサイトで、一昨年くらいから
Sleepthiefの新曲を先駆けてフィーチャーしています。



□ FLA New Album on April

FLAのニューアルバムが四月に発売されます。


sleepthief release date.

2006-01-25 22:52:08 | music2

□ Sleepthief/ "the Dawnseeker" MAY 16, 2006. release.

Justinによると、Sleepthiefのアルバム、
"The Dawnseeker"は、彼自身のレーベルから
今年5月16日にリリースする見通しで、
i-Tunesでは3月くらいまでにはリリースされるそうです。
来月には"Nightjar." (feat.Caroline Lavell)、
"Oceanic"(feat.Nicola Hitchcock)の二曲について、
音源をレーベルに送ってマスタリングを行う予定。
新規ウェブサイトではアルバム全曲がDL販売されます。

そして早くも、年末にはセカンド・アルバムの製作に
取りかかるということでした。


requiem aeternam.

2006-01-24 01:35:07 | art music

Diana
オラツィオ・ジェンティレスキ(1565-1647) 『狩人ディアナ』



□ Tunes of the Day

□ Abbe Georg Joseph Vogler / "Requiem:Es-Dur"

Requiem Aeternam

録音自体がとても貴重な、プファルツ選帝侯お抱え
マンハイム楽派の宮廷音楽。作曲理論家としても
楽派の柱を担ったフォーグラーですが、
若き才能、モーツァルトとの対立によって、
歴史的に不当な評価を受けてきてしまった人物で
あると言えるかもしれません。とはいえ、
イタリア・オペラの手法を取り込みながら、
音楽書法においてバロックから古典派への
過渡期に重要な役割を果たしたことに間違いはありません。
Gerald Kegelmannによる指揮。



□ Carissimi / "Six Motets"

Vidi Impium

Vittorio Zanon指揮、Consortium Carissimiの演奏。
ルネサンス期、イタリアで活躍したカリッシミは、
カンタータ、オラトリオを始めとする宗教音楽から、
イタリア歌劇の雛型を抽出するに至りました。
ただ、1773年、イエズス会の解散によって
手稿譜のほぼ全てが失われ、彼の作品とされる
資料には未だ難解な精査が必要。
カリッシミの弟子、A.スカルラッティの息子、
ドメニコ・スカルラッティが、後にかの
大バッハとお互いに多大な相互作用を及ぼし、
一時代を築くことになります。



□ Pelham Humfrey / "Verse Anthems"

Hear,O Heav'ns

Harmonia Mundiの『[Curionsita』シリーズから、
ペラム・ハンフリーのヴァース・アンセム集。
ヴァース・アンセムとは、礼拝曲の中でも、
独唱もしくは合唱が器楽の伴奏を伴った形式をとる
演奏様式のことを言います。これによって
管弦楽を発達させた彼もまた、イギリス歌劇の
土台を築く一端を担ったと言えるでしょう。
その成果は、彼の弟子にしてイギリスで最も偉大な
作曲家となったパーセルによって花開きますが、
師匠、弟子ともにそれぞれ、27、36歳という若さで
この世を去ることになります。奇しくもハンフリーは、
大陸側で同様に大きな功績を成したカリッシミと同じ
1674年に他界しています。Nicholas Mcgegan指揮、
ケンブリッジ・クレア大学合唱団、ロマネスカによる演奏。


requiem.

2006-01-21 01:02:56 | art music

──死すべき者はみな、主に還る。

024_1
 ジョージ・フレデリック・ワッツ『希望』

□ Gabriel Faure / "Requiem,op.48"

Intoit et Kyrie

ミシェル・コルボ指揮、ベルン交響楽団の演奏。
フォーレといえばこの『レクイエム』が
最も有名ですが、一方で作曲してきた
夜想曲といったピアノ小品も私の好み。
さておきこの作品は、グレゴリオ聖歌以下の
西洋教会音楽が辿った古典的書法を
フィードバックして、「異教徒的」とまで
評される新たな安らぎと解放感に満ちた
死への憧憬を体現するに至った。
コルボはこの作品の演奏にかけては名手で、
禁欲的なほど静謐で澄んだ響きはこの録音をして、
奇蹟の名盤と言わしめています。



□ Allegri

Miserere Mei

グレゴリオ・アレグリの『ミゼレーレ』といえば
システィーナ礼拝堂で門外不出だったこの楽譜を、
幼少のモーツァルトが一度聴いただけで耳コピしたという
伝説が必ず引き合いに出されますねw



□ Thomas Tallis

Spem In Alium

「他の者には希望をかけじ イスラエルの主よ。」
激動のイングランドでヘンリー8世、エドワード6世、
メアリー・テューダー、そしてエリザベス1世に
仕えたルネサンス期最大の作曲家による、
40声部の気宇壮大なモテトゥス。5声部ごとに分けられた
八つのグループによって唄われています。
合唱はフィリップ・ケイブ率いる『マニフィカト』



□ Thomas Luis de Victoria / "Missa:O Quam Gloriosum"

Kyrie

Tallisの後時代、スペインで同様に偉大な
宗教音楽家として大成したビクトリア。
盲目のオルガニストA.カベソンと
パレストリーナという、時代の双璧を成す
二人に師事した彼の音楽は、
正統なフランドル楽派に属し厳粛な響きを
持ちつつも、同時代に活躍した画家エル・グレコと同様、
その陰影の内にスペイン的な情熱を秘めています。
デイヴィッド・ヒル指揮、ウェストミンスター
大聖堂聖歌隊による演奏で、この録音は
1985年度のグラモフォンアワードを受賞しています。



□ J.S.Bach / "Messe:h-moll,BWV.232"

Cum Sancto Spiritu

ロ短調ミサ。ヨハネ、マタイ受難曲、
クリスマス・オラトリオと並されるバッハの
四大宗教作品の一つ。グレゴリオ聖歌から蓄積
されてきた、あらゆる演奏様式を総動員しながら、
彼自身が創造してきたフーガをはじめとする
先端の技法を織り交ぜた、形式的に宗教曲を装った
巨大な純音楽的記念碑とも言えます。
この盤は雄大な演奏を得意とする巨匠
オットー・クレンペラーによる指揮で、
ドイツ・レコード賞を受賞したもの。
彼の解釈により、相応の規模に編成して
「一切の誇張を排した」ことで、
この歴史的名盤を遺しました。

バッハの他の宗教曲については、2000年の
バッハイヤー、うら若き(当時18歳w)
大学一年の頃、音楽の教授にそそのかされて行った、
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団と
ゲヴァントハウス管弦楽団による『マタイ受難曲』の
記念来日公演を生で聴いた時の感動は
啓示めいたものすらありました。
帰り道、ホテルへと向う少年合唱団と
鉢合わせたことも良い想い出です。。w


principles of lust.

2006-01-19 01:28:17 | art music

Leda_5
                     リュベンス『レダと白鳥』より抜粋

───だからといって、動物が、そして時として激発する性欲を持つ猿が、エロティシズムを知らないということに変わりはない。猿は、まさに、死の認識が欠如しているかぎりにおいて、エロティシズムを知らないのだ。それは、われわれが人間であって、死の暗い見透かしの中で生きており、エロティシズムの激発的な激しさ、その絶望的な激しさを認識しているという事実とは反対の事柄である。いかにも、理性の効用主義的な限界の中で語っても、われわれは、性的攪乱の実践的な意味や必要性を感じ取っている。けれども、その最終局面に『小さな死』という名を与える側にしても、その不吉な意味を見て取ったことは誤りだったであろうか。
────
けれども、もしも、ひそかにわれわれがそれを行うならば、禁止は美化を施し、おのれの禁止するものを、不気味であると同時に神々しい微光によって、照らすのである。つまり、要するに、宗教的な微光によって照らすのだ。
────
禁止は、侵犯へと引き込むのであって、その侵犯なしには、われわれを誘発する悪い微光を持たなかったであろう…。まさに禁止の侵犯こそが、呪縛をかけるのである。けれども、この微光は、単にエロティシズムが放つ微光なのではない。それは、完璧の強烈さ、死が犠牲者の喉を切り裂く─そして生を終わりにする─瞬間にはたらく強烈さが行動し始めるたびごとに、宗教的な生命を照らすのだ。「聖なるものよ!」この言葉の音節は、予め苦悩を背負い込んでおり、そこに背負われている重みは、供養における死の重みなのだ。われわれの生は、そっくり死を背負い込んでいる。けれども、私の中で、窮極的な死は、異様な勝利の意味を持つ。それは、私をその微光に浴びさせ、私の中において、無限に陽気な笑い、すなわち消亡の笑いを開くのだ。

─ジョルジュ・バタイユ『エロスの涙』


□ Tunes of the Day

Atrp


□ Robert Rich / "A Troubled Resting Place"

Calling by Stormlight



───しかしながら動物と同様に人間は極めて強い感性的な色彩を帯びた複合体であり、その額には、個を超えた記憶の刻印がまごうかたなく刻み込まれているのである。すなわち、性的感情の芽生え、異性間の感情、性的な好奇心、性的な羞恥心等々である。これらは、ある場合には苦痛に満ちた、またある場合には天にも昇るような筆舌に尽くし難い感情である。
────
ゼーモンによれば、すべての有機体は"mneme"(=記憶)という機能を持つ。外界による刺激が有機体に及ぼす持続的影響がムネメとなる。
────
そこでR・ゼーモンは、総じて高等な動物や植物の、卵細胞もしくは胚芽の段階から起こる進化過程全体の反復を、記憶した詩の暗唱と対比させている。この対比は隠喩ではない。
────
外的世界も意識も、同一の根源的なエレメントから構成されている以上は、いずれも同一のものである。すべての個体を構成する、このようなエレメントの本質的な共同性に対して、ただ一つの外的世界があるのみと表現すべきか、それともただ一つの意識があるのみと表現すべきかと言えば『いずれも同じで』ただその表現が異なっているというだけのことなのである。

─エルヴィン・シュレーディンガー『わが世界観』



□ Steve Roach / "Labyrinth"

Wren and Raven



□ Constance Demby / "Sanctum Sanctuorum"

Gloria



□ Vangelis / "El Greco"

VIII



_*


Down to the moon.

2006-01-16 00:11:08 | 日記・エッセイ・コラム

今、深夜0:00を廻った所ですが、
外は蒼い月明かりが照って眩しいくらいです。
最近はしばらくまともな休日も、
4時間以上睡眠を取ったこともないので、
今夜こそは早く眠ろうと思います。
ちょっと疲れちゃいました。。
今日はドライブの途中で爆睡こいてしまって、
連れの方には悪いことをしたなーと反省。
思いがけず慰められると、
逆に心が折れてしまいそうなのでした。
久々に涙が出てしまいましたw



□ Tunes of the Day

□ Andreas Vollenweider / "Down to the Moon"

The Secret,The Candle,and Love



Wide Angle.

2006-01-13 22:52:05 | music3

□ ニコンがフィルムカメラ市場から撤退

とうとう表明しましたね。実は職業柄、昨年から
内々で内通者から事情を聞いていたのですが、
(そういうことをブログにしろよw)
ベトナム戦争以来、一眼レフの定番として
プロ・アマ問わず支持を得てきたFシリーズを
持ってして、デジタルに特化するのはどうも
その光学性能を持て余してしまいそうな
気もするのですが。。NikonやCanonはどちらか
というと実験研究領域の大規模光学分野への
技術提供で活躍しているイメージが
個人的に強いので、そちらでのシェア拡大も
期待していきたいですね。ちなみに、
私が仕事で使わせてもらってるのはF3です。
見習いだけど、いちおープロだよね?(笑)



□ clip.

量子情報:時間制御された半導体量子もつれ光子対源
A semiconductor source of triggered entangled photon pairs
R. M. Stevenson, R. J. Young, P. Atkinson, K. Cooper, D. A. Ritchieand A. J. Shields
  Page 179
http://www.nature.com/nlink/v439/n7073/abs/nature04446.html

>> Entangled photon pairs generated 'on demand' have significant fundamental advantages over other schemes10, 11, 12, 13, which can suffer from multiple pair emission, or require post-selection techniques or the use of photon-number discriminating detectors. Furthermore, control over the pair generation time is essential for scaling many quantum information schemes beyond a few gates.

※…量子もつれ光子対は、次世代の情報技術、量子計算デバイスの基幹となるもの。自発的パラメトリック下方変換を用いて生成したエンタグルメント(非局所相関)状態にある1対の光子の片割れの状態から、もう一方の光子の偏光が決定できる為、ペアを隔てる距離に関係なく、情報を瞬時に伝達することが出来ます。従来は半導体結晶にレーザーを照射して光子対を放出させる方法が取られていましたが、従来の技術では大掛かりなインフラにコストを必要としていました。このテクストでは、単純な半導体発光によって光子対の放出を時間制御する可能性と必要性を示唆しています。



□ Tunes of the Day

□ Hybrid

Theme from Wide Angle
Finished Symphony



_*


sin.

2006-01-13 00:47:56 | art music

───罪の支払う報酬は死である。

       (ローマ人への手紙:6章23節)

人は生きる上で必然的に罪と過ちを犯している。
間接・直接に関わらず、罪とは観念的に『奪う』行為と直結し、
ある種の罪には、時に抗い難い恍惚が伴う。
恥辱と代償、告解と忘却。
罪の意識は人間に本能的、生理的反応を強制する。

罪への戒めと評価は、自己と他者のそれぞれで吟味され、
一定の客観と規律のもとに相対的な代価を決定するが、
それが残酷なものであれ、些細なものであれ、
自己の規律に反する行為は、本人にとって一律に
重い呵責となる。しかしどんなに悔い改めたつもりで
あっても、それが自分の中で思ったことでしかない限り、
恣意の中に罪を免れる余地を許してしまう。
贖罪は具現化されてこそ意味を持つのだ。

他者にとっては、罪人の犯した罪は
かれを取り巻く世界への好ましくない負荷を与える因子であり、
社会秩序を構成する「規律の変位」を制御するために
相応の裁きを必要とする。自己と他者、代価の基準となる
それぞれの規律はしばしば背反、拮抗し、結果として
お互いに変位を迫られる。『罪と罰』はぶつかり合う
ルールとルールの対評価である。

罪から目を背けるとき、
またはその罪によって何かが達せられるとき、
罪に対する肯定という評価が行われる。
その瞬間もまた、規律の変位する時である。

私達は常に誰かの罪を請け負って生きている。
知らず知らずの内に、良識の皮を被った背理に
操作されているかもしれない。誰が歴史を評価をするのか。
私達は何を食潰しながら生きているのか。
世界を見回して、人間の孤独な規律は、人間自身が
顧みるしかないのだから。



□ Tunes of the Day

□ Henryk Mikolaj Gorecki
/ "Symphony No.3 Op.36- Symphony of sorrowful songs"

Lento

グレツキ交響曲第3番作品36『悲歌のシンフォニー』。
カジミエシュ・コルト指揮、
ワルシャワ・フィルハーモニ管弦楽団、
ソプラノ、ヨアンナ・コショウスカによる演奏から、
第1楽章"Lento"。

クラスター等、前衛音楽の方法論を古典的な書法
に対する音楽的効果として用いるに留め、
情緒を重視した作曲技法で支持を得ているグレツキ。
1976年に作曲されたこの作品は、母と子の喪失を
テーマに、聖十字架修道院の哀歌、ザコパネ『パレス』の
第3独房の壁に彫刻された祈り、ポーランド、
オポーレ地方の伝統歌(聖母の祈りの冒頭)など、
楽章毎にそれぞれ異なる出典で詩を引用しています。

第1楽章はコントラバスがリードする定旋律から
導入されるカノンが中間部を挟むシンメトリー。
中間部手前に浮上するエオリア旋法の旋律が
とても綺麗。

───お前はすでに私から遠ざかる
     私の大事な希望よ

(15世紀、聖十字架修道院『リサゴーラ聖歌』より『哀歌』)



□ Patrick O'Hearn

Beautiful World



□ Amber

Sexual (Afterlife Mix)



_*


Hildegard von Bingen.

2006-01-11 01:28:49 | art music

──"O Euchari in leta via ambulasti"

-おぉ、聖エウカリウスよ、汝は歓びの径を選んだ

Hildegb

◆ トイトニアの女預言者 史上最初の女性作曲者

Hildegard von Bingen (1098~1179)

Vision (O Euchari In Leta Via) / Richard Souther(編曲)

 歌:Emily van Evera

12世紀当時、ドイツ、ライン河畔のルーベルツブルク女子修道院長を努めながら、医学、薬草学、動物学、植物学、音楽や絵画、料理術に至るまで、汎学術的に超人的な功績を残したまさに才知の巨人です。聖職者としては異例なことに、その著作や文通において皇帝や教皇、西欧全土の権力者と対等に渡り合い、宗教改革の先駆者としても評価されているとか。一節には超能力者ともいわれ、幻視と予知については様々な作品と逸話が語り継がれています。実際には視覚発作という頭痛学においても非常に貴重な症例として、彼女のケースは重宝されているそうです。

生涯に作詞・作曲した77の聖歌は、音楽史上最も重要なテキストの一つとして研究されていて、人を惹きつける神秘的でパワーに満ちたオーラはやはり独特。現在でも古今東西の音楽家、アーティストに演奏されるあたり、正に神がかりとも言える完成度、構造的な普遍性にカリスマ的な美を内包しているのでしょう。。OrbitalやBeloved、そしてDeleriumがこれらを引用するのはそれだけでなく、何処かその神秘主義的な思想、幻想的な詩と響きを通して、彼女の霊的、超人的な力の恩寵に肖りたいというのがあるのかもしれません。

…Emily van Everaはヒルデガルドのパフォーマーとしては最も定評の高い歌手。

(※…"Delerium Maniax"への過去の投稿より引用・加筆)



□ Tunes of the Day

□ Bill Douglas

Tara

a Place called morning



□ Peter Buffet

Spirit Dance Prelude

Spirit Dance



□ Tim Janis

Point Reyes



_*


2006-01-08 23:03:32 | art music

B00004t76901lzzzzzzz



□ Gustav Mahler
/ "Symphony No.10 in F sharp minor"


Finale





マーラー未完の第十番、クック補筆版の貴重な
全曲録音音源から、リッカルド・シャイー指揮、
ベルリン放送交響楽団の演奏。
シャイーによるこのクック版は、
マーラーの遺した資料を厳密に組み上げて、
必要最低限な意匠を加えて補完したもので、
演奏そのものもストイックなものになっています。
それが個人的に好きな部分でもあって、
全体的に控えめで澄んだ音色の中で、
フルートパートが奏でる哀しみにも似た
旋律の安らかさには何時聞いても
救われるような気分になります。

晩年、『死』に臨んで音楽世界を構築してきた
マーラーですが、この10番は一度死んだ者の音楽。
第5楽章"Finale"は妻アルマとの失われていく
愛を悼んだ悲哀に満ちた内容だけに、
彼の想いと魂の断片を後世の者が継ぎ合わせて
いくという行為と、その響きに、何とも無常が
感じられてならないのです。


□ Tunes of the Day

□ Afterlife

Cry (Brown Bear Mix)



□ Elbosco

Nirvana



_*