lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

lens,align. awards 2007.

2007-12-30 07:23:10 | music6
毎年恒例、今年度リリースされた楽曲で、
主にlens.align.で紹介してきた音源の中から
ベスト3をピックアップしました。
今回の選考は最後まで難航しました。。

過去のawardはこちら↓

lens,align. awards 2006.
lens,align. awards 2006 Summer.
lens,align. awards 2005.




□ lens,align awards 2007.

>> Best 3 tracks.


Damage


□ Kosheen / "Damage"

Damage

>> lens,align.:Kosheen / "Damage" Review.

2007年に至って、未だブリストル・サウンドの健在を強烈に見せつけたトリップ・ホップのアウトサイダー。腹の底から魂を絞り出すようなSianのヴォーカルに、荒々しくザクザクと切り込んでくる壮大なアナログ・シンセの快感。もうとにかく最高にカッコイイ!!アルバムも含めて、文句無しで2007年度のベストに挙げられるでしょう。



The_wayward_regional_transmissions


□ Ran Slavin / "The Wayward Regional Transmissions"

Kiosk in Furadis

>> lens,align.:Ran Slavin / "The Wayward Regional Transmissions" Review.

今年も進化が目覚ましかったAvant/Electronica方面で、最も濃密に仕上げられたアルバムだった"The Wayward Regional Transmissions"。イスラエルを中心に、欧州各国でも視覚/音響芸術を展開するRan Slavin。この作品は、そんな彼の地元Tel Avivで採集された喧噪や、何処からともなく聞こえてくる民族歌謡、そして伝統音楽のプロの演奏を取材し、プログラミングを施して電子の結晶に刻み込んだモニュメント。"Kiosk in Furadis"は、そんなアルバムの魅力が凝集された象徴的な楽曲です。



Yearzero


□ Andy Moor vs. Orkidea

YearZero (Andy Moor's "First Light" remix)

ヴァリエーションの多様化が進むプロッグ・シーンにおいて、2007年を常にリードし続けたトレンドセッターAndy Moorの、本年の代表曲といえばこれ。GrammyにノミネートされたDelerium / "Angelicus (Andy Moor Remix)"のアレンジも、実はこの"YearZero"を踏襲したものだということは、聴いて頂ければわかると思います。どこまでも突き抜けて行くサイファイなスケール感、しっかりとストーリーを紡いでいくメロディライン。クラブで回されるようになってから、公式リリースまでの助走期間が長かったため、人によっては、この曲と2年近く付き合ってることになりますね。



2007年のawardsは以上でしたが、今年は他にアンビエント・サウンドスケープ界隈でも実りの多い年でした。音楽開発のソフトウェア/技術の革新、また安価傾向が影響しているのかもしれません。作曲に関してのピア・プロダクションの動向と、それが音楽界に齎す刺激にも注目していきたいですね。来年にも大きな実を結ぶことを祈りながら、lens,align.今年最後の更新とさせて頂きます。Greetings and sincere wishes for a bright and happy New Year!


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□ 2007 lens, align. awards nominees.
(選考ノミネート作品)


・ Legiac / "Pinch Era"
・ Ulrich Schnauss / "Medusa"
・ Kettel / "Twijfel Doubt Hesitation"
・ Carl Finlow / "Floating Point"
・ Gill Norris / "Forme (Jesse Somfay's will of the wisp remix)"
・ Baltic Sound / "Glimmer (Micah & Joel Armstrong Remix)"
・ Kosheen / "Damage"
・ AUN / "Unta Eyeless"
・ Ran Slavin / "Kiosk in Furadis"
・ Rothko / "Weather Every Strorm"
・ Robert Rich / "The Core"
・ Chicane / "Time of Your Life"
・ Asura / "Prophecy"
・ Lokitas / " Magenta (Afra & Spul Dub FM Mix)"
・ Andy Moor vs. Orkidea / "YearZero (Andy Moor First Light Remix)
・ Fauxliage / "Vibing"
・ Sleepthief / "Send Me An Angel"
・ Peteris Vasks / "Dona Nobis Pacem (Klava)"
・ Pablo Márquez / Luys de Narváez / "Octavo tono (Libro I, 8)"
・ Benz & MD / "Departed"
・ Mum / "Blessed Brambles"
・ Steve Birch ft. Marcie / "Edge of the Ocean (Alucard Nightswimming Remix)"
・ Solarscape / "Zen (Alucard Remix)"
・ Tasadi & Storyteller / "Saturn (Alucard's Astrodome Remix)"


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Happy Holidays!!

2007-12-26 04:03:33 | music6
Santa



□ lens, align. Mix -Xmas Night Music-

>> http://www.stage6.com/user/razoralign/
>> http://www.nicovideo.jp/mylist/4137734


ハッピークリスマス!
Season's greetings on this Merry Christmas with best wishes!
イヴを過ぎてから幾何級数的にテンションダウンするクリスマス当日。
欧米的には今が盛りなので一つ。。
Macに付属しているiMovie HDで初めて動画を製作しました。
クリスマスっぽいBGMと画像を詰め合わせたものです。

みなさまは素敵な休日を過ごされたでしょうか?
私のところにサンタは来なかったけど、
代わりに、このブログに妖精がやってきました。
可愛がってあげてください。
ムーニィは冬眠に入ります。


宇宙人論争における否定と誤謬の心理。

2007-12-22 23:16:48 | Science
国会に端を発して巷を騒がせている宇宙人の話題ですが、一部の好事家にとどまらず、それなりの見識を持った人々の間でも愉快な論争がネット上で繰り広げられています。

宇宙人問題というのは、ある意味象徴的なテーマで、実はあらゆる「議論」の普遍性に通じる問題を包しています。宇宙人の存在の肯定、否定に関わらず、「(いるorいない)可能性の話」をしているにすぎないのに、同様に「不確かな推論」を持ち出した主観で「それはありえない」とか「そう考えないとおかしい」と断定調で水掛け論をする人々に限って、攻撃的な論調を繰り広げがちなように見受けられるのが興味深いです。

と、これだけで言いたいことが終わってしまった(笑)


当然、「推論の確かさ」は議論において一定の優位性を持ちますが、そこには彼の推論が実証されているか、あるいは「確からしい」という社会的に構築された論理性のレベルがあり、その人の主張を評価できるのは、アカデミックな共通認識のみであって、誰かの恣意的な推論ではありえません。

つまり、「同等の可能性のレベル」の議論の掛け合いは問題ないけれども、より「確からしい(曖昧さの少ない)」推論に対して、実証性レベルが下位にある推論をもって「前者への否定」とすることは、主張の内容とは無関係に意味をなさない。


例えば、「人間原理」について、人間が存在する世界を現象した微小な可能性に必然を求めるか、偶然と切り捨てるか、「神がやったと考えないとおかしい」と考えるか、各々の主張の説得力は、実は目に見えている論旨の表層とは無関係に、その人の論理の組み立ての仕方に依存します。


(※・・・「誰が考えても確率的にありえないから何かの意志が存在するに違いないだろ、常識的に考えて」というバカげた戯れ言をセントラルドグマにしているID論者は、そもそも議論のステージにあがる資格を持っていない。人間の尺度を思い込みで定義して絶対視しているのは己の方である故に、自然主義者が人間の尺度に囚われているとする矛盾で既に破綻している。逆に「インテリジェントデザインが介入する余地はある」とすることは、そもそも定義する前提が超越的だが、実は論理に叶っている。しかしそのような存在は際限なく定義可能な為、ID論者の自然主義否定のスタンスは、その理論体系に照らしても異質でしかない。

仮に人間をデザインしたそのような知性が存在したとしても、彼らの偏向性と恣意性が何ら注がれるわけではない。全く無関係である。事実、ID論の支持者には議論もまともにできない理系コンプレックスの論客が多い。そして耄碌した理系が唱えているからと言って妄信している。このような有害な思想体系がアメリカの学校で教えられている現実は嘆かわしいものがある。聖書に合理性を強いることこそ神への冒涜に等しくはないのか。さもなくば宗教資本の入り込むトロイの木馬を仕込んでいるようなものである。)

以上の追記については、私が参加しているBio-InformaticsのMLで、バイオ関連研究者へのインテリジェント・デザインに対する意見を募る「調査」がアメリカで行われていることが報告されたことに薄ら寒いものを感じた為、私自身の見解を明確に表明しておいた。


・もっと深刻なキークエスチョンの乖離

「人間原理についての必然性の否定派」・・・確率に支配された宇宙は試行回数が有限であり、有り得なさそうなことは宇宙の年齢を考えると起こりえないと考えるのが自然。だから人間が誕生したのは単なる偶然であり、それ以上の意味はなさそうだ。(偶然=事象は離在する飛び飛びの値に働く関係性の認識?)

※言外の否定・・・「決定論者は、起こりえなさそうな現象が実際に起こることの説明ができていない。」→確率的にありえなさそうなのに起きたから「必然」であると意味付けるのはナンセンスである。現象の生成には何らかのプロセスがあり、不可逆、不確定性のある人間の時間尺度では確率という形で認識可能なのだ。


「人間原理についての偶然性の否定派」・・・宇宙は一部、あるいは全体に必然性を内包しているらしい。重要なのは宇宙の現象の仕方である。そもそも時間の存在そのものが因果の必然性の支配の可能性を示唆するものではないか。時間は人間と言う存在を相補的に担保する遡行的な認識形態である。

※言外の否定・・・「確率論者は、起こりえなさそうな現象が実際に起こることの説明が出来ていない。」→事象の必然性は人間にとっては確率で「計測」できるというだけで、ありえなさそうなことが起きたことを「偶然」で片付けるのは、現象の生成のプロセスに言及できない弱みを抱えている。

[→両者の問題はエルゴート仮説(※遙かに長い時間尺度を取ると、微小な事象は等しい確率で実現する)とフラクタル次元の適用を経由して解決できるかもしれない。ポアンカレ周期(=有限な宇宙時間)の壁は、最近話題になっているランドール博士の無限次元仮説で克服できるかもしれない。]



実はこの両者、主張の中身は単なるネガポジの関係にあり、共通了解が大きく重複しているにも関わらず、お互いに言外の意味を取り違えたまま、お互いの「言ってもいないこと」を勝手に仮想して攻撃対象にしてしまっているのですね。ここでは推論内容を限定しましたが、現実の議論はもっと不確かな情報や思い込み、感情論の応酬で、議論の枠組みと方向性が歪に壊れてしまいます。このブレの大きさは宇宙論特有の問題であると言えます。


こうした議論の罠にはプロの科学者も陥りがちで、偉大な天才科学者が当時の方法論で一万年、あるいは百年先の未来まで覆ることの無い万物の真理を見抜けたかと言えば、決してそうではないということも自明なことでしょう。(特定の論理の指向性は、現在到達可能な認識の枠組みに限定されている)案外専門外のことには不用意で無責任な発言が多いのも、ホーキングやセーガン、ドーキンスの例をとって見るまでもなく、日常至る所で繰り返されている光景です。

最後に、カントが自身の超越論的哲学で否定した「結果の出ない無意味な論争」には真実を求めるのではなく、何がその論争を取り巻く人たちにとって有益なのか、その実効性を鑑みるためには、ナンセンスで議論を掻き回すだけの「否定」は有害なノイズでしかないというのが、私の主張です。


Delerium / "Angelicus (Andy Moor Remix)" is nominated for Grammy!

2007-12-14 07:21:51 | delerium
□ Delerium/ "Angelicus(Andy Moor Remix)"がグラミーノミネート。

>> http://www.grammy.com/GRAMMY_Awards/50th_show/list.aspx#27


Best Remixed Recording, Non-Classical.

Angelicus (Andy Moor Full Length Mix)
Andy Moor, remixer (Delerium Featuring Isabel Bayrakdarian)
Track from: Nuages Du Monde
[Nettwerk Records]

Bring The Noise (Benny Benassi Sfaction Remix)
Benny Benassi, remixer (Public Enemy)
Track from: Bring The Noise/Give It Up EP
[Ultra Records]

Like A Child (Carl Craig Remix)
Carl Craig, remixer (Junior Boys)
Track from: The Dead Horse E.P.
[Domino Recording Company Ltd.]

Proper Education (Club Mix - Radio Edit)
Eric Prydz, remixer (Eric Prydz Vs. Pink Floyd)
[Ultra Records]

Sorry (Dirty South Mix)
Dirty South, remixer (Kaskade)
[Ultra Records]


ビルボード・チャートでの快進撃も記憶に新しいですが、現状では決してメジャーではないプロッグ/トランスのAndy Moorというフロントマンが大舞台で評価され、多くの音楽ファンに認知されるであろうことは、ほんとうに喜ばしいことです。

そして、今までオリジナルだけではなく、"Silence"を始めとしたDJリミックスにおいて数多くの名曲の種を創造し、ジャンルの畑違いながら、クラブシーン隆盛に大きく一役買って来たDelerium。


キャリアと世界セールスの割には、まだまだニッチといえるネームに甘んじている印象ですが、また一つ、将来語り継がれるであろう功績を残したと思えるのです。


Delerium / "Lost And Found" (Niels van Gogh VS. Eniac Remixes) and Video Clip.

2007-12-03 08:11:56 | delerium
Losan



□ New Delerium Official downloadable single.

>> Nettwerk: Delerium
>> Amazon.com:MP3 Dowloads:Delerium:Lost And Found(試聴)

Release Date; 14/12/2007
Label: Nettwerk Productions


>> tracklisting.

Lost And Found (Niels van Gogh VS. Eniac Remixes)

1. Lost And Found (Niels van Gogh VS. Eniac Remix)
2. Lost And Found (Niels van Gogh VS. Eniac Dub 1)
3. Lost And Found (Niels van Gogh VS. Eniac Dub 2)

>> http://www.niels-van-gogh.de/
>> http://www.myspace.com/djnielsvangogh
>> http://www.kosmorecords.de/


デレリアムの"Lost And Found"のニューリミックス・ダウンロード・シングルが、12月14日に発売を予定されています。今回手掛けるのは、ドイツを拠点に活動するElectro HouseスタイルのDJ、Niels van GoghとEniac。

彼らはKosmo Recordsからリリースされている"Slamming Doors"がヒット中で、その勢いを受けての起用だと思われます。"Lost And Found"のリミックスは触りだけ試聴できるのですが、短すぎて"Slamming Doors"で聴かれるソリッドでフックの効いた節回しが聴かれるかどうか不明。Jaelのヴォーカルが効果的にサンプリングされているようです。


Lafo


□ Delerium / "Lost And Found" Official Video Clip.

>> AXS: Muchmusic (Canada在住者のみ視聴可能)

"Lost And Found"のVideo Clipが、カナダ限定で公開されています。今現在確認できた限りでは、他に視聴手段が無いため、http://www.delerium.caでの公開を待っているところです。管理人さんによると、『至る処に灯されたランプの間をJaelが歩きながら変装していく(?)』という内容で、出来はなかなか良い方だとか。Deleriumらしい映像だそうです。


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□ Tunes of the Day


□ AMBRA / "Best of AMBRA"

The Rebirth of the Sun


>> http://www.ambra-music.com/




□ Above & Beyond / "Tri-State Remixed"

Home (Michael Badall Remix)




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