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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Delerium feat. David Duchovny / "Sybolism".

2006-10-26 16:57:38 | delerium
>> http://forums.delerium.ca/read.php?1,59
>> http://www.imsdb.com/scripts/Kalifornia.html


Deleriumが、1993年に制作した"Sybolism"という曲は、
当初は未発表作品だったものの、そののちDossierレーベルからの
ベスト版"Reflections II"に収録されました。
この曲には、猟奇殺人に言及する、
映画からのあるダイアローグがサンプリングされていました。

(※Nettwerkから発売されたベスト版、Archives IIの
"Symbolism"(タイトル改変)からはカットされています)

私も初めて聴いた時から、その声の主が
FBI捜査官、Fox Mulderこと、
デイヴィッド・ドゥカブニーであると確信していましたが、
ずーっと、"the X-Files"からの引用だと思い込んでました。


で、このたび、海外のフォーラムで再び話題になっていたので
本腰を入れて調べてみたら、判明しました。
サンプリング元はこれ↓

Kalifornia

『Kalifornia』

1993年、ドミニク・セナ監督、
ブラッド・ピット、ジュリエット・ルイス、
デイヴィッド・ドゥカブニー、ミシェル・フォーブスが主演した
サイコ・サスペンスです。
タイトルはスペルミスではなく、
Killerの『K』と"California"をかけたもの。

で、私はX-Fileのファンだった時代に見たことがあります。
ハッキリいってB級のパッとしない作品でした(^^;

各地の猟奇殺人の現場を取材するブライアン(モルダーw)が、
公募した旅の同行者(ブラッド・ピット)が実はサイコな野郎だった。。
という粗すじ(荒すぎ)

まぁ廃屋の写真撮影するところなんかは、映像も美しくて、
それこそX-ファイルのインスパイアになったのだろうと
思われる暗鬱としたムードは好きですけど。。
どうも今ひとつスパイスに欠けるような。


テキストソースはこちら

http://www.imsdb.com/scripts/Kalifornia.html

"Sledgehammer"などをキーワード検索すれば
当該箇所が見つかると思います。


□ Delerium

Sybolism


(Dialogue)

David Duchovny:
"She was pissed at him...."
"She beat the s**t outta him..."
"And lock(ed) him in here all night"
"One morning, the boy wakes up, picks up the sledgehammer, and starts hurting back..."
"How does he.... get from..... what are you doing?"

Michelle Forbes:
"I'm finished..."
"I am not upset..."


(あとがき)

このネタについては、わたしが"Delerium Maniax"の初代サイト
『世を忍ぶ仮の姿』のBBSで話題にしたこともあったのですが、
その声があの「モルダー」だというところから、
制作時期までを推定できたものの、
結局、引用元については特定できずにいました。

それにしても『the X-Files』、十年もやって、
伏線を広げに広げまくって、後半はもう伏線だけで
できてたストーリーでしたねw
終盤に向けて収束させたものの、安っぽいSF映画的展開に
なってしまったのが残念。UFOが関係ない話こそが
実はエッセンスで良質のエピソードが多いんですよー。


そうそう、若干ネタバレだけど、
モルダーの妹の失踪は、結局宇宙人が直接の原因では
なかったんですよ。

最終的な結末はシーズン7年目の
第150話『存在と時間』で明かされます。

この話の顛末は泣けました。
妹の事件が解明(?)される話では、徐々に絶望的な
真相に迫って行くモルダーが痛々しくて見てられません。
宇宙人と政府の陰謀の話をちょこっと絡めながら、
本軸は神隠し的な伝奇もののストーリー。

今までさんざんUFO説で語っておいて、今更
「そう来たか!」という脚本の捻りに脱帽。
Mobyの"My Weakness"がBGMに流れる
最後のシーンはもう涙涙。。