今週は出かけることの多い一週間でしたので、珍しく2日連続のブログ更新です。まずは先日、仏像鑑賞会の催しで京都は宇治に行ってきました。関西人にとっては定番のコースですが、ボランティアガイドさんの説明を聞きながら、平等院(1052年創建)で平安時代後期の阿弥陀如来座像とご対面、そのあと鳳翔館で雲中供養菩薩像ほかを鑑賞しました。
午後は、宇治上神社にお参りしたあと、平等院から敦賀を経て大陸を見通す「北陸古道」を歩いて三室戸寺(770年創建)に向かいました。この日の気温は30度。汗をかきながらも、時折心地よい微風に励まされ気持ちの良いウォーキングができました。
三室戸寺は、昨年もこの時期におじゃましたお寺です。梅雨入りしたのにいっこうに雨が降らない時節柄、アジサイも元気がありません。それでも、精一杯の姿を披露してくれました。
三室戸寺は西国三十三霊場のひとつ、10番札所です。正式には「明星山三室戸寺」といい、創建は770年、ご本尊は千手観世音菩薩です。なにやら四国八十八カ所のようです。納経所で「納経帳」を求め、一筆したためていただきました。西国三十三霊場は近畿一円に点在していますから、これからはお参りするたびに朱印をいただくことにいたします。
そしてきょうは、大阪市中央区今橋の大阪倶楽部(1924年竣工)におじゃましました。1920年代の大阪建築界のホープである安井武雄(片岡建築事務所)の初期の作品で、大正モダニズムの名建築と言われています。 実は、読売新聞社「わいず倶楽部」が参加者(定員20名)を募集していた、「大阪倶楽部での午後の室内楽&館内見学」に当選したからです。大阪倶楽部の歴史を聞いたあと、館内をいろいろ見て回りました。ちょっとした調度品に大正昭和の香りを感じました。
4階のホールで開催された「午後の室内楽」は、ヴァイオリンの中田潔子さん、チェロの渡邉辰紀さん、ピアノの山本美穂さんのピアノ三重奏で、バッハのシャコンヌ、フォーレの「夢のあとに」、ラヴェルのピアノ三重奏曲などを楽しみました。およそ300名ほどの方々がお集まりでしたが、わたしは最前列の演奏者の前に陣取って聴き入りました。
最後に余談をひとつ。きのう内視鏡検査を受けました。朝の9時から始まって、終わったのは午後1時前。モニターに映し出される大腸の中を眺めていると、自分が「生き物」であることに改めて気づきます。
先生から「きれいですねぇ」と言われながら見入っていると、「あれっ」と先生の手が止まります。素人でもわかるポリープが数個あります。「4ミリほどだから、どうだろうねぇ。とりあえず生検(組織採取)しておきましょう」と。4年前より数が増えています。さあてどうなんでしょうね。乞うご期待ということにしておきましょう(笑)。
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宇治の平等院や三室戸寺にいかれたんですね。
◎私も先月五月に、宇治の平等院に初めて参拝しました。平等院は、学校時代に歴史や美術の教科書に掲載されてましたが、実物を拝するのは、始めてのことでした。予想していたほど巨大な建物ではなく、内部の装飾も質素に思いましたが、そのことにむしろ好感をいだきました。外国の古代神殿や大聖堂は人民を威圧するような建物が多いですが、日本の神社仏閣は謙遜で優しい風情に限りない安らぎを感じます。もちろん平等院の本尊、阿弥陀如来は質実ながらも荘厳で気高いものでした。
★みほとけの、慈悲のみ顔を、仰ぎ見て、心癒やさる、ひかりに満ちて。
◎三室戸寺には、おとどしに、いきました。その時は紫陽花が盛りの頃で、さながら紫陽花の中に埋もれるようにして、お詣りしたことを覚えています。紫陽花の玉のかたちが、ハ-ト形をしたのをいくつか見つけました。
☆どこまでも、青の幻想、濃紫陽花、青青青の、色涯てもなく。 ゆうな
◎暑い季節のおり、お身体をたいせつになさってください。
平等院は何度か参拝したことがありますが、いつも鳳翔館で「雲中供養菩薩像」に見入ってしまいます。様々な楽器を手にした菩薩の姿に、それぞれ異なる表情があって、千年前の作者の思いを想像して楽しんでいますよ。
三室戸寺は昨年に続いて二度目の参拝です。やはり紫陽花の時季が良いですね。昨年一緒に行った家内も、ハート形をした紫陽花を見つけていました。
ところで、ゆうなさんは和歌がお上手なんですね。臨場感あふれる風景と心が、じわり迫ってきます。良いですね。言葉のひとつひとつを大切になさっているようにお見受けしました。
では、またのお越しをお待ちしています。