心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

ゴールデンウィークは動物園、古書大即売会、そして酒蔵巡り

2014-05-04 09:13:19 | Weblog

 連休2日目の今日も、快晴の朝を迎えています。早朝、愛犬ゴンタとお散歩を済ませると、身体を洗ってあげました。いま、朝陽を浴びて寛いでいます。そんな静かな朝、窓を明け、グレン・グールドのCD「イマージュ」をセッティングしてPCの前に座ります。すると、どこからともなく、鶯の鳴き声が聞こえてきました。ホーホケキョ、ケキョケキョケキョケキョ......。鶯の鳴き声もいつの間にか、谷から谷へと渡って鳴くような「谷渡り」に変わっています。今年の春も幕を閉じようとしています。
 そんなゴールデンウィークの一日、昨日は孫君たちと京都市立動物園に行ってきました。京阪電車で三条駅まで行って、そこで地下鉄に乗り換えて二駅目、蹴上駅で降ります。南禅寺、琵琶湖疏水記念館の前を通って、東門から入りました。お弁当をいただいたあと、孫君たちの関心に任せて、ひとつひとつ見て回りました。次男君は、ゾウさんやライオンさん、キリンさんを見て大興奮でした。長男君はデジカメ片手に写真撮影に余念がありません。
 動物園を出ると、次はお祖父さんの時間です。京都市勧業館みやこめっせで開催中の「春の古書大即売会」を覗きました。といっても、孫君たちを連れて長居はできません。1時間の自由時間でした。今回は、梅原猛・福井謙一共著「哲学の創造」のほか雑誌「芸術新潮」のバックナンバーを何冊か手にして集合場所に向かいました。孫君たちも絵本や児童書を、家内はフラワーアレンジメントの本を手にしておりました。次回は、8月の半ばにある「下鴨納涼古本まつり」です。今度は、一人でじっくり時間をかけて見て回ることにいたしましょう。
 こうして、孫君一家を連れた珍道中は終わりに近づきます。最後は、四条河原町まで戻ります。京都市美術館前でバスに乗りましたが、なんと道路は大混雑。河原町まで1時間弱もかかり、予約をしておいたお店には30分遅れの到着となりました。
 さて、ゴールデンウィークの前半、先週の日曜日は、同業他社の仲間たちと灘の酒蔵巡りを楽しんできました。阪神電車の魚崎駅から歩いて櫻正宗記念館「櫻宴」、浜福鶴吟醸工房、菊正宗酒造記念館、白鶴酒造資料、そして神戸酒心館を見て回りました。行く先々で利き酒をしていたら、ウォーキングのせいもあってか、ずいぶん出来上がってしまいました。夕刻の懇親会でもたっぷりと日本酒をいただきました。
 菊正宗では館長さんの軽快な説明に耳を傾けました。この一帯、阪神淡路大震災のときには、木造の酒蔵が全壊し、廃業した会社も多かったようです。今はどこもコンクリート造の酒蔵ですが、記念館には当時の材木を配して酒蔵の雰囲気を醸し出しています。
 そうそう、オバマ米国大統領が来日した際の宮中晩さん会でふるまわれたお酒は菊正宗でした。その前日、銀座の鮨屋さん、すきやばし次郎で安倍首相が大統領に注いでいたお酒は広島の銘酒、賀茂鶴だったとか。そしてその日、私が買って帰ったのは神戸酒心館の純米吟醸「福寿」でありました。このお酒、2012年にiPS細胞を初めて作製した山中伸弥・京都大学教授がノーベル賞を受賞した際、ストックホルムで開かれた晩餐会でふるまわれたお酒でした。日本のお酒の30%を占める灘の酒。京都・伏見を併せると国内のシェアの50%を占めるのだとか。それに広島・西条を加えると西日本のお酒はずいぶんなシェアを占めていることになります。
 ゴールデンウィークも、今日を含めてあと3日。珍しく次男君が束の間のご帰還になるのだとか。今宵は純米吟醸「福寿」で乾杯でもいたしましょう。

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