心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

カイくんとニッパー犬

2008-09-14 22:25:46 | Weblog
 ことしの仲秋の名月は、きょう9月14日です。さきほど愛犬ゴンタとお散歩にでかけました。すると、淡い雲のベールを着たお月さまを望むことができました。道端には、秋の虫たちが元気に鳴いています。そんな夢心地で夜空を見上げていると、東の方から一直線に伸びる飛行雲。なにも、仲秋の名月の夜にお月さまと競い合わなくてもいいじゃない。
 秋といえば、自宅から自転車で15分も走ると、都会地ながら小さな田園風景が広がります。きょう、その田圃の横を走っていて、稲の香りに気がつきました。稲穂が色づき始めていますから、1か月もすれば刈り入れ時を迎えるのでしょう。こんなところにも、秋の風情を感じます。
 ところで、この三連休、我が家では長男君が1年ぶりのご帰還とあって、長女一家を交えて賑やかな休日を過ごしました。来月1歳を迎える孫君は、我が家に来て初めて「立っち」ができるようになりました。来月からの母親の職場復帰に向けて、今月からは保育所通いなのだそうです。「少し早くはないかい」と思いますが、女性の社会進出と子育ての兼ね合いの難しさを思いました。保育所では1か月をかけて徐々に滞在時間を延長していくのだそうですが、自己と外界の違いを、幼いながらも少しずつ体得していくのでしょうか。ずいぶんしっかりしてきたようにも思います。それにしても、核家族の時代、子供も働く親も、一緒になって「生きる」ことの意味を考えます。少しずしりと迫るものがあります。
 話は変わりますが、テレビCMで最近、幼児の関心をひくCMが話題になっています。我が家の孫も、話題のCMが流れると急に動作を止めてテレビ画面を見つめます。嬉しそうに身体を動かします。映像、音楽、音声が人の心に与える影響の大きさを思います。不思議ですが、かつてはこれを悪用した歴史もありました。音楽と人の心の関係は、なかなか奥深いものがあります。
 そんなテレビCMのなかで、私が珍しく気に入っているCMがあります。ソフトバンクのCMです。白い北海道犬の「カイくん」です。カイくんの動作もさることながら、CMの対象に合わせたセリフに何かしら惹かれるものがあります。これを考えている人って、どんな方なんでしょう。最近、放映されているCMでは、最後に「おやじ!がんも!」というセリフがあります。微笑ましい風景が、人の心を和ませます。
 そんなカイくん、先日、ビクターを象徴するニッパー犬と対面した新聞記事が目に留まりました。いつもCMをみて、ふっと笑いが込み上げてきますが、わたしにとっては心の疲れを癒し、また元気を与えてくれるCMです。といっても、わたしの携帯はauですが....。
 今晩は、いつもどおりの静けさのなか、ヘンデルのハープシコード組曲をグレン・グールドの演奏で聴きながら、遅めのブログ更新をしています。
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