トタン屋根の簡素な吹き晒し覆屋にぽつんと立ち尽くす地蔵石仏。
慣れ親しんだ柳生街道(国道369号線)、周りの風景に余りにも溶け込んでしまって目立たなく、すっと通りすぎてしまいそうな辻堂。
国道369号線、中ノ川分れより本線を道成りに約5分、工場とゴルフ場入り口に挟まれるように平清水集落への脇道があり、平清水バス停脇にこの辻堂がたっている。
付近に集落の家並は見えず集落はこの先、200m程奥まった処に10軒ばかしが軒を並べる・・・・郵便ポストがこんな場所に在り、ここもまた隠れ里。
高さ1m足らず、石質が脆い凝灰岩なのか??風化磨耗が激しく殆どつんつるてん・・・・。
舟形光背も優しい丸みを帯びた曲線です。
空を見上げるような目鼻立ちは今では殆ど確認出来ません。
やっぱり四頭身の体躯は幼児体形・・・・錫杖、宝珠の中肉彫り定形地蔵立像。
全体から受ける印象は、やはり室町後期でしょうか??
この地蔵一体を祀るにしては大きすぎる辻堂ですけどね。
撮影2012.5.13