幼児体形をそのまま残して大人にな成り切れ無かった様な阿弥陀さん・・・・・いやいや500年近く経った今も成長過程なのかも(笑)??
先日より紹介の中ノ川より県道を道なりに東へ約く3km、詳細地図でないと道路も出てこないような、交差点も無い右折の脇道に入り、棚田の淵を通って約1km・・・・、やっとこの辺りが法用町集落の入り口と思しき辺り。
この先山中を柳生街道(国道369号線)へ抜ける旧道が在り、その道を少し登った吹晒しの地蔵堂に、この幼児阿弥陀が安置されている。
これぞまさしく日本の原風景、今に山から「柴刈り」にいった老爺が背一杯の柴を背負って降りてくるかも・・・・・。
覆屋の中央には方形基台の上に阿弥陀石仏、石灯篭と小石仏。
高さ約1m、舟形光背を持ち像高約70cm、蓮弁に立つ四頭身の阿弥陀石仏を中肉彫りで刻み出している。
拙い写真でよく分かりませんが右手胸元で施無畏印(せむいいん)、左手腰元で与願印(よがんいん)、光背に天文八年(1539)の紀銘が有り室町後期の造立。
なだらかな大和高原北端、山間に取り残されたような集落の、そのまた外れに有って、尚信仰が息づいて居ます。
撮影2012.5.13