昨日紹介の蔵王堂の傍らにも蔽堂が有り、堂内の石像と一群であったと思われる同年代の石像が多数 安置されている。
最近造られたであろう切石で造られた三段の基壇の上に、修験道特有の一種独得な十体近くの石造物が立ち並んでいる。
後段中央には他では見たことの無い 「天女不動大日石像」その前壇には見慣れない形の 二神坐像・・・・、他にも見慣れないものばかり。
高さ125cmの花崗岩自然石に上から飛天女、不動明王立像、智拳印を結ぶ大日如来坐像を刻んでいる。
なぜ不動像の上に天女が居るのだろうか??下部の大日は頷けるのだが・・・。
中央の不動明王がとりわけ大きいのは修験道関係の石仏だから??
風化が進み現地では余り良く見えもしない。
前段の頂部を山形に造った立方体の正面、月輪の中に男女二神座像を刻み出す備中式の道祖神。
高さ約50cmと小さいながら物珍しく、僕は初めてお目にかかる。
他にも上部に如来坐像、その下に不動明王立像を刻み出したもの。
これは善女竜王と呼ばれるもので竜に乗る衣冠束帯の神像を刻みだす・・・・と言う全く見慣れぬ石像で戸惑うばかり。
その他にも十一面観音立像や倶利伽羅不動像なども見られる。
一方、泉徳寺境内傍らには、墓地から移されたと云うこんな男女二神像も・・・・。
大和地域では馴染みの薄い道祖神信仰の石像のようです。
奥に見えるのが権現堂仁王門
ここ泉徳寺、とりわけ権現堂では修験道の一種独得な石像物が一同に会して、僕の頭は暫し混線状態。
今はなんでもない田舎寺院の佇まいですが・・・。
撮影2011.7.13