もうとっくの昔にその役目を終えたただろう??埋墓に残された石仏さん達。
先日紹介の中ノ川集落を大きく迂回するように走る国道369号線柳生街道脇からほんの少し旧道へ入れば・・・・雑木林の枯葉の上に佇む石仏達。
中央にでんと構える地蔵石仏、その脇に小石仏が五体ほど・・・・。
地蔵石仏は舟形光背を持つ高さ約140cm、蓮弁の上に立つ像高約100cm。
錫杖・宝珠の定形地蔵、頭上に地蔵の種子の「カ」を刻み光背には室町中後期、大永四年(1524)の紀銘を刻む。
不思議なことに錫杖を持つ左手小指がピンと伸びています。
因みにすぐ近く中ノ川辻堂の目無し地蔵に遅れること八年、像容はかなり違うようですが・・・。
箱型笠石仏は蓮台に立つ四頭身の地蔵立像を中肉で刻みだし、高さ約70cmばかり。
笠石や台座は箱石部分と石質も異なり別物の様な気します。
向かって左手の小石仏は合掌地蔵板碑と、頂部の臍(臍)を持つ少し笑みを浮かべた地蔵さん。
景観と共に愛しき者達です。
撮影2012.5.13