ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

コンクールの演奏を聴くこと

2013年07月30日 | レッスンメモ
ピアノは基本的には自分一人で部屋に閉じこもって練習するものですから、ともすれば視野が狭くなりがちです。CDやYouTubeで色々な音源をチェックしたり、コンサートに出かけたりして視野(というか聴野?)を拡げる努力がとても大切だと生徒にはいつも言い聞かせています。

そういう観点でいうと、実はコンクールで他の出場者の演奏をよく聴くというのが、視野を広げるのにとても役に立ちます。何と言っても自分と同年代の同じような立場の生徒が同じようなレベルの曲に取り組んで次々と真剣な演奏を聴かせてくれるのですから。コンクールで色んな出場者の演奏をじっくり聴くことは、世間の広さを知って自分の殻を破る上でとても役に立つものです。

もちろん本人にしてみれば自分の演奏のことで頭が一杯で、ほかの出場者の演奏を注意深く聴く気にはなれないかもしれません。それでも、少なくとも自分の演奏が終わった後は、スパッと切り替えて、出来るだけほかの演奏者の演奏を真剣に聴いて欲しいと思っています。これが大変勉強になるのです。また、コンクールに出演しなくても、お友達の演奏を聴きにでかけることも重要です。

コンクールで聴くお友達の演奏や知らない方々の演奏。その中には色々タイプの異なった素晴らしい演奏がたくさんあって、それらをしっかり聴いていけば必ず自分の世界が広がります。そこから刺激を受けて、また頑張っていけることにもなります。

自分の演奏が終わった後はもう解放感一杯で、ちょっとピアノのことは忘れたいというくらいの気持ちになることもあるでしょう。思ったように弾けなくて心が塞いでしまうこともあるかもしれません。それでもそこはもうひと頑張り。結果発表までの待ち時間を無駄にしないで、他の皆さんの演奏をしっかり聴いて、もっともっと見聞を広めて自分の枠を拡げて欲しいと思っています。

いい演奏に近づこうと努力を続けた人には、いつかご褒美がついてくるものだと、つくづく確信しています。

昨日、嬉しいご褒美をいただいた生徒です。また頑張りましょうね。

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コメント
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