ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

夏休みのピアノレッスン

2013年07月25日 | レッスンメモ
いよいよ学校の夏休みが本番に入ってきました。そうは言ってもこの夏休みあまりゆっくり休めるものではありません。日頃の学校生活のルーティンから離れて、それぞれの生徒が自分で選んだ道に集中して取り組むことができる大事な期間です。夏の甲子園を目指す高校球児をはじめ、スポーツの世界では市や県の大会が目白押し、受験を控えた生徒さんたちは塾や予備校の夏期講習でそれこそ休む間もないでしょう。ピアノの道も似たようなものです。夏休みはたくさん時間をとってピアノに打ちこむことができる貴重な期間です。なので教室のピアノのレッスンにも熱が入ります(ただでさえ暑いのにー!)。毎週のようにあれこれコンクールを控えて、生徒とのレッスンに打ちこむこととなります。コンクールに出ない生徒たちにも秋の発表会に向けてたっぷり譜読みの宿題を渡しています。中には「譜読みの嵐~」という生徒も・・・。

ピアノを知らないお友達から見るとピアノを習っている生徒は、いわゆる「帰り部」で、なんとなくお上品で、汗と涙のスポーツ少年・少女とは全然違う人たち、という印象をもっているかもしれません。ところが実際はそういうものではありません。ピアノは肉体的にも精神的にも厳しい鍛錬を経て獲得した技術の上で、やっと花開く芸術です。だから子どもの間はできるだけたくさん練習を積み重ねるしかありません。そう、この辺のところは実はスポーツと一緒なんです。ピアノ教室に通っている子は、グラウンドを駆け回っている選手たちと同じくらい、あるいはそれ以上に頑張ってるんですよ!

普段は夕方から夜にかけて集中している生徒たちのレッスンのスケジュールを、夏休み版に切り替えました。午前中から来れる子供の生徒もいて、何とかすべてのレッスンのスケジュールを組むことができてこちらも助かります。この夏休みをそれぞれの生徒に応じた飛躍の時にして欲しいです。例えばいつもは、どうしても速く進めようとして次々に前に進むところを、ちょっとじっくり同じ曲を磨きあげる。課題曲をいつもより長い時間持って、より深く研究させてみる。あるいはこれまでコンクールの課題曲など特定の曲に長く向き合ってきた生徒の場合は、逆にどんどん新しい色んな曲に取り組ませて幅を広げてもらう。

生徒に応じて、曲を深く掘ること、広く曲を知ること、この両方をバランスよく組み立ててレッスン計画を立てていきます。そうすれば練習も単調にならないし、音楽の楽しみ方にも幅が出てきてやる気がでてくるはず

「時間が無くて・・・」という言い訳ができない夏休み。さあ、しっかりみんな頑張ってほしいと思っています。

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