ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

MARO

2010年10月30日 | コンサート
昨晩、NHK交響楽団第1コンサートマスターの篠崎史紀さん(通称マロさん)が率いるこの日限りのスーパーオーケストラ、「マイスター・アート・ロマンティカ・オーケストラ」の演奏会に行ってきました。それぞれの頭文字をとると「MARO(マロ)」になるというユニークなネーミングのオケによる演奏会でした。

このオーケストラ集団は、33人の比較的こじんまりとした編成ですが、メンバーが凄い。北は札幌交響楽団から、南は九州交響楽団まで、都響、新日フィル、大阪フィルなどのコンサートマスターや、それぞれのパートの首席奏者が集まった、錚々たるメンバーによる集団なのです。いつもは、それぞれ別のオーケストラでトップを務めているような、マイスターの名にふさわしい演奏者たちばかりがこの日の演奏会のために集って演奏したのです。


プログラムは、ハイドンの交響曲第88番とモーツァルトの交響曲第41番、これが前半。後半はベートーヴェンの交響曲第7番。いわゆるベト7です。2000人収容のグランシアタ・ホールの最前列から3列目の席でかぶりつきで聴きました。こんなに目の前でオーケストラを聴くのは初めてでしたが、団員のブレスやアイコンタクト、演奏中の表情の変化などを間近で垣間見ることができて、とても面白かったです。

前半はともかく、後半のベト7はこの人数で大丈夫かしらと思っていたのですが、そんな心配は一瞬で吹き飛びました。まあ、すごいメンバーですから、みんなが二人分の演奏をしていました。終楽章の迫力なんて、それはもうものすごくて、本当に感動しました!

今回のオケは指揮者なしで、すべてマロさんが「弾き振り」するという演奏会でした。指揮者がいないから、みんなお互いに聴き合っていて、その聴き合い方がマロさんを中心にぎゅっと集まっているような、音楽への集中度にすごいものを感じました。プロ中のプロの集団はさすがです。しかも、みんなとても楽しそうなんです。これが半端な楽しさではなく、超が三つつくくらい楽しそうに演奏していました。

アンコールでまた、エンターテイナーとしてもプロなんだというところを見せつけられました。音楽で笑いがとれる、一言もおしゃべりなしで笑いがとれる! いやあ、まいりました。でも、この日の演奏会はNHKテレビで放映されるらしいので、種明かしは控えておきます。本当に楽しい素晴らしい演奏会でした。皆さんも是非、テレビでご覧になって下さい。

NHK放送予定
11月21日(日)朝6:00~ NHK:BSハイビジョン
11月26日(金)朝10:00~ NHK:衛星第2

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