ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

指がタコさんではだめ!

2013年12月15日 | レッスンメモ
ピアノを弾く際に、よく脱力脱力といいますが、この脱力は、肩から指の先まで全部脱力するという意味ではもちろんありません。そんなに脱力したら、ピアノなんて弾けるものではありません。この脱力ということを子どもたちに教えるのは簡単なことではありません。子どもの生徒たちに力を抜くことをしつこくいうと、指までグニャグニャ二させてしまうことがあります。指がグニャグニャでまるでタコさんみたいになってしまうのです。これではちゃんとピアノのキーを深く押せないばかりか、コントロールもできないし、キーをつかまないのでミスも多くなってしまいます。そこで、指をしっかりして、と言うと手首に力が入る! これでは、あちら立てればこちらが立たずになってしまいます。さて、どうしたらいいのでしょう?  

かく言う私自身も思い通りに脱力できるかというと、そこまで巧みに出来なくて、これまでにもずい分苦労してきました。しかし、自分が苦労してきたからこそ、つかんできたコツというものも持ち合わせています。私は色々やってみた結果、とにかく弾く瞬間は指をしっかりすることに重点を置く、そしてキーから指が離れた瞬間にすぐ抜く。即座に!瞬時に!、ほぼ同時に!ということをまず優先させていくしかないと思っています。

結局は指が弱いから手首や腕で弾こうとするわけで、この悪循環から抜け出すためには、指の関節の支えをしっかり強くすることが重要です。指が強ければ、それだけ腕の力を抜きやすくなるというものです。指はしっかり、だけど手首、肘、肩は柔らかく。この難題をクリアするための最初の一歩は、やはり、支えのしっかりした指をつくること。ここからかなと思っています。

脱力というのは指をタコさんのようにグニャグニャにすることではありません。指はしっかり、腕をしなやかに。ここがポイントです。と言い聞かせています。言うは易し、行うは難しですけどね。

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