仕込み

11月が終わりました。私の計画では、来年のコンサートの仕込みの半分以上は、この月にやってしまうつもりでした。しかし、この一カ月はいろいろ思うことあり、今後の私の音楽との向き合い方、生徒への思い、それを踏まえた仕事の方向性など、悩み、迷いなどしたため、なかなか曲が定まらず、結局あれやこれや弾き流してしまいました。

いくつかは、設定した通りで進めていますが、数曲はまだあれこれ迷いながら弾いています。しかし、もう12月。こんなことをしていると、本番がやって来た時に間に合わない！と焦るのは目に見えているので、早くきちんと決めなくてはいけません。

仕込みの時期は、油断大敵です。一番最初の曲の取り掛かりが大切で、たとえそれが昔弾いた曲でも、もう一度新鮮な気持ちで、丁寧にじっくり楽譜を読むことが重要だと思います。最初の段階で、その曲の出来が半分は決まるといってもいいくらい、影響力があります。

最初に脳にインプットされたものって大きいのではないかな？と最近感じています。フレージングにしても、運指にしても、一度それで練習するとなかなか違ったやり方では出来にくくなります。だからこそ、最初の取り掛かりをよほど注意深く、慎重にやらなきゃいけないように思います。気持ちを落ち着けてじっくり腰を据えてやる必要があります。

ピアノを練習するということだけに集中できない諸事情もありますが、そのもろもろの用事も私のピアノ人生には、大切なことです。頭の中がいっぱいになりますが、仕込みの方にも、もっと力を入れて頑張りたいと思います。

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