日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

夜の新宿から、秋の日を味わう我が家での一時へ

2017-11-05 18:29:25 | 文化考

 建築ジャーナル誌に連載している「建築家模様」で、僕の盟友を捉えた第60稿をつい昨日脱稿した。一息つき晴天になった秋の日差しに目をやっている。雨天の多かった先月(10月)、11月に入り、残り少なくなってきた秋の日を、我が家の窓から丹沢連峰あたりの夕焼けを味わいながら此の一文を起稿する。 

この週末からは北海道行き。札幌市大での学部生と院生に、建築家の存在をテーマとした講義をする。学部生(2年生、テーマは「北国の建築家」)には、上記北海道の建築家を捉えた「建築家模様」を一つの資料として、北国の風土を形にしていく建築家の存在を、院生には沖縄から札幌までの日本全国の建築家から数名セレクトして紹介し、「人の生きていくこと」を視野に入れながら、風土と建築、そして建築家の存在することの意義を、院生と共に考えてみたい。 

そして、今年の試み、嘗てモダンムーブネントをテーマに、(故)鈴木博之東大教授と鎌倉の近代美術館での対談を収録したDVDを学生や院生に観てもらい、建築家という人種の存在を伝えようと思う。と起稿してきて、ふとこのDVD、一度(数年前に)院生への講議のときに、公開したような気がしてきた。それでもまあいいだろうと、学部生や院生が、此の画像をどう捉えてくれるだろうかと、好奇心が湧いてきた。 

ところで此のブログの画像、秋も深まってきた夜の新宿。日々、こういう都庁の光景の中を通り抜けて我が家へ帰る。此の一文を記しながら夕刻になり、TVでは、トランプ大統領の訪日、総理と共にしたゴルフの様を伝えている。

―追記ー 掲載した写真のこの庁舎の公式名称は`東京都庁第一本庁舎`である。嘗て、日本の建築界を率いた建築家「丹下健三」の晩年の作。日本の(いや世界の)モダンムーブネントを構築、率いてきた丹下健三は、当時著名建築家のよりどころとなっていた日本の建築家組織を、市民対応にも視野を向けて組織改正をおこない、JIA(日本建築家協会:現在の名称)を再構築した。建築の設計に関わる人間ならだれでも入会できる組織に改変、僕でも参加できるのだと恐るおそる設立のイベント(総会)に臨んだことを思い起こす。

 



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