日々・from an architect

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国立演芸場で「講談」をあじわう 

2016-12-04 22:25:07 | 文化考
11月29日(火)、久し振りに「講談」を味わった。第62回「講談かぶらや会」である。
「講談を聴いた」と書き出そうと思ったが、国立演芸場でのこの「かぶらや会」は、当然のことながら大きな舞台に釈台を置き、左手に`めくり`を設置した高座。釈場とは言えない大空間で、嘗ての畳を敷いた「本牧亭」のようないわゆる釈場が何となく恋しく・愛おしくなった。
上野広小路亭があるではないかといわれそうだが・・・それは其れとして、宝井家一族といってもいいメンバー構成でのこの高座は、独特の味わいを醸し出している。

講談にのめりこんだ若き日を、久し振りに思い起こした。
メンバーのお一人一龍斉貞山さんは、宝井家の一族(一門!)とはいえないものの、故六代目宝井馬琴師が学生時代、子供だった(中学生だったか・・)貞山師の家庭教師をしたとのエピソードを聞いたときの様を、懐かしく思い出す。
馬琴師は吾が母校明大の先輩、母校の100人ほどのOB連を対象とし、上野の料亭の大広間をぶち抜いて行った定期高座、同時に上野本牧亭でのこじんまりとした高座の会(修羅場の会)などを、後輩として明大OBの友人達とともにやってきたこと等を、一瞬思い起こした。
更に、高座の写真を撮って写真展をやり、数か所に巡回したことなども。
写真界がデジタルになる前の、モノクロフィルムを使い、自宅でプリントをしたものだった。


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