日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

秋の一時を・9月17日(日)の新聞から

2017-09-17 22:05:23 | 文化考

此の秋の3連休、明日18日は敬老の日。不本意ながら我の日。新聞(朝日新聞)9月17日の全面を紐解きながら、この一文を記して置くことにした。

 第一面冒頭の文字、太文字で「首相、年内解散を検討」とあり、ほんの少し小さい文字で`臨時国会冒頭も視野`とある。現首相、まだやる気なのか!とちょっとなあ!!その一文の左手には、拉致解決「いま動かないと」と題した北朝鮮拉致被害者の一人`蓮池薫`氏(現在は新潟産業大准教授)にインタビューした一文が記載されている。1970~80年代に日本人の失踪が相次ぎ、若き日の僕達を震撼とさせた事件を想い起こした。

一文を読み解きながら僕の心が騒ぐのは、被害者や家族の高齢化が進み、`拉致は国家の問題であると同時に家族の問題、家族が再会して一緒に暮らすにはいまだ切羽詰ったぎりぎりの時期にある」と語ったことだ。歴史を踏まえた此の一文を捉えたこの記者、何歳なのだろう!とふと思う。

 「天声人語」。沖縄の『ガマ』を荒らした若者に言及し、`闇の向うから沖縄戦で倒れた約20万人が私たちを見ている`との一節に瞑目した。何度か訪れて、ガマの前で頭を下げたことを想い起こす。

 2面。日朝首脳会談15年、核の脅威 拉致解決阻む、とのタイトル記事。日本、交渉手詰まり 圧力路線、とのタイトル記事。北朝鮮 体制維持優先 対話阻む。平壌宣言の骨格 事実上の「空文化」の文言も。3面には、編集委員・大野博人氏の`無関心と呼ばれる政治不信`と名打ち`文中には`民意を政治に届ける民主主義の動脈が彼方此方で詰まっている`との一節のある一文に、溜息が・・・4面、アベノミクスの「3本の矢」でまともに機能したのは金融政策ぐらいだ、との若田部早稲田大学教授一文。5面には「北朝鮮車両から発射」との記事。6面の社説2編。人づくり革命 言葉だけが踊っている、との一説と、五輪開催地難 運営の抜本的見直しを、の一文。

 9面は「読書」。時折り参照するページ。ひもとく「壁」を考えると題した文化人類学者今福龍太氏の書籍紹介に目を凝らす。繰り返し読み込み、紹介された書籍を本屋で検索してみようかとふと思った。今号では読書ランが4面に渡って掲載されており、その紹介文に目を凝らした。

 14面の広告欄は日曜日の.NHKで放映中の「オクニョ」の宣伝広告。愛聴していて今夜が楽しみ。広告ページを挟んで、15面、21面までスポーツ欄。未来ノートと題した稿にテニスの「錦織圭」が登場した。でも我が若き日テニスにのめりこんだ僕は、己がミスをするとラケットを地面にたたきつける錦織のその姿に許せないと思ったことに目が行く。ラケットガットを貼る職人・それに命を懸けている人への思いはないのか!お前はそんなに偉いのか! 

ところで22面の広告欄、絵師アラン・ウエスト。仕事力、と題した一文、こんなことが書かれている。「私は幼い頃、地面から水を吸い上げ静かに生き抜いていく植物が美しく・・・その生命力は人間と同じだと感じ、描かずにはいられなかった」。26面文化の扉は将棋、多様化する戦法。 科学の扉は「土星探査 カッシーニ有終」、土星の大気圏に突入して役目を終えたとある。カッシーニは20年前に打ち上げられたことを想い起こし、20歳若かった僕自身が設計をした家など瞬時想い起こす。27面は「さがみ野」。そうか我が家はさがみ野にあるのかとつい首をかしげた。

 30面、31面は「社会」。北朝鮮による拉致被害者と失踪場所を記載した紙面、「高齢化 成果なく15年」と「拉致家族は叫ぶ」と言うタイトルに瞑目したくなった。そして「集団自決」のガマ損壊容疑、と題した`4少年「肝試し」困惑広がる沖縄`と題した一文に、じっとしていられなくなる。 

 

 



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