名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

二人の名脇役の死去

2010-05-07 06:30:03 | Weblog
2010.5.7(金)
 昨日の報道で、二人の名優の死去が報じられた。今朝の新聞で改めて詳報が掲載されている。
 一人は、おばあさん役といえばこの人といわれた北林谷栄さんである。新聞によると、4月27日に肺炎のために死去されたとのことで、葬儀はすでに近親者のみで行われたとのことである。享年98歳、天寿のまっとうである。
 この人だって若いときがあったはずであるが、ずっとおばあさん役のイメージしかない。我々の世代では、北林さんを知ったのがこの人にとってすでに中年の域に達していて、その頃からおばあさん役がはまっていたような気がする。おばあさんそのものの腰の曲げ方といい、あの粘っこい独特なしゃべり方は強烈な印象で、おばあさんになりきっていたものである。ここしばらくメディアからも遠ざかっていてその姿を見なかったが、98歳にもなってみえたのだからさもありなんである。
 
 もう一人は、これも独特の個性派俳優である佐藤慶さんの死去が報じられた。5月2日、肺炎のためなくなり、こちらも葬儀はすでに近親者のみで行われたそうである。享年81歳。
 佐藤慶さんは、その風貌から冷徹なエリート役や残虐なやくざの親分といったいわば悪役でその存在感を発揮していた人であった。「青春残酷物語」や「日本の夜と霧」など大島渚監督作品に多く出演した。その佐藤慶さんも晩年にはテレビで穏やかな好々爺を演じていたのが印象的である。

 高齢で亡くなった名優といえば、昨年11月10日に森繁久弥さんが96歳で亡くなっている。昭和も初期の世代の者にとって、こうしたかつての名優が鬼籍に入っていくのはやはり寂しいのひとことに尽きる。それを追って若い世代が次々に育っているが、残念ながらもうついていけない。世の中はどんどん移り変わっていく。

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