名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

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高浜市かわら美術館で“ひめゆり展”開催

2010-04-04 14:08:08 | Weblog
2010.4.4(日)
 昨日(4月3日)から、高浜市のかわら美術館で「ひめゆり 平和への祈り[沖縄戦から65年]」と題して、展覧会が開かれている。
 『戦後65年、ひめゆり学徒生存者は80歳を越え、、生存者の思いを伝える最後の機会ともいえる節目の年に、平和への祈りを込めて、ひめゆりからのメッセージを届ける』(ちらしから)としてひめゆり平和祈念資料館、朝日新聞社などが主催して開催されているものである。
 開催二日目の今日、出かけた。高浜市は三州瓦のブランドで知られたかわらの産地として有名であり、その名も「かわら美術館」での開催である。なぜ「ひめゆり展」がここで開催されることになったかは知らないが、名古屋から行くにはかなり不便なところではある。
 展示はひめゆり部隊の成り立ちと80歳を超える生存者の手記と語りの映像からなっている。これを見ると、あらためて沖縄戦の厳しさ、過酷さを実感する。また、日本がアメリカの核の傘に入る代償として、沖縄に集中的に基地を置かしている不公平さをますます痛感せざるを得ない。
 普天間飛行場の移転問題がこれほど騒がれていても、沖縄県以外の国民にとってははるか遠い国の問題のようにしか理解されない不可思議さも恐ろしい。世論調査によると、米軍基地について70%前後の国民が必要だと答えているという。しかし、その必要な基地が自分の近くに来ることは決して認めようとはしない。普天間基地の移転先がいつまでたっても解決できないのは、基地そのものの存在理由が明確になっていないからである。
 ひめゆり展から基地問題に発展させることは所詮無理なことではあるが、現下の大問題である基地問題を抜きにして沖縄を語っていては、ひめゆり隊の少女たちの真の意味での祈りが生かされない。

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