名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

モード学園スパイラルタワーズ見学

2008-12-25 20:16:15 | Weblog
2008.12.25 学校法人モード学園と三井不動産とが名古屋駅地区に名古屋で高さ4番目の超高層ビルを建設して、今年の2月に完成した。国の優良建築物等整備事業に位置付けられ、国・県・名古屋市の補助金も投入された施設である。ビルの名称は『モード学園スパイラルタワーズ』という。この4月には学校として既に開校している。 冬休みに入ったこの時期、都市計画事業に携わった関係者が施設を見学させていただいた。 この建物は、異様ともいえる斬新なデザインで当初から話題を呼んでいたものであり、設計は日建設計(株)である。三つのアルミカーテンウォール材のウィング(外周架構)が、巻きつくように躯体にくっついていて、まさに目を見張る構造物である。 敷地は約3,540㎡、述床面積 約49.000㎡、地上36階・地下3階、高さ約170mの規模で、総事業費は約257億円だそうである。 用途は名古屋駅という一等地でありながら商業施設ではなく、専門学校である。ファッション・デザインが中心の名古屋モード学園、コンピューターのHAL名古屋の他、看護師や介護士、理学療法士などを養成する名古屋医専が入居している。レストランなどの商業部分は地下に約5,600㎡、11%あるだけである。 この日は、冬休み中で学生は殆どいなかったが、在校生は全体で約2,500名ほどだそうである。いくつかの教室を見せてもらったが、最新の設備が整えられて充実している。はたして授業料はいくらなのであろうか。 一時、学校は郊外へと移転することが流行ったが、最近は都心に回帰しているともいう。通学に便利だし、都会の文化を享受できるからであろうか。学生数は満たしているというから、目的は達しているのであろう。 ところで名古屋駅には現在四つの超高層ビルが建っているが、最近さらに二つのビルの建設構想が発表された。一つはJR東海が計画しているセントラルタワーズの隣、松坂屋名古屋駅店の位置に建つ名古屋一の高さのビル構想、もう一つは、日本郵政グループが現在の名古屋郵便局の位置に建設するもので、これらが完成すれば、名古屋駅地域に6棟の巨大ビルが林立することになる。 名古屋は、もともと栄地区と名古屋駅地区の二つの商業地域を中心として発展してきた。中でも栄地区が名古屋発展のリーダーシップを発揮してきた歴史がある。しかし、最近の名古屋駅周辺での超高層ビル群の建設が栄地区の集客力を脅かすようになったといわれるようになり、さらに二つのビルが完成すればその地位は逆転するものと思われる。名古屋の街の発展の行末はどうなるのであろうか。ただ筆者としては、東京や大阪に遅れまいとして、同じような超高層のビルをつくることは本来不必要だと思っている。ビル建設のコンセプトでは環境にやさしいとかエコだとかいっているが、超高層自体が、余分なエネルギーを消費し、環境に負荷を与え、災害への不安をぬぐい得ないものだからである。

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