田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

カミサンの笑顔に癒されて……。  麻屋与志夫

2014-02-10 07:33:24 | ブログ
2月10日 月曜日

●屋根に雪が降り積もったままだ。

周囲の空き地にも雪は残っている。

冷蔵庫に入っているようなものだ。

●昨日は雪の残る白い街を散歩した。

カミサンは靴から水が入ってしまった。

「もうこの靴はけない。新しいのを買う」と息まいていた。

●わたしが働きがない。

なにか新しいものを買う時には、それなりの動機を強調しなければ、悪いと思っているのだろう。

●生涯。

小さな旅ひとつしないで、ビンボ―なまま終わってしまうのだろうか。

わたしはカミサンと一泊でもいいから温泉にでも行きたい。

それがモチベーションとなって必死に小説を書いている。

小説の収入で、旅に出る夢を果たせるのはいつの日だろうか。

●せめて、毎日、仲良く街を散歩しょう。

これなら、金はかからない――。

●黒川に鴨が四羽泳いでいた。

カミサンは雪の上に小さな靴あとをつけてわたしから離れていった。

わたしは望遠レンズのケースを持たされたまま……彼女の去っていく後姿を見ていた。

彼女の彼方に府中橋が見える。

あの橋の上で待ち合わせて、彼女の昼休みの時間に散歩したことがあった。

父になにかいわれて、イライラしていた。

彼女に会いたくなって電話したのだった。

彼女はチェックのスカートをはいていた。

小走りに橋を渡ってきた。

あれからもう……50年以上が過ぎている。

●「いいピクチャーがとれたわ。散歩に来てよかった」

カミサンが爽やかな顔で近寄って来る。

この笑顔になんど救われたことだろう。

癒されたことだろう。

   

   

   




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