ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

今年の共産党綱領

2020-02-04 18:11:23 | 徒然の記

 ちょっと古いのですが、本日、共産党の動画を見ました。大会終了後の記者会見ということで、志位委員長以下の幹部が並び、NHKなどテレビや新聞の記者たちが、彼らに質問するという内容でした。

 「ジェンダーの平等を、今年の党の綱領に加えました。」「女性議員を三割にするという目標も、共産党が率先して、ジェンダー尊重の姿勢を示したものです。」

 LGBTとかジェンダーとか、共産党は最近、盛んにこの言葉を強調します。共産党に限らず、英語やカタカナ文字を政府や政党が使う時、私たち庶民は、よほど心してかからねばなりません。日本語で説明すれば済むことを、わざわざ別の言い方をするというのは、国民に知られると、都合の悪い話が隠されているからです。

 聞き慣れない、リゾート法が作られたのは、昭和62年のことでした。これからの国民は余暇を楽しみ、人生を楽しむようになるのだと、自民党が音頭をとりました。全国各地でリゾート施設の建設が始まり、ゴルフ場、テニス場、多目的ホール、豪華な温泉付きリゾートホテルなどができました。バブル景気がはじけてみますと、何という事はない、政治家と高級官僚と産業界が手を組み、国民の税金を湯水のように浪費していただけの話でした。金権腐敗の政治をし、金と利権に汚れきった自民党は、やがて国民に愛想を尽かされ、政権の座を失いました。

 野党も自民党とともに有頂天になり、「リゾート」「リゾート」と浮かれ、金権腐敗政治の舞台で踊りました。あの時は、環境破壊につながると言い、共産党だけがその流れに反対しました。今のIRにも最初から反対していますし、共産党も、時には正論を言います。けれどもだからと言って、志位委員長の「ジェンダーの尊重」の言に、騙されてはいけません。

 自民党と同様に、共産党は、党名を選挙のたびに変えるような、弱小野党でなく、腐っても鯛です。世間がどう動こうと、己の主張を頑として守る、誇り高い時代遅れの党です。彼らの主張は、いつも分かりやすく、誰もが心を動かされます。

 「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」「消費は美徳」「消費者は、王様」「大きい事は、いいことだ」「一粒で、二度美味しい」

 これらは、かって私たちが、テレビのコマーシャルで耳にした言葉です。多くの人に親しまれた、時代のキャッチフレーズでもあります。国民の心をとらえ、掴んで離さないプロの言葉です。簡単なように聞こえますが、考え抜き、重ねた苦労の中から生まれた、職人技の魔法の言葉です。共産党のスローガンは、テレビコマーシャルのキャッチフレーズに似て、常に国民の心に響き、お人好しが騙されます。共産党には、優れ者の言葉のプロがいるのではないかと、私は時々感心します。

 「子供たちを戦場に送るな。」「平和を守れ。」「戦争法を許すな。」「平和憲法を守れ。」

 戦後74年間、彼らはこの分かりやすい言葉で、「憲法改正」に反対してきました。平和を守りたくない人間はいませんし、子供を戦場へ送りたい親もいませんから、このスローガンに、正面切って反対とは誰も言えません。ご先祖さまが守ってきた、日本の歴史や文化や伝統について考えなければ、彼らの主張が、正しいことのように聞こえてしまいます。

 今回志位委員長が言っている、「ジエンダーの尊重」も、そうしたスローガンです。日本語で簡単に言えば、「男女平等」ということなのに、わざわざ「ジェンダー」と言い、LGBTに絡ませているところが、共産党の職人技です。

 LGBTも分解すれば、レズ、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーとなり、要するに、性的少数者のことを言います。彼らはこれについて、「性的弱者を守れ。」「差別を無くそう」「誰もが個人として尊重される、共生社会を作ろう。」と世間に訴えます。このスローガンも、物事を深く考えないお人好しには、何となく賛成したくなる主張です。社会的弱者は、守らなくてなりませんし、誰もが個人として尊重される社会なら、素晴らしいでないかと思えてきます。

 志位委員長が、年頭の記者会見で、わざわざ「ジェンダーの尊重」を強調している背景には、深い訳があります。その訳を国民に知られたくないため、LGBTの話を絡ませ、世間に訴えています。侮れない扇動のプロ技と、共産党の恐ろしさを、せめて息子たちに伝えたいというのが、今回のブログの目的です。

 ここで話が飛びますが、敗戦以来今日まで、日本が抱えてきた大きな課題が二つあります。

 1.  日本の歴史と文化と伝統を守るための、皇室護持

 2.  日本の独立回復のための、軍の再建 ( 具体的に言えば、憲法改正  )

 これまで何度も述べてきましたが、1. は昭和天皇とマッカーサーのお陰で、辛うじて守られてきました。しかしながら2. は、東京裁判というアメリカによる復讐裁判のため、徹底的に破壊されました。東大を中心とする左翼学者たちが、GHQへ積極的に協力し、変節したマスコミと一緒になり、「日本だけが悪かった」「日本だけが間違った戦争をした」という考え方を、日本の隅々にまで浸透させました。

 この情けない敗戦思考を、保守の人々は「東京裁判史観」、あるいは「自虐史観」と呼び、反論し続けています。私もまた、保守の一人として、「東京裁判史観」の偏見と捏造を嫌悪しています。反日・左翼の野党勢力と、日本を大切にする保守との対立は、具体的には、「憲法改正」への賛否で国を二分しています。

 「憲法改正」反対運動の先頭に立ち、戦後ずっとリーダーシップを取ってきたのが、共産党でした。ソ連が崩壊し、コミンテルンが消滅し、日本共産党への指令塔がなくなり、中国共産党や北朝鮮とも、無縁になったと言いながら、実際はどうなっているのか。国連で反日活動をしている団体は、全て共産党とつながっています。国際社会は闇だらけですから、世界的協力網は、生き続けているのではないでしょうか。最近マスコミが持ち上げている、立憲民主党とか国民民主党とか、シャボンの泡のように、浮かんでは消える弱小野党との違いがここにあります。

 共産党は、文字通り腐っても鯛で、世界的ネットワークを持ち、今回も野党結集の中心として動き、安倍自民党政権の打倒を叫んでいます。

 さて、心配していた通り、プログのスペースが足りなくなりました。いつもの話ですが、肝心の本論は次回といたします。「侮れない扇動のプロ技と、共産党の恐ろしさ」は、次回のブログで明らかにいたします。

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