ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

安倍総理 -2 ( なぜしない 中国滞在者の入国拒否 )

2020-02-16 20:23:30 | 徒然の記

 まず最初に、2月8日の千葉日報 ( 共同通信社の配信 ) 記事を紹介いたします。いつものように、大見出しの活字を転記します。

 「警鐘鳴らした医師死亡 中国政府に高まる不信」「原因不明の肺炎はデマと、摘発」「国民の怒り爆発で扱い一転 英雄」

 死亡した医師の写真と、雪の上に書かれた哀悼の言葉の写真が、二枚掲載されています。書き出しの部分をそのまま転記しますが、人権無視の国らしい、ひどい話です。

 「中国武漢市で昨年12月、原因不明の肺炎の存在に、」「いち早く警鐘を鳴らしていた、男性医師李文亮さん(33)が、」「新型肺炎で1月7日死去した。」

 「当局はデマを流したとして、李さんを摘発しており、」「国民の怒りが爆発。」「習近平指導部は、高まる不信に、」「一転して李さんを、英雄扱いにし、」「社会の動揺を鎮めようと、躍起だ。」

 通信アプリを使い、グループ内で注意を呼びかけた李氏らに対し、公安当局はデマを広げたとして、8人を摘発しました。記事には、その折の状況が書かれています。

 「李さんは、ニュースサイトの取材に応じ、」「臨床現場に警告するのが目的だったと、説明。」「デマを流したと認める文書に、署名を強いられたと証言した。」「報道が拡散し、理不尽な摘発に、批判が噴出した。」

 「隔離治療中だった李さんは、その後感染が確定し、死去。」「通信アプリや投稿サイトには、嘆きや怒りが溢れた。」「信じたくない。」「死ぬ必要はなかった。」「私たちには、言論の自由が必要。」「そして北京では、雪の上に、」「さようなら李文亮 ! 」「との言葉も書かれた。」

 こうなりますと、湖北省と武漢当局は、一転して李氏を称賛し始めます。新聞が写真付きで報じ、党機関紙も追悼します。しかし一方で政府の宣伝局は、報道機関に対し、緊急の指示を出しました。

 「死去を、政府系メディアの報道に沿って伝え、」「独自の取材や、独自の情報に基づき、」「勝手に報じることを厳しく禁じる。」

 党の会議では、報道や世論をコントロールすると、強調しました。関係する報道は、通信アプリでも、閲覧不可能となりました。SNSで、李さんの言葉と、感染で家族を亡くした、40代の女性の言葉が広まっていると言います。

 1.  李さんの言葉・・「健全な社会には、多様な声があるべきだ。」

 2.  女性の言葉・・「真実を語る自由を持てるようにならなければ、彼の死は報われない。」

 息子たちに知って欲しいのは、中国と日本の国内事情が、言論の自由という点で大きく違っているところです。2月4日の千葉日報には、コロナウイルスに対する、主要な国の対応が一覧表で示されています。

 1.  中国滞在者の入国拒否 

  米国、オーストラリア、ニュージランド、フィリピン、インドネシア、シンガポール、モンゴル、北朝鮮

 2.  中国人向けビザの発給停止、制限

  ロシア、ベトナム、カザフスタン

 3.  中国への鉄道や航空便の停止、制限

  ロシア、香港、北朝鮮、ベトナム、インドネシア、イラン、イスラエル

 それなのに、日本ではどうしていたのか。日本がやっていたのは、「河北省滞在者や居住者」の入国拒否だけです。中国の他地域から入国するものに対しては、ほとんどフリーパスで、観光客なら熱烈歓迎と受け入れていたのですから、危機感ゼロのバカ揃いです。

 「大騒ぎしないことが大事です。」「手洗い、マスクの着用など、一人一人が注意すれば大丈夫です。」

 NHKに出演する、専門医と称するバカ医者は、国民に何も実態を知らせませんでした。というより、彼自身が、中国の内情や、他国の動きに無関心だったのです。NHKだけでなく、他のマスコミも似たようなもので、国民の安全に無関心でした。まして国会は、バカ医者に劣らぬバカ議員が、総理に向かって魚の頭の悪口雑言でした。

 しかし私は、ここにおいて、最も厳しい批判を、安倍氏に対していたします。

 「総理はなぜ、習近平氏の国賓招聘を、延期や中止にしないのか。」

 ここが最も、重要な点です。息子たちも訪問される方々も、肝に銘じてください。国賓待遇の習近平氏に、何百人の中国人が同行するのでしょう。彼らの中に、発症していなくても、陽性の人間がいないとも限りませんが、政府は徹底的な検査ができるでしょうか。その決断力があるのでしょうか。

 なんとしても阻止しなくてならないのは、習近平氏一行が、天皇陛下と面談をすることです。我が国で最も大切な皇室の中に、コロナウイルスを蔓延させるきっかけを、安倍氏が作ろうとしています。この戦後最大の犯罪ともいえる愚行に対し、一体、誰が正々堂々と反対しているでしょうか。

 腐れマスコミや反日・左翼の野党議員は勿論のことですが、保守を任ずる自民党議員の誰が反対しているのでしょう。私は、その名を聞いたことがありません。ここは言論の自由がある日本です。安倍氏は、反対者を追放したり弾圧したりする、独裁者ではありません。愚かな野党議員たちに、バカにされ、攻撃され、謝罪までする信念のない政治家です。

 「皇室を守ろうとする、人間が誰もいない。」・・ここにこそ、日本の危機があります。だから私は、たとえ一人であっても、「習近平氏の国賓招聘」に反対いたします。ブログでしか、主張できませんが、ここで声を上げ、総理に反対しなくて、何が日本国民でありましょう。

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安倍総理 ( 武漢コロナへの危機感の無さ)

2020-02-16 17:27:08 | 徒然の記

 汪洋氏の『日本人と中国人』の書評が、なかなか前へ進めません。いくら「温故知新」の読書と公言しましても、日々の重要事が見過せないからです。

 前回は、女性宮家の問題を優先し書評が延びました。今回は、コロナウイルスに関し、安倍内閣の対応に黙っておれなくなりました。と言いますより、総理自身への疑問と、不信感、失望などが一気に押し寄せています。

 総理に対し、是々非々の対応と言うのは、変わらない姿勢ですが、ネット上に溢れる安倍氏への悪評に、無関心で済まされなくなりました。中国では習近平氏が、コロナウイルスへの対応次第で、失脚の可能性があると言う噂があります。安倍総理も同様に、コロナウイルスへの対応如何で、地位を危うくするのではないかと、そんな気さえしています。

 順序を追って説明したいと思いますので、まずは習近平氏の噂から、述べます。2月7日の共同通信社による、千葉日報への配信記事が出発点です。

 「中国の新型肺炎」「権力集中の弊害露呈」「地方動かず 周氏に試練」

 大活字の見出しだけでも、なんとなく予想がつきますが、習近平氏のこれまでの政策は、周辺の政治家や軍人たちに、多くの不満や恨みを生じさせており、暗殺未遂事件も何件か発生しています。コロナウイルス問題が、溜まった憤懣を爆発させるきっかけになるのではないかと、そんな予測をさせる内容です。

 紙面の4分の1を占める、大きな記事なので、その一部を転記いたします。

 「新型肺炎が猛威をふるい、習近平指導部の統治能力に、大きな疑問符がついている。」「官僚の初動の遅れや、判断ミス、情報の隠蔽が、」「感染拡大に拍車をかけた。」「周国家主席が、権力集中を進めた結果、」「地方政府が、機能不全に陥った可能性がある。」

 共同通信社は、親中派だとばかり思っていましたので、ここまで踏み込んで周氏を批判するとは、意外でした。

 「河北省の武漢市で、原因不明の肺炎が確認されたのは、昨年の12月初旬。」「河北省政府は、人民代表大会を優先し、」「情報を隠した疑いが、持たれている。」「周氏が、1月中旬から下旬まで、」「外遊や地方視察で、首都北京にいなかった。」

 改革派知識人の話によると、周氏の不在時に、問題を起こすわけにはいかないと言う、官僚の心理が働いた可能性があると指摘しています。

 「周氏は、党トップの総書記に就任して以来、」「反腐敗闘争を通じて、政敵を排除。」「人権派弁護士や独立系メディア、NGOなど、権力監視を行う存在を取り締まり、」「一強体制を構築してきた。」

 その結果、地方政府の中央への忖度や、ミスを恐れる官僚のサボタージュが、深刻化したといいます。不都合な情報を、指導部に届ける仕組みはなく、新型肺炎問題は放置されてきたと言います。

 「中国紙記者は、指導部が連日のように、」「中央の権威を守れと唱えているときに、」「実情を報告できる、地方官僚がいるだろうか。」「肺炎の事実上の感染源は、中国の指導体制だ、と憤った。」

 権力を全て手中にし、反対派を次々と失脚させ、強引に政策を進めているように見えますが、実情はどうやら違うようです。普通なら、このような記事を書いた特派員は、即刻国外追放となり、記事が破棄されたはずです。共同通信社が、政権トップを批判しても、何も咎められないところに、氏の権力基盤の脆さを垣間見ます。

 中国と日本は、政界の状況とマスコミのあり方が違いますから、そのまま比較できませんが、安倍総理に関し、私は似たような批判の空気を感じます。つまり、

 1.  コロナウイルスに対する、危機感のなさ。

 2.  対応の遅さ。

 3.  取り巻く政治家と官僚の不決断と無責任体制

 日本のマスコミは、コロナウイルスへの対応のまずさを、中国のマスコミと歩調を合わせ、政権トップの責任にしようとしているようです。上記の3点について、私は安倍総理の責任を強く主張しますが、周氏と同様には考えません。理由は次の4点です。

 1.  独裁者である周氏は、反対者の追放、処刑等、自分の意思で出来る。

 2.  周りの者は、恐怖感のため、自由に意見が言えない。

 3.  安倍氏は、反対者の追放、処刑など、たとえ思ったにしても、実行不可能である。

 4.  周りの者 ( 政治家、マスコミ、評論家、学者、一般国民 ) は、なんの気兼ねもなく、言いたい放題、安倍氏の批判ができる。事実やっている。

 辻元氏と総理の国会でのやりとりを、今朝動画で見ましたが。ひどいものでした。もし私が辻元氏にあそこまで言われたら、我慢できません。普通の人間なら、総理のように反論をして当然です。しかし、あのような、無意味で愚かな質疑が、与野党の論戦として、国会で習慣化していると言う事実を知れば、総理の軽率さは免れません。全体主義国中国との違いが、ここにあります。

 スネに傷を持つ過激派崩れの辻元氏に、あれほど馬鹿にされ、コケにされる無力な総理の、コロナウイルスへのお粗末な対応につき、一人として意見が述べられなかったとは、国民は誰も考えません。

 責任の筆頭者に総理があげられるとしましても、同列に並べなくてならないのは、政治家、マスコミ、評論家、学者、一般国民です。与野党の政治家とマスコミの不甲斐なさは、総理と同じレベルです。ましてあの辻元氏は、コロナウイルスに一言も触れず、「頭から魚は腐る」などと、国会を無意味な騒動の場所にしているのですから、真っ先に責任を追及されるべきでしょう。

 今度ばかりは、私も是々非々といかず、総理に怒りをあらわにしてしていますが、その理由については、次回にゆっくりと述べさせてもらいます。

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