ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

李承晩TV - 3 ( 愛国者、李栄薫(イ・ヨンフン)教授 )

2020-02-23 14:12:53 | 徒然の記
 番組を紹介したチャンネル桜の水島氏は、李栄薫(イ・ヨンフン)氏を、素晴らしい人物と賞めていますが、事情はもう少し複雑です。
 
 李承晩TVの講義に入る前に、李栄薫氏について、息子たちに説明しておかねばなりません。氏は水島氏がいうように親日の韓国人学者でなく、強い愛国者で、日本には好感より反日の気持ちを持っています。
 
 4年前に氏の著作を読んだ時、私はこれを、「悲しみの詰まった本」と呼びました。氏が韓国における「日本問題」を語る時の、苦しみを知ったからです。日本国内の反日日本人を、私は「獅子身中の虫」と嫌悪していますが、韓国で「日本問題」を語ることは、比べ物にならない深刻さを持っています。
 
 韓国人が抱えている「日本問題」は、現在も、将来にわたっても、国全体にのしかかる厄介な問題です。該当する一部を、当時の著書から紹介します。
 
 「初代大統領の李承晩を含む大韓民国の建国史について、国民の評価が否定的なものになっているのは、」「親日派を清算できないまま、親日派の主導で国が作られたという大衆的認識が、最も重大な原因だと思われます。」
 
 「親日派問題は、60年前の当時であれ、現在であれ、何かのきっかけがあれば、間違いなく火を噴き、」「わが建国史に、痛烈な批判を加える傷跡として残っています。」
 
 何時からそうなったのか氏は説明しませんが、李氏朝鮮時代からではないのでしょうか。小中華思想の李氏が友好と開国を迫る日本を、「禽獣と同じ蛮国が、何を対等に物を言うか」と、激しく忌み嫌った時からだと思っています。
 
 その禽獣の日本に、35年間統治されたのですから、恨みと憎しみが国の隅々に浸透し、現在も消えないのだとそのように理解しています。
 
 氏が、韓国政府と捏造の学者たちを批判し攻撃するのは、日本への同調ではありません。私が日本人の誇りを大切にするように、氏は朝鮮人の誇りを大事にしています。目前の敵としているのは、国民を騙し嘘偽りの歴史を教え、自国を世界の笑い者にしている韓国の学者と政府です。
 
 氏は韓国民にそれを伝え、朝鮮人の誇りを取り戻せと訴えています。本当の敵は、日本でなく、捏造の学者たちと政府だと国民に語りかけています。
 
 反日左翼を嫌悪する私が、ブログで息子たちに訴えている姿と重なる気がします。だから私は氏の著書を「悲しみの詰まった本」と言い、敬意を払いました。氏はに日本へ好意を寄せる、「韓国のお花畑の住民」ではありません。水島氏にも、息子たちにも、その点を誤解しないよう念押ししたいと思います。
 
 動画の前に、氏の著書の一部を紹介します。

 「日本は正当な代価を支払うことなく、無慈悲に、わが民族の土地と食料と、労働力を収奪した。」「だからわが民族は、草の根や木の皮で、ようやく命をつないだり、海外に放浪するしかなかった。」「過去60年間、国史教科書はこのように、国民に教えてきました。ですから、大部分の韓国民が、そのように信じています。」

 「2001 ( 平成13 ) 年に発行された、高等学校の国史教科書には、 日本は世界史において、比類ないほど徹底的で悪辣な方法で、わが民族を抑圧し収奪したと書かれています。 」

 「例えば総督府は、全国の農地の4割にも達する土地を、国有地として奪い、移住してきた日本人農民や、東拓のような国策会社へ廉価で払い下げた。」「また総督府は、生産された米の半分を奪い日本へ積み出した。」「農作業がすべて終わると、警察と憲兵が銃剣を突きつけて、収穫の半分を奪っていった。このように解釈できる文脈で、生徒たちを教えてきました。」

 「1940年代の戦時期に、約650万名の朝鮮人を、戦線へ、工場へ、炭鉱へ強制連行し、賃金も与えず、奴隷のように酷使した。」「挺身隊という名目で、朝鮮の娘たちを動員し、日本軍の慰安婦としたが、その数は数10万人に達した。」「教科書は、このように記述しています。」

 「高校の国史の時間に、このくだりが出てくると、教師は今にも泣きそうな顔になり、生徒も涙したといいます。」「このように悪辣な収奪を被った祖先たちが、あまりにも不憫で、これが泣かずにいられるでしょうか。」

 「しかし、私はあえていいます。このような教科書の内容は、事実ではありません。」「びっくりされる方も多いと思いますが、単刀直入に言うと、そのような話はすべて、教科書を書いた歴史学者が作り出した物語です。」

 今もそうですが、当時の韓国でこうした意見を表明すると、どうなるか、本人はもちろん、家族や親類縁者へ及ぶ危険があります。ですから氏の勇気に、敬意を表しました。

 「生産された米のほぼ半分が、日本へ渡っていたのは事実です。」「しかしながら、米は奪われたのでなく、輸出という、市場ルートを通じていました。」「当時は輸出でなく、移出といいました。米が輸出されたのは、総督府が強制したからでなく、日本内地の米価が30%高かったからです。」

 「輸出を行えば、農民と地主は、より多くの所得を得ることになります。その結果、朝鮮の総所得が増え、全体的な経済が成長しました。」「それなのに、どうして韓国の教科書は、こうした経済学の常識を逆さまに書いているのでしょうか。」

 氏の著書が出版されたのは、平成21年の鳩山内閣の時です。以前から日韓の間は「慰安婦問題」でギクシャクし、日本攻撃のデモをマスコミが報道していました。氏の本が最初は日本語で書かれ、日本で出版されていたとはいえ、韓国内の学者や活動家たちに知られないはずがありません。

 私が毎日平和な日本で、「獅子身中の虫」「駆除すべき害虫」などと、反日左翼の人間たちを攻撃することとは、状況が違います。

 氏の意見には資料と、数字データの裏付けがありますから、反論するにはそれだけのデータが知識が必要です。氏は反対勢力にとって、この世から抹殺したい存在ではなかったのでしょうか。

 「農地の4割に当たる大量の土地が、収奪されたというのは事実ではありません。」「日本が、大量に土地を収奪したという神話が、初めて学術論文の形で示されたのは、1995 (  平成7 ) 年に、日本の東京大学に在学中の、李在茂によってでした。」「土地調査事業の時、総督府が農民に農地を申告させた方式は、実は収奪のためだったと、李は主張しました。」

 「当時の農民は、土地所有に関する観念が希薄で、面倒な行政手続に、慣れていなかった。」「総督府は、このような農民に土地の申告を強要し、大量の無届け土地が、発生するように導いた。」「その後総督府は、無届けの土地を国有地として没収し、日本の農民と、東拓という民間会社へ有利に払い下げたというのです。」

 「李の主張には、何ら実証的な根拠はなく、そうであるという個人的な信念に基づく、一方的な推論なのです。」「彼のこうした個人的信念は、今日の研究水準からすれば、ため息が出ることしきりです。」

 「李朝時代の人々は、土地を指して、〈 人之命脈〉と言いました。土地所有の観念が薄かったなど、とんでもありません。」「李朝時代のわが祖先は、500年間3年に一度ずつ、国家に戸籍の申告を、しなければなりませんでした。届出の手続に慣れていなかったなんて、話にもなりません。」

 この主張は、今回の動画でも変わっていませんが、間違ってはいけません。氏の意見は日本への同調でなく、朝鮮人覚醒への訴えであることです。これを忘れないで、次回も「ねこ庭」をお訪ねください。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  李承晩TV - 2 ( 李栄薫(イ... | トップ |  李承晩TV - 4 ( やはり、「... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

徒然の記」カテゴリの最新記事