「日本は正当な代価を支払うことなく、無慈悲に、わが民族の土地と食料と、労働力を収奪した。」「だからわが民族は、草の根や木の皮で、ようやく命をつないだり、海外に放浪するしかなかった。」「過去60年間、国史教科書はこのように、国民に教えてきました。ですから、大部分の韓国民が、そのように信じています。」
「2001 ( 平成13 ) 年に発行された、高等学校の国史教科書には、 日本は世界史において、比類ないほど徹底的で悪辣な方法で、わが民族を抑圧し収奪したと書かれています。 」
「例えば総督府は、全国の農地の4割にも達する土地を、国有地として奪い、移住してきた日本人農民や、東拓のような国策会社へ廉価で払い下げた。」「また総督府は、生産された米の半分を奪い日本へ積み出した。」「農作業がすべて終わると、警察と憲兵が銃剣を突きつけて、収穫の半分を奪っていった。このように解釈できる文脈で、生徒たちを教えてきました。」
「1940年代の戦時期に、約650万名の朝鮮人を、戦線へ、工場へ、炭鉱へ強制連行し、賃金も与えず、奴隷のように酷使した。」「挺身隊という名目で、朝鮮の娘たちを動員し、日本軍の慰安婦としたが、その数は数10万人に達した。」「教科書は、このように記述しています。」
「高校の国史の時間に、このくだりが出てくると、教師は今にも泣きそうな顔になり、生徒も涙したといいます。」「このように悪辣な収奪を被った祖先たちが、あまりにも不憫で、これが泣かずにいられるでしょうか。」
「しかし、私はあえていいます。このような教科書の内容は、事実ではありません。」「びっくりされる方も多いと思いますが、単刀直入に言うと、そのような話はすべて、教科書を書いた歴史学者が作り出した物語です。」
今もそうですが、当時の韓国でこうした意見を表明すると、どうなるか、本人はもちろん、家族や親類縁者へ及ぶ危険があります。ですから氏の勇気に、敬意を表しました。
「生産された米のほぼ半分が、日本へ渡っていたのは事実です。」「しかしながら、米は奪われたのでなく、輸出という、市場ルートを通じていました。」「当時は輸出でなく、移出といいました。米が輸出されたのは、総督府が強制したからでなく、日本内地の米価が30%高かったからです。」
「輸出を行えば、農民と地主は、より多くの所得を得ることになります。その結果、朝鮮の総所得が増え、全体的な経済が成長しました。」「それなのに、どうして韓国の教科書は、こうした経済学の常識を逆さまに書いているのでしょうか。」
氏の著書が出版されたのは、平成21年の鳩山内閣の時です。以前から日韓の間は「慰安婦問題」でギクシャクし、日本攻撃のデモをマスコミが報道していました。氏の本が最初は日本語で書かれ、日本で出版されていたとはいえ、韓国内の学者や活動家たちに知られないはずがありません。
私が毎日平和な日本で、「獅子身中の虫」「駆除すべき害虫」などと、反日左翼の人間たちを攻撃することとは、状況が違います。
氏の意見には資料と、数字データの裏付けがありますから、反論するにはそれだけのデータが知識が必要です。氏は反対勢力にとって、この世から抹殺したい存在ではなかったのでしょうか。
「農地の4割に当たる大量の土地が、収奪されたというのは事実ではありません。」「日本が、大量に土地を収奪したという神話が、初めて学術論文の形で示されたのは、1995 ( 平成7 ) 年に、日本の東京大学に在学中の、李在茂によってでした。」「土地調査事業の時、総督府が農民に農地を申告させた方式は、実は収奪のためだったと、李は主張しました。」
「当時の農民は、土地所有に関する観念が希薄で、面倒な行政手続に、慣れていなかった。」「総督府は、このような農民に土地の申告を強要し、大量の無届け土地が、発生するように導いた。」「その後総督府は、無届けの土地を国有地として没収し、日本の農民と、東拓という民間会社へ有利に払い下げたというのです。」
「李の主張には、何ら実証的な根拠はなく、そうであるという個人的な信念に基づく、一方的な推論なのです。」「彼のこうした個人的信念は、今日の研究水準からすれば、ため息が出ることしきりです。」
「李朝時代の人々は、土地を指して、〈 人之命脈〉と言いました。土地所有の観念が薄かったなど、とんでもありません。」「李朝時代のわが祖先は、500年間3年に一度ずつ、国家に戸籍の申告を、しなければなりませんでした。届出の手続に慣れていなかったなんて、話にもなりません。」
この主張は、今回の動画でも変わっていませんが、間違ってはいけません。氏の意見は日本への同調でなく、朝鮮人覚醒への訴えであることです。これを忘れないで、次回も「ねこ庭」をお訪ねください。