ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

共同通信社の両論併記 ? ( 女性宮家と女系天皇 )

2020-02-12 13:39:13 | 徒然の記

 2月2日の千葉日報に、共同通信社の配信記事がありました。いつものことですから、当たり前の話ですが、記事を読んで、いささか驚きました。

  「捏造専門の共同通信社が、客観的な両論併記をするようになったのか ?」

 何度も読み返し、驚きました。こうなりますと、汪洋氏の著作の話どころではなくなります。息子たちのためにはもちろんのこと、訪問される方々にも、報告せねばなりません。まず、記事のタイトルを、転記いたします。

 「皇位継承策  見送り浮上」「政府、現順位は維持」

 記事の一番上には、「皇室の皇位継承順位」の系図が示され、一位の秋篠宮様、二位の常陸宮様、三位の裕仁様の顔写真があります。それ以外の方々は、活字のみの表示です。

 「国会から、" 速やかな検討と結果の報告  " を求められている、」「安定的な皇位継承策に関し、政府内で、」「対策案提示の見送り論が、浮上していることが分かった。」

 これが書き出しの部分で、次のように続きます。

 「複数の政府関係者が、1日、明らかにした。」「男系維持と、女性・女系天皇への拡大などによる、国会や世論を二分する論争を避け、」「結論を先送りしたいとの考えが、背景にある。」

 女性天皇と女系天皇は別物なのに、相変わらず共同通信はひとまとめにし、無知な読者をたぶらかそうとしていますが、この点を除けば、驚くほど、というより、むしろ信じられないほどに、客観的な書き振りになっています。しかし息子たちには、違いが分からないはずですから、過去記事との比較をしたいと思います。汪洋氏が、日本と中国を並べて表示してくれたから、違いがハッキリしたように、私も、同社の過去記事と並べ、2月2日の記事を説明いたします。

 女性宮家を認めず、女系天皇も認めなければ、皇室の将来は先細りになるばかりだと、共同通信社が、大々的なキャンペーンを始めたのは、平成30年10月30日だと記憶しています。以前にも度々、同主旨の記事はありましたが、本格的な扇動は、この日からだと思っています。それは高円宮家の絢子さまと、守谷慧さんのご結婚の記事でした。一面のほとんどを占める大きな扱いで、大正天皇以来の皇室の系図が、顔写真入りで掲載されていました。

 「慶事の裏で先細り顕著に」「皇室の将来、にじむ危機感」

 大きな活字で、見出しの文字が真ん中にあり、記事の書き出しも、危機感を漂わせていました。

 「高円宮家の三女の絢子さま(28)が結婚され、民間人となった。」「慶事の一方、天皇陛下を支える皇族が減り、皇室の先細りは進んだ。」「結婚後も、女性皇族が皇室に残る、 " 女性宮家 " 創設など、」「皇位継承の安定策の検討は、政府内で一向に進まず、」「宙に浮いたままだ。」

 「もう待った無しなのに・・・」。「宮内庁幹部は、皇室の将来に危機感を募らせる。」

 何も知らない国民に対し、無闇に危機感を募らせる宮内庁幹部とは、一体誰なのか。共同通信社の記事には、匿名の宮内庁関係者が、こうして度々登場します。記事の最後では、女性宮家問題に関する経緯を述べ、安倍内閣の無作為を強調しています。

 「小泉政権が、女系・女性天皇を認める、」「皇室典範の改正に乗り出そうとしたが、」「平成18年の悠仁様の誕生で、見送りに。」「平成24年には、当時の野田政権が、」「女性宮家の創設を検討したが、政権交代で、」「議論は立ち消えになった。」

 「平成29年の、退位特例法の成立を巡っては、」「野党が、女性宮家の創設議論を訴えたが、」「自民党は慎重姿勢を貫いた。」「安倍首相も、国会答弁で、」「男系継承が、古来、例外なく維持されてきた、」「と、男系へのこだわりを示した。」

 「首相周辺は、戦後皇籍を離脱した、旧皇族の復帰を唱えるものの、」「一般国民となって、70年以上が経過。」「世間の理解を得られるのか、疑問も残る。」

 こうして共同通信社は、一貫して女性宮家と女系天皇への道を勧め、全ての責任は、安倍総理と自民党の危機感の無さと、怠慢にあると扇動記事を書き続けます。ここでスペースがなくなりましたが、重要なことなので、次回も、それでも足りなければ、その次も、述べようと思います。

 新聞記事の切り抜きを確認しながら、頑張ります。

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日本人と中国人 - 3 ( 「中国的評価」と「日本的評価」 )

2020-02-12 09:23:06 | 徒然の記

 今回は少し飛ばして、81ページです。氏が、面白い比較表を作っていますので、紹介いたします。

 「中国人は、自己主張が強い。」「日本人の中では、そう言うイメージが定着しているような、」「気がする。」「確かに、それを否定するほどの材料は、」「僕にはない。」「しかし本論に入る前に、一つ言っておきたいことがある。」「それは、平均的に言えば、」「そう言うイメージが、事実と違うのでないかと言うことだ。」

 「中国の田舎に行けば、すぐ気がつくだろうと思うが、」「中国農村の農民たちの多くは、決して自己主張が強いとは言えないのだ。」「彼らは長い歴史の中で、狭い農村社会を生きてきた人たちで、」「その大半は、謙虚にして従順、」「自己主張が強いと言うイメージから、程遠い人々である。」「あえて言わせて貰えば、自己主張という意味では、」「日本の村社会と、大差ないのではないか。」

 この切り口もまた、思いがけないもので、新鮮な驚きでした。人口の大半を占めていた農民の、比較です。

 「農村人口は、中国人の8割近くを占めていると言われている。」「仮に、中国の都市人口の全員が、自己主張の強い人間だとしても、」「3割を超えることはない。」

 いかにも中国人らしい理論ですが、13億人の3割としても、その数は3億9千万人です。無口な農民を差し引いても、日本の人口の三倍が、自己主張の強い人間です。

 「中国では、都市の人間は農村の人々と比べて、」「自己主張の強いことは、ハッキリしている。」「もう一つ、教育を受ければ受けるほど、」「自己主張が強くなる傾向があるのも、ほぼ間違い無いだろう。」

 日本に来て自己主張したり、中国で日本人の会社で働く中国人は、ほとんどが都市部に住み、高学歴の人間でしょうから、私たち日本人から見れば、「中国人は自己主張が強い。」と受け取っても、不思議はありません。人口の3割と言っても、彼らは日本の総人口の3倍なのですから・・。

 「幸か不幸か、日本に、あるいは外国に出た中国人の中で、」「そう言う自己主張の強い人間が多いことは、否めない。」

 農民の比率で、中国人の自己主張の強さに異議を唱えようとしていましたが、さすがに氏も、諦めたようです。メインテーマは、以下の比較表です。中国人を知ると同時に、彼らから見た日本人についても、知ることができます。

《  自己主張の強い人に対する、「中国的評価」と「日本的評価」の比較》

 1.  自己主張を、いつもしようとする人に対して

  •  中国的評価・・しっかりした考えを持ち、積極的である

  •  日本的評価・・自己顕示欲が強く、謙虚さが足りない

 2. 自己主張を、ストレートにする人に対して

  •  中国的評価・・率直で、気分爽快である

  •  日本的評価・・含蓄がなく、嫌味である

 3. 自己主張が、論理的な人に対して

  •  中国的評価・・筋が通って、分かりやすい

  •  日本的評価・・理屈っぽくて、堅苦しい

 4. 自己主張を、言葉で表見する人に対して

  •  中国的評価・・表現力がある

  •  日本的評価・・おしゃべりで、疲れる

 5. 自己主張が、真剣である人に対して

  •  中国的評価・・真面目である

  •  日本的評価・・怖くて、心臓に悪い

6. 自己主張を、曲げない人に対して

  •  中国的評価・・芯があって、立派だ

  •  日本的評価・・頑固者で、わがまま

 これはアンケートをしたものでなく、氏が考えた比較表なので、「少し極端な言い方をしているところがあるので、肩の力を抜いて、読んでいただきたい。」と、注記してあります。なかなか面白いので、もう一つ紹介します。

《  自己主張の強い人に対する、「中国的反応」と「日本的反応」の比較》

 1.  自己主張を、いつもしようとする人に対して

  •  中国的反応・・待っていたとばかりに、元気になる

  •  日本的反応・・また来たなと、密かに嘆く

 2. 自己主張を、ストレートにする人に対して

  •  中国的反応・・ずばりと、やり返す

  •  日本的反応・・タジタジになって、引き下がる

 3. 自己主張が、論理的な人に対して

  •  中国的反応・・相手の論理を持って、反撃に出る

  •  日本的反応・・シーンとなる

 4. 自己主張を、言葉で表見する人に対して

  •  中国的反応・・こっちも、負けちゃいかんぞ

  •  日本的反応・・日本語でも、褒めてやろう

 5. 自己主張が、真剣である人に対して

  •  中国的反応・・こっちも、真剣だ

  •  日本的反応・・早く、逃げよう

6. 自己主張を、曲げない人に対して

  •  中国的反応・・最後まで、付き合うぞ

  •  日本的反応・・勝手にせい

 面子の文化と建前の文化の違いは、具体的な行動になりますと、これほどの違いが出てきます。細かな点で反論があるとしても、まさにその通りでないかと、私は感心いたしました。相手を知り己を知るため、明日もまた、この続きです。

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