ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

批判より、支援が大事ではなかろうか

2020-02-21 13:41:52 | 徒然の記

 2月17日のYahooニュースで、鳩山由紀夫元首相が、コロナウイルスの感染が続く中国へ、100万枚のマスクを送ったことを知りました。鳩山氏は、「日本のマスクの流通に、影響が出ることはないのでご安心下さい」と、説明したそうです。

 金権腐敗の自民党への怒りのため、かって自分が投票した民主党の総理ですが、この人物について語る時は、嫌悪感以外にありません。マスク報道の以前には、日本統治期に、刑務所として使われていた韓国の施設を訪問し、慰霊碑の前で膝をつき、日本の統治を謝罪したりしています。韓国からは、良識のある日本人元首相として称賛されています。

 どうしてこのような人物が、日本の総理になれたのか。こういう奇怪な人間の周りに集まった、当時の民主党の議員たちの人間性への疑問が、今でも解けません。今回のマスク送付についても、どういう風に、日本の流通に影響がないのか知りませんが、日本でも不足している時期に、わざわざ中国へ送るという無神経さに、怒りを覚えます。

 ところが本日、偶然に、2月14日付けのテレ東ニュースと言う動画を見て、鳩山氏に劣らない、自民党の政治家を確認いたしました。

 二階幹事長が、「自民党の国会議員の歳費から、一律5000円を天引きし、中国への支援金とする」と言い、10日の役員会で、これを決めたそうです。海千山千の氏は、安倍総理を支える最強の派閥の長として、ずっと働き、首相4選の強力な支援者です。親中派の筆頭と言われている氏ですが、ここまで常識の欠けた人物とは、思いませんでした。

 総理が中国へ傾き、習近平氏を国賓招聘する裏には、氏の働きかけがあるのだろうと、私は見ています。中国国民に反日教育をし、愛国無罪と暴徒を肯定した、あの江沢民主席に傾倒し、日本各地に江氏の銅像を建てると公言した氏ですから、5000円の寄付の話も、驚きはしません。驚くのは、総理がいつまでも氏を重用し、やりたい放題にさせていることです。つい先日まで、是々非々で接していた私ですが、今は80%が非で、是は20%しか無くなりました総理です。二階氏こそが、自民党に巣食う獅子身中の虫の親玉の一人です。

 話が少しそれましたが、東テレニュースのメインは、二階氏でなく、自民党議員の三氏です。青山繁晴、長尾隆、山田宏の三氏が、「護る会」を代表して、二階氏の提案に異議を唱えたというものです。

 青山氏がインタビューに答え、「特定の国だけ支援するのは疑問だ」と述べ、「議員の報酬は、税金で賄われており、」「歳費は国民から預かったものであるから、一律に決めるのでなく、議員の任意に任せるべき。」と、語っていました。インタビューしている廊下は、自民党の会議室前なのか、数分前に二階氏が入ったそうです。青山氏ら三人は、入室する二階氏をとらえ、5000円の一律天引きに反対する「要望書」を手渡し、二階幹事長から、「もともと任意のつもりだ」という回答を得たと説明していました。

 青山氏は、多くのネット番組に登場する政治家で、自民党保守議員の一人です。多弁で、自信に満ちた話し方をし、誠実に見えるので、支持者も沢山いると聞いています。

 「二階幹事長が、お見えになった時、」「要望書を、受け取っていただき、」「任意だという趣旨のお言葉を、頂き、」・・その氏でさえ、かくも丁寧にへり下り、二階氏との一問一答を説明するところを見て、政界の力関係の凄まじさを教えられました。新聞やテレビでしか見ないので、私など、二階氏もそこいらの親父の一人くらいにしか思わず、決して敬語など使いません。

 しかるに、青山氏が、ここまで丁寧に語るのですから、一介の議員が、幹事長という役職議員に異を唱えることの難しさを、初めて見せられた気がしました。青山氏ら三人の行動について、辛辣な意見もあります。

 「たったこれだけのことをして、国士気取りでアビールするな。」
 「やっとことといえば、一律徴収を任意にしただけでないか。」

 パフォーマンスにすぎないと、切り捨てる意見もありました。しかし私は、本日初めて「護る会」なるものの存在を知り、そちらに興味を持ちました。ネットで調べてみますと、昨年の6月に発足したばかりの会でした。

 息子たちはもちろんのこと、「ねこ庭」を訪問される方の中にも、知らない人がいるのではなかろうかと、お節介ですが、ネットの情報を紹介いたします。

 1.  名称 「日本の国益と尊厳を護る会」

 2.  略称 「護る会」「JDI

 3.  設立年月日  令和元年6月12日

 4.  政策  「男系皇位継承」「外国資本よる土地買収の拡大防止」「スパイ防止法制定」

 5.  所属議員(令和元年)7月10日19時現在

  代表幹事  青山繁晴  幹事長 山田宏   

  副代表幹事 鬼木誠 長尾敬 

  事務局長  高木啓

  幹  事  大西宏幸  加藤寛治  杉田水脈  谷川とむ  長坂康正

        三谷英弘  務台俊介  山田賢司  有村治子  磯崎仁彦

        小川克巳  小野田紀美 小鑓 隆史(こやり たかし)

                    山谷えり子

  会  員  青山周平  石川昭政  上野賢一郎  上野宏  神谷昇

        木村弥生  高村正大  原田義昭  石田昌宏  宇都隆史

        大野泰正  北村経夫  鶴保庸介  和田政宗

  元会員   塚田一郎 ( 平成31年落選 )   中野正志 ( 平成31年不出馬 )  

 青山氏の説明では、令和2年2月現在、所属議員数は衆参両院を合わせ52人ということです。私は知りませんでしたが、今回の「要望書」の提出だけでなく、次のような活動もしていました。

  1.   習近平氏を国賓として迎えることに反対する「緊急アピール文」を、官房副長官に手渡す。( 令和元年年11月13日 )

 2.   習近平氏を国賓として迎えることに反対する「決議文」を、官房副長官に手渡す。( 令和2年年2月10日 )

 正直なことを言いますと、山田宏氏を除けば、青山繁晴氏と長尾隆氏に、私はあまり良い印象を持っておりません。しかし、52人もの議員を集めた行動力と、目標としている政策は、私の悲願とすることばかりです。こうなりますと、外野席で批判するのでなく、支援する方がずっと日本のためになります。私情を捨て大道に立つのが、まっとうな庶民の姿でないかと、即座に変身いたしました。

 私がいくら「ねこ庭」のブログで、頑張っても、二階氏に要望書を渡すような影響力には、逆立ちしても及びません。それを考えるだけでも、「護る会」の議員諸氏には、批判より、支援をし、必要とあれば、敬意を表すべきではないかと、考えました。議員諸氏の活動に、反日・左翼やグローバリストの人間たちは、当然反対します。

 あるいはまた、保守を任じる人々の中にも、青山氏らを批判する人がいます。保守の中にだって、多様な意見が必要ですから、私はそれらの人々に異を唱えません。安倍総理や、青山氏や、長尾氏を批判する意見も、大切です。皆が皆、私のように肯定していたら、彼らが自惚れてしまいます。特に安倍総理は、厳しい賛否両論の強風の中で、自己満足せず、日本丸の船長として、切磋琢磨すべきです。

 ( 最後の文章を追加したため、少し長くなりました。 )

コメント (4)
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