ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

李承晩TV - 6 ( 青年李承晩 )

2020-02-24 21:13:09 | 徒然の記

 李栄薫教授の講義の続きです。

 「このような悲壮な気分になった時、私は1904年に青年李承晩が、港城監獄で書いた、『独立精神』と言う本を思い出しました。」

 1904年は明治37年のことで、日露戦争が始まった年です。何の罪であったのか、その頃若き日の李承晩が監獄に入れられていたのです。別途調べてみますと、李承晩が入獄していた1904年は、李氏朝鮮が日本と「第一次日韓条約」を結び、日本の保護国となった年でした。

 そうなりますとこの話は、私たちと無関係でなくなります。おそらく李承晩は、日韓条約に反対し、監獄へ送られたのでしょう。反共であると同時に、反日主義者だった李承晩の姿が見えてきます。

 さらにで調べてみますと、1909 ( 明治37 ) 年に、伊藤博文がハルピン駅頭で暗殺された時の資料がありました。

「 この時、〈韓日合邦 〉を要求する声明文が朝鮮人より出された」と、記述されていました。今まで私は、日韓併合が日本の意思だけで進められたと思っていましたが、事実は少し違い、朝鮮人の中にも併合を希望する人間がいたということです。この人々がいわゆる「知日派」、つまり「売国奴」です。

 知日派問題がすでに当時から、韓国内を分断する重大事であったことが分かります。李承晩は彼らと戦っていたのですから、反日の闘士と言われる訳です。李教授は説明をしませんが、李承晩の敵は欧米列強や清やロシアだけでなく、日本があるのです。

 「青年李承晩は、亡国の責任がどこにあるのかを、本の中で問うていました。」「他でもない、嘘をつくと言う悪習と、堕落した精神文化が、この国を滅ぼしたと、絶叫しています。その言葉を、引用したいと思います。」

 長い引用ですが、そのまま転記いたします。

 「今、この大韓国を台無しにしてしまった、第一の原因は何かと言えば、嘘をつくと言うことがまず一番目である。」「嘘の悪習について列挙しようものなら、限りがない。上の者は下の者を、息子は父親を騙し、他人を欺く者を聡明だの賢いだの言い、人を騙せない人間を出来損ないだの、おめでたいなどと言う。」

 「嘘で家庭を修め、嘘で友達と交際し、嘘で国を治め、嘘で世界と交渉すると言うのだから、国の重大な問題がどうして正しく検討し、決定できるだろうか。」

 「それで世界の人々は、大韓と清の国を嘘の天地だと言って、公使や領事に選ばれると額にシワを寄せ、頭を振り赴任するのを嫌がるのだが、実に恥ずかしく悔しいことである。」

 別の動画で、氏が聴衆の一人に襟首を掴まれ、土下座をさせられている姿を見たことがありました。それでも、こうして自分の国を批判する氏を、やりきれない気持ちで眺めます。

 「青年李承晩は、このように言いました。」

 氏はここでひと息入れ、さらに李承晩の言葉を続けます。

 「人が互いに騙し合い、嘘をつくことを当たり前のように考える国。」「他の国との外交も嘘で成り立たせ、どんな条約を交わしても他国から信じられない国が、亡国直前の大韓帝国でした。」

「そんな国が滅ばないとすれば、一体この世で、どんな国が滅ぶと言うのでしょうか。」

 ここで氏は、視聴者に呼びかけます。

 「青年李承晩の絶叫が私たちの胸に響くのは、今の大韓民国がこのような嘘の文化、嘘の政治、嘘の外交に転落し、このままでは、再び亡国の悲哀を避けることができないと知るからです。」

 「ついにこの嘘は、わが国の司法部にまで深く浸透していきました。」「真実を根拠にし正義の原則に従い、判決をしなければならないこの国の判事たちは、何が事実であり何が嘘なのか、見分けることができない中で、デタラメな判決をめちゃくちゃに出しています。」

 「つい先日最高裁合議所は、1941年から43年にかけ日本製鐵で働いていた労務者と、その子供に対し、新日本製鐵に一億ウォンの賠償金を支払えと言う判決を下しました。」

 長い話でしたが講義のテーマは、韓国の最高裁による「徴用工判決」でした。現在日本と韓国の間で一番問題となっているのが、この判決です。

 これだけでなく韓国との間には、慰安婦問題、軍艦島の奴隷労働、竹島問題、盗まれた仏像の不返却問題等々、多くの日本人が韓国を嫌悪しています。

 「徴用工判決」が本論なら、偽証罪の件数や韓国社会の一般状況や、李承晩の言葉の紹介など面倒な手間をかけず、最初から判決の話をすれば良いのにと、初めはそう思いました。

 しかし最後まで聞き終えると、回りくどい講義のやり方が納得できました。視聴者が日本人なら、直接「徴用工判決」の話で通じますが、韓国人には通用しません。

 周辺の事情を説明し、国際社会や国の歴史や文化から話をしないと、韓国人には伝わらないのです。彼らは一度信じ込むと、それ以外の意見に耳を貸しませんし、直ぐカッとなりますから周到な準備が入ります。それでも土下座の動画を思い出すと、韓国人が意見に耳を傾けるのかは不明です。

 「他山の石」と私が言うのは、反日左翼の日本人が韓国人と似ているからです。自分の意見を洪水のように喋りますが、相手の話は聞きません。こう言う人物が政治家になり、国会で活動していますから、まさに「他山の石」です。

  次回は、「徴用工判決」に関する、氏の意見を紹介します。

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李承晩TV - 5 ( 「嘘の国民、嘘の政治、嘘の裁判」 )

2020-02-24 17:53:16 | 徒然の記

 「李承晩TV」の38本の講義の中から、本日はその一本を紹介いたします。題目は、「嘘の国民、嘘の政治、嘘の裁判」です。

 長い講義を聴き終えた感想は、自分の国をここまで酷評するのかと言う、なんとも言いようのない虚しさでした。それはまた同時に、「他山の石」として聞くべき講義、でもありました。韓国の話でないかと笑っておれない現象が、コロナウイルスのように日本のあちこちで生じています。

 「韓国の嘘の文化は、国際的に広く知られた事実ですが、統計で見ると、2014 ( 平成26 ) 年に、偽証罪で告発された人々の数が1,400名にとなり、日本に比べ172倍です。」

 この他、日本との比較で、韓国での偽証犯罪の多さを、氏は数字で説明します。人口一人当たりに換算すると、日本の1,250倍にもなると言います。

 「詐欺罪の中身は、自動車保険、交通保険、生命保険、損害保険、医療保険などで、保険詐欺が蔓延しているのが周知の事実です。」「嘘と詐欺が横行しているため、社会的信頼関係も、だんだん低くなっていく傾向があります。」

 「韓国は国際社会において、低信頼の社会に属しています。人々が相互に信頼し合えないため、各種の訴訟が相次いでいます。」「OECD国家の中で、韓国は、メキシコやトルコとともに、社会的葛藤率が最も高い国として分類されています。」

 学者だけあり、いろいろな統計を知っていると感心しますが、韓国のためには、不名誉な数字です。日本人が言えば大変なことになりますが、韓国人自身が説明するのですから黙って聞くしかありません。

 「社会だけが、そうなのではありません。政治がその見本を示しています。」「嘘が、政治の有力な手段として登場したのは、2002 ( 平成14 ) 年 の、大統領選挙の時であると、私は考えています。」

 「金大業と言う人物が、自民党の李会習候補の息子が軍隊に行かなくて済んだ理由は、わざと体重を減らしたからだと、主張しました。」「裁判の結果、それが嘘だったと、その後判明しました。しかしこの嘘に全国民が騙され、大統領選挙の情勢が、変わってしまいました。それ以後、わが国の政治は、嘘の巨大な行進でした。」

 氏は具体例を挙げますが、私の知らないことばかりです。

 「海軍艦艇天安艦が、北朝鮮の奇襲攻撃によって沈没しました。」「将兵40名が、戦死しました。その時も、あらゆる流言飛語が、飛び交いました。」「北朝鮮の行為だと言う物証が明らかにされても、嘘とデマは、止みませんでした。」

 「朴槿恵政府は、政局デマによって倒されてしまいました。セウル号事件が、それです。」「セウル号が沈没するその時間に、大統領が青瓦台で、美容手術をしていたとか、麻薬をしていたとか、とんでもない嘘が国中を埋め尽くしました。」

 「崔順実の事件が騒がれると、全国は嘘の狂乱でした。」「人々は、崔順実の娘が、大統領の隠し子であると熱を帯びた議論を繰り広げました。」「青瓦台で大統領が、巫女のお祓いをしたとも言いました。その嘘の行進は、今も続いています。」

 「この間、セウル号の沈没現場に行きましたら、もう何年も経つと言うのに、追慕の黄色いテントと、」「なぜ、救わなかったのかと書かれた、プラカードが、そのままになっていました。」

 「真相は皆明らかにされ、補償も全て済みました。それなのに、そんなデマのテントとプラカードが、いつまでも掲げられていることに、誰も抗議しようとしません。」

 「数多くの人が、横を通り過ぎましたがみんな無関心で、魂を亡くした人間に見えました。」「私はこの国の首都ソウルで、まるでゾンビの行列が続くのを見ている、気持ちでした。」「嘘の文化、嘘の社会、嘘の政治は、結局この国を、滅ぼしてしまうでしょう。」

 日本のマスコミが、どこまで伝えていたのか覚えていませんが、当事者である氏には切実な事件だったのだと思います。

  「韓国は、110年前 ( 日韓併合  ) に一度滅びた国です。その国が今だに目覚めないのなら、もう一度滅びることは、そう難しいことでないのかもしれません。」

 よく見る韓国人のように、悲憤慷慨して喋るのでなく、頬を少し紅潮させていますが語り口は冷静です。救いのない講義には、絶望の韓国があるばかりです。けれども氏は愛国の学者らしく、韓国の人々に希望を語り始めます。

 スペースがなくなりましたので、希望の講義は、次回とします。

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