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ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

講談社編『愛国心 』 ( 田原総一朗、西部邁、姜尚中氏 )

2020-02-06 23:16:18 | 徒然の記

  興味深い書を、読んでいます。講談社が平成15年に出版した、『愛国心』という本です。

 一人の作者が書いた本でなく、三人の対談をまとめたものです。興味深いというのは、対談している三人が、およそ愛国心を語る資格のない人物ばかりだからです。まず、カバーの内側に印刷された、三氏の略歴を転記します。

   1.  田原総一朗氏  ジャーナリスト 

    ・昭和9年、滋賀県生まれ。早稲田大学文学部卒

    ・JTB、岩波映画社を経て、テレビ東京入社

    ・昭和52年にフリーとなり、テレビ朝日で、「 朝まで生テレビ 」」「 サンデープロジェクト」 で、テレビジャーナリズムの新境地を開拓

   2.  西部邁 ( すすむ  ) 氏  思想家

    ・昭和14年、北海道生まれ。東大経済学部卒

    ・左翼過激派から、保守に転向

    ・横浜国立大助教授、東大教養学部教授、

    ・辞任後、月刊オピニオン誌『発言者』主幹  秀明大学学頭 

   3.  姜尚中  ( カン・サンジュン )氏  政治学者

    ・昭和25年、熊本県生まれ。早稲田大学政経学部卒

    ・明治学院大講師、国際キリスト教大准教授 東大社会情報研究所教授

    ・気鋭の学者として、新聞、雑誌、テレビなど、マスメディアで活躍中

 つい先日、「名前の呼び捨ては、私は、特定の人間しかしません。

    本多勝一

    吉田清治

    植村隆という、反日・左翼とペテン師だけです。」

  と、コメント欄に書きましたが、平成26年の2月に、「 朝まで生テレビ 」を見て、田原総一郎氏を呼び捨てにしていることに気づきました。

 「反日・左翼」と「グローバリスト」を嫌悪する私は、こういう種類の人間を感知すると、呼び捨てにします。要するに田原氏が、愛国心を語るなど、おこがましいという話です。「私が呼び捨てにするのは、本多勝一、吉田清治、植村隆、田原総一郎という、「反日・左翼」だけです。」・・と、このように訂正いたします。

 西部氏が過激派左翼から転向し、保守言論人となったことについては、問題にしていませんが、いやしくも思想家といわれる人物が、自殺するというのではダメです。私のような凡俗でも、「人生を全うすることは難しく、生まれて、生きて、死ぬということだけでも十分に価値がある。」と、生きることの重みを知っています。

 それなのに、思想家といわれる氏が、途中で人生を投げ出してどうするのでしょう。散々人に教えを語りながら、自分が弱音を漏らし、人生を放棄する姿が、私には尊敬できません。

 そんな人間が語る「愛国心」は、聞くに値するのでしょうか。私だけではありません。名もなく、周囲に知られていなくても、それでも「国を愛している」人間から見れば、氏は無責任な保守にみえるのではないでしょうか。

 姜尚中氏は、私が最も嫌悪する「反日・左翼」の在日二世です。本書で氏が語っているのは、「韓国・北朝鮮」への「愛国心」です。愛国心には違いありませんから、偽の書名ではありません。こういう本を平気で世に出す講談社も、いい加減な会社です。

 共同通信社の配信記事でもそうですが、姜氏は頻繁にマスコミに登場します。どうしてそうなるのか、この際、野次馬根性半分で調べてみました。謎を解く鍵が、氏の略歴の中にありました。「東大社会情報研究所」というのが、それです。

   1.  昭和4年、東京帝国大学文学部に、新聞に関する学術研究施設として、「新聞研究室 ( 社会情報研究所の前身 ) 」が設置された。

   2.  設立時の新聞研究室の指導教授として、南原繁(法学部)、戸田貞三(文学部)、河合栄治郎(経済学部)という、戦前日本の法学、社会学、経済学を代表する研究者が参画した。

   3.  東京大学が、21世紀の情報社会のなかで、世界的リーダーシップをとる最前線となる、「研究教育組織」である。

 つまり、現在では新聞だけでなく、テレビ・月刊誌等を含めたマスメディアの研究機関として、日本の頂点に位置する組織です。私を含め、ほとんどの人が知りませんが、「東大社会情報研究所」は、隠れたマスコミの司令塔です。ここを敵に回すと、マスコミの不利益になるため、姜氏を疎かにできません。
 
 これから先は、私の勝手な想像ですが、この研究所の設立時の指導教授として、南原繁氏がいます。
 
 氏は後に、悪名高い「東大社会科学研究所」を設立しています。以前に説明いたしましたが、この組織は、日本の学界に君臨する、反日・左翼学者の育成機関であり、互助組織です。
 
 各種政府委員の推薦、政府関係機関への口利き、学内での昇進、他大学への就職斡旋など、様々な力を持っています。マスコミ関係の研究会参加や、論文の寄稿で、「言論の自由」の論陣を張り、政府権力から守る働きもします。「東大社会情報研究所」は、名前からして「東大社会科学研究所」に、酷似しています。二つの組織が、無関係でないと知れば、姜氏が、大手を振って闊歩している理由がここにあるのではないでしょうか。

 ということで、今回も肝心の内容の紹介に入る前に、スペースが無くなりました。愛国心を語る資格のない三人が、どういう意見を述べるのか、腹立たしいけれど楽しみでもあります。

 野次馬根性のある方は、次回の「ねこ庭」へお越しください。

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