ねこ庭の独り言

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李承晩TV - 7 ( 氏の講義は、日本の政治家・マスコミへの抗議 )

2020-02-25 16:51:03 | 徒然の記

 私のブログを訪問される方々は、韓国・朝鮮人でなく日本人なので、直接「徴用工判決」の話から始めます。氏の説明を紹介します。

 「この判決は、朝鮮人労務者たちが奴隷として連れて行かれ、奴隷として酷使されたと言う事実。」「言い換えると、世界が憤り、時効をおかずに処罰する反人権的な犯罪。」「彼らはこの被害者である、と言うことを前提としています。」

 「しかしながらこの前提自体が、事実と違っています。多少荒っぽい言い方ですが、真っ赤な嘘と言えます。」

 聞いている私も驚きましたが、韓国人はもっとびっくりしたに違いありません。文在寅大統領が政府は司法に介入できないと、いかにも権威のある判決のように述べ、日本の抗議を退けています。韓国人の多くも、日本政府が横車を押していると信じ、いつものように反発しているからです。

 「1937 ( 昭和12 ) 年以降、毎年10万人以上の朝鮮の人々が、自発的に、ある意味では必死に、日本へ渡って行きました。より多い所得と、より良い職場を求めて、です。」「その数が、太平洋戦争の直前の年、1940 ( 昭和15 ) 年には、20万人を超えていました。」

 「その後戦争がひどくなるに従い、数が減りましたが、それでも1944 ( 昭和19 ) 年までに、毎年10 万人以上の朝鮮人が、自発的に、日本へ渡っていきました。」

 氏が校長を務めている李承晩学堂には、韓国の歴史を研究している若い学者たちがいます。その中には、日韓の「徴用工問題」を専門にする学者もいて、彼らの調査・研究を踏まえ話をしていると氏が説明します。そう言われますと、詳細な説明に納得がいきます。

 「それとは別途に1939 ( 昭和14 ) 年から、労働力が不足してきたため、日本の会社が、朝鮮で労務者の募集を始めました。1939 年から1941年までに、約17万人がその募集によって日本へ行きました。」

 「しかし到着した労務者の三分の一は、6ヶ月以内に他の職場へ逃げていってしまいました。日本の会社の募集を、日本へ行くための手段として利用したのです。」

  私自身初めて知る事実なので、身を乗り出していました。

 「こうした弊害が甚だしかったため、1942 ( 昭和17 ) 年から、朝鮮総督府が間に入り、斡旋することとなりました。」「1944 ( 昭和19 ) 年の8月までに、約25万人が、斡旋を通じて日本へ渡っていきました。」「募集であれ、斡旋であれ、その契約は、当事者の同意なくしては不可能な、労務契約関係だと言えます。」

 「戦争末期の1944 ( 昭和19 ) 年の9月からは、徴用が実施されました。令状が発せられ、応じなければ処罰されるという戦時動員です。」

 知らない事実と、知らない数字を次々と教えられ疑問が生じました。韓国の学者が調べているこれらの事実が、どうして私たちに伝わらなかったのか。

 1.   日本政府は、韓国政府と市民団体による嘘と捏造の執拗な攻撃に対し、どうして韓国人学者のようにデータを活用し反論しなかったのか。

 2.  日韓議員連盟という団体は、一体何をする組織なのか。

 3. 李氏という学者の存在を知りながら、日本のマスコミが全く報道しないのはなぜか。

 4.  マスコミは、韓国政府と反日の市民団体に同調する記事ばかりを、なぜ書き続けるのか。

 5.  日本の野党政治家と左翼活動家たちは、韓国の反日勢力にだけ協力するが、李氏の活動を知らなかったのか。

 6.  日本の自民党議員と保守の学者たちは、なぜ李氏のような学者と共同し、世論喚起のため努力をしないのか。

 こうなりますと氏の講義は、私たちにも衝撃を与えます。韓国政府と反日団体に反論するだけでなく、氏は日本政府と国民に問題点を投げかけていることになります。

 「ところで今回の裁判の原告たちは、時期的に見ても、募集と斡旋によって日本へ渡った人々です。それなのに、どうして奴隷として連れて行かれたことになるのか。話が合いません。」

 チャンネル桜の水島氏は、李氏の動画を紹介しながら、素晴らしい朝鮮の学者がいると称賛していましたが、私はちょつと違います。氏の著作を紹介した時にも述べましたが、李氏は親日家ではありません。日本に好意を持ち、日本のために語っているのでなく、朝鮮人の同胞に「目を覚ませ」と呼びかけているのです。

 氏の立ち位置が「親日」でない証明が、「李承晩学堂」と「李承晩TV」の名称です。李承晩は韓国の初代大統領であるとともに、日本に公然と敵対した初代の大統領です。日本漁船を拿捕した「李承晩ライン」の無法さを、私の年代の人間は忘れていません。

 動画を日本向けに作った李教授の心中には、屈折した思いがあったと推察します。それを頭に入れておけば、講義を聞いて単純に喜べなくなり、氏と同様の屈折した思いが生じます。氏の講義は韓国だけでなく、まともに対応しいない日本の政治家やマスコミへの抗議でもあるからです。

 次回は、韓国最高裁の「徴用工判決」について、核心部分をお伝えいたします。

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