「日航機墜落事故」の件だけかと思っていたら、ネットの世界は酷暑で常識を失いつつあるらしく、「ねこ庭」をびっくりさせることが続きます。
そのうちの一つが、タイトルに表示した【青山繁晴の視点】という番組です。青山氏が総裁選挙に手を挙げて以来、時々目にするようになった気がしますので、【ぼくらの国会】とは別に、氏がもう一つ番組を作ったのかと考えていました。
1.39万人の登録者がいて、画面には次のキャッチフレーズが表示されています。
「一緒に考えよう」 自由民主党参議院議員 日本の尊厳と国益を守る会 代表
「日航機墜落事故」のシリーズに時間を費やしていたため、久しぶりに青山氏の動画を見ようと、【ぼくらの国会】の延長番組と言う気持ちで【青山繁晴の視点】を見ました。
半分も見ないうちに、重要な間違いに疑問が生じました。
「更に酷くなっていた警察庁!責任も取らずに国会議員を無視する無法地帯と化した組織を制御せよ!」
これが番組のタイトルで、画面に出てきた言葉が「暴走する警察庁」でした。
昨年の4月15日に岸田首相が演説会の会場で、若い男に手製の爆弾を投げつけられた時の説明で、語り手は青山氏でなく40代かと思われる男性の声です。
・この事件に関し、警察庁から報告は一切なく、事件から11日後となる4月26日、合同会議にてようやく報告が行われた。
・警察庁の資料には、現場の状況や総理の動線などが記されている。しかしここには、最も重要な破裂した金属片についての記載が欠けており、隠蔽はここから始まっていると青山氏は言う。
・当時の警察庁の西村泰彦警備局長は、資料にそれを記さないだけでなく、口頭でも金属片について一切説明しない。
・警察庁の方々は、直立不動で礼儀正しく振る舞っているが、青山氏が発言すると、どうせ首脳陣じゃないと言う雰囲気が見て取れたと言う。
・要するに、権威のある者にだけ従っておけば良いと言う、権威主義的な仕草や行動が見て取れたと言う。
画面に西村泰彦氏の顔写真が映し出され、現在の宮内庁長官と括弧書きがしてあります。
西村氏は著名人なので、調べればすぐに分かりますから、「ねこ庭」で確認した経歴を紹介します。
・平成25年1月 ~ 平成26年1月 警視総監
・平成28年9月 ~ 令和元年12月 宮内庁次長
・ 令和元年12月 ~ 宮内庁長官
つまり西村氏は、「手製爆弾事件」の時は宮内庁長官ですから、事件の説明をする立場にありません。さらに言えば氏の最終職位は警視総監ですから、警察庁の警備局長とは別組織の人です。
総裁選挙に出馬し、孤軍奮闘している青山氏を応援しているつもりなのでしょうが、これでは「贔屓の引き倒し」で、青山氏を総裁選挙で落選させます。
ここまで大々的にネットで公開しているのですから、青山氏が気がつかないはずがないと思います。党内で無視されるだけでなく、推薦人も妨害されて集まらないから、一人でも支援者が欲しいのかもしれませんが、しっかりして欲しいと思います。
私も青山氏を支援している一人ですが、こんなネットを黙認しているようでは、総裁になれるのかと疑問が生じます。党員獲得数が3年連続自由民主党内で一番と言う、輝かしい実績に傷がつきます。
言わずにおれない「ねこ庭」です。