ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

憲法制定過程に関する、政府の資料 - 2

2024-08-22 17:30:07 | 徒然の記

 「西田議員の研究」のため、「ねこ庭」では次の情報を使用しました。

   ・産経新聞ネットニュースと週刊朝日の記事

   ・西田昌司氏と青山繁晴氏の動画

   ・ウィキぺディアの解説

   ・京都大学・中西輝政教授と文筆家の兵頭二十八氏の意見

 そして今回は政府の資料を使い上記の情報と同様参考にしますが、私は反日左翼主義者でありませんから政府資料を否定せず、信頼を置いています。

 資料の目次は下記のとおりで、「日本国憲法」制定までの動きが大きく3つに分けて書いてあります。

 【 1  】日本国憲法の制定過程の概観

          第一段階   マッカーサー草案の提示まで

       第二段階   マッカーサー草案提示後~日本国憲法の制定まで

              第三段階  日本国憲法制定

 【 2  】日本国憲法の制定過程に関する主な論点  ( 日本国憲法の制定経過を問題視する主張について )

            論点1   改正の限界論をめぐる議論との関係·

            論点2   憲法の自律性(いわゆる「押しつけ憲法論」)

            論点3   ハーグ陸戦法規との関係

 【 3  】日本国憲法の制定過程に関するこれまでの議論

   1   衆議院憲法調査会における議論

   2   内閣の憲法調査会における議論

 どこの部分を読んでも「目から鱗」の事実が書かれていますので、政府の説明を正しいとするなら、中西教授と文筆家兵頭氏の意見は不正確、あるいは間違いということになります。

 当然西田氏と青山氏の意見も、不正確・間違いとなり、産経新聞と週刊朝日も同様です。今回私が発見したのは、次の事実でした。

  ・私たち国民は、マスコミやネットの情報、学者や評論家から、いかに不正確な情報を与えられているか。

 何年か前の自分ならびっくりして、「ねこ庭」で大きく取り上げていたと思いますが、今回は驚かず、「やはりそうか」とうなづきました。大騒ぎして、息子たちや「ねこ庭」を訪問される方々に報告する気にもなりません。

 国民が政府の公開資料を常に読んでいれば、利益第一主義のマスコミや反日左翼勢力の嘘情報、あるいは保守のように見える人間たちのいい加減な話に惑わされることがなくなります。

 分かっていても、実際には無理な話です。使いきれない自由時間を死ぬまでもっていると言う、贅沢な年金生活者でない限り、国民はみんな毎日忙しく働いています。

 いつ発表されているのか分からない政府の公開資料を、しかも長い資料をネットで探して読みなさいと、どこの親が息子たちに勧めるでしょうか。

 結局国民の多くは、利益第一主義のマスコミや反日左翼勢力の嘘情報、あるいは保守のように見える人間たちのいい加減な意見を聞かされて暮らすことになります。

 幸いなことに最近は頭からマスコミや学者たちの意見を信じずに、「参考情報」と距離を置く人々が増えつつあります。自由時間を持つ私のような年金生活者が、政府の公開資料を紹介することも少しは役に立つのかもしれません。

 と言うことで、次回から資料の目次に従い順番に紹介すると決めました。政府を信頼していない方は、退屈するだけですから「ねこ庭」への訪問をお勧めしません。

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憲法制定過程に関する、政府の資料

2024-08-22 12:49:41 | 徒然の記

 平成28年11月に衆議院憲法審査会事務局が公開している情報に、「日本国憲法の制定過程」に関する資料があります。

 略称が「衆憲資第90号」なので、ネットで検索すると誰でも閲覧できます。

内容は本文が26ページ、資料編が同じく26ページで、全文が52ページです。本日からこれを、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に紹介しようと考えています。
 
 平成28年の11月と言えば、第三次安倍内閣の時の資料です。先のシリーズで、「ねこ庭」が、西田氏への不信感と違和感を拭えなかったように、安倍首相の名前を聞くだけで不信感と嫌悪を拭えない人々がいます。
 
 反日左翼マスコミを筆頭に、反日左翼政治家、反日左翼学者など枚挙にいとまがありませんが、おそらくこういう人々は、政府の資料だからと言って信用せず、「ねこ庭」のブログも頭から読まないのではないでしょうか。
 
 では「ねこ庭」は何を根拠に、ブログを書けば良いのか ?
 
  信頼できる正しい資料と情報を元に書けば良いと言われそうですが、日本だけでなく世界のどこを見渡しても、そんなものはありません。Aの人々にとって信頼できる正しい情報が、Bの人々にとっては信頼できない間違った情報となる実例を、私たちは日々目にしています。
 
 ウクライナとロシアの正反対の戦況報道、ハマスとイスラエルの一方的な批判の応酬、もっと酷いのはアメリカ大統領の選挙報道です。民主、共和両党の醜い報道合戦は、アメリカを土台から崩壊させるのではと心配になります。
 
 嫌な例えになりますが、「ねこ庭」が信頼しない西田氏の意見を、12万人の視聴者が支援しています。どちらの意見が妥当なのかを決めるのは、国民の支持がいずれにあるかです。
 
 現在只今の支持でなく、時の流れを経た支持とそんなふうに考えています。だから私は、西田氏の研究を前回で打ち切りました。
 
 青山繁晴氏と同じく、孤軍奮闘する保守政治家と思ったので研究をしましたが、ヘンテコな意見で国民を惑わす氏を見ていますと、研究する意味を感じなくなりました。
 
 西田氏と「ねこ庭」の意見のいずれを是とするかは、「ねこ庭」を訪問される方々の判断と時間の経過に任せるしかありません。投げやりになって問題を放棄したのでなく、「ねこ庭」は「ねこ庭」としての進み方を選択しました。
 
 言い訳をしているのか、説明をしているのか、自分では分かりませんが、いつも通りの長い前置きとなりました。
 
 状況の説明を省略し、自分だけ分かってヘンテコな意見を述べる西田氏の後なので、余計に説明をしたくなります。政府資料の紹介を突然するより、その方が親切な気がします。
 
  次の文章は、資料に関する政府の「前書き」です。政府でさえ、前もって状況説明をしています。
 
  ・この資料は、衆議院憲法審査会における調査の便宜に供するため、幹事会の協議決定に基づいて、衆議院憲法審査会事務局において作成したものです。

  ・この資料の作成に当たっては、調査テーマに関する諸事項のうち関心が高いと思わ れる事項について、衆議院憲法審査会事務局において入手可能な関連資料を幅広く収 集するとともに、主として憲法的視点からこれに関する国会答弁、主要学説等を整理 したものですが、必ずしも網羅的なものとなっていないことにご留意ください。

 政府の担当官の文章なので、分かりやすさより正確さを優先していますが、この説明でも無いよりはマシではないでしょうか。

  次回から内容の紹介をいたします。

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