変わるもの、変わらないもの。
山田洋次監督が小津監督の「東京物語」(1953)をリメークした1本。オリジナルが偉大なだけに、ネットでの声は批判も多いが、山田監督らしい作品になっていると思う。自分が一番良かったのは妻夫木くんとお母さんが寝る前に2人きりで話すシーン。50年以上時代がちがうんだから、もちろん東京も家族も全然違う、見る観客や映画の置かれた環境もぜんぜん違う。でも変わらない部分もあるんだよ、変えちゃいけない部分もあるんだよってメッセージを感じた。ただオリジナルを意識しすぎて、物語やキャスティングにバランスの悪さや気持ち悪い歪みがあったのも事実。「もう取り戻せないんだろうか」「これから大変な時代だけど」…なんか悲観的、無責任な台詞が多いのも気になったなぁ。若者の未来だけに頼った「ハッピーエンドのようなもの」には違和感があった。
山田洋次監督が小津監督の「東京物語」(1953)をリメークした1本。オリジナルが偉大なだけに、ネットでの声は批判も多いが、山田監督らしい作品になっていると思う。自分が一番良かったのは妻夫木くんとお母さんが寝る前に2人きりで話すシーン。50年以上時代がちがうんだから、もちろん東京も家族も全然違う、見る観客や映画の置かれた環境もぜんぜん違う。でも変わらない部分もあるんだよ、変えちゃいけない部分もあるんだよってメッセージを感じた。ただオリジナルを意識しすぎて、物語やキャスティングにバランスの悪さや気持ち悪い歪みがあったのも事実。「もう取り戻せないんだろうか」「これから大変な時代だけど」…なんか悲観的、無責任な台詞が多いのも気になったなぁ。若者の未来だけに頼った「ハッピーエンドのようなもの」には違和感があった。