準備が足りない!
開戦から70年。戦争を知る世代も少なくなった今、それでも名前くらいは知っている名指揮官の本当の姿を描いた作品。役所広司の演技もよかったし、真珠湾攻撃の司令官が講和論者だったという事実も驚いた。ただそんな常識をひっくり返した物語なのに「なぜ?」の説明がほとんどないのが残念。五十六がどんな育ちで、どう成長し、誰に影響され、なぜその考えに至ったのか?脚本家や監督は資料を読み込んで知っているかもしれないが、観客はポカーンだ。素晴らしい事実を羅列されて、顔だけで演技されても、さすがにそこまで察しろってのは無理だ。いくら巧妙なトリックでも、犯人に動機がないとサスペンスは盛り上がりに欠けるのと同じ。人物を描くならちゃんと土台からやらなあかん。
開戦から70年。戦争を知る世代も少なくなった今、それでも名前くらいは知っている名指揮官の本当の姿を描いた作品。役所広司の演技もよかったし、真珠湾攻撃の司令官が講和論者だったという事実も驚いた。ただそんな常識をひっくり返した物語なのに「なぜ?」の説明がほとんどないのが残念。五十六がどんな育ちで、どう成長し、誰に影響され、なぜその考えに至ったのか?脚本家や監督は資料を読み込んで知っているかもしれないが、観客はポカーンだ。素晴らしい事実を羅列されて、顔だけで演技されても、さすがにそこまで察しろってのは無理だ。いくら巧妙なトリックでも、犯人に動機がないとサスペンスは盛り上がりに欠けるのと同じ。人物を描くならちゃんと土台からやらなあかん。