今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

キャットウーマン 4

2004-11-08 17:48:00 | デッドボール
世の中の女性はそんなに抑圧されてるんかなぁ?

映画を見にいく目的のひとつに「自分が憧れてるのに実現は不可能そうな世界を疑似体験する」というものがある。あんな自由気ままな生活は不可能だから寅さんを見に行き、男前との劇的な出会いは普通ありえないからラブロマンスに没頭する。ヨン様!!とババアが騒ぐのも、「今時の日本ではあんなピュアな恋物語は成立しない」そして「オバハンが若くてかわいくなるのはそれより難しい」という2重の不可能が存在するからである。

この作品も「夢とは違う、生活のための仕事に追われる毎日。まわりにいい男はいないし、恋がないから見てくれもパッとしない女性(現実)」が「生まれ変わって『自分らしく』大活躍!自分を抑えつけていた悪者をやっつけて、超男前までゲット!」という願望まるだし映画だ。だからハル・ベリーの「男なんてコンチクショーアクション」や「私ってセクシーでしょコスプレ」を見ても男のオレにはハァ?だったんだけど、ハリウッドがああいう映画を作るって事はニーズがあるわけで、世の中には抑圧された女性が溢れてるってことだ。

確かに本屋に行けば「幸せになるための…」うんぬんという薄っぺらい本が平積みされてるし、Googleで「自分らしく」って検索してみたら20万件も出てきやがった…。
久しぶりのコンパにブランドファッションで気合入れて行ったものの、白馬の王子様のかわりに現れたのは「無人島に一つだけ持っていくものは?」と聞かれて「プレステ」と即答したマザコン男。友達の顔を立てて行った2次会のカラオケで全くハモれていない写真の彼らの歌を聞かされドッと疲れる。失意のまま酒臭い終電で実家に帰り、リフレッシュタイム!と風呂に入ったら湯船にオヤジの陰毛が…。そんな生活も充分「自分らしい」よ!

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コメント (6)
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