のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

平成19年ナシの収穫初め予測

2007年04月26日 | 春の梨畑
午後3時ごろ、雷雨とともに猛烈な雨が降ってきました(という話です)。雨量記録をみると、南下してきた寒気が大宮と野田をむすんだあたりから急激に雷雲を発達させたらしく、千葉県北西部から東京東部あたりに雨を降らせたようです。

雹を伴ってなくよかったのですが、予報ではこの連休前半は良い天気が続くといっていたのに、今日の雷雨は山沿いといっていたのに、油断もすきもありません。交配後も風が吹いたり、雨が降ったりで多目的防災網をすべての畑で広げていませんので、空をみてひやひやするのがまだ続きそうです。

実は午後は千葉での県果樹連の役員会に行っていました。そこで今年の開花状況から見た収穫開始時期の予測が公表されました。

4月に入ってから25日までの間、県農業総合研究所での観測によると、雨の降った日が12日、肌寒い日が9日、風の強かった日が5日あったそうです。ちょうどナシの開花・交配時期にあたります。いずれも花の交配にとっては悪条件です。

各地の産地の話を聞くと「単植(一品種だけの畑)の新高は実がついてないよ」という声もありましたが、混植(多品種を混ぜて植えた畑)ではこんな悪条件でもおおむね着果は問題ないようです。

今年のように開花期が長い場合にはむしろ着果し過ぎる傾向があるそうです。ただ、早く交配できた実と遅く交配交配できた実があるので、いっぺんに摘果作業ができないという問題もありそうです。また、一品種の収穫期も当然長くなる傾向が予想され、たとえば幸水と豊水の両方を収穫しなければならない事態も想定しなければならないかもしれません。消費者の方には両方一度に食べられるので、それの方が楽しみですね。

収穫時期の予測は、幸水は満開(花の70~80%が開花したとき)から115日で判断します。それによると、当地のある東葛飾地区で幸水が8月5日から10日ごろ。例年と変わらないようです。

今年の特徴的なことは、県内でもっとも早く出荷する長生・夷隅地域の産地での収穫時期が他地域と変わらない、むしろ遅れるかもしれないということでした。サクラの開花でも話題になりましたが、冬に寒くならず、しっかりと休眠打破ができなかった。それで開花もだらだらと続いているのではという話でした。